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ローシャくんとお兄様の再開

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「おはようローシャくん。」
 
「う~ん…おはよう恵お兄ちゃん」

「うん。おはよう。今日はお兄さん用事があってね12時に出かけないといけないんだ。ローシャくんは良い子だからお私が留守中この家を任せても良いかな?」

「うん!僕ちゃんといいこでおらすばんできるよ!…でも、ちゃんと帰ってきてね…。」

「うん。大丈夫。ちゃんと帰ってくるよ。」

「じゃあまずは、朝ごはん食べちゃおうね。」

「うん!今日のご飯はなぁに?」

「今日わねぇ~、ほうれん草のお味噌汁ときゅうりとナスの漬物と焼き魚とカボチャの煮物だよ。」 

「僕かぼちゃ好き!」

「私も好きだよ」

「それでは「「いただきます」」」

「恵お兄ちゃんこのカボチャ甘くてすごく美味しいよ!」

「ふふっそれは良かった」

「ご馳走様でした!」

「はい。ちゃんと食べられたね。」

「うん。すっごく美味しかった!」

「ふふっ」

「それじゃあ、私はクッキーを作ろうかな。」

「クッキー!作ってくれるの?」

「うんだからローシャんはそこのソファーで本でも読んでよっか。」

「うん!」…タッタッ

今日がローシャくんと会う最後の日かもしれないからローシャンに何かおいしいものをつくってあげようとおもったけど美味しいって言ってくれてすぐに出来るのがクッキーだったから大量に作って帰り道に食べてもらおう。


~~11時45分~~

「じゃあローシャくんお留守番よろしくね。今日はこのクッキー食べていても良いからね。」

「うん!行ってらっしゃい」

「行ってきます」…ガチャンッ


「さて、行きますか」

……「いたっ…なんか人多くないか…いや、でもお貴族様だろうし、そう考える5人でくるのは少ないのか?」

カサッ「っ!誰だ!」

「少年を保護しているものです。」

「ロイドこの人だよ。昨日森であった人だ。」

「貴方が私の弟を保護してくれいたお方ですか。本当にありがとう。」

「か、顔を上げてください!」

「しかし、顔は見せて貰えないのかな?」

「いや、顔は見られたく無いので…。」

「貴方を誘拐犯にでっちあげる気は無いのだが…。」

「いや、それでもですね。」

「そうか…。」

「一応少年が言っていたお兄さんか確認してもよろしいでしょうか?」 

「いいぞ、思う存分やってくれ。」

「では…」

…しかしこの人たち皆美形すぎないか?てか男性はみんな身長が180センチ以上あるだろこれ。おまけに筋肉が凄い。
私は身長が165センチしかないし身体は何をやっても筋肉がつかなくてヒョロヒョロだ…羨ましい。
それにしてもこのお兄さんものすごく美形だ。ローシャくんが言ったのと同じ綺麗なシルバー色の髪そして綺麗な翠玉の瞳そして瞳の中にある星の模様。確定だな。


「こちらで保護させていただいた少年が言っていたお兄様と特徴が一致したので少年をそちらにお返しします。では、此方に連れて来ますのですみませんがもうしばらくお待ちください。」

「ついて行ってはダメだろうか?」

「えっ」

「ちょっとロイド!」

「私の弟がどんな場所で半年間過ごしていたのか兄として知っておきたいんだ。よろしく頼む。」

「あーだからそんなにすぐ頭を下げなくて良いですから…分かりました。では、ご案内します…それと、誰かに場所を教えたりするのはやめていただきたいのですが…。」

「それは約束する。ありがとう」ニコッ

美形の笑顔は破壊力が凄まじいよ。


「では、此方です。」

「こんなところがあったのね…。私とレイスが何回もこの森に入って捜索していたけれどこんな場所無かったわ。」

「そうなのか?」

「あー、多分家がある場所を気付かれない様に魔法を発動させておいたのでそのせいかもしれません。」

「凄いな。そんな魔法があるのか?」

「いや、自分で作ったんですけどね。」

「「「作った?!」」」

「え、これおかしいんですか?!」

「はい。失礼ながら…。」

「…では、忘れて下さい…。」

「……。」

「で、ですよね。あはは…。」

「あ、着きました。此処ですよ。」

「おー、花畑が辺り一面に広がっている。こんな場所があったのか。」

そういえば、うちにそんな大人が11人も座れる場所あったかな?

「取り敢えずどうぞ…」

ガチャッ…「ローシャくんただいま。」

「良い子にお留守番できたかな?」

「うん!僕ちゃんとお留守番してたよ!クッキーすっごく美味しかった!」

「それは良かったよ…ローシャくんにねお客さんが来ているんだ。会ってくれるかな?」

「うん?良いよ。」

「どうぞ。お兄さん」

「ローシャ!!」

「お兄様!!…本当にお兄様なの!?」

「ああ、ローシャのお兄様だよ!…良かった無事で!!」ギュッ

良かった良かった。これでローシャくんもやっとご家族の元に帰してあげられる。

「本当にありがとう…恵さん」

「あ、いえ再開できて良かったです。」

「恵お兄ちゃん。なんでお家の中なのにフード被ってるの?」

「いや、まぁ、理由があってね」

「もしかして、恵お兄ちゃんのふりしてる知らない人なの?」

「えっ!チッ違うよ!」

「え、でも僕、恵お兄ちゃんのお顔が見えないから信用できない…。」

「えっと…。」

ど、どうしよう。顔を見られたく無いから隠していたのにラーシャくんに不審がられるだなんて…。取る?どうしよう…。

「恵お兄ちゃんはねぇ、綺麗な黒の髪の毛でね、瞳も大きくて綺麗な黒なんだよ!とっても綺麗なお兄さんなんだよ!お兄様!」

「でも、きっと偽物だから顔を隠しているんでしょ?」

「「「黒の髪に黒の瞳?!」」」

「え、えっとローシャくんっ分かった!脱ぐからその目やめて~」

バサッ…「ほら見てローシャくん本物でしょ?!」

「うん。いつもの恵お兄ちゃんだ!!ふふふっ」

ふぅー…危なかった。もう少しで不審者扱いされるところだった。

「うんっ?」

「え、あの…。」

何故かローシャくん以外の全員が僕の方をガン見して固まっている…。何故だ。

「だ、大丈夫ですか?」

「はっ!いや、大丈夫だ。」

「そうですか?…それじゃあラーシャくんはおうちに帰る準備をしようか。」

「僕、もう恵お兄ちゃんはのお家にお泊り出来ないの?」

「うん。そうだよ。まず、恵くんと僕じゃ住んでいる世界が違うと思うんだ。」

「そうなの?」

「うん。だからローシャくんは此処にお泊まりに来るのは難しいかな。」

「じゃあ恵お兄ちゃんは?また会える?」

「ごめんね。僕は多分この世界の平民だから多分お貴族様に会うとこは出来ないよ。」

「でも、恵お兄ちゃん僕のお誕生日一緒にお祝いしてくれるって僕と約束したでしょ!」シクシク

「あー泣かないでローシャくん…。でもなぁ、私多分平民だしなぁ。」

「あの、失礼だか、貴方は神子なのですか?」

「神子?神子って何ですか?」

「貴方様ははこの国の生まれか?」

「いいえ、まずこの世界では無いですが。それが一体?」

「では神には、お会いになっただろうか?」

「?…はい。あってから此方の世界に来ましたが…それが何か?」

「この世界では神に出会ってからこの世界に来る人のことを神子様と呼ぶのです。分かりやすくいえば王族と立場は同等か場合によっては王族よりも立場は上になります。」

「えっえっー!」

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