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第一章 異世界魔法少女
第六話 虫と涙
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「ん……?」
感傷に浸っていた俺の視界に、少し離れたとこに転がる化け物の巨大な頭部が映る。
二つの血走った凶悪な眼から溢れ出ているのは大粒の涙だった。
よく見ると、メグリンに噛みついていた狼達の光を失った眼にも一筋の涙が垂れている。
まるで、こんなことはしたくなかったと言うように。助けてくれと、懇願するように。
「なんなんだよ、お前らは……」
俺は思わずぼやく。そんな表情をするなら、なんで俺達を襲ったんだよ……。
「メグリン、ちょっとごめん」
そう言ってスヤスヤと寝息を立てるメグリンを木陰に運ぶと、化け物の頭部をよく見ようと足を運ぶ。
『チュキプリィィィィィ!』
「ひいッ!?」
すると化け物の頭部にパキパキと音を立てながら小さな穴が開き、奇形の虫が苦しそうに這い出てきた。
どこか蜘蛛に似た体長20センチ程のそいつは、もがき苦しむように八本の足をバタバタと蠢めかすと、あっさりと動かなくなる。
『キチキチプリィィィィ!』
「!?」
メグリンに噛みついていた狼の頭部からも奇声を上げながら気持ち悪い虫が這い出てくると、同じように八本の足を蠢かせ、そのまま事切れた。
「勘弁してくれよ……」
昆虫類が苦手な俺は背筋に寒いものを感じながら後退りをして、距離をとる。
寄生虫っぽいけど、こいつらは頭の中で一体何をしていたんだ……?
「なんだなんだ! 何があった!!」
「うわっ!? なんだよこれ!?」
「ひいぃぃっ!?」
騒ぎを聞き付けたのか、何人かの兵士達が駆けてくる。全員が首のない巨大な化け物の死体を見た途端、驚きの表情を浮かべてゆっくりと近づいていった。
「ロンロン様、大丈夫ですか……!」
その中には、副団長のアレイスターの姿もあった。相当急いで来たのだろう、息も絶え絶えに彼は俺の側へ駆け寄ってきた。
「……あなたが倒したんですか?」
化け物の死体を見ながらアレイスターが訪ねてくる。
「倒したのは全部メグリンですよ」
「ああ、やはりそうでしたか。流石はメグリン様です。…………ところで、お怪我はありませんか?」
アレイスターは頷くと、急に品定めするような視線を向けてきた。
「メグリンに治して貰ったので何ともないですよ。それよりも……あれ、一体何なんですか?」
なんだか嫌な気持ちになった俺は顎で化け物の死体を指しながらアレイスターに問う。メグリンやこの人達の話だと、村から近いこの森は安全だったんじゃないのか。
「こんな怪物が出現したのは、この村が出来てから初めての出来事でして……」
そう言ってアレイスターは申し訳なさそうに肩を落とす。こいつらが襲ってきたのは、ほんとに予想外の出来事なのか。
「ところで、メグリン様はどこに?」
「えっと、あそこにいます。見た目より傷は酷くないけど、一応医者に見せた方がいいかもしれない」
木陰でスヤスヤと寝息を立てているメグリンを俺は指す。
「分かりました。多少なら医術の心得があるのでこの場で私が見ましょう」
アレイスターはそう言ってメグリンのもとへ駆け寄る。
「容態はどうですか?」
癒しの魔法で大きな怪我は治していたから、心配はないだろうがとりあえず聞いておく。
「多少切り傷と打撲がありますね。メグリン様なら起きたときに自分で治されるでしょうが、一応簡単な処置だけしておきましょう」
アレイスターはどこからか薬草やら包帯やらを取り出して、素人の俺から見ても的確に治療を施していく。
「魔法は使わないんですか?」
俺の質問にアレイスターは何を言ってるんですかと苦笑いを浮かべた。
「魔法はロンロン様達、魔法少女やごく一部の上級魔族しか使えませんよ」
「あ、そうなんですか」
異世界だからてっきり皆魔法が使えるのかと思ってたがそうではないようだ。ていうか、上級魔族ってのはなんなんだろう? メープルの言っていた魔王みたいな存在のことなんだろうか。
「ふぅ……ここでできる治療は全て行いました」
俺が考え事をしている間に、メグリンの治療を終えたらしいアレイスターは立ち上がる。
「ロンロン様、とりあえずこれから村へご案内します。そのお体は一刻も早く綺麗にした方がよさそうですし」
その言葉で、俺は自分が血塗れになっていることを思い出す。確かに結構臭うし、ベトベトするな……。
「分かりました」
断る理由はない。そう思い、俺は頷いた。
「では村までメグリン様をお願いします」
「え?!」
「こんな事態とはいえ、男性がメグリン様を運ぶのはあまり好ましくないかと。それに、魔法少女であるロンロン様が運んだ方が私達が運ぶより遥かに安全ですし」
なるほど、確かに彼の言うことには一理ある。
ただ問題は俺は女じゃなくて、男だと言うことだ。
「ぅぅ……失礼、メグリン……」
自分がほんとは男だと言い出せるはずもなく、両腕にフニフニとする感触を味わいながら、俺はメグリンを抱える。魔法少女に変身しているからか、重さは全く感じなかった。
「それではこちらです」
そう言って背を向けたアレイスターの後をメグリンを抱えながら俺は追った。
感傷に浸っていた俺の視界に、少し離れたとこに転がる化け物の巨大な頭部が映る。
二つの血走った凶悪な眼から溢れ出ているのは大粒の涙だった。
よく見ると、メグリンに噛みついていた狼達の光を失った眼にも一筋の涙が垂れている。
まるで、こんなことはしたくなかったと言うように。助けてくれと、懇願するように。
「なんなんだよ、お前らは……」
俺は思わずぼやく。そんな表情をするなら、なんで俺達を襲ったんだよ……。
「メグリン、ちょっとごめん」
そう言ってスヤスヤと寝息を立てるメグリンを木陰に運ぶと、化け物の頭部をよく見ようと足を運ぶ。
『チュキプリィィィィィ!』
「ひいッ!?」
すると化け物の頭部にパキパキと音を立てながら小さな穴が開き、奇形の虫が苦しそうに這い出てきた。
どこか蜘蛛に似た体長20センチ程のそいつは、もがき苦しむように八本の足をバタバタと蠢めかすと、あっさりと動かなくなる。
『キチキチプリィィィィ!』
「!?」
メグリンに噛みついていた狼の頭部からも奇声を上げながら気持ち悪い虫が這い出てくると、同じように八本の足を蠢かせ、そのまま事切れた。
「勘弁してくれよ……」
昆虫類が苦手な俺は背筋に寒いものを感じながら後退りをして、距離をとる。
寄生虫っぽいけど、こいつらは頭の中で一体何をしていたんだ……?
「なんだなんだ! 何があった!!」
「うわっ!? なんだよこれ!?」
「ひいぃぃっ!?」
騒ぎを聞き付けたのか、何人かの兵士達が駆けてくる。全員が首のない巨大な化け物の死体を見た途端、驚きの表情を浮かべてゆっくりと近づいていった。
「ロンロン様、大丈夫ですか……!」
その中には、副団長のアレイスターの姿もあった。相当急いで来たのだろう、息も絶え絶えに彼は俺の側へ駆け寄ってきた。
「……あなたが倒したんですか?」
化け物の死体を見ながらアレイスターが訪ねてくる。
「倒したのは全部メグリンですよ」
「ああ、やはりそうでしたか。流石はメグリン様です。…………ところで、お怪我はありませんか?」
アレイスターは頷くと、急に品定めするような視線を向けてきた。
「メグリンに治して貰ったので何ともないですよ。それよりも……あれ、一体何なんですか?」
なんだか嫌な気持ちになった俺は顎で化け物の死体を指しながらアレイスターに問う。メグリンやこの人達の話だと、村から近いこの森は安全だったんじゃないのか。
「こんな怪物が出現したのは、この村が出来てから初めての出来事でして……」
そう言ってアレイスターは申し訳なさそうに肩を落とす。こいつらが襲ってきたのは、ほんとに予想外の出来事なのか。
「ところで、メグリン様はどこに?」
「えっと、あそこにいます。見た目より傷は酷くないけど、一応医者に見せた方がいいかもしれない」
木陰でスヤスヤと寝息を立てているメグリンを俺は指す。
「分かりました。多少なら医術の心得があるのでこの場で私が見ましょう」
アレイスターはそう言ってメグリンのもとへ駆け寄る。
「容態はどうですか?」
癒しの魔法で大きな怪我は治していたから、心配はないだろうがとりあえず聞いておく。
「多少切り傷と打撲がありますね。メグリン様なら起きたときに自分で治されるでしょうが、一応簡単な処置だけしておきましょう」
アレイスターはどこからか薬草やら包帯やらを取り出して、素人の俺から見ても的確に治療を施していく。
「魔法は使わないんですか?」
俺の質問にアレイスターは何を言ってるんですかと苦笑いを浮かべた。
「魔法はロンロン様達、魔法少女やごく一部の上級魔族しか使えませんよ」
「あ、そうなんですか」
異世界だからてっきり皆魔法が使えるのかと思ってたがそうではないようだ。ていうか、上級魔族ってのはなんなんだろう? メープルの言っていた魔王みたいな存在のことなんだろうか。
「ふぅ……ここでできる治療は全て行いました」
俺が考え事をしている間に、メグリンの治療を終えたらしいアレイスターは立ち上がる。
「ロンロン様、とりあえずこれから村へご案内します。そのお体は一刻も早く綺麗にした方がよさそうですし」
その言葉で、俺は自分が血塗れになっていることを思い出す。確かに結構臭うし、ベトベトするな……。
「分かりました」
断る理由はない。そう思い、俺は頷いた。
「では村までメグリン様をお願いします」
「え?!」
「こんな事態とはいえ、男性がメグリン様を運ぶのはあまり好ましくないかと。それに、魔法少女であるロンロン様が運んだ方が私達が運ぶより遥かに安全ですし」
なるほど、確かに彼の言うことには一理ある。
ただ問題は俺は女じゃなくて、男だと言うことだ。
「ぅぅ……失礼、メグリン……」
自分がほんとは男だと言い出せるはずもなく、両腕にフニフニとする感触を味わいながら、俺はメグリンを抱える。魔法少女に変身しているからか、重さは全く感じなかった。
「それではこちらです」
そう言って背を向けたアレイスターの後をメグリンを抱えながら俺は追った。
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