助けた公爵さまに気付いたら囲まれていました。でも、美しいバラ園と大好きな公爵様がいるので幸せです。

紅月

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優しい子

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「ノアのベットを綺麗にしてくれていた使用人はノアがみんなから人気者で羨ましくて意地悪をしてしまったっと言っていたよ。」

「そうなの?」

「そうだよ。その使用人はノアをいじめてしまったを後悔して辞めて行ってしまったよ。」

「そして、ごめんなさい。どうか許して欲しい。と言っていたよ。」

「その使用人のことをノアは許してあげなくても構わないんだよ?」

そう言ってブランシュ様は僕を抱き寄せる力を緩めて僕ぼくを見つめてきた。

僕はブランシュ様と視線を合わせたまま少しの迷いも見せずに答えた。

「僕は許そうと思います。」

「そうしてだい?たくさんノアはあの使用人に傷付けられたのだろう?」

確かに僕はあの使用人さんにの言葉に沢山傷ついてしまったけれど

「確かに、僕はあの使用人さんに沢山言われてしまったけどあの使用人さんはちゃんと僕のベッドを綺麗にしてくれたし僕を叩かなかったので本当はいい人なんだと思います。」


「だから僕はあの使用人さんにを許したいなと思います。」

そう僕が言うとブランシュ様はとても優しい目で僕をまた強く抱きしめてくれた。

「ノアはとても優しくて強い子だね。」

「ノアがそう言うのならあの使用人ことは許そう。」

「ありがとうございます。ブランシュ様」

そう言って僕はブランシュ様に抱きついた。
…でも、辞めてしまった使用人さんは次のお仕事決まっているのかな…?
僕はきゅうにそれに気付きブランシュ様に尋ねた。

「ブランシュ様…あの、辞めてしまった使用人さんは次のお仕事もう決まっているのでしょうか?」

「ノアは本当に優しい子だ。大丈夫だよ。ちゃんとあの使用人にはいい仕事を紹介したから。何も気にすることはない。」

「それより、やっと私の仕事も落ち着いたから今日は久しぶりにノアと一緒に寝てもいいかい?」

「はい!とても嬉しいです!」

そうしてノアは、ブランシュ様と久しぶりに一緒に寝れる事が嬉しくて今まで話していた使用人のことなど頭から抜け落ちて行ったのであった。
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