お飾り王妃だって幸せを望んでも構わないでしょう?

王太子だったベアディスは結婚し即位した。
彼の妻となった王妃サリーシアは今日もため息を吐いている。

仕事は有能でも、ベアディスとサリーシアは性格が合わないのだ。

王は今日も愛妾のもとへ通う。
妃はそれは構わないと思っている。

元々学園時代に、今の愛妾である男爵令嬢リリネーゼと結ばれたいがために王はサリーシアに婚約破棄を突きつけた。

しかし、実際サリーシアが居なくなれば教育もままなっていないリリネーゼが彼女同様の公務が行えるはずもなく。

廃嫡を回避するために、ベアディスは恥知らずにもサリーシアにお飾り妃となれと命じた。

王家の臣下にしかなかった公爵家がそれを拒むこともできず、サリーシアはお飾り王妃となった。


しかし、彼女は自身が幸せになる事を諦めたわけではない。
虎視眈々と、離縁を計画していたのであった。


※初っ端から乳弄られてます
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