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本編

03 離婚させていただきます

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 知らぬ間に事態が悪化していることに気づいたのは、町長の訪問から二か月ほど経った日のことだった。
 本好きのティファニーが一人で買い物に行き、泥だらけで泣きながら帰って来たのだ。
 泥を落とせば怪我もしていた。
 「何があったの、ティファニー!?」
 「町の子たちが…」
 「子供にいたずらされたの?」
 「泥や石を投げつけられて…エラをいじめる悪い奴らだって…」
 「エラをいじめる?その子たちがそう言ったの?」
 「その子たちだけじゃないの。大人は見てるだけで…私を全然助けてくれなかったわ」
 町の人たちの認識では、どうやら私たち母子は継子をいじめる物語通りの悪者になっているらしい。
 このままにはしておけない。
 私はその日のうちに町長の家に乗り込んだ。

 「どういうことですの、町長!町の人たちが寄ってたかってティファニーを暴行したというのは!?」
 「ぼ、暴行などと…子供のいたずらでしょう」
 「まあ!では騒ぎがあったことを認めますのね」
 「いや、それは…」
 町長はしどろもどろになる。
 周囲には同じく町長を訪ねていた人がちらほらいたが、皆私に敵意を含んだ目を向けていた。
 「町では私たちがエラをいじめていることになっているそうですね。…町長、あなたがそんなでたらめな話を町の人たちにしたのですか?」
 「な…!そんな馬鹿な事!」
 「では誰がしたのですか?エラがそんなことを言うはずありません。だって私も娘たちもエラをいじめていたりしませんもの」
 するとそれまで黙っていた町長夫人が、目を吊り上げた。
 「嘘よ!だって、『シンデレラ』と呼ばれ、馬鹿にされてるって言っていたわ」
 …やっぱり犯人はエラか。
 そうだろうと思った。
 「ガルシアさんが家にいる間は良い顔をして、仕事で留守にした途端、エラをこき使っているんでしょう!家事を全てやらされて、食事も満足に出さないらしいじゃない」
 なんと、あの食事ストライキがこんな話になっているのか。
 まさかエラは、最初から私たちを陥れるために?
 怖すぎるわ。
 「…もう結構です。とにかく、ティファニーに怪我をさせた子供たちには謝罪を要求しますわ。数日後、弁護士を用意して直接伺うので、加害者の家を教えてください」
 「が、ガルシア夫人!待ってください。冷静に話し合いましょう」
 「弁護士って…」
 「そんな大げさな」
 縋り付くような眼を向ける町長。
 町長夫人や他の町人も、「弁護士」というワードを聞いたとたんに敵意が霧散し、おろおろし始める。
 「…今日一日だけ待ちます。今日中に加害者がティファニーに謝罪に訪れれば許しましょう。ああ、それから家に帰ったらすぐにエラとマシューをそちらに寄越すので、明後日の昼まで預かってください。もちろん預かってくださいますよね、町長?継子をいじめる恐ろしい女のもとに、可愛いエラを置いておけませんものね!」
 私はそう言い捨てると、踵を返した。
 娘たちのためにもすぐに行動しなくてはならない。
 こんな事態になったのは、再婚を決めた私の責任だ。
 私は家に帰る前に紹介所に寄り、明日の朝早く隣町までの馬車を一台都合してもらった。
 念には念を入れ、待ち合わせはガルシアの屋敷ではなく町の入り口、予約の名前は偽名を使った。
 この町では、ケイトリン・ガルシアは悪女なのだ。
 幸い受付は年配の男性で私の顔は知らず、特に疑問も持たずに引き受けてくれた。
 昼食が終わったばかりの時間だったので他に人もおらず、私は気づかれる前に紹介所を後にした。
 まるで犯罪者だ…何も悪いことはしていないのに。
 あんなに努力してきたのに…。
 私は悔しさに唇を噛んだ。

 「マシュー、今すぐエラと一緒に町長の屋敷に行ってちょうだい。二日泊まってきて」
 私は屋敷に帰るなり、マシューを捕まえて言い放った。
 マシューは無表情に私を見た後、なぜです?と聞いた。
 「私が知らないとでも思ってるの?エラが町中にほらを吹くのを黙認していたわね。あの子が外に出るときは必ずあなたがついていたもの。それとも、あなたがエラをそそのかしたの?突然この屋敷にやってきて、女主人面した私がそんなに気に入らなかった?」
 「…何をおっしゃっているのか」
 「あなたの言い訳を聞く気はないわ。自分はエラに加担していない、ということなら、主人の妻である私の命令を黙って聞きなさい。さあ!早く荷物をまとめるのよ。そして町長の家で好きなだけ吹聴しなさい、恐ろしい継母に可愛いエラがいじめられていたから、彼女を連れて逃げて来たんだって!そうすればあなたは正義の味方よ!!」
 「お、奥様…」
 無表情だったマシューの顔に、初めて焦りが浮かんだ。
 この男は絶対私たち母子がエラに陥れられたことを知っている。
 エラがほらを吹き、マシューはそれを放置した。
 こいつはエラの共犯だ。
 ふと視線を感じて振り向くと、エラがいつの間にかリビングに立っていた。
 見たこともないような暗い瞳で、私をじっと見つめている。
 だがひるむものか。
 「聞いていたでしょう、エラ。明後日まで町長の家に泊まりなさい。泣きながら町長に抱き着き、意地悪なお継母様の悪事をいくらでも話せばいいわ」
 エラは僅かに唇を動かした。
 ここまで声は届かなかったが、「どうして」とつぶやいたようだった。
 「でもこれ以上嘘をつくつもりなら覚えておきなさい。嘘をつけば必ず歪みが生じるわ。重ねれば重ねるほどその歪みは大きくなり、いつか決壊するの。歪みが小さいうちに正さないと…きっと後悔するわよ」
 私はそのままドアを開け放った。
 「さあ、早く荷物をまとめて行きなさい!今日と明日、二日分の着替えを持っていくのよ。お金はマシューが持っているでしょう。もちろん手ぶらで出て行ってもいいけど」
 「奥様…二日とはどういう…」
 あ、やっぱりそこ気にするよね。
 でも明日中にこの家を出るのを知られるのはよろしくない。
 邪魔をされる可能性がある。
 「二日もあればお互いの頭も冷えるでしょう」
 マシューは納得がいかなそうだったが、私の強い怒りを感じ取ったのだろう。
 あるいは本当にエラに手を出しかねないと思ったのかもしれない。
 エラを促し、町長の屋敷へと向かった。
 二人が家を出ると、私はすぐに隣町に向かう準備をした。
 身分を証明できるものと換金できそうな宝石、ヴァレンティーナとティファニーに手伝ってもらいながら各々のカバンに詰める。
 そんな中、町でティファニーに暴行した加害者たちが親に連れられてぞろぞろとやってきた。
 「弁護士」ワードの効果は絶大だったようで、ティファニーに確認したところきちんと全員いた。
 「こ、この度は息子たちがとんでもないことを…」
 親たちは必死に頭を下げているが、悪ガキたちは納得いかないのか不貞腐れている。
 きっと自分たちがエラを守った正義のヒーローだと思っているのだろう。
 「無抵抗な7歳の女の子を寄ってたかっていじめるなんて、なかなかできることじゃありませんわね。あなたたち、将来は何になるつもりなの?盗賊?山賊?殺し屋かしら?」
 「違うよ、保安官だよ!」
 「まあ!この町の保安官は無実の幼い女の子に石と泥を投げつけるのね。知らなかったわ…女の子がいるおうちは恐ろしくて外を歩けないわね」
 「ちが…」
 「ティファニー、ごめんなさいね。母様が無知だったばっかりに恐ろしい思いをさせたわね。この町では普通のことだったみたい。あなたを一人で歩かせた私の落ち度だわ」
 「申し訳ございません、申し訳ございません!」
 男親の一人が勢いよく頭を下げる。
 確か宿と飲食店を経営していたはずだ。
 彼には私の言葉の意味が分かったのだろう。
 私が元貴族だということは誰だって知っている。
 その私が今回の話をちょっと脚色し、この町では保安官も頼りにならない、犯罪が横行している町だと外で吹聴すればどうなるか。
 商人や旅人はこの町に寄り付かなくなり、商売あがったりになる。
 他の親たちも、皆が何かしらの商売や農業をしている。
 子供たちの頭を抑え込み、一心不乱に謝罪を口にし始めた。
 悪ガキたちもただならぬ雰囲気を感じ始めたのか、こちらを怯えた目で見ながら謝り始める。
 「…まあ、いいでしょう。今回は謝罪を受け入れますわ」
 この屋敷まで来たのだ、許してやろう。
 ここまで脅せば、一人で町をふらつかない限りは手を出してこないはず。
 娘たちからもう二度と目を離さなければいい。
 「ただし、主人のガルシアが戻るまでこの屋敷の敷地に入らないで下さい。誰であろうと入ったら不法侵入とみて領主様に突き出します」
 「領主」という言葉に大人たちは震えあがった。
 私が領主と気軽に話ができる立場だと思ったのかもしれない…そんなわけないのだが、誤解させておこう。
 私は紙を取り出すと、今言ったことを念書にしたためた。
 例の宿を経営している男性が文字を読めたので確認してもらい、全員の署名をもらうと出て行ってもらった。

 「ふう…」
 一息ついて椅子に座る。
 「お母様…」
 ヴァレンティーナとティファニーがこちらへやってきたので、両手を広げて娘たちを抱きしめる。
 「ごめんなさいね、私がこんな家を選んだばかりに…」
 「ううん。お母様は悪くないわ。嘘をつくエラが悪いのよ」
 「マシューも酷いわ。エラの味方をするのは仕方ないけど、私たちがエラをいじめているってでたらめを広めるなんて」
 「もう心配いらないわ。明日の朝早く、こんな町は出てしまいましょう」
 「でもお母様…それからどうするの?」
 「隣町についたらトムリンソンの叔父様に連絡して、どこか安全に暮らせる場所がないか相談してみるわ」
 「今度は意地悪な男の子がいない町がいいわ」
 「ええ、ええ。分かっていますとも」
 娘たちを抱きしめる腕に力を籠める。
 私が間違っていた。
 どんなに努力したところで、この「シンデレラ」の世界で「シンデレラの継母」は悪者以外にはなれないのだ。
 このままこの問題をやり過ごしたところで、「シンデレラの継母」でいる限り待っているのは破滅しかないのだろう。
 だったらやることは一つ。
 「シンデレラの継母」を辞退するしかない。
 物語から脱却するのだ。
 私は決意を新たに、娘たちを抱いたまま同じベッドで眠った。


 次の日の朝。
 馬車は約束通り手配されており、私たちはあわただしく屋敷を後にした。
 バーノンが戻ってくるまであと二か月もある。
 誤解で幼い女の子にまで悪意を向けるあの町にはもう一日だっていられなかった。
 無事に隣町に着き、私はその町の町長宅に向かった。
 そして今回のことを洗いざらい話したのだ。
 というのも、この町と私たちが住んでいた町はあまり仲が良くないというのを聞いていた。
 どこの土地の所有権やら、特産品の本家はどっちだとか、同じ領内で隣り合う町や村ではよく起こる問題なのだ。
 さすがのエラもこの町まで嘘を吹聴には来られないから、先に味方につけてしまおうと思ったのだ。

 「それはお気の毒なことでしたね…。ガルシアさんもあんな町に屋敷を置くからこんなことに」
 この町のノット町長は私の話に深く同情して下さった。
 バーノンが後妻をとったことは隣町にも知られていたらしく、元貴族の私たちに丁寧に接してくれる。
 「きっとエラちゃんというお嬢さんはあの性悪な連中に毒されたのよ。子供を使って嫌がらせをするなんて、なんて奴らでしょう!」
 ノット夫人は夫よりもあの町への悪感情が強いらしく、私以上に憤っている。
 恰幅がよくていかにも肝っ玉母さんといった感じだ。
 「それでガルシア夫人、これからどうされるのですか?」
 「この町にお邪魔させていただいたのは、弁護士に連絡を取るためです。前の町では娘たちの安全が保障できないのはもちろん、手紙を出しても握りつぶされる可能性がありましたから」
 「なんて恐ろしい!」
 「でもありうることだ」
 同席していた町人たちも口々に同調する。
 よし、少なくともこの町での滞在中は怯えて過ごす必要はない。
 嘘は言っていないし。
 こういった小さな町には郵便局はない。
 大体小物屋さんや服飾を卸しているような店が、数日分を預かり、決まった日に来る役人かその使いに預けるのだ。
 マリク町長の町では、あの感じの悪い女主人がいる文房具屋だった。
 私が弁護士宛ての手紙を預けようものなら、またおかしな邪推をして町全員で隠匿しかねない。

 ノット町長に「邪悪な町に虐げられた気の毒な夫人」というお墨付きをもらった私は、なんと町長夫妻の家の離れを貸していただけることになった。
 もちろん有料だけど、かなり破格のお値段で貸して下さった。
 なんでも以前は町長のご両親がお住まいだったがこの家の中でお二人とも亡くなり、空き家のままだったらしい。
 いわゆる事故物件ですね。
 でも文句なんていえるはずもない。
 換金するための宝石も持っているから、下手に安い宿に泊まって襲われては本末転倒だ。
 部屋で一息つくと、早速私は前の夫の弟、現在のトムリンソン男爵に手紙を書いた。
 結婚してからの生活。
 エラとマシューの豹変。
 住んでいた町からの仕打ち。
 そして隣町に逃げてきたこと。
 少しだけ生活費を都合してほしいこと。
 最後に、離婚に強い弁護士を紹介してほしい旨を書いた。
 分厚くなってしまった手紙を封筒に入れて封をし、小道具屋に出しに行く。
 間違いなく届けると請け負ってくれた主人に頭を下げ、今度は質屋に向かった。
 持ってきた宝石を一部換金し、当面の生活費を作る。
 昼間はノット町長の家の手伝いをすることになった。

 そうしてノット町長の町での日々はあっという間に過ぎ、とうとう待ちかねた人物が私を訪ねた。
 弁護士が私の元を訪れたのだ。
 「ガルシア夫人ですね。私は弁護士のアッカーと申します」
 「お世話になります。ケイトリン・ガルシアですわ」
 挨拶をしながら私はふと疑問に思った。
 トムリンソン男爵は裕福でいくつか事業をしていたので、様々な部門の弁護士と契約していた。
 しかしアッカーという名の弁護士はいただろうか。
 「確認なのですが…ガルシア夫人はバーノン・ガルシア氏との離婚を望まれているということでよろしいでしょうか」
 「はい。私はガルシアと離婚いたします」
 「トムリンソン男爵に宛てられた手紙を読ませていただきました。大切なお嬢様を傷つけられ、お怒りなのはよくわかります。しかし手紙で判断する限りガルシア氏は無関係で、離婚を求められても戸惑われるだけなのでは?」
 「よくわかっています。ガルシアに私や娘たちを傷つける意図はないでしょう。ですが、彼にはエラという娘がいます。彼女がいる限り私たちの居場所はあの家にはないのです」
 「それは…」
 「そもそも再婚を決めたのは、ヴァレンティーナとティファニーの将来を思ってのことで、ガルシアと愛し合ったわけではありません。それはガルシアも同じでしょう…娘のエラのために私という後妻が欲しかったのです。でも現実は肝心のエラが私たちを拒絶し、私の娘たちが危険にさらされている…この再婚は失敗だったのですわ」
 「…決意は固いようですな。よくわかりました。しかしガルシア氏が仕事から戻らねば話しが進まないうえ、氏には青天の霹靂でしょう。長丁場を覚悟しなければなりますまい」
 「分かっています」
 「離婚が成立したあとはどうされるのですか?男爵家にお戻りに?」
 「まさか!男爵家はすでに義弟のものです。ただ…ガルシアから隠れられる場所を紹介してもらえないかとは思っておりますわ」
 「夫人はウォーターハウス侯爵家のご出身ですよね。ご実家を頼られるのは?」
 「それはもっとできません。当主となっている弟はともかく、当主の母…継母は私を嫌っているんです」
 私はぎゅっと拳を握りしめた。
 そんな私を見ながら、アッカー氏は「連れを部屋に入れてもいいか」と聞いてきた。
 頷くと、背の高い若い男が入ってきた。
 被っていた帽子を取ると、すみれ色の瞳がこちらを見る。
 私と同じ、瞳の色。
 「あ…」
 顔には全く覚えがない。
 でも…まさか…!
 「姉さん、久しぶり」
 九年ぶりに会う腹違いの弟。
 現在のウォーターハウス侯爵、ベンジャミンだった。
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