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四 ※近況ボードに上げていた小話

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「アラージオ。なんか今日は機嫌が良いね」

王太子妃のルシュークルは、夫の笑顔につられて微笑んだ。

ここのところ、頭の痛い案件があるのだと妻の胸に顔を埋めて甘えてくるのだ。

外では王太子として毅然と振る舞う夫に惚れ直しているのだけれど、こうやって可愛らしく甘える夫も愛おしい。

「うん。ようやく問題が片付いたんだよ。
あ、そうそう。弟が浮気してベルナデッタ嬢を悲しませたから、別れさせた。
彼女には申し訳ないので、叔父上のところに行くように手配しておいたよ」

「ええっ!ベルナ姉様がいながら浮気ですって!アラージオの弟でも許せない!お仕置きしないと!」
「ふふふ。お仕置きしてベルナデッタ嬢にごめんなさいさせたから大丈夫だよ。でももう彼女とは上手くいかないだろうからね。…叔父上の枷になってもらえれば」

「かせ…?」

ルシュークルは首を傾げる。

「叔父上は物分りよく王族から抜けてさっさと隠居したでしょ?…妙なことを考える前に足枷つけ…いや、奥さんが居たほうが、叔父上の人生も華やかになるかなぁーとね?」

「そっかー叔父様ならお姉様を大事にしてくれそうだものね!アラージオありがとう!尊敬する姉様の為に」

「いいよ。君が彼女を姉と慕うなら。…まだ価値はあるか」
「アラージオ?」

王太子は妻の唇に口付けて、彼女が何も考えられなくまで愛したのだった。
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