13 / 49
第五章
遅れる後輩ちゃん 3
しおりを挟む
遠くに見える看板にはこう書いてある。動物霊園と。
そう霊園だ、それも動物の。前を行く後輩ちゃんの後をつけながら頭の中で推論を組み立てていく。
つまり今回の件、遅刻の理由は菊岡さんに報告していたようなベタな理由でも、ましてやピーちゃんに餌をあげていたからでもなく、お墓参りに毎週来ていて遅れたのだ。
普通、お墓参りに毎週来る人は珍しいのかもしれない。お墓が近くに無い人がほとんどなのだから当然だろう。しかし、もしそのお墓が徒歩圏内にあったら? もし亡くなったのが最近だとしたら?
「行くぞ」
俺は自然と小声でハムスケに声をかける。後輩ちゃんは、霊園の中央にある墓地の一番奥の墓石の前に立っていた。俺達はそれを遠目に見守る。
墓地の奥は雑木林になっていて、彼女が立っている墓石の位置は一番雑木林に近い場所だ。天候は曇っていて、どんよりとした雲の隙間から時折射す日光が、両手をあわせて祈る彼女を照らしていたのが印象的だった。そのまま何分経ったか分からないほどの時間が過ぎる。次第に小雨が降ってきたが、彼女は動かなかった。雨に打たれながら彼女の瞳から涙が零れ落ち、やがて雨と溶け合って消えていった。
彼女の亡くしたものは飼っていた猫、それもおそらく最後の家族だ。昨日一日ウェブカメラの録画をみて気が付いたが、誰の出入りも無かったのだ。これが後輩ちゃんの一人暮らしなら全然あり得るが、家族がいて一人も出かけないというのも不自然だ。あの家は一人暮らしにしては立派すぎる。
不審に思った俺は、昨日この町で起きた事件の履歴を漁っていた。そして見つけてしまった。後輩ちゃんの家族が交通事故に巻き込まれて事故死、生き残ったのは当時学生だった後輩ちゃんとペットの猫だけ……
「行こう」
俺はさっきと同じセリフをハムスケに小声で伝えた。やる気が出ないとか言っていた自分を殴ってやりたい。少し、自分が嫌になった。
雨の中ずぶ濡れになりながら事務所に帰る道中、いつもなら濡れると騒ぐハムスケはなにも言わず、俺は雨の中泣きながら祈りを捧げる彼女の姿が脳裏から離れずにいた。
俺は事務所に戻りシャワーを浴びる。ハムスケも一緒だ。
「どうした? 暗い顔して」
ハムスケは桶に入ったお湯につかりながら俺を見つめる。
「この仕事を受ける時の自分の態度に嫌気がさしているのか?」
「そうだよ、悪いか?」
そう呟くと、ハムスケが大きくため息をつく。
「和人……ガキだな」
「うるせぇ」
「良いか? 知らなかったことに対して責任を負う必要なんか無いんだよ。ましてや今回のは不意打ちだ、我だってこういう結果になるとは思っていなかった。確かにお前の最初の態度がいただけなかったのは同意だが、それを知っているのは我と和人と、せいぜい菊岡ぐらいで誰にも迷惑かけてない」
ハムスケの言いたいことは分かっているさ、俺だって。でも……あんな苦しい思いをしている人の事情を俺は、大した理由じゃないなんて……どの立場でものを言っていたんだ俺は!
「今お前がやるべきことはとっとと風呂からあがって、菊岡さんに報告することだろ? 違うか?」
「違わない」
まさかハムスケに説教されるとは思わなかった。だがコイツの言う通りだ。俺は探偵だ。依頼を受けて対象者を調べ、依頼人に報告する。こんなところでハムスターに説教食らってる場合じゃない。
俺はハムスケを連れてお風呂からあがり、体を拭いている時ふと疑問に思った。今までなんだかんだハムスケの起こした(本人は認めたがらないが)奇跡に助けられているのに、今回はそれが無かったような……
「なあハムスケ……今回お前なんかした?」
「はぁ~どういう意味だ! 我が仕事してないってか? そういえば……何もしてないかも?」
「ああ違う違う仕事してないのはいつもじゃないか、そうじゃなくて」
「いつもとはどういう意味だ!」
「いいから落ち着けって、神様的なことだよ。 毎回なんかしら起こしてくれるじゃないか、それが今回は無かったなって」
俺の第一声は完全に誤解を招く言い方だった。おかげでハムスケをプンプンさせてしまったが、実際のところ本当に今回はなにも起きていない気がする。
「奇跡はそう簡単には起きないし、奇跡が起きるには条件が必要なのさ」
「なんだよ条件って」
「それぐらい自分で考えな……探偵だろ」
急に真面目なトーンで奇跡について説明したハムスケは、俺の疑問には答えてくれなかった。もしかしたら奇跡にも利用規約的なものがあるのかもしれない。奇跡の条件……知っていれば探偵業がスムーズになるが、奇跡はハムスケの寿命を縮めているようなことを、ハムスケ自身が口走っていた。
なら知らないほうが良いのかもしれない。奇跡に頼りすぎれば、ハムスケとの別れが早まってしまうから。できるだけ使わないで解決すべきなのだ。それが普通なんだから。
「もしもし、今お時間よろしいですか?」
「ああ探偵さん、大丈夫ですよ」
「調査報告です」
「お願いします」
俺は事細かに後輩ちゃんの遅刻の理由を話した。毎週月曜日に近くの霊園でお墓参りしていること、そこには一か月前に死んだであろうペットの猫ちゃんが眠っていること。そして……後輩ちゃんにとってその猫が最後の家族だったということ。
「そう……ですか」
報告を黙って聞いていた菊岡さんがようやく口にしたのはその一言のみだった。
「その、謝りたいことが……」
「なんだい?」
「依頼を受けた時、後輩ちゃんの遅刻の理由をその……大した理由じゃないなどと……本当に軽率な発言でした。謝罪します」
俺は電話越しの相手に向かって頭を下げた。今回のは俺の失態だ。他人からすればどうでもいいように思える事でも、当事者達からしてみれば大事なのだ。だからこそわざわざ探偵事務所に依頼に来ているというのに……
「ああ、そのことか。構わないよ、全く気にしていない。私が君の立場だったらそう思っただろう。それに……そこに対して真摯に謝ることが出来る君なら大丈夫さ」
「……ありがとうございます」
「こちらこそ。本人に直接聞かずに、理由は勿論その背景まで調べてくれるとは、正直期待以上だ。私はもう少し彼女の遅刻に関しては待ってみることにするよ。いずれ彼女から話してくれるだろうから……では」
そう言って菊岡さんは通話を切った。
当初、俺が抱いていた菊岡さんの印象はやっぱり合っていたのだ。彼のあの余裕こそ、大企業で部下を持つにふさわしいものだった。
そう霊園だ、それも動物の。前を行く後輩ちゃんの後をつけながら頭の中で推論を組み立てていく。
つまり今回の件、遅刻の理由は菊岡さんに報告していたようなベタな理由でも、ましてやピーちゃんに餌をあげていたからでもなく、お墓参りに毎週来ていて遅れたのだ。
普通、お墓参りに毎週来る人は珍しいのかもしれない。お墓が近くに無い人がほとんどなのだから当然だろう。しかし、もしそのお墓が徒歩圏内にあったら? もし亡くなったのが最近だとしたら?
「行くぞ」
俺は自然と小声でハムスケに声をかける。後輩ちゃんは、霊園の中央にある墓地の一番奥の墓石の前に立っていた。俺達はそれを遠目に見守る。
墓地の奥は雑木林になっていて、彼女が立っている墓石の位置は一番雑木林に近い場所だ。天候は曇っていて、どんよりとした雲の隙間から時折射す日光が、両手をあわせて祈る彼女を照らしていたのが印象的だった。そのまま何分経ったか分からないほどの時間が過ぎる。次第に小雨が降ってきたが、彼女は動かなかった。雨に打たれながら彼女の瞳から涙が零れ落ち、やがて雨と溶け合って消えていった。
彼女の亡くしたものは飼っていた猫、それもおそらく最後の家族だ。昨日一日ウェブカメラの録画をみて気が付いたが、誰の出入りも無かったのだ。これが後輩ちゃんの一人暮らしなら全然あり得るが、家族がいて一人も出かけないというのも不自然だ。あの家は一人暮らしにしては立派すぎる。
不審に思った俺は、昨日この町で起きた事件の履歴を漁っていた。そして見つけてしまった。後輩ちゃんの家族が交通事故に巻き込まれて事故死、生き残ったのは当時学生だった後輩ちゃんとペットの猫だけ……
「行こう」
俺はさっきと同じセリフをハムスケに小声で伝えた。やる気が出ないとか言っていた自分を殴ってやりたい。少し、自分が嫌になった。
雨の中ずぶ濡れになりながら事務所に帰る道中、いつもなら濡れると騒ぐハムスケはなにも言わず、俺は雨の中泣きながら祈りを捧げる彼女の姿が脳裏から離れずにいた。
俺は事務所に戻りシャワーを浴びる。ハムスケも一緒だ。
「どうした? 暗い顔して」
ハムスケは桶に入ったお湯につかりながら俺を見つめる。
「この仕事を受ける時の自分の態度に嫌気がさしているのか?」
「そうだよ、悪いか?」
そう呟くと、ハムスケが大きくため息をつく。
「和人……ガキだな」
「うるせぇ」
「良いか? 知らなかったことに対して責任を負う必要なんか無いんだよ。ましてや今回のは不意打ちだ、我だってこういう結果になるとは思っていなかった。確かにお前の最初の態度がいただけなかったのは同意だが、それを知っているのは我と和人と、せいぜい菊岡ぐらいで誰にも迷惑かけてない」
ハムスケの言いたいことは分かっているさ、俺だって。でも……あんな苦しい思いをしている人の事情を俺は、大した理由じゃないなんて……どの立場でものを言っていたんだ俺は!
「今お前がやるべきことはとっとと風呂からあがって、菊岡さんに報告することだろ? 違うか?」
「違わない」
まさかハムスケに説教されるとは思わなかった。だがコイツの言う通りだ。俺は探偵だ。依頼を受けて対象者を調べ、依頼人に報告する。こんなところでハムスターに説教食らってる場合じゃない。
俺はハムスケを連れてお風呂からあがり、体を拭いている時ふと疑問に思った。今までなんだかんだハムスケの起こした(本人は認めたがらないが)奇跡に助けられているのに、今回はそれが無かったような……
「なあハムスケ……今回お前なんかした?」
「はぁ~どういう意味だ! 我が仕事してないってか? そういえば……何もしてないかも?」
「ああ違う違う仕事してないのはいつもじゃないか、そうじゃなくて」
「いつもとはどういう意味だ!」
「いいから落ち着けって、神様的なことだよ。 毎回なんかしら起こしてくれるじゃないか、それが今回は無かったなって」
俺の第一声は完全に誤解を招く言い方だった。おかげでハムスケをプンプンさせてしまったが、実際のところ本当に今回はなにも起きていない気がする。
「奇跡はそう簡単には起きないし、奇跡が起きるには条件が必要なのさ」
「なんだよ条件って」
「それぐらい自分で考えな……探偵だろ」
急に真面目なトーンで奇跡について説明したハムスケは、俺の疑問には答えてくれなかった。もしかしたら奇跡にも利用規約的なものがあるのかもしれない。奇跡の条件……知っていれば探偵業がスムーズになるが、奇跡はハムスケの寿命を縮めているようなことを、ハムスケ自身が口走っていた。
なら知らないほうが良いのかもしれない。奇跡に頼りすぎれば、ハムスケとの別れが早まってしまうから。できるだけ使わないで解決すべきなのだ。それが普通なんだから。
「もしもし、今お時間よろしいですか?」
「ああ探偵さん、大丈夫ですよ」
「調査報告です」
「お願いします」
俺は事細かに後輩ちゃんの遅刻の理由を話した。毎週月曜日に近くの霊園でお墓参りしていること、そこには一か月前に死んだであろうペットの猫ちゃんが眠っていること。そして……後輩ちゃんにとってその猫が最後の家族だったということ。
「そう……ですか」
報告を黙って聞いていた菊岡さんがようやく口にしたのはその一言のみだった。
「その、謝りたいことが……」
「なんだい?」
「依頼を受けた時、後輩ちゃんの遅刻の理由をその……大した理由じゃないなどと……本当に軽率な発言でした。謝罪します」
俺は電話越しの相手に向かって頭を下げた。今回のは俺の失態だ。他人からすればどうでもいいように思える事でも、当事者達からしてみれば大事なのだ。だからこそわざわざ探偵事務所に依頼に来ているというのに……
「ああ、そのことか。構わないよ、全く気にしていない。私が君の立場だったらそう思っただろう。それに……そこに対して真摯に謝ることが出来る君なら大丈夫さ」
「……ありがとうございます」
「こちらこそ。本人に直接聞かずに、理由は勿論その背景まで調べてくれるとは、正直期待以上だ。私はもう少し彼女の遅刻に関しては待ってみることにするよ。いずれ彼女から話してくれるだろうから……では」
そう言って菊岡さんは通話を切った。
当初、俺が抱いていた菊岡さんの印象はやっぱり合っていたのだ。彼のあの余裕こそ、大企業で部下を持つにふさわしいものだった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
迦国あやかし後宮譚
シアノ
キャラ文芸
旧題 「茉莉花の蕾は後宮で花開く 〜妃に選ばれた理由なんて私が一番知りたい〜 」
第13回恋愛大賞編集部賞受賞作
タイトルを変更し、「迦国あやかし後宮譚」として5巻まで刊行。大団円で完結となりました。
コミカライズもアルファノルンコミックスより全3巻発売中です!
妾腹の生まれのため義母から疎まれ、厳しい生活を強いられている莉珠。なんとかこの状況から抜け出したいと考えた彼女は、後宮の宮女になろうと決意をし、家を出る。だが宮女試験の場で、謎の美丈夫から「見つけた」と詰め寄られたかと思ったら、そのまま宮女を飛び越して、皇帝の妃に選ばれてしまった! わけもわからぬままに煌びやかな後宮で暮らすことになった莉珠。しかも後宮には妖たちが驚くほどたくさんいて……!?
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
いたずら妖狐の目付け役 ~京都もふもふあやかし譚
ススキ荻経
キャラ文芸
【京都×動物妖怪のお仕事小説!】
「目付け役」――。それは、平時から妖怪が悪さをしないように見張る役目を任された者たちのことである。
しかし、妖狐を専門とする目付け役「狐番」の京都担当は、なんとサボりの常習犯だった!?
京の平和を全力で守ろうとする新米陰陽師の賀茂紬は、ひねくれものの狐番の手を(半ば強引に)借り、今日も動物妖怪たちが引き起こすトラブルを解決するために奔走する!
これは京都に潜むもふもふなあやかしたちの物語。
エブリスタにも掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
炎華繚乱 ~偽妃は後宮に咲く~
悠井すみれ
キャラ文芸
昊耀国は、天より賜った《力》を持つ者たちが統べる国。後宮である天遊林では名家から選りすぐった姫たちが競い合い、皇子に選ばれるのを待っている。
強い《遠見》の力を持つ朱華は、とある家の姫の身代わりとして天遊林に入る。そしてめでたく第四皇子・炎俊の妃に選ばれるが、皇子は彼女が偽物だと見抜いていた。しかし炎俊は咎めることなく、自身の秘密を打ち明けてきた。「皇子」を名乗って帝位を狙う「彼」は、実は「女」なのだと。
お互いに秘密を握り合う仮初の「夫婦」は、次第に信頼を深めながら陰謀渦巻く後宮を生き抜いていく。
表紙は同人誌表紙メーカーで作成しました。
第6回キャラ文芸大賞応募作品です。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる