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第九章
勝ち続ける馬 1
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今回の依頼は、なんとなんと競馬場に馬を出している馬主の金本さん。いかにもお金を持っていそうな名前だが、馬主なのだから本当だろう。
「今回はどのような依頼で?」
金本さんは、俺は金持ってますと言わんばかりにハイブランドで身を固めている、50を超えたあたりのおじさんだ。
「最近、レースで俺の馬が全然勝てなくて……」
「金本さんの馬が勝てない理由なら、調査しようがないのでお引き取り下さい」
俺は綺麗に頭を下げる。
実際、競馬についてはからっきしだ。今まで競馬場に行ったこともなければ、生の馬なんてほとんど見た記憶がない。そんな俺に、勝てない理由なんて分かるわけがない。探偵だからってなんでも分かるわけじゃないのだ。
「いや、違う違うそうじゃなくて。勝てない理由じゃなくて、勝ち続けてる理由が知りたいんだ」
「どういう意味ですか?」
「実は俺の馬、最近ずっと2位なんだ。そしてその度に毎回1位をかっさらっていく馬がいてな……そいつがどうやって勝ち続けているか知りたいんだ!」
ずっと勝ち続ける馬か。
「単純に実力では?」
「いや、あり得ねえ! 確かにあの馬、ライジングサンは速ええよ? それでも毎回1位となりゃあ話が違ってくる。何か細工があるはずだ!」
ライジングサンって、なんちゅう名前を馬につけてるんだ。その勝ち続けている馬の馬主は。
「ではその細工を暴けと?」
「ああ頼むぜ」
金本さんは簡単に言ってくれるが、今回の依頼は難しすぎないか?
もし本当に金本さんの言う通り、何か細工なり八百長が行われていたとしても、人が本当に隠そうとしているのを暴くのは、相当難しい。
本来探偵は、隠れているものを暴くのが仕事だが、それはあくまで隠そうとしている対象が限られている場合だ。
それこそ浮気を隠そうとしている人なら、自分の配偶者とその他の数人にバレない程度の隠ぺいをする。要はどこかしらに気の緩みがあるのだが、今回の依頼にそれはない。
今回の依頼のケースだと、不特定多数に絶対にバレないように隠ぺいをしているのだ。気の緩みなんてあるはずがない。
「これは相当難易度が高い依頼です。失敗することも覚悟していてください」
「随分と弱気じゃねえか、兄ちゃん! まあよろしく頼む!」
そう言って金本さんは豪快に笑いながら事務所を後にした。
「嵐のような男だな」
客の後ろ姿を見たハムスケの第一声がこれである。
本当に豪快というかなんというか、ああいうタイプは自分がこうと決めたら絶対に曲げない。たとえそれが間違っていたとしても。
「しかしどう調べたもんかな~実際に現場に足を運んだ方が早いか?」
「今回はやる気だな」
「成功報酬が……」
「それはもう聞き飽きたって」
「じゃあ言うなよ!」
当然ながら、俺のやる気は依頼内容と報酬金額によって上下する。今回はその両方が高いパターンだ。
依頼内容も、解決すればけっこう大きな事件になりそうでワクワクするし、成功報酬の額は過去一番だろう。
「この近くに競馬場なんてあったっけ?」
俺はマップを眺める。ここから一番近いのは……
「ここから車を30分走らせればあるじゃないか」
「そうなのか、良く知ってるな」
意外に近くにあって驚いている。本当にこの町の周りには、いろいろ揃っていると思う。ほとんど何でもあるんじゃないのか?
「この前300負けたからな~良く憶えてるぜ!」
ハムスケはとびきり悔しそうな顔で語る。
300負けた? 300?
「その言い方だと、まるで賭けてたみたいじゃないか。勘違いされるぞ?」
「いやいや、勘違いもなにも賭けてたし」
ハムスケはさも当然と言った顔でそう宣言する。
こっちこそいやいやだ。一体どこの世界に、馬に夢を乗せるハムスターがいるというのだ。
「どうやって買ったんだよ!」
俺は当然の疑問を呈する。ハムスターが窓口で馬券を買えるはずがない。
「え、まさかお前知らないの? 今ってネットで買えるんだぞ?」
「買えるんだぞ? じゃあないんだよ! なに勝手に買ってんの!?」
「ほら、資金繰りに苦労してたから増やそうと思って」
ダメだ。絵に描いたような、テンプレートな答えが返ってきた。
テンプレート過ぎて、最近ではドラマでも聞かないぞ?
「ほう。それじゃあ増えたんだよな?」
そう言うとハムスケは気まずそうに視線をそらす。
「何故そらす? 真っすぐ俺の目を見て言いなさい」
俺は横向くハムスケの両頬を摘み、強制的にこっちを向かせる。
「負けました! ごめんなさい!」
「いくら負けたんだ?」
「300万」
嘘でしょう? さっきの300負けたって、300円じゃなくて、300万円?
「嘘は良くない。この事務所にそんなお金ありません!」
自分で言ってて恥ずかしくなってきた。しかし、恥ずかしかろうが何だろうが、この事務所が万年金欠なのは周知の事実なので、仕方ない。
唯一あるとすれば、この事務所の家賃を引き落とすための口座ぐらいだ。
あそこには一応の蓄えは用意している。どんなに資金繰りに苦しくても、住む場所を失うわけにはいかないので、あの口座には確かに300万以上はあるが……嘘だよね?
「通帳見たら一つの口座に300万以上あったから、これを増やしたら和人が喜ぶかな~って」
ハムスケは今までにない純粋な眼差しを俺に向ける。
残念ながらギャンブルでその視線を放てるのは、生粋のギャンブル依存症のやつだけだ。
「家のハムスターがギャンブル依存症になってるんですけど!」って、どこかの動物病院に駆け込みたい気分になる。
「ふざけんなよ! 来月の家賃どうすんだ!」
「面目ねえ」
俺はシュンとしているハムスケを胸ポケットに放り込み、勇んで事務所を出る。
俺達には、依頼を確実に成功させなければ行けない理由が出来てしまった。
「今回はどのような依頼で?」
金本さんは、俺は金持ってますと言わんばかりにハイブランドで身を固めている、50を超えたあたりのおじさんだ。
「最近、レースで俺の馬が全然勝てなくて……」
「金本さんの馬が勝てない理由なら、調査しようがないのでお引き取り下さい」
俺は綺麗に頭を下げる。
実際、競馬についてはからっきしだ。今まで競馬場に行ったこともなければ、生の馬なんてほとんど見た記憶がない。そんな俺に、勝てない理由なんて分かるわけがない。探偵だからってなんでも分かるわけじゃないのだ。
「いや、違う違うそうじゃなくて。勝てない理由じゃなくて、勝ち続けてる理由が知りたいんだ」
「どういう意味ですか?」
「実は俺の馬、最近ずっと2位なんだ。そしてその度に毎回1位をかっさらっていく馬がいてな……そいつがどうやって勝ち続けているか知りたいんだ!」
ずっと勝ち続ける馬か。
「単純に実力では?」
「いや、あり得ねえ! 確かにあの馬、ライジングサンは速ええよ? それでも毎回1位となりゃあ話が違ってくる。何か細工があるはずだ!」
ライジングサンって、なんちゅう名前を馬につけてるんだ。その勝ち続けている馬の馬主は。
「ではその細工を暴けと?」
「ああ頼むぜ」
金本さんは簡単に言ってくれるが、今回の依頼は難しすぎないか?
もし本当に金本さんの言う通り、何か細工なり八百長が行われていたとしても、人が本当に隠そうとしているのを暴くのは、相当難しい。
本来探偵は、隠れているものを暴くのが仕事だが、それはあくまで隠そうとしている対象が限られている場合だ。
それこそ浮気を隠そうとしている人なら、自分の配偶者とその他の数人にバレない程度の隠ぺいをする。要はどこかしらに気の緩みがあるのだが、今回の依頼にそれはない。
今回の依頼のケースだと、不特定多数に絶対にバレないように隠ぺいをしているのだ。気の緩みなんてあるはずがない。
「これは相当難易度が高い依頼です。失敗することも覚悟していてください」
「随分と弱気じゃねえか、兄ちゃん! まあよろしく頼む!」
そう言って金本さんは豪快に笑いながら事務所を後にした。
「嵐のような男だな」
客の後ろ姿を見たハムスケの第一声がこれである。
本当に豪快というかなんというか、ああいうタイプは自分がこうと決めたら絶対に曲げない。たとえそれが間違っていたとしても。
「しかしどう調べたもんかな~実際に現場に足を運んだ方が早いか?」
「今回はやる気だな」
「成功報酬が……」
「それはもう聞き飽きたって」
「じゃあ言うなよ!」
当然ながら、俺のやる気は依頼内容と報酬金額によって上下する。今回はその両方が高いパターンだ。
依頼内容も、解決すればけっこう大きな事件になりそうでワクワクするし、成功報酬の額は過去一番だろう。
「この近くに競馬場なんてあったっけ?」
俺はマップを眺める。ここから一番近いのは……
「ここから車を30分走らせればあるじゃないか」
「そうなのか、良く知ってるな」
意外に近くにあって驚いている。本当にこの町の周りには、いろいろ揃っていると思う。ほとんど何でもあるんじゃないのか?
「この前300負けたからな~良く憶えてるぜ!」
ハムスケはとびきり悔しそうな顔で語る。
300負けた? 300?
「その言い方だと、まるで賭けてたみたいじゃないか。勘違いされるぞ?」
「いやいや、勘違いもなにも賭けてたし」
ハムスケはさも当然と言った顔でそう宣言する。
こっちこそいやいやだ。一体どこの世界に、馬に夢を乗せるハムスターがいるというのだ。
「どうやって買ったんだよ!」
俺は当然の疑問を呈する。ハムスターが窓口で馬券を買えるはずがない。
「え、まさかお前知らないの? 今ってネットで買えるんだぞ?」
「買えるんだぞ? じゃあないんだよ! なに勝手に買ってんの!?」
「ほら、資金繰りに苦労してたから増やそうと思って」
ダメだ。絵に描いたような、テンプレートな答えが返ってきた。
テンプレート過ぎて、最近ではドラマでも聞かないぞ?
「ほう。それじゃあ増えたんだよな?」
そう言うとハムスケは気まずそうに視線をそらす。
「何故そらす? 真っすぐ俺の目を見て言いなさい」
俺は横向くハムスケの両頬を摘み、強制的にこっちを向かせる。
「負けました! ごめんなさい!」
「いくら負けたんだ?」
「300万」
嘘でしょう? さっきの300負けたって、300円じゃなくて、300万円?
「嘘は良くない。この事務所にそんなお金ありません!」
自分で言ってて恥ずかしくなってきた。しかし、恥ずかしかろうが何だろうが、この事務所が万年金欠なのは周知の事実なので、仕方ない。
唯一あるとすれば、この事務所の家賃を引き落とすための口座ぐらいだ。
あそこには一応の蓄えは用意している。どんなに資金繰りに苦しくても、住む場所を失うわけにはいかないので、あの口座には確かに300万以上はあるが……嘘だよね?
「通帳見たら一つの口座に300万以上あったから、これを増やしたら和人が喜ぶかな~って」
ハムスケは今までにない純粋な眼差しを俺に向ける。
残念ながらギャンブルでその視線を放てるのは、生粋のギャンブル依存症のやつだけだ。
「家のハムスターがギャンブル依存症になってるんですけど!」って、どこかの動物病院に駆け込みたい気分になる。
「ふざけんなよ! 来月の家賃どうすんだ!」
「面目ねえ」
俺はシュンとしているハムスケを胸ポケットに放り込み、勇んで事務所を出る。
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