Way‐World‐Online〜のんびりするつもりが気づいたら有名人になってた。〜

白くまきゅん

文字の大きさ
上 下
38 / 40

クマ…群れてません?

しおりを挟む
「グオォォォォ!!」

クマは最初、猛突進してくる、

「クマは猪だった?…よ、」

そんなことを言いながら軽く左に避け、避けるど同時に右手に持っていたグローウルフの短剣でクマの首を斬る、

ズブッ

「グオォッ!?」

「筋肉、厚くない?」

上手く斬れなかった。短剣は皮しか斬れなかったのか血が少し出るぐらいだった。

「ユナ様の短剣スキルのLvが低いのと短剣の扱い方が出来てないのが原因ですね。スキルに関してはLvをどんどんあげていきましょう!扱い方は包丁に近い斬り方を推奨します。」

なるほど、さっきはハンマーの如く叩くように短剣を使った。なら今度は、

「…グォ!」

「よいしょ」

クマは二足立ちをし左手で今度は引っ掻き技を仕掛けてきた。僕は今度もそれを避けクマの首が降りてきたと同時に短剣をスライドさせるようにしながら首を斬る、

ザシュッ!

〈グロウベアを倒しました。〉
〈スキル【短剣Lv2】に上がりました。〉
〈スキル【見切りLv】を獲得しました。〉
〈グロウベアを分解、融合します。〉

「ユナ様お見事です!」

メラはそういうとパチパチと拍手してくれた。

「えへへ…でもメラのおかげでもあるから、メラありがとう!」

そういうとメラは笑顔になり僕を抱っこする。

「メイドとして当然のことをしたまでですよ。さ、もっと倒してLvをあげましょう!」

「おぉー!」

ガサッガサガサッ

「「「ガル?」」」

「ふぇ?」

「あら?」

茂みの中から顔を出したのは三匹のクマ…

「「………」」

「「「………」」」

静寂に包まれた空間…それを先に壊したのは、

「――――【サイレント】【鈍足】」

「「「っっ!!?」」」

メラだった。

「、いいタイミングで出てきたものですね?さぁユナ様、Lvを上げる時間ですよ」

メラは三体同時攻撃を華麗に避けながら言う…、

「め、メラ?どうやって攻撃すればいい?抱っこされてる状態だとできるものもできないよ?」

そう指摘するとメラは、

「そうでした。―――【土の鎖】」

土の魔法かな?を使い三体を拘束し、僕を地面に下ろす。

「さて、これで大丈夫ですね。それではユナ様、準備が出来次第お声がけ下さい。魔法を解きますので、」

「ん、わかった。……よし、良いよ?」

そう合図すると三体を拘束していた土の魔法はパキッっと言う音と共にパラパラと砕け散っていった。拘束から開放された三匹は近くにいた僕を目掛けて攻撃を開始。若干怒りを感じるのはメラの拘束が原因かな?

「っと…まず一体、」

懐に潜り込み下からアッパーを決めるがごとくクマの首を狩る。

〈スキル【見切りLv2】に上がりました。〉
〈スキル【短剣Lv3】に上がりました。〉

「っ!!」

「ひゃ!?び、びっくりした…」

横を向くとそこにはクマの手があり、びっくりして声が出てしまった。

「んしょ…ほいっ!」

それと同時にお腹目掛けてもう一体のクマが殴りかけてくる。僕はそれを体を捻りながら避けそのまま短剣を持った腕を後ろ目掛けて横薙ぎに、そうすると確かに肉を斬る感触とともに、

〈スキル【見切りLv2】に上がりました。〉
〈スキル【短剣Lv4】に上がりました。〉

っとアナウンスが流れる。

「あと一たi…!?」

ザクッ

「ユナ様アドバイスとして一つ、視点は広く持つこと、です。」

どうやら後ろのクマが僕の背中を刺そうとした所をメラが助けてくれたみたい。

「ん…わかった。それと助けてくれてありがとうメラ」

「当然のことをしたまでです。ですが、どういたしまして」

ガサガサッ

「「「「ガル?」」」」

数は五体以上、

「………。」

「今日はクマがよく出現しますねぇ」

…くまさん、どっかで群れてます?群れてますよね?

「――――【サイレント】【鈍足】【土の鎖】」

メラが魔法を使い、クマの行動を制限する。

「ユナ様、全部は無理と思うので二体ずつで良いですね?…ユナ様?」

「っ…ん、それでお願い」

数の多さに一瞬だけど意識が…、

「分かりました。ではそのように、」

その後、狩っては現れ狩っては現れるくまさん達に僕は疲れながらも倒していった。

「やっぱり群れだったんだよ…!」

「おかしいですね…?ここでは基本クマは群れないはずなんですが…」

な、なんだって…ならこれはなんだったんだろうか…?

〈唐突クエストをクリアしました。〉
クマの大移動
近くのクマダンジョンからスタンピードが起こり第一層~第三層のクマが地上に溢れ出した。

モンスターの基準Lv5~20

「…どうやら原因は近くのダンジョンだったみたいだよ?」

「ここ近くのダンジョンと言いますとクマダンジョンと初級ダンジョンですね…今回のことですとクマダンジョンでしょうか?」

「うん、一層から三層のクマが出てきたって」

なるほどっとメラは言い次に一旦街に戻りましょうと提案してきた。

「ん、僕もヘトヘトだから賛成だよ…疲れた…」

「ふふ、そうですね。大変ご立派でした。ユナ様」

「ありかとぉ…」

そう言い僕はメラに抱っこされ街に戻るのだった。

〈称号〖偶然の救世主〗を獲得しました。〉
〈スキル【短剣LvMax】になったことにより進化が可能となりました。〉
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

戦争と平和

澤村 通雄
SF
世界が戦争に。 私はたちの日本もズルズルと巻き込まれていく。 あってはならない未来。 平和とは何か。 戦争は。

人生詰んだ気がしたので、VTuberになってみた。

未来アルカ
大衆娯楽
 鬼堕 俊隆(きだ としたか)。  とある事件によって親族に見放され、就職することも難しく貯金の残りもわずかとなった彼は、人生の最後くらい楽しく過ごしたいという思いから、VTuber『鬼道 奈落』としてデビューする。  VTuberを通して出会う、自分の知らない世界。その中で、徐々に明らかになっていく彼の悲しい過去。  カクヨムでも投稿しています! 『なんか姿似てるVTuber知ってるなー』とか『名前のイントネーション似てるVTuber知ってるなー』って感じで楽しんで貰えたら嬉しいです。

謎の隕石

廣瀬純一
SF
隕石が発した光で男女の体が入れ替わる話

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 人造人間の誕生日又は恋人の居ない星のクリスマス

橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった その人との出会いは歓迎すべきものではなかった これは悲しい『出会い』の物語 『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる 法術装甲隊ダグフェロン 第五部  遼州人の青年神前誠(しんぜんまこと)が司法局実働部隊機動部隊第一小隊に配属になってからほぼ半年の時が過ぎようとしていた。 訓練場での閉所室内戦闘訓練からの帰りの途中、誠は周りの見慣れない雪景色に目を奪われた。 そんな誠に小隊長のカウラ・ベルガー大尉は彼女がロールアウトした時も同じように雪が降っていたと語った。そして、その日が12月25日であることを告げた。そして彼女がロールアウトして今年で9年になる新しい人造人間であること誠は知った。 同行していた運用艦『ふさ』の艦長であるアメリア・クラウゼ中佐は、クリスマスと重なるこの機会に何かイベントをしようと第二小隊のもう一人の隊員西園寺かなめ大尉に語り掛けた。 こうしてアメリアの企画で誠の実家である『神前一刀流道場』でのカウラのクリスマス会が開催されることになった。 誠の家は母が道場主を務め、父である誠一は全寮制の私立高校の剣道教師としてほとんど家に帰らない家だった。 四人は休みを取り、誠の実家で待つ誠の母、神前薫(しんぜんかおる)のところを訪れた。 そこで待ち受けているのは上流貴族であるかなめのとんでもなく上品なプレゼントを買いに行く行事、誠の『許婚』を自称するかなめの妹で両刀遣いの変態マゾヒスト日野かえで少佐の訪問、アメリアの部下である運航部の面々による蟹パーティーなどの忙しい日々だった。 そんな中、誠はカウラへのプレゼントとしてイラストを描くことを思いつき、様々な妨害に会いながらもなんとか仕上げることが出来たのだが……。 SFお仕事ギャグロマン小説。

処理中です...