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第十一章
再再登場!消えるバナナ 3
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翌朝、10時前に再び八百屋の前までやって来た俺達は、店には入らず、八百屋から辻向かいにある郵便ポストの陰から、バナナを見張る。
「完全に不審者だな」
ハムスケはニヤニヤしながら俺を揶揄する。
自分が不審者であることには、それなりに納得している。
平日の午前10時に、郵便ポストの陰からひたすらにバナナに熱い視線を送っているのだ。これを不審者と言わずしてなんという!
「いいから黙って見守るぞ! 一発で捕まえたい!」
「なんでそんなにやる気なんだ?」
ハムスケは不思議そうに俺を見つめる。
「仮に今日逃してみろ、明日も同じことをしなければいけないんだぞ? このバナナをじっと眺めるという作業を、出来るだけ早く終わらせたいんだ」
「なぜ?」
熱弁する俺と、我が相方のあいだには、どうやら果てしない温度差が存在しているようだ。
「周りの目が痛い……」
俺は素直に白状する。
むしろ言わせないで欲しい! 他に理由などあるはずがない。
「そろそろ時間かな?」
腕時計を見ると、短針はちょうど10時を指していた。
もうすぐマメな万引き犯に出会えるはずだ。
それか、万引きでなくとも床に転がったバナナ持って帰る変わり者か……
そのどちらかだ。
「なあ和人」
「なんだよ」
「犯人の予想というか、そういうのってもう掴めているのか?」
「いや、全く!」
俺は堂々と宣言する。
どんな名探偵だって解けやしないだろう。毎日バナナを持っていく犯人を、今の段階で割り出してたら、もはや出来レースだ。
「やっぱ我がいなきゃダメなのか~」
このハムスター、頬っぺたを思いっきり引っ張りたくなるぐらいのドヤ顔をさらしてくる。
これで煽ってるつもりらしい……ただただ可愛いだけなんだが?
「うるさい! 集中だ集中!」
俺は相棒の相手を中止し、仕事に戻る。
10時を過ぎて数分経つが、未だに犯人はおろか、バナナ一本動きやしない。
「なんだ? ここにきてバナナに飽きたとかないよな」
「大丈夫さ、奴なら必ず来る」
胸ポケットの相棒は、なぜそう確信しているのだろう?
それに……
「妙に台詞じみてるな」
「ちょっと言ってみたかっただけだ。それに和人のほうこそ、心当たりがあるんじゃないのか?」
ハムスケは胸ポケットから俺の肩に移動する。
自分の犯人予想が当たっているか確認しに来たのだ。
「あ、バレた?」
さっきは白を切ったが、そもそも勝率が無いと、この手段は取らない。
そうしてバナナをガン見していると、妙に見覚えのあるネコが一匹、俺達から見て左手からスッと現れる。
「やっぱりコイツか……」
ハムスケは猛スピードで胸ポケットに戻り、そう吐き捨てた。
「まあ予想通りだな……大食いネコ、ピーちゃんの登場だ」
今まで何度か出くわした、順調にエサを貰えるテリトリーを広げているネコだ。
そんなピーちゃんが八百屋の前を通る。
そのまま行っちゃうかと思ったが、予想に反して八百屋の前(というよりバナナの前)でピタリと止まる。
俺はこの後のシナリオがわかってしまう。
ピーちゃんはバナナが乗っている台に背伸びして、片手で懸命にバナナを狙う。
この台が実に絶妙な高さで、ピーちゃんのネコパンチがギリギリ届くかどうかだ。
上に乗っているバナナの中で、一番手前のバナナにだけネコパンチが届き、ピーちゃんの目論見通り床に落ちた。
「後を追うぞ」
俺は、そのまま床に落ちたバナナを咥えて去っていく、ピーちゃんの後を追うことにした。
この依頼を受けて、なんとなく監視カメラの映像に映らない犯人を考えた際に、真っ先にピーちゃんが頭に浮かんだ。
人間ではなく、動物の仕業だったら理解できる。
しかし……監視カメラの死角から見事なネコパンチを、ぎりぎりの位置にあるバナナに命中させ落とすとは……あれだと、映像的には勝手にバナナが落ちるように見える。
そして1日1本しか持ってかないのは、1本しかいらないからだ。
ネコにとってバナナ1本は結構な量なのだ。
「どこまで行くんだ? あのデブネコ」
ハムスケは怖さ半分、苛立ち半分といった様子で胸ポケットから顔を半分だけ覗かせ、ピーちゃんの後姿を監視する。
「おそらくもうすぐだ」
俺はピーちゃんの向かう先に心当たりがある。
「ほら、ここで止まるはずだ」
そういう俺の眼前には公園が広がっている。
「ああここか」
ハムスケは記憶を遡るように遠い目をしている。
ここは俺達が最初にピーちゃんに出会った公園だ。
ピーちゃんはこの公園のベンチのそばでバナナを食べ始めたので、そのベンチに腰をおろした。
「というより、ネコってバナナ食べるんだ?」
俺は疑問に思い、スマホを取り出す。
「なんて書いてある?」
ハムスケは俺の肩まで出てきて、スマホをのぞく。
ピーちゃんへの恐怖より、ネコがバナナを食って大丈夫かどうかのほうが気になるらしい。
「食べることに問題はないが、皮は消化に悪いのと、食べ過ぎるとカロリー過多でデブッたり、糖尿病になるってさ」
「もしかしてこれで太ってる?」
「バナナが取られ始めたのは一週間前。ピーちゃんはもっと前から太ってたさ」
しかしこのままは良くない。
いくらバナナ1本だけとはいえ、商品が無くなっていることに変わりはないし、ピーちゃんの健康面で考えても、やめさせなくちゃいけない。
「分かった和人。我が何とかしよう」
「どんな奇跡を使ったらなんとかなるんだ?」
「えっ! 我は奇跡を使うなんて一言も……」
コイツ……この期に及んでまだとぼける気らしい。
奇跡を使わないで、ハムスター1匹が何を変えられるというんだか……
「わかったわかった、そういう事にしておくから。一旦八百屋に戻るぞ」
「おう」
俺達はバナナを貪るピーちゃんを残して、公園を後にした。
「犯人わかりました」
「本当か!?」
俺は今、八百屋の休憩室で店主のおっさんと対面で座っている。
「ネコのピーちゃんです」
誰も監視カメラに映っていないのにバナナが落ちる理由や、落ちたバナナが持ってかれている理由、毎日1本の理由などを説明する。
「まあ、あのネコなら良いか。この商店街のアイドルみたいなところもあるしな」
あっさり許した店主だが、そんな気がしていた。
ここはピーちゃんの庭だ。
「それじゃあ、事件も解決したところですし、今日は帰ります」
俺は席を経ち、歩き出す。
「おう、ありがとな兄ちゃん。お礼に今度来た時、買い物一回分タダにしてやるから、また来いよ!」
「ありがとうございます。それじゃあまた伺います」
そう言って商店街を抜けて帰宅した俺達は、3日後の夕方に再び八百屋を訪れる。
「買い物に来ましたよ」
俺は八百屋のおっさんに声をかける。
「おう兄ちゃんいらっしゃい! それと、一体どんな手を使ったんだ?」
「なんのことです?」
俺は突然のことに驚いた。
「何ってピーちゃんのことだよ! あれからバナナを盗まなくなったんだ。不思議に思って、わざとバナナをあげても食べないんだ」
ほほう、これはこれは……そう来たかハムスケのやつ。
俺は事務所で人のタブレットで映画を満喫しているであろう、ハムスターに思いを馳せる。
「特に何もしてませんよ。単純に飽きたんじゃないんですかね?」
俺はとぼけて、そのまま買い物を続ける。
「そんなもんかね?」
「そんなもんですよ。動物の行動なんて、一番理屈で計れないものですから」
俺はそう言いながら野菜や果物を袋にパンパンに詰め込む。
「本当に良いんですね?」
「ああもってけ!」
八百屋のおっさんに見送られ、俺は事務所に戻り始めた。
「完全に不審者だな」
ハムスケはニヤニヤしながら俺を揶揄する。
自分が不審者であることには、それなりに納得している。
平日の午前10時に、郵便ポストの陰からひたすらにバナナに熱い視線を送っているのだ。これを不審者と言わずしてなんという!
「いいから黙って見守るぞ! 一発で捕まえたい!」
「なんでそんなにやる気なんだ?」
ハムスケは不思議そうに俺を見つめる。
「仮に今日逃してみろ、明日も同じことをしなければいけないんだぞ? このバナナをじっと眺めるという作業を、出来るだけ早く終わらせたいんだ」
「なぜ?」
熱弁する俺と、我が相方のあいだには、どうやら果てしない温度差が存在しているようだ。
「周りの目が痛い……」
俺は素直に白状する。
むしろ言わせないで欲しい! 他に理由などあるはずがない。
「そろそろ時間かな?」
腕時計を見ると、短針はちょうど10時を指していた。
もうすぐマメな万引き犯に出会えるはずだ。
それか、万引きでなくとも床に転がったバナナ持って帰る変わり者か……
そのどちらかだ。
「なあ和人」
「なんだよ」
「犯人の予想というか、そういうのってもう掴めているのか?」
「いや、全く!」
俺は堂々と宣言する。
どんな名探偵だって解けやしないだろう。毎日バナナを持っていく犯人を、今の段階で割り出してたら、もはや出来レースだ。
「やっぱ我がいなきゃダメなのか~」
このハムスター、頬っぺたを思いっきり引っ張りたくなるぐらいのドヤ顔をさらしてくる。
これで煽ってるつもりらしい……ただただ可愛いだけなんだが?
「うるさい! 集中だ集中!」
俺は相棒の相手を中止し、仕事に戻る。
10時を過ぎて数分経つが、未だに犯人はおろか、バナナ一本動きやしない。
「なんだ? ここにきてバナナに飽きたとかないよな」
「大丈夫さ、奴なら必ず来る」
胸ポケットの相棒は、なぜそう確信しているのだろう?
それに……
「妙に台詞じみてるな」
「ちょっと言ってみたかっただけだ。それに和人のほうこそ、心当たりがあるんじゃないのか?」
ハムスケは胸ポケットから俺の肩に移動する。
自分の犯人予想が当たっているか確認しに来たのだ。
「あ、バレた?」
さっきは白を切ったが、そもそも勝率が無いと、この手段は取らない。
そうしてバナナをガン見していると、妙に見覚えのあるネコが一匹、俺達から見て左手からスッと現れる。
「やっぱりコイツか……」
ハムスケは猛スピードで胸ポケットに戻り、そう吐き捨てた。
「まあ予想通りだな……大食いネコ、ピーちゃんの登場だ」
今まで何度か出くわした、順調にエサを貰えるテリトリーを広げているネコだ。
そんなピーちゃんが八百屋の前を通る。
そのまま行っちゃうかと思ったが、予想に反して八百屋の前(というよりバナナの前)でピタリと止まる。
俺はこの後のシナリオがわかってしまう。
ピーちゃんはバナナが乗っている台に背伸びして、片手で懸命にバナナを狙う。
この台が実に絶妙な高さで、ピーちゃんのネコパンチがギリギリ届くかどうかだ。
上に乗っているバナナの中で、一番手前のバナナにだけネコパンチが届き、ピーちゃんの目論見通り床に落ちた。
「後を追うぞ」
俺は、そのまま床に落ちたバナナを咥えて去っていく、ピーちゃんの後を追うことにした。
この依頼を受けて、なんとなく監視カメラの映像に映らない犯人を考えた際に、真っ先にピーちゃんが頭に浮かんだ。
人間ではなく、動物の仕業だったら理解できる。
しかし……監視カメラの死角から見事なネコパンチを、ぎりぎりの位置にあるバナナに命中させ落とすとは……あれだと、映像的には勝手にバナナが落ちるように見える。
そして1日1本しか持ってかないのは、1本しかいらないからだ。
ネコにとってバナナ1本は結構な量なのだ。
「どこまで行くんだ? あのデブネコ」
ハムスケは怖さ半分、苛立ち半分といった様子で胸ポケットから顔を半分だけ覗かせ、ピーちゃんの後姿を監視する。
「おそらくもうすぐだ」
俺はピーちゃんの向かう先に心当たりがある。
「ほら、ここで止まるはずだ」
そういう俺の眼前には公園が広がっている。
「ああここか」
ハムスケは記憶を遡るように遠い目をしている。
ここは俺達が最初にピーちゃんに出会った公園だ。
ピーちゃんはこの公園のベンチのそばでバナナを食べ始めたので、そのベンチに腰をおろした。
「というより、ネコってバナナ食べるんだ?」
俺は疑問に思い、スマホを取り出す。
「なんて書いてある?」
ハムスケは俺の肩まで出てきて、スマホをのぞく。
ピーちゃんへの恐怖より、ネコがバナナを食って大丈夫かどうかのほうが気になるらしい。
「食べることに問題はないが、皮は消化に悪いのと、食べ過ぎるとカロリー過多でデブッたり、糖尿病になるってさ」
「もしかしてこれで太ってる?」
「バナナが取られ始めたのは一週間前。ピーちゃんはもっと前から太ってたさ」
しかしこのままは良くない。
いくらバナナ1本だけとはいえ、商品が無くなっていることに変わりはないし、ピーちゃんの健康面で考えても、やめさせなくちゃいけない。
「分かった和人。我が何とかしよう」
「どんな奇跡を使ったらなんとかなるんだ?」
「えっ! 我は奇跡を使うなんて一言も……」
コイツ……この期に及んでまだとぼける気らしい。
奇跡を使わないで、ハムスター1匹が何を変えられるというんだか……
「わかったわかった、そういう事にしておくから。一旦八百屋に戻るぞ」
「おう」
俺達はバナナを貪るピーちゃんを残して、公園を後にした。
「犯人わかりました」
「本当か!?」
俺は今、八百屋の休憩室で店主のおっさんと対面で座っている。
「ネコのピーちゃんです」
誰も監視カメラに映っていないのにバナナが落ちる理由や、落ちたバナナが持ってかれている理由、毎日1本の理由などを説明する。
「まあ、あのネコなら良いか。この商店街のアイドルみたいなところもあるしな」
あっさり許した店主だが、そんな気がしていた。
ここはピーちゃんの庭だ。
「それじゃあ、事件も解決したところですし、今日は帰ります」
俺は席を経ち、歩き出す。
「おう、ありがとな兄ちゃん。お礼に今度来た時、買い物一回分タダにしてやるから、また来いよ!」
「ありがとうございます。それじゃあまた伺います」
そう言って商店街を抜けて帰宅した俺達は、3日後の夕方に再び八百屋を訪れる。
「買い物に来ましたよ」
俺は八百屋のおっさんに声をかける。
「おう兄ちゃんいらっしゃい! それと、一体どんな手を使ったんだ?」
「なんのことです?」
俺は突然のことに驚いた。
「何ってピーちゃんのことだよ! あれからバナナを盗まなくなったんだ。不思議に思って、わざとバナナをあげても食べないんだ」
ほほう、これはこれは……そう来たかハムスケのやつ。
俺は事務所で人のタブレットで映画を満喫しているであろう、ハムスターに思いを馳せる。
「特に何もしてませんよ。単純に飽きたんじゃないんですかね?」
俺はとぼけて、そのまま買い物を続ける。
「そんなもんかね?」
「そんなもんですよ。動物の行動なんて、一番理屈で計れないものですから」
俺はそう言いながら野菜や果物を袋にパンパンに詰め込む。
「本当に良いんですね?」
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八百屋のおっさんに見送られ、俺は事務所に戻り始めた。
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