私の心の隙間が埋まるまで〜愛を知らずに死んだ男性は、新しい世界で助けた少年の兄に溺愛される。

紅月

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新しい世界

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「おー、森だ。」

「辺り一面お花畑だし凄く綺麗!」

「うん…?」 

「あの立派な家は何だ?」

お花畑のど真ん中に綺麗な一軒家が建っていた。

「もしかして誰か住んでいる森なのかな?」

「そう言えばステータスが見れるって神くんが言ってたな。」

「…ステータスオープン…お、出てきた!え~と、魔力は∞で魔法属性は全て揃っているな。ギフトには、創造魔法と…恵くん専用ショップ?…あ~魔力と交換できるって神くん言ってたな。…なんか知らないギフトがある?神の加護?神とお友達という認識でいいのかな?」

「神からのメッセージ?…えーと、家はプレゼンです。畑もありますのでお好きにお使いくださいそれと、家主の登録はもう済ませておきましたのでこれから誰かお家に入れる際は恵くんの許可が必要となりますので気をつけて下さいね。」


「そんな機能があるのか…何が本当にありがたいな。是非使わせてもらいます。」

「これでやっと念願の誰とも関わらないのスローライフが楽しめる。」

「でも本当にこの家すごいな…畑もすごく広い。」

「お、お邪魔しまーす。…おぉ、凄い!広い。

家の一階は広いリビングになっていて真ん中にはテーブルとソファーが置かれており、左側にあるソファーの目の前には立派な暖炉があった。右側に置かれているテーブルの横には大きな窓が付いており、庭から家を行き来することができるようになっていた。それに、右奥にはオープンキッチンが設置されていてリビング全体を見渡せるようになっていた。

「あれ、階段がある?二階があるのかな?…行ってみよう。」

階段を登ると大きな寝室があり庭がある方にベランダが付いており左側の壁にはこれまた立派な暖炉が設置されていた。部屋の正面には見たことがない大きさのヘッドが置いてあった。

「なんか、本当…神様すごいな…。」

「まぁでも神くんは好きにして良いよって言ってたから色々好きにやってみようかな。」

「少し楽しみになってきたよ神くん。」

「まずは、畑でも作ろうかな!…でも、タネどうしようかな?」

「…そういえば私専用のショップがありましたね。どうすれば開くんだ?…ステータスオープン、あ、あったこのボタンか!
おー、なんかスマホみたいだな…。えっと、検索画面を開いて野菜の種っと、あ、出てきたえっと、トマト、だいこん、ナス、カブ、ニンジンの種で、魔力量2000か良心的だな。もっと取られるのかと思ったけど、日本の金額と同じくらいだな。…よし、購入っと。うわっ、急に出てきた。まぁでもちゃんと種だ。」

「なんかちゃんと土も出来上がってるからとにかく種を植えていこう。」

………


「あー、終わったー!」

「しかし、神くんが15歳の肉体にしてくれたおかげがすごく体が軽いな。いや、まず身体の作りが正常になったからか。前の私の身体だったら15歳でもこんなに動けなかっただろうな。神くんに感謝ですね。」

「早くたべてみたいなぁー。そういえば私は光魔法を持っているから野菜の種に魔法をかけたら育ってくれるかもしれない。」

「でも、どうやって魔法を出せば良いんだろう?」

ピコンッ

「ん、なんだ?」

「神くんからのメッセージ?」

「えーと、ごめんね恵くん!魔法の使い方教えないまま転移させちゃったよ…使い方については本を送ったからそれを参考にして頑張って!!って書いてある。…忘れてたのか。」

「まぁ、使い方についての本を送ってくれるならありがたいな。」

「うわっまた急に出てきた…お、初心者用魔法参考書。」

「えっと…魔法はすごく簡単で体内に魔力があると思ってその魔力をどのくらいの量、どのような形で使用するか想像しながら体内から放射する感じです!…分かりやすいけど大雑把だな笑笑。」

「まぁ取り敢えず試してみるか。えーと、血液が体内を循環している想像がやり易いかな?そして辺り一面に薄く光魔法をかけるイメージで…お、できた!凄い、もう野菜が実ってる。神くんの参考書すごいな。」

「ありがとう神くん」









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