15 / 23
第一話 安倍童子、賀茂忠行に師事する。
白狐8
しおりを挟む
それはそれで、どうしたものか、と童子は思ったが、秘密にして何かあった時の為に、味方は多い方が良いと判断し、賀茂親子に話した。
「そうか。」
忠行、保憲親子は納得した。何となくではあるが、童子は凡人とは違う点がいくつもあったからだ。
「それでは、お主はどうするつもりだ。」
どちらからともなく、呟くように聞く。
葛の葉に会いに行くのか、このまま人の子のままでいるのか。
「私は、その母に会いに行ってきます。」
そうして、童子は会いに行った。
その先で、出会った母の葛の葉は、とても聡明で美しく、誰からも敬愛を持たれていた。
「童子丸よ。私の愛しい子よ‥。会いたかった。」
優しく、童子を抱き寄せる葛の葉。
それに周りの狐達が皆、目を潤ませて、良かった良かった。と、感動している。
帰りには、お土産を持たせてくれて、童子は人の世に戻って行った。
白狐
完
「そうか。」
忠行、保憲親子は納得した。何となくではあるが、童子は凡人とは違う点がいくつもあったからだ。
「それでは、お主はどうするつもりだ。」
どちらからともなく、呟くように聞く。
葛の葉に会いに行くのか、このまま人の子のままでいるのか。
「私は、その母に会いに行ってきます。」
そうして、童子は会いに行った。
その先で、出会った母の葛の葉は、とても聡明で美しく、誰からも敬愛を持たれていた。
「童子丸よ。私の愛しい子よ‥。会いたかった。」
優しく、童子を抱き寄せる葛の葉。
それに周りの狐達が皆、目を潤ませて、良かった良かった。と、感動している。
帰りには、お土産を持たせてくれて、童子は人の世に戻って行った。
白狐
完
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
呪法奇伝ZERO・平安京異聞録~夕空晴れて明星は煌めき、遥かなる道程に月影は満ちゆく~
武無由乃
歴史・時代
「拙僧(おれ)を殺したければ――播摩の地へと来るがいい。拙僧(おれ)は人の世を壊す悪鬼羅刹であるぞ――」
――その日、そう言って蘆屋道満は、師である安倍晴明の下を去った。
時は平安時代、魑魅魍魎が跳梁跋扈する平安京において――、後の世に最強の陰陽師として名をのこす安倍晴明と、その好敵手であり悪の陰陽師とみなされる蘆屋道満は共にあって笑いあっていた。
彼らはお互いを師弟――、そして相棒として、平安の都の闇に巣食う悪しき妖魔――、そして陰謀に立ち向かっていく。
しかし――、平安京の闇は蘆屋道満の心を蝕み――、そして人への絶望をその心に満たしてゆく。
そして――、永遠と思われた絆は砕かれ――、一つであった道は分かたれる。
人の世の安寧を選んだ安倍晴明――。
迫害され――滅ぼされゆく妖魔を救うべく、魔道へと自ら進みゆく蘆屋道満。
――これは、そうして道を分かたれた二人の男が、いまだ笑いあい、――そして共にあった時代の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる