19 / 171
獣人村編
19話 夏希の死闘(2)
しおりを挟む
辛くも初戦を勝利した夏希。
再びレベルを上げる為、次なる敵を探す。
オーガとの戦闘を終えた夏希はその後、3体のオーガ・集団で現れたマッドウルフ6頭・2体のトロールを倒した。
自身のレベルは19まで上がっていた。今は戦闘後の休憩だ。
「はぁはぁ、レベルはあともう少しだ。だが、今飲んだ分でポーションは無くなった。マッドウルフの群れはヤバかった」
強さで言えばトロールが突起して強敵だが、数の暴力には手を焼いた。トロールは動きが鈍いので、時間は掛かったしまったが何とか倒せた。
時計を見ると9時である。森は暗闇から日の光を浴びた明るい世界に変わっている。
そう、森に入ってもう15時間程経過している。(夜の9時ならよかったのに…)
一晩中戦っており、キズはポーションで治っているが精神的な面は限界に近い…
「トロールとの戦闘の長さが不味かったな。足が遅いから逃げてもよかったんだ…」
森の奥は縄張りの関係か魔物との遭遇率が低かった。そのせいでトロールとも戦うことにしたのだ。(経験値も高そうだったし…)
「ここから、村まで戻るのに3時間は掛かるな。昼過ぎ位までには何とかしたいな」
休憩を終え装備品の確認をする。革鎧はもうボロボロになっている。剣を見ると歯こぼれが激しい…僅かだが歪みもある。
「この剣はもう駄目だな…予備は無いぞ。他の武器も持ってきてない。どうする?」
しばらく悩んでいた夏希はふと思った。
「ん?…… な、なんで、私は剣で戦ってるんだ?特訓はしてるけど戦闘メインは水魔法だよな……」
夏希はその場で四つん這いになって項垂れたのであった。(うゎ、リアルで「orz」やるなんて思ってなかった…)
約10分ほど放心状態に陥ったが何とか立ち直った。(夏希は負けないもん!)
それから魔物を探すこと20分。目の前には巨大な蛇が居る。胴体は直径2メートル程あり、長さは20メートルはあるのではなかろうか。もう森の中はめちゃくちゃになっている。多分にコイツがここら辺りの縄張りの頭だな。コイツが居たから魔物が少なかったんだろう。
その大蛇が鎌首をもたげて私を見下ろしている。(まるでビルだな、こいつは)
夏希は後ろに飛び下がった。そして右手を高々と上げた。
「死にさらせや!このデカブツが!」
クリ○ンも真っ青のキエ○斬の雨嵐だ!!!
大蛇は成すべくもなく輪切りされ、事切れたのであった。
「久々だったけど私もビックリな威力だな!」
ステータスを確認するとレベルが22まで上がっていた。(凄い強敵だったのね…)
「よし!あとはネットのレベルが上がってることを祈るばかりだ。天使様、お願いします!間違っても使用限度金額アップじゃ無いですからね!MAXですよ!ま・っ・く・す!。」
「あっ、振りでも無いですからね!」
ドキドキしながらネットを確認する。
「お、レベル上がってる。やったぞ!あとは何が変わってるかだな」
頼むぞ~、天使。もし違ってたら毎日嫌がらせメールするからな!
「やった、MAX上がってる!しかも500円になってる!天使カルレスよ、お前やけくそになってないか?」
これだったら確実に薬買えるぞ!
夏希は疲れを忘れて村に向けて走り出した。
「待ってろよ。アンナちゃん!白馬の王子様の登場だ!」
再びレベルを上げる為、次なる敵を探す。
オーガとの戦闘を終えた夏希はその後、3体のオーガ・集団で現れたマッドウルフ6頭・2体のトロールを倒した。
自身のレベルは19まで上がっていた。今は戦闘後の休憩だ。
「はぁはぁ、レベルはあともう少しだ。だが、今飲んだ分でポーションは無くなった。マッドウルフの群れはヤバかった」
強さで言えばトロールが突起して強敵だが、数の暴力には手を焼いた。トロールは動きが鈍いので、時間は掛かったしまったが何とか倒せた。
時計を見ると9時である。森は暗闇から日の光を浴びた明るい世界に変わっている。
そう、森に入ってもう15時間程経過している。(夜の9時ならよかったのに…)
一晩中戦っており、キズはポーションで治っているが精神的な面は限界に近い…
「トロールとの戦闘の長さが不味かったな。足が遅いから逃げてもよかったんだ…」
森の奥は縄張りの関係か魔物との遭遇率が低かった。そのせいでトロールとも戦うことにしたのだ。(経験値も高そうだったし…)
「ここから、村まで戻るのに3時間は掛かるな。昼過ぎ位までには何とかしたいな」
休憩を終え装備品の確認をする。革鎧はもうボロボロになっている。剣を見ると歯こぼれが激しい…僅かだが歪みもある。
「この剣はもう駄目だな…予備は無いぞ。他の武器も持ってきてない。どうする?」
しばらく悩んでいた夏希はふと思った。
「ん?…… な、なんで、私は剣で戦ってるんだ?特訓はしてるけど戦闘メインは水魔法だよな……」
夏希はその場で四つん這いになって項垂れたのであった。(うゎ、リアルで「orz」やるなんて思ってなかった…)
約10分ほど放心状態に陥ったが何とか立ち直った。(夏希は負けないもん!)
それから魔物を探すこと20分。目の前には巨大な蛇が居る。胴体は直径2メートル程あり、長さは20メートルはあるのではなかろうか。もう森の中はめちゃくちゃになっている。多分にコイツがここら辺りの縄張りの頭だな。コイツが居たから魔物が少なかったんだろう。
その大蛇が鎌首をもたげて私を見下ろしている。(まるでビルだな、こいつは)
夏希は後ろに飛び下がった。そして右手を高々と上げた。
「死にさらせや!このデカブツが!」
クリ○ンも真っ青のキエ○斬の雨嵐だ!!!
大蛇は成すべくもなく輪切りされ、事切れたのであった。
「久々だったけど私もビックリな威力だな!」
ステータスを確認するとレベルが22まで上がっていた。(凄い強敵だったのね…)
「よし!あとはネットのレベルが上がってることを祈るばかりだ。天使様、お願いします!間違っても使用限度金額アップじゃ無いですからね!MAXですよ!ま・っ・く・す!。」
「あっ、振りでも無いですからね!」
ドキドキしながらネットを確認する。
「お、レベル上がってる。やったぞ!あとは何が変わってるかだな」
頼むぞ~、天使。もし違ってたら毎日嫌がらせメールするからな!
「やった、MAX上がってる!しかも500円になってる!天使カルレスよ、お前やけくそになってないか?」
これだったら確実に薬買えるぞ!
夏希は疲れを忘れて村に向けて走り出した。
「待ってろよ。アンナちゃん!白馬の王子様の登場だ!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,201
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる