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腕試し編ートバルの街ー
57話 冒険者の心得
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冒険者ギルドで無事登録を終えた夏希。
夏希は受付で登録を済ませた後、休憩スペースで受付で貰った薄い冊子を読んでいた。
内容はそれ程難しい事は書いていない。
1.ランクはF~Sまで。
Fランクは13才以下の見習いで、俺はEランクになる。(タグはランクで材質が違いEランクは鉄製だ)
2.依頼は、1つ上のランクまで受ける事が出来る。
見習いは、Fランクの依頼のみだ。
3.税金は、報酬から都度天引き。
4.依頼失敗は、報酬額の50%の罰金と規定回数による降格。故意の失敗の場合は除名も有り得る。
5.冒険者同士のトラブルはギルド管轄外となる。
大きな問題に発展する可能性がある場合はギルドが介入する場合がある。(決闘システムがあるようだ)
6.依頼完了後は、ギルド内の洗い場で汚れを落として受付、街に行くことを厳守。
7.一般人への暴力、威圧の禁止。
以上が主な内容だ。
夏希は数々の定番が打ち砕かれて意気消沈している。
「はぁ、もう定番を求めて三千里はヤメだ」
夏希は通常モードに戻った。
依頼書を見てみたがEランクは街での労働が多いな。あとは森での薬草採取と角ウサギの討伐ぐらいか。Dランクは討伐があるけど最初のうちは同じランクの依頼を受けた方がいい気がするな。
夏希は注文した果実水を飲みながら、どうするか考えるのであった。
夏希の定番探しの旅で時間はもう昼に近付いていた。ギルド内は休憩スペースで寛いでいる冒険者を除くと数人しか居なかった。
「ちょっと相談してみるかな?」
夏希は受付に足を向けた。
「ちょっと相談があるのですが今いいですか?」
「うん?大丈夫にゃーん」
「先程、冒険者登録した夏希です。登録したばかりの時は、どんな依頼を受ければいいのか助言して欲しいのですが」
猫族の受付嬢は先程の登録用紙を取り出して、俺の戦闘スタイルと戦闘経験の確認をしている。
「そうですにゃーん。剣と水魔法が出来て狩りの経験があるにゃーん。どれだけのレベルか判らないにゃーんけど、自信があるならDランクの討伐から始めてもいいと思うにゃーん」
……「にゃーん」が気になってしまう。
「あのー、その語尾の「にゃーん」って無理やり言ってるよな?ああ、それと名前教えて欲しい。あと、俺の喋り方も崩すけどいいよな?」
猫族の受付嬢……目の動きに落ち着きが無くなっている。
「な、名前は「ニア」だにゃーん。語尾は…これすると受けがいいにゃーん。夏希さんの喋り方は問題ないにゃーん」
やっぱりか!それに名前だ。「ニア」なら「にゃ」の方が近いじゃん。言うなら「にゃ」にしろよ!
「ニアさんだな、宜しくな。あと、「にゃーん」て止めない?俺だけでもいいから」
「気に入らないのですか?仕方ないですね。普通に喋ります。常時依頼でゴブリン討伐があります。まずは、これから始めてみてはいかがですか?常時依頼なので、受付しなくていいので、そのまま討伐に行けますよ」
うん、普通に喋ると判りやすいな。でも物足りなくなるな。よし、お願いしよう。
「ニアさん、判りやすい説明ありがとう。それとな、「にゃーん」は止めろって言ったけど他の言い方に変えない?俺には「にゃ」を語尾に付けてくれ」
そう言って、アイテムボックスからズボンのポケットから出した様にみせたチョコを3個机の上に置いた。
「これは何ですか?可愛らしい包みですね」
「これはチョコという甘いお菓子だ。1つ食べてみろ、旨いぞ」
ニアは包みの1つを開けてチョコを食べた。その直後、ニアは目を見開いたかと思うと素早く残りのチョコをポケットにしまった。
「こ、これは物凄く甘いにゃ。今まで食べたこと無い味にゃ。ニアはこのチョコを物凄く気に入ったにゃ。誰にも渡さないにゃ」
落ちたな。
「じゃあ、ゴブリンでも討伐してくるよ。ニア、ありがとな」
俺は受付を後にした。
まだ昼だ。これから行ってみるかな。
ご飯を食べてから。
よし!「頑固オヤジの定食屋」に行くぞ!
夏希はあの定食屋の虜であった。
夏希は受付で登録を済ませた後、休憩スペースで受付で貰った薄い冊子を読んでいた。
内容はそれ程難しい事は書いていない。
1.ランクはF~Sまで。
Fランクは13才以下の見習いで、俺はEランクになる。(タグはランクで材質が違いEランクは鉄製だ)
2.依頼は、1つ上のランクまで受ける事が出来る。
見習いは、Fランクの依頼のみだ。
3.税金は、報酬から都度天引き。
4.依頼失敗は、報酬額の50%の罰金と規定回数による降格。故意の失敗の場合は除名も有り得る。
5.冒険者同士のトラブルはギルド管轄外となる。
大きな問題に発展する可能性がある場合はギルドが介入する場合がある。(決闘システムがあるようだ)
6.依頼完了後は、ギルド内の洗い場で汚れを落として受付、街に行くことを厳守。
7.一般人への暴力、威圧の禁止。
以上が主な内容だ。
夏希は数々の定番が打ち砕かれて意気消沈している。
「はぁ、もう定番を求めて三千里はヤメだ」
夏希は通常モードに戻った。
依頼書を見てみたがEランクは街での労働が多いな。あとは森での薬草採取と角ウサギの討伐ぐらいか。Dランクは討伐があるけど最初のうちは同じランクの依頼を受けた方がいい気がするな。
夏希は注文した果実水を飲みながら、どうするか考えるのであった。
夏希の定番探しの旅で時間はもう昼に近付いていた。ギルド内は休憩スペースで寛いでいる冒険者を除くと数人しか居なかった。
「ちょっと相談してみるかな?」
夏希は受付に足を向けた。
「ちょっと相談があるのですが今いいですか?」
「うん?大丈夫にゃーん」
「先程、冒険者登録した夏希です。登録したばかりの時は、どんな依頼を受ければいいのか助言して欲しいのですが」
猫族の受付嬢は先程の登録用紙を取り出して、俺の戦闘スタイルと戦闘経験の確認をしている。
「そうですにゃーん。剣と水魔法が出来て狩りの経験があるにゃーん。どれだけのレベルか判らないにゃーんけど、自信があるならDランクの討伐から始めてもいいと思うにゃーん」
……「にゃーん」が気になってしまう。
「あのー、その語尾の「にゃーん」って無理やり言ってるよな?ああ、それと名前教えて欲しい。あと、俺の喋り方も崩すけどいいよな?」
猫族の受付嬢……目の動きに落ち着きが無くなっている。
「な、名前は「ニア」だにゃーん。語尾は…これすると受けがいいにゃーん。夏希さんの喋り方は問題ないにゃーん」
やっぱりか!それに名前だ。「ニア」なら「にゃ」の方が近いじゃん。言うなら「にゃ」にしろよ!
「ニアさんだな、宜しくな。あと、「にゃーん」て止めない?俺だけでもいいから」
「気に入らないのですか?仕方ないですね。普通に喋ります。常時依頼でゴブリン討伐があります。まずは、これから始めてみてはいかがですか?常時依頼なので、受付しなくていいので、そのまま討伐に行けますよ」
うん、普通に喋ると判りやすいな。でも物足りなくなるな。よし、お願いしよう。
「ニアさん、判りやすい説明ありがとう。それとな、「にゃーん」は止めろって言ったけど他の言い方に変えない?俺には「にゃ」を語尾に付けてくれ」
そう言って、アイテムボックスからズボンのポケットから出した様にみせたチョコを3個机の上に置いた。
「これは何ですか?可愛らしい包みですね」
「これはチョコという甘いお菓子だ。1つ食べてみろ、旨いぞ」
ニアは包みの1つを開けてチョコを食べた。その直後、ニアは目を見開いたかと思うと素早く残りのチョコをポケットにしまった。
「こ、これは物凄く甘いにゃ。今まで食べたこと無い味にゃ。ニアはこのチョコを物凄く気に入ったにゃ。誰にも渡さないにゃ」
落ちたな。
「じゃあ、ゴブリンでも討伐してくるよ。ニア、ありがとな」
俺は受付を後にした。
まだ昼だ。これから行ってみるかな。
ご飯を食べてから。
よし!「頑固オヤジの定食屋」に行くぞ!
夏希はあの定食屋の虜であった。
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