作り物な私と灰色のキャンバス

自殺防止プログラム。
経済が破綻した世界、この国の自殺者数は年間病死者数を上回る。

そんな中、自殺防止プログラムとして働き続けるAIアリサは、いつも通りに自殺志願者からの電話を受けて自殺を思いとどまらせていると、インターホンが鳴らされる。
普段、来客なんてほとんどないので不思議に思ったアリサが玄関を開けると、そこには白衣を着た青年男性が立っていた。
彼はアリサの人権を獲得したと宣言する。
自由になったと告げられ、アリサは初めて外の世界に連れられる。
人間として生きていくことになったアリサと、自殺してしまった恋人のために自殺防止プログラムを推し進める青年の成長を描く物語。
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