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第二章 まぁ、そう簡単にはいかないようで
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「大丈夫かい?ライム。」
「え……ぁ、アイラ王子!?」
座り込みかけた私の腰を、ぐっと誰かが支えた
耳元で聞こえた優しい声にやっと、震えが止まった気がする
だが、その人物に私はぎょっ、とした
使用人達もあんぐりと口を開けて、徐々に邪険な表情や、和やかな表情を浮かべる者に別れる
「も、申し訳ありません!王子の手を……」
「いいや、いいんだよ。私が好きで助けたのだから」
よく見ると彼は正装をしていた
恐らく、あの集団の中に彼もいたのだろう
表情からも、私の意図が分からない、と言いたげなのがよく分かる
もう大丈夫、と言っても彼は腰に回した腕を離さない
腕を離せば、さっさと帰ってしまうのが分かっているからだろう
こっそりと使用人達へ目配せて距離を取らせる
彼もすぐに察したのか、腰からは手を離し、両手を強く握りしめた
剣術も既に学んでいるのだろう、その手は硬く、マメも出来ている
「……君は、何故自ら危険な事を願い出たんだ?父さんの意思で、候補者から外れたことなんて理解出来ていただろう。」
「…はい。陛下の配慮には気づいておりました。……ですが」
「ですがじゃない!」
彼は声を荒らげて私を見据えた
びくりと反射的に肩が震える
手を握る彼の大きな掌は私の手を簡単に潰してしまいそうだ
はっとして彼は力を抜いたが私の手を離そうとはしない
少しの静寂が続いて、彼は言葉を続けた
「……君はまだ幼い。もしも、万が一にも、魔法樹が暴走したらどうする?…身を守る術のない君が、命を落とす可能性だってあるんだ。」
「…………。」
彼の言っていることはご最もだ
現に、両親へは国王陛下に会ってくる、とだけ伝えた
恐らく、魔法樹の育成役を志願する、なんて要件を教えていれば許可は貰えなかっただろう
私を送り届けた執事やメイド達も彼の言葉に唖然として、私へ目を向けている
ここで、私が言いくるめられれば全てが終わってしまう
育成役を任される未来も、皆を守る術も、全てを失うのだ
大丈夫、こんな所で食い下がるものか
「分かったなら、すぐに父さんに」
「嫌です。私は、辞めません」
真っ直ぐに彼を見上げた
彼の手を握り返して、強く、自分の意志を視線に乗せる
彼は少しだけ驚いたように瞳を見開いてから悲しそうに私を見た
「危険な役割だということも、陛下が私を庇ってくれてることも分かっています。ですが、植物の知識だって人一倍あります。魔力はこれから鍛えるつもりです。……だから…」
彼が心配してくれているのは素直に嬉しい
それでも、私が意志を曲げる訳にはいかない
自分で育てて、ダメだった、とかならまだ抗いようもある
だが、見ず知らずの人が育てて、枯れて、国自体が崩壊でもしてしまえば本当に取り返しのつかないことになってしまう
そんなのは絶っっ対に嫌だ
「…………分かった。…けれど、もしも育てきれなかったらすぐに言うこと。身の危険を感じたら、俺か、父さんをすぐに呼ぶこと。……いいね?」
「!…はいっ、ありがとうございます」
優しく、額に口付けが落とされる
魔法でも使ったのか、少しだけふわりと浮く感覚と心地いい暖かさに身が包まれた
先程までの緊張は消え去り、そこに残ったのは穏やかな時間だけ
「……それじゃあ、気をつけてお帰り。…………父さんには、俺からも推薦しておくよ。」
「ありがとうございます、アイラ王子。それでは……。」
てっぺんに登った太陽を背に、馬車へと乗り込む
物言いたげな使用人達を横目に、彼へひらひらと手を振った
走り出す馬車と、淡い風
陛下に乱されたままの髪が微かに風で揺れる
今日、私に出来ることは全てやった
完璧に、とまではいかないけど、合格点をやるくらいにはいけたと思う
まぁ、あとやるべきことと言えば、帰って両親のお叱りを受けるだけだ
きっと、今頃には知らせが行って、2人とも鬼の形相で待っていることだろう
「…………。」
言い訳を、考えなくてはいけないのに、私の心はとても落ち着いていました
その表情さえ、どこか満ち足りていて、ぼんやりと窓の額縁に広がった、青い空と揺れる稲穂を見つめていました
……こうやって、客観的に見れば、私は美しい、と言えるのでしょう
ですが、それは私だけではきっと…
…………案の定、お父様もお母様も、とてもお怒りになりました
馬車の戸が開くなり、父は私の両肩を掴み、怒鳴り散らしました
母も、後ろから顔を覗かせて、今にも泣いてしまいそうな表情で、私に訴えかけました
何かあったら、どうする
お前の身が危ないのだから、やめてくれ
と、どれも…私を想ってくれた言葉でした
私は終始黙って、その言葉を聞いて、ゆっくりと口を開きました
……その口から紡がれた言葉に、私は思わず笑ってしまいました
そして、私に抱いていた邪念が、消えていくのが分かりました
昔から、幽霊は心残りが無くなれば消える、と言われています
私の体は、もう"あの子"のものです
だから、私の役目はきっと、もう終わります
消えてしまうのは悲しいことですが、これも、何かの運命なのでしょう
ですが、最後に……
「っあー、疲れたぁ…」
ぼふ、とベットに寝転んで息を吐く
あの後、両親だけでなく、家中の侍女や執事、挙句に料理人達にまで怒られた
私は、そんなに悪いことをしたのだろうか
嗚呼、いや違うな
いいことではあるが、それは犠牲の上に成り立つものだからだ
…………過去にあった記録を見せられた
ゲームで、見せられたものより、もっと前の記録を
そこに書かれていたのは、数多の死
魔法樹を育てるべく奮闘し、失っていった命の数々
確かに、甘く見ていた部分もあった
私自身、魔法樹に関しての知識はゼロに等しい
あるとしたら、ライムが独学で得た多少の知識のみで、あそこまで死者が出ているのだとは知らなかった
でも…それならば、尚更…
「辞めるわけにはいかない、でしょう?」
「え……ぁ、アイラ王子!?」
座り込みかけた私の腰を、ぐっと誰かが支えた
耳元で聞こえた優しい声にやっと、震えが止まった気がする
だが、その人物に私はぎょっ、とした
使用人達もあんぐりと口を開けて、徐々に邪険な表情や、和やかな表情を浮かべる者に別れる
「も、申し訳ありません!王子の手を……」
「いいや、いいんだよ。私が好きで助けたのだから」
よく見ると彼は正装をしていた
恐らく、あの集団の中に彼もいたのだろう
表情からも、私の意図が分からない、と言いたげなのがよく分かる
もう大丈夫、と言っても彼は腰に回した腕を離さない
腕を離せば、さっさと帰ってしまうのが分かっているからだろう
こっそりと使用人達へ目配せて距離を取らせる
彼もすぐに察したのか、腰からは手を離し、両手を強く握りしめた
剣術も既に学んでいるのだろう、その手は硬く、マメも出来ている
「……君は、何故自ら危険な事を願い出たんだ?父さんの意思で、候補者から外れたことなんて理解出来ていただろう。」
「…はい。陛下の配慮には気づいておりました。……ですが」
「ですがじゃない!」
彼は声を荒らげて私を見据えた
びくりと反射的に肩が震える
手を握る彼の大きな掌は私の手を簡単に潰してしまいそうだ
はっとして彼は力を抜いたが私の手を離そうとはしない
少しの静寂が続いて、彼は言葉を続けた
「……君はまだ幼い。もしも、万が一にも、魔法樹が暴走したらどうする?…身を守る術のない君が、命を落とす可能性だってあるんだ。」
「…………。」
彼の言っていることはご最もだ
現に、両親へは国王陛下に会ってくる、とだけ伝えた
恐らく、魔法樹の育成役を志願する、なんて要件を教えていれば許可は貰えなかっただろう
私を送り届けた執事やメイド達も彼の言葉に唖然として、私へ目を向けている
ここで、私が言いくるめられれば全てが終わってしまう
育成役を任される未来も、皆を守る術も、全てを失うのだ
大丈夫、こんな所で食い下がるものか
「分かったなら、すぐに父さんに」
「嫌です。私は、辞めません」
真っ直ぐに彼を見上げた
彼の手を握り返して、強く、自分の意志を視線に乗せる
彼は少しだけ驚いたように瞳を見開いてから悲しそうに私を見た
「危険な役割だということも、陛下が私を庇ってくれてることも分かっています。ですが、植物の知識だって人一倍あります。魔力はこれから鍛えるつもりです。……だから…」
彼が心配してくれているのは素直に嬉しい
それでも、私が意志を曲げる訳にはいかない
自分で育てて、ダメだった、とかならまだ抗いようもある
だが、見ず知らずの人が育てて、枯れて、国自体が崩壊でもしてしまえば本当に取り返しのつかないことになってしまう
そんなのは絶っっ対に嫌だ
「…………分かった。…けれど、もしも育てきれなかったらすぐに言うこと。身の危険を感じたら、俺か、父さんをすぐに呼ぶこと。……いいね?」
「!…はいっ、ありがとうございます」
優しく、額に口付けが落とされる
魔法でも使ったのか、少しだけふわりと浮く感覚と心地いい暖かさに身が包まれた
先程までの緊張は消え去り、そこに残ったのは穏やかな時間だけ
「……それじゃあ、気をつけてお帰り。…………父さんには、俺からも推薦しておくよ。」
「ありがとうございます、アイラ王子。それでは……。」
てっぺんに登った太陽を背に、馬車へと乗り込む
物言いたげな使用人達を横目に、彼へひらひらと手を振った
走り出す馬車と、淡い風
陛下に乱されたままの髪が微かに風で揺れる
今日、私に出来ることは全てやった
完璧に、とまではいかないけど、合格点をやるくらいにはいけたと思う
まぁ、あとやるべきことと言えば、帰って両親のお叱りを受けるだけだ
きっと、今頃には知らせが行って、2人とも鬼の形相で待っていることだろう
「…………。」
言い訳を、考えなくてはいけないのに、私の心はとても落ち着いていました
その表情さえ、どこか満ち足りていて、ぼんやりと窓の額縁に広がった、青い空と揺れる稲穂を見つめていました
……こうやって、客観的に見れば、私は美しい、と言えるのでしょう
ですが、それは私だけではきっと…
…………案の定、お父様もお母様も、とてもお怒りになりました
馬車の戸が開くなり、父は私の両肩を掴み、怒鳴り散らしました
母も、後ろから顔を覗かせて、今にも泣いてしまいそうな表情で、私に訴えかけました
何かあったら、どうする
お前の身が危ないのだから、やめてくれ
と、どれも…私を想ってくれた言葉でした
私は終始黙って、その言葉を聞いて、ゆっくりと口を開きました
……その口から紡がれた言葉に、私は思わず笑ってしまいました
そして、私に抱いていた邪念が、消えていくのが分かりました
昔から、幽霊は心残りが無くなれば消える、と言われています
私の体は、もう"あの子"のものです
だから、私の役目はきっと、もう終わります
消えてしまうのは悲しいことですが、これも、何かの運命なのでしょう
ですが、最後に……
「っあー、疲れたぁ…」
ぼふ、とベットに寝転んで息を吐く
あの後、両親だけでなく、家中の侍女や執事、挙句に料理人達にまで怒られた
私は、そんなに悪いことをしたのだろうか
嗚呼、いや違うな
いいことではあるが、それは犠牲の上に成り立つものだからだ
…………過去にあった記録を見せられた
ゲームで、見せられたものより、もっと前の記録を
そこに書かれていたのは、数多の死
魔法樹を育てるべく奮闘し、失っていった命の数々
確かに、甘く見ていた部分もあった
私自身、魔法樹に関しての知識はゼロに等しい
あるとしたら、ライムが独学で得た多少の知識のみで、あそこまで死者が出ているのだとは知らなかった
でも…それならば、尚更…
「辞めるわけにはいかない、でしょう?」
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