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4話 僕は旅に出ます!
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コンコン
「おはようございます」
昨日と同じようにサーシャが俺を起こしに来た。
「あ、サーシャさん、おはようございます」
「起きてらっしゃったのですね」
サーシャは俺が起きていた事に少し驚いた表情を見せた。
俺は、昨日はあんなに疲れていたのに朝の目覚めはバッチリだった。
サーシャが驚くって事は普段からこのハルって男の寝起きはあんまり良くなかったと
推測される。
もしかしたら、あんな事や、こんな事をして起こしてもらっていたのかもしれない。
朝から俺の妄想は絶好調だった。
「何を、ニヤニヤしてるんですか!朝食の準備が出来たので着替えて早く来てくださいね!」
サーシャは顔を真っ赤にして少し怒ったように部屋を出て行った。
「・・・なぜ?」
確かに顔に出ていたかもしれないが、そこまで怒る事じゃない気がした。
そして、その原因はすぐにわかった。
着替えようとして、ズボンを脱ごうと思ったら、何か引っかかりがあった。
俺の息子が元気になっていたのだ。
「・・・やっちまった」
昨日の様にサーシャが着替えさせようとする事を阻止できたのは良かったが・・・
流石に、これは恥ずかしい・・・
俺は精神を落ち着かせ、用意してあった服に着替え、食堂に向かった。
多分一階にあるだろうと一階へ降りていったが、案の定迷ってしまった。
こんだけ広い家だとかなりの金持ちなんだろうなぁと考えつつ食堂を探しまわった。
「ハル様どうかしましたか?」
後ろから女性の声が聞こえたので振り返ってみると、体に衝撃が走った。
犬の耳を付けたメイドさんが立っていたのだ。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
あまりの興奮で声に出してお礼を言ってしまった。
犬耳メイドさんが少し首を傾げて俺を見ていた。
俺は、冷静さを装って
「いや・・・何でもないです」
と、答えた。
精神内では萌え死にしそうな位興奮していた。
異世界最高!
「ふふ、どうしました?」
犬耳メイドさんが顔を覗き込むように聞いてきたが、直視すると
俺の精神がヤバイのですぐに顔を背け。
「しょ・・食堂はどこだい?」
腕を組んで平然を装った。
「食堂は、この廊下を真っすぐ行って突き当りを左に曲がって真っすぐ進んでいただくと正面に扉がありますので、そこが食堂になります」
「ありがとう、助かったよ」
俺は、その場を逃げるように早歩きで食堂に向かった。
後ろを軽く振り向くと犬耳さんがこっちをまだ見ていた。
くそ!やばすぎるだろ!
俺は、食堂へ向かいながら色々考えた。
この世界も悪くはない。
まずはこの家で世界の事を調べながら、メイドさんと戯れてこの状況を楽しもうと思う。
他にも、どんなメイドさんがいるのか調べないとな・・・この世界では情報は命だ!
そして、食堂の扉の前についた。
扉に手をかけ扉を開けると目の前には、長いテーブルとその上に置かれた豪華な食事、壁の方に数人のメイドさんが
頭を下げて立っていた。
「ハルよ、遅いぞ!何をしてるんだ!」
先に席についていたクロードの叱咤が飛んできた。
「申し訳ありません、迷っていまして」
クロードは少しあきれた表情で
「テーブルにつきなさい」
と言ってきた。
俺は言われるがまま、食事の皿が用意してあった席に着いた。
テーブルにはクロードとターナと俺だけしか座っていない。
「いただきます」
俺は、目の前のスープに口を付けた。
うまい!
なんか味わったことの無い高級そうな味がする。
「ハル、わかってると思うが大丈夫なのか?」
俺はクロードの言っている事が記憶がなくなっている事を指していると思って答えた。
「大丈夫です!俺はこの苦難にも耐え立派に生きて行こうと思います!」
まぁ、苦難だったのは昨日までで、実際は動物メイドさん達とウハウハしたいのが本音。
ネットやゲームが出来ないのは辛いが、それ以上の価値がここにはあると判断した結果である。
「そうかそうか!良かった良かった!」
クロードが笑顔になった。
「ハル頑張ってね」
ターナが嬉しそうに俺に言った。
「がんばります!」
俺は、生きて来た中で一番の笑顔でそう答えた。
「ハルよ、いつ出発するんだ?」
「え?何をですか?」
出発ってなに?
素直な俺の意見である。
「継承式を終え、この家を継ぐ為に修行の旅へと向かうのが仕来りだろう?何を言ってるんだ」
嫌な予感が俺の頭を過る。
「早くても今日中に用意をして、明日に港から船に乗ると良いだろう」
今日中!?港!?
馬鹿言ってんじゃなよ!
ついさっきこの家で楽しむ事を決心したばかりなのに!
俺の頭の中ではどうやってこの家に置いてもらうかを真剣に考え始めた。
「いや、あの・・・」
「どうした?すぐにでも出発したいのか?」
「えっと、その・・・」
「お前、まさか旅に出たくないとか言うのではないだろうな?」
クロードの額に血管が浮かび上がり、手が震えてるのが分かる。
やばい!殺される!
その時、一人のメイドが近づいてきた。
ん?メイドにしては少しデカイ?
「クロードさま、ハル様はまだお若いのできっと一人旅が不安なんです、私も一緒にお供すれば少しは不安も取り除けると思います」
クロードはうーんといった感じで悩んでいた。
「ハル様!私と一緒に旅をしましょう!」
そういってメイドが振り返った。
俺の体が雷に撃たれたような感覚に陥った。
そのメイドは、確かに動物系のメイドさんだった。
身長推定190前後、体重100キロ前後、太っているのではなく引き締まったボディだった。
かなりの筋肉質で顔は・・・ええ、動物園にいる人気者でした。
卵のような輪郭に、黒い毛が覆っていて
ほりの深いその顔はまさに【ゴリラ】!
今にもウホッっと言いそうな感じだった。
いやいやいや、ないないない。
いくら俺の守備範囲が広いと言えど猿人類は、とても無理ですよ。
クロードの中では、俺はこの家を出ることはすでに決定しているらしい。
だったら選択は一つ!
「父上!俺はこの苦難な旅も一人で乗り越えて見せます!甘えていたらこのリストーン家に相応しい男になれないと思います!」
クロードは立ち上がり嬉しそうな顔をしていた。
「よく言った!それでこそ我が息子だ!」
ゴリ子さんが悲しそうな瞳をしてクロードに言った。
「クロード様、今夜だけはハル様と一緒に居てもよろしいでしょうか?」
「はっはっは、ハルは罪深い男だな」
クロードは上機嫌だった。
が、このゴリ子さんと一緒に居たら俺が食われる可能性が!
「父上!今すぐ旅に出たい所存であります!すぐにでも!今すぐにでも!」
「よし!分かった!すぐに荷物を準備し、旅に出なさい!そして魂玉を磨いて素晴らしい男になって帰ってこい!」
俺は、貞操を守る事ができ、動物メイドさんと別れることになった。
俺は、流れる涙が止まらなかった。
「頑張ります!・・ううぅ・・・」
「おはようございます」
昨日と同じようにサーシャが俺を起こしに来た。
「あ、サーシャさん、おはようございます」
「起きてらっしゃったのですね」
サーシャは俺が起きていた事に少し驚いた表情を見せた。
俺は、昨日はあんなに疲れていたのに朝の目覚めはバッチリだった。
サーシャが驚くって事は普段からこのハルって男の寝起きはあんまり良くなかったと
推測される。
もしかしたら、あんな事や、こんな事をして起こしてもらっていたのかもしれない。
朝から俺の妄想は絶好調だった。
「何を、ニヤニヤしてるんですか!朝食の準備が出来たので着替えて早く来てくださいね!」
サーシャは顔を真っ赤にして少し怒ったように部屋を出て行った。
「・・・なぜ?」
確かに顔に出ていたかもしれないが、そこまで怒る事じゃない気がした。
そして、その原因はすぐにわかった。
着替えようとして、ズボンを脱ごうと思ったら、何か引っかかりがあった。
俺の息子が元気になっていたのだ。
「・・・やっちまった」
昨日の様にサーシャが着替えさせようとする事を阻止できたのは良かったが・・・
流石に、これは恥ずかしい・・・
俺は精神を落ち着かせ、用意してあった服に着替え、食堂に向かった。
多分一階にあるだろうと一階へ降りていったが、案の定迷ってしまった。
こんだけ広い家だとかなりの金持ちなんだろうなぁと考えつつ食堂を探しまわった。
「ハル様どうかしましたか?」
後ろから女性の声が聞こえたので振り返ってみると、体に衝撃が走った。
犬の耳を付けたメイドさんが立っていたのだ。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
あまりの興奮で声に出してお礼を言ってしまった。
犬耳メイドさんが少し首を傾げて俺を見ていた。
俺は、冷静さを装って
「いや・・・何でもないです」
と、答えた。
精神内では萌え死にしそうな位興奮していた。
異世界最高!
「ふふ、どうしました?」
犬耳メイドさんが顔を覗き込むように聞いてきたが、直視すると
俺の精神がヤバイのですぐに顔を背け。
「しょ・・食堂はどこだい?」
腕を組んで平然を装った。
「食堂は、この廊下を真っすぐ行って突き当りを左に曲がって真っすぐ進んでいただくと正面に扉がありますので、そこが食堂になります」
「ありがとう、助かったよ」
俺は、その場を逃げるように早歩きで食堂に向かった。
後ろを軽く振り向くと犬耳さんがこっちをまだ見ていた。
くそ!やばすぎるだろ!
俺は、食堂へ向かいながら色々考えた。
この世界も悪くはない。
まずはこの家で世界の事を調べながら、メイドさんと戯れてこの状況を楽しもうと思う。
他にも、どんなメイドさんがいるのか調べないとな・・・この世界では情報は命だ!
そして、食堂の扉の前についた。
扉に手をかけ扉を開けると目の前には、長いテーブルとその上に置かれた豪華な食事、壁の方に数人のメイドさんが
頭を下げて立っていた。
「ハルよ、遅いぞ!何をしてるんだ!」
先に席についていたクロードの叱咤が飛んできた。
「申し訳ありません、迷っていまして」
クロードは少しあきれた表情で
「テーブルにつきなさい」
と言ってきた。
俺は言われるがまま、食事の皿が用意してあった席に着いた。
テーブルにはクロードとターナと俺だけしか座っていない。
「いただきます」
俺は、目の前のスープに口を付けた。
うまい!
なんか味わったことの無い高級そうな味がする。
「ハル、わかってると思うが大丈夫なのか?」
俺はクロードの言っている事が記憶がなくなっている事を指していると思って答えた。
「大丈夫です!俺はこの苦難にも耐え立派に生きて行こうと思います!」
まぁ、苦難だったのは昨日までで、実際は動物メイドさん達とウハウハしたいのが本音。
ネットやゲームが出来ないのは辛いが、それ以上の価値がここにはあると判断した結果である。
「そうかそうか!良かった良かった!」
クロードが笑顔になった。
「ハル頑張ってね」
ターナが嬉しそうに俺に言った。
「がんばります!」
俺は、生きて来た中で一番の笑顔でそう答えた。
「ハルよ、いつ出発するんだ?」
「え?何をですか?」
出発ってなに?
素直な俺の意見である。
「継承式を終え、この家を継ぐ為に修行の旅へと向かうのが仕来りだろう?何を言ってるんだ」
嫌な予感が俺の頭を過る。
「早くても今日中に用意をして、明日に港から船に乗ると良いだろう」
今日中!?港!?
馬鹿言ってんじゃなよ!
ついさっきこの家で楽しむ事を決心したばかりなのに!
俺の頭の中ではどうやってこの家に置いてもらうかを真剣に考え始めた。
「いや、あの・・・」
「どうした?すぐにでも出発したいのか?」
「えっと、その・・・」
「お前、まさか旅に出たくないとか言うのではないだろうな?」
クロードの額に血管が浮かび上がり、手が震えてるのが分かる。
やばい!殺される!
その時、一人のメイドが近づいてきた。
ん?メイドにしては少しデカイ?
「クロードさま、ハル様はまだお若いのできっと一人旅が不安なんです、私も一緒にお供すれば少しは不安も取り除けると思います」
クロードはうーんといった感じで悩んでいた。
「ハル様!私と一緒に旅をしましょう!」
そういってメイドが振り返った。
俺の体が雷に撃たれたような感覚に陥った。
そのメイドは、確かに動物系のメイドさんだった。
身長推定190前後、体重100キロ前後、太っているのではなく引き締まったボディだった。
かなりの筋肉質で顔は・・・ええ、動物園にいる人気者でした。
卵のような輪郭に、黒い毛が覆っていて
ほりの深いその顔はまさに【ゴリラ】!
今にもウホッっと言いそうな感じだった。
いやいやいや、ないないない。
いくら俺の守備範囲が広いと言えど猿人類は、とても無理ですよ。
クロードの中では、俺はこの家を出ることはすでに決定しているらしい。
だったら選択は一つ!
「父上!俺はこの苦難な旅も一人で乗り越えて見せます!甘えていたらこのリストーン家に相応しい男になれないと思います!」
クロードは立ち上がり嬉しそうな顔をしていた。
「よく言った!それでこそ我が息子だ!」
ゴリ子さんが悲しそうな瞳をしてクロードに言った。
「クロード様、今夜だけはハル様と一緒に居てもよろしいでしょうか?」
「はっはっは、ハルは罪深い男だな」
クロードは上機嫌だった。
が、このゴリ子さんと一緒に居たら俺が食われる可能性が!
「父上!今すぐ旅に出たい所存であります!すぐにでも!今すぐにでも!」
「よし!分かった!すぐに荷物を準備し、旅に出なさい!そして魂玉を磨いて素晴らしい男になって帰ってこい!」
俺は、貞操を守る事ができ、動物メイドさんと別れることになった。
俺は、流れる涙が止まらなかった。
「頑張ります!・・ううぅ・・・」
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