愛さないと言うけれど、婚家の跡継ぎは産みます
「君と結婚はするよ。愛することは無理だけどね」
婚約者はミレーユに恋人の存在を告げた。
愛する女は彼女だけとのことらしい。
相手から、侯爵家から望まれた婚約だった。
真面目で誠実な侯爵当主が、息子の嫁にミレーユを是非にと望んだ。
だから、娘を溺愛する父も認めた婚約だった。
「父も知っている。寧ろ好きにしろって言われたからね。でも、ミレーユとの婚姻だけは好きにはできなかった。どうせなら愛する女を妻に持ちたかったのに」
彼はミレーユを愛していない。愛する気もない。
しかし、結婚はするという。
結婚さえすれば、これまで通り好きに生きていいと言われているらしい。
あの侯爵がこんなに息子に甘かったなんて。
婚約者はミレーユに恋人の存在を告げた。
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「父も知っている。寧ろ好きにしろって言われたからね。でも、ミレーユとの婚姻だけは好きにはできなかった。どうせなら愛する女を妻に持ちたかったのに」
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──なにをどんなに頑張ろうと、私がラミレス様に愛される日は来ないのだと。
作品の情報
愛さないと言うけれど、婚家の跡継ぎは産みます
| お気に入り | 744 |
|---|---|
| 初回公開日時 | 2023.01.31 22:40 |
| 更新日時 | 2023.02.07 08:50 |
| 初回完結日時 | 2023.02.07 09:33 |
| 文字数 | 11,239 |
| 24h.ポイント | 99 pt (10,800位) |
| 週間ポイント | 651 pt (11,631位) |
| 月間ポイント | 3,463 pt (11,030位) |
| 年間ポイント | 35,185 pt (13,521位) |
| 累計ポイント | 403,996 pt (10,466位) |
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