婚約破棄されたので約束通り修道院に行きます

婚約者の王太子がやらかした。
王家主催の夜会で、国王陛下の入場前に自身の婚約破棄を宣言した。

(だから言ったのに)


婚約は破棄されると知っていた。
だから、婚約前の妃候補の茶会への出席を嫌がった。
王太子と婚約などしたくないのだと父に訴えた。

妃になれるのは、公爵家令嬢アルエリンしかいないと説得された。
抗った。
どうしても連れていきたければ、殴って縄を掛けてでも連れて行けと。

我儘を言うなと叩かれ、自分の髪を切り刻んだ。

結局、王太子の後ろ盾の欲しがった王妃まで出てきて願われ、外堀を埋められた。

そして、やはり言った通りアルエリンは婚約破棄されるのだった。
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