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第一章 異世界魔法少女
第七話 ルーメラ村 ※挿し絵有り
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ルーメラ村に着くと、アレイスターがニッコリと笑って言った。
「ここがルーメラ村になります。最近はメグリン様が魔物から守って下さるのでここら辺の村の中では一番栄えているんですよ」
「へえ~、大きいんですね」
辺りを見渡しながら、メグリンを抱えたまま俺は呟く。湯気がもくもくと立ち上る建物や食べ物を売っている店、レンガで作られた民家が立ち並ぶ光景は少し新鮮だった。
「はい、魔法少女様達の活動拠点の一つでもあるため、王都からそれなりの補助金が出てるのでこうして大きな建物も建てれるようになってます」
魔法少女「達」の活動拠点? 他にも魔法少女が来ているのだろうか。
「ちょっとそこの汚い獣娘、止まりなさい」
俺が心のなかで疑問を浮かべていると、横から高圧的な声がした。汚い獣娘……ひょっとして俺のことか……?
「……なんですか?」
声のした方を向くと、金髪を縦ロールにしたどこかのご令嬢みたいな姿をした少女とその隣に付き人のように立つ綺麗な黒髪をポニーテールに結った少女がいた。
「なぜメグリンがそんな風になってるのかしら?」
明らかな敵意を碧眼に宿し、俺を睨み付ける金髪縦ロールと感情の起伏が乏しい瞳で俺を見つめる黒髪ポニーテール。
俺と同じ派手な衣装を身に纏っていることから、恐らく彼女達は魔法少女なのだろう。
「突然でっかい化け物が現れたんですよ。メグリンはそいつと戦ってくれたんです」
汚い獣娘扱いされたことで沸いた怒りを抑えながらそっけなく答える。なんだかこいつら嫌な感じだな、とっとと離れよう。
「へぇ……あなた、戦闘向きの能力じゃないメグリンをそんなになるまで戦わせたのね」
だが、金髪縦ロールの少女は敵意剥き出しの表情を浮かべ、俺とアレイスターの前に立ちはだかる。
「ッ…………!」
メグリン一人に戦わせて、自分は何もすることが出来なかった俺は押し黙るしかなかった。
「ロンロンは……悪くないよ……」
「「「!?」」」
すると、俺に抱えられていたメグリンが目を覚ます。「ここまで運んでくれたんだぁ♪ ありがとね~」と俺の頭を優しく撫で撫でしたメグリンは自分の足でしっかりと立つと、金髪縦ロールの方へ歩いていく。
「メグリン、貴方は私の傘下に入って王都に来るべきよ」
傷だらけのメグリンを見て、金髪縦ロールの魔法少女は言う。
「ごめんね~……それはできないよぉ」
その言葉に対し、メグリンは申し訳なさそうに答えた。
「どうして? この子、ランサーを含めて武闘派が沢山いるのよ。治癒なんてレアな能力をもってるあなたがこんな辺鄙な土地で、危険な目に遭うこともなくなるの!」
それを理解できないと言う風に、金髪縦ロールは叫ぶ。
「だって、わたしがいなくなっちゃったらぁ、この村の人たちはどうなるの?」
おっとりと、マイペースに、優しい表情を浮かべるメグリン。しかし、その翠色の瞳には断固たる意思の光が浮かんでいた。
「わたしはねぇ、この力は誰も守ってくれない、ほんとに困ってる人たちの為に使わないといけないと思ってるんだ~。もちろん、マリーちゃん達みたいな魔王を倒すすごーい魔法少女も必要だよ? でもね、一人くらいわたしみたいなのがいてもいいも思うんだぁ」
そう言って、黄昏時の空を見上げたメグリンに俺は思わず見惚れてしまった。
同時に、自分も、いつかこんな風になれたらな。と思ってしまう。
「ぐ……わかったわ……。せいぜい勝手にくたばりなさい」
悔しそうな表情を浮かべてそう吐き捨てると、メグリンにマリーと呼ばれた金髪縦ロールの魔法少女は黒髪をポニーテールにした魔法少女を連れて立ち去る。
「全く、あいつ感じ悪いな……」
「ごめんねロンロン。マリーちゃん悪い子じゃないんだよぉ。あのセリフ言ったの今日合わせて17回目だし~♪」
嬉しそうに頬を緩めて言われてしまっては、これ以上あの金髪縦ロールのことを悪いようには言えなかった。
「あの、そろそろ浴場に案内させていただいてもよろしいでしょうか……?」
今まで空気だったアレイスターが何かから隠すように、俺とメグリンの隣に立つ。
「ああそっかぁ~、こんな格好じゃ子供達が怖がっちゃうよねぇ」
メグリンは独りでに頷く。いつの間にか、俺達の周りには人だかりが出来ており、その中には子供もちらほらといた。
「わたしは村長さんへ今日のことを報告してから行くから、アレイスターはロンロンをお風呂まで案内してて~」
「いやメグリン様はまず医者にーー」というアレイスターを置いて、とてとてと何処かへ走っていく。
「はあ……とりあえずご案内します」
やれやれと肩を落として言ったアレイスターを見て、この人もなかなか苦労が絶えないなと俺は思うのだった。
「ここがルーメラ村になります。最近はメグリン様が魔物から守って下さるのでここら辺の村の中では一番栄えているんですよ」
「へえ~、大きいんですね」
辺りを見渡しながら、メグリンを抱えたまま俺は呟く。湯気がもくもくと立ち上る建物や食べ物を売っている店、レンガで作られた民家が立ち並ぶ光景は少し新鮮だった。
「はい、魔法少女様達の活動拠点の一つでもあるため、王都からそれなりの補助金が出てるのでこうして大きな建物も建てれるようになってます」
魔法少女「達」の活動拠点? 他にも魔法少女が来ているのだろうか。
「ちょっとそこの汚い獣娘、止まりなさい」
俺が心のなかで疑問を浮かべていると、横から高圧的な声がした。汚い獣娘……ひょっとして俺のことか……?
「……なんですか?」
声のした方を向くと、金髪を縦ロールにしたどこかのご令嬢みたいな姿をした少女とその隣に付き人のように立つ綺麗な黒髪をポニーテールに結った少女がいた。
「なぜメグリンがそんな風になってるのかしら?」
明らかな敵意を碧眼に宿し、俺を睨み付ける金髪縦ロールと感情の起伏が乏しい瞳で俺を見つめる黒髪ポニーテール。
俺と同じ派手な衣装を身に纏っていることから、恐らく彼女達は魔法少女なのだろう。
「突然でっかい化け物が現れたんですよ。メグリンはそいつと戦ってくれたんです」
汚い獣娘扱いされたことで沸いた怒りを抑えながらそっけなく答える。なんだかこいつら嫌な感じだな、とっとと離れよう。
「へぇ……あなた、戦闘向きの能力じゃないメグリンをそんなになるまで戦わせたのね」
だが、金髪縦ロールの少女は敵意剥き出しの表情を浮かべ、俺とアレイスターの前に立ちはだかる。
「ッ…………!」
メグリン一人に戦わせて、自分は何もすることが出来なかった俺は押し黙るしかなかった。
「ロンロンは……悪くないよ……」
「「「!?」」」
すると、俺に抱えられていたメグリンが目を覚ます。「ここまで運んでくれたんだぁ♪ ありがとね~」と俺の頭を優しく撫で撫でしたメグリンは自分の足でしっかりと立つと、金髪縦ロールの方へ歩いていく。
「メグリン、貴方は私の傘下に入って王都に来るべきよ」
傷だらけのメグリンを見て、金髪縦ロールの魔法少女は言う。
「ごめんね~……それはできないよぉ」
その言葉に対し、メグリンは申し訳なさそうに答えた。
「どうして? この子、ランサーを含めて武闘派が沢山いるのよ。治癒なんてレアな能力をもってるあなたがこんな辺鄙な土地で、危険な目に遭うこともなくなるの!」
それを理解できないと言う風に、金髪縦ロールは叫ぶ。
「だって、わたしがいなくなっちゃったらぁ、この村の人たちはどうなるの?」
おっとりと、マイペースに、優しい表情を浮かべるメグリン。しかし、その翠色の瞳には断固たる意思の光が浮かんでいた。
「わたしはねぇ、この力は誰も守ってくれない、ほんとに困ってる人たちの為に使わないといけないと思ってるんだ~。もちろん、マリーちゃん達みたいな魔王を倒すすごーい魔法少女も必要だよ? でもね、一人くらいわたしみたいなのがいてもいいも思うんだぁ」
そう言って、黄昏時の空を見上げたメグリンに俺は思わず見惚れてしまった。
同時に、自分も、いつかこんな風になれたらな。と思ってしまう。
「ぐ……わかったわ……。せいぜい勝手にくたばりなさい」
悔しそうな表情を浮かべてそう吐き捨てると、メグリンにマリーと呼ばれた金髪縦ロールの魔法少女は黒髪をポニーテールにした魔法少女を連れて立ち去る。
「全く、あいつ感じ悪いな……」
「ごめんねロンロン。マリーちゃん悪い子じゃないんだよぉ。あのセリフ言ったの今日合わせて17回目だし~♪」
嬉しそうに頬を緩めて言われてしまっては、これ以上あの金髪縦ロールのことを悪いようには言えなかった。
「あの、そろそろ浴場に案内させていただいてもよろしいでしょうか……?」
今まで空気だったアレイスターが何かから隠すように、俺とメグリンの隣に立つ。
「ああそっかぁ~、こんな格好じゃ子供達が怖がっちゃうよねぇ」
メグリンは独りでに頷く。いつの間にか、俺達の周りには人だかりが出来ており、その中には子供もちらほらといた。
「わたしは村長さんへ今日のことを報告してから行くから、アレイスターはロンロンをお風呂まで案内してて~」
「いやメグリン様はまず医者にーー」というアレイスターを置いて、とてとてと何処かへ走っていく。
「はあ……とりあえずご案内します」
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