婚約者に愛されたいと伯爵令嬢は世界線を渡る

伯爵令嬢ユリエンティは愛されたいと思っていた。
大好きでたまらない婚約者はユリエンティの事など歯牙にも欠けない。

ユリエンティが承諾すればすぐにでも解消されるほど危うい関係。

「婚約者に愛されてみたい」

消して叶わぬ夢。
婚約者に愛される世界とはどんなものなのだろう。

どこでどんな選択をすればそうなったのだろうか。

ユリエンティはなんとなく手に取った書物で得た知識を考察する。

婚約者に愛される世界線は存在するのかしら、と。


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