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断罪ルート
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「カイ、いるー?」
サッと上から降りてきたカイを見て、シャルノアはニコリと笑う。
「さすが私の影ね。ちゃんと付いてきてくれたっ。」
「……姫様、ちょっとヤンチャが過ぎますょ。」
笑顔で嬉しそうにしているシャルノアと、呆れて項垂れているカイ。とても対照的な絵図である。
「そうは言っても気になるじゃない?あそこまで執拗に狙ってくるんだし、何かすごい思惑でもあるのかと期待してたのに…。」
「…はぁぁぁ。」
シャルノアが影の存在を聞かされたのは最近だが、カイはシャルノアのことを昔からよく知っている。幼い頃から好奇心旺盛で冒険好きな彼女は、勝ち気な性格と根っからの探究心で突き進んでいく。
(これでよく高嶺の花なんて言われるよ…)
カイに言わせると、シャルノアはとんでもないお転婆娘である。そんな彼女が王宮に通い続け、身につけてきた鎧は見事に周囲の幻想を身に纏わせていた。
貴族たちに理想の女性像として猫を被ってきたのだから、シャルノアはそれだけしっかりと王宮教育が身についていた、と言うべきなのだろう。すごい人だとは思う。
(ただのやっかい姫様なんだけどな…はぁ。)
自分が守るべき対象であり、彼女のことを認めている。ただ、大人しくしていて欲しい。
その場の状況把握をするのも、主に事後報告するのも全部、影である自分の役目である。
(ご当主、リュカ様、皇太子様?どこまで俺に相手させる訳…?)
ついつい恨めがましい目で見てしまうのは、カイの立場上、仕方がないのである。
「今回は説教覚悟しといて下さいよー。勝手に動いたんだから。」
カイはそう言いながら、サラの腕を縛り上げる。
「やっぱ騒ぎになっちゃった?迷惑かけないようにすぐ戻るつもりだったんだけど。」
「先に仲間に伝えたんで、リュカ様には報告いってます。騒ぎにはなってないけど…姫様がいないことに皆気づいてます。」
「皆ってのは、モンティ家の皆?」
「…王家の皆様も、です。」
カイによると、この教会は平民街にある建物ではあるが、普段から人が近づかない場所らしい。オーロ男爵家で居場所のないサラは、この教会に逃げ込んでは祈っていたという。
外にはシャルノアを抱えていた男が縛り上げられていた。既に逃げていたと思っていたが、しっかりとカイが捕まえていたらしい。
「姫様は、こっち。」
ダスティの仲間にサラを渡すと、カイは自ら御者台に乗る。犯人たちはそのまま、ダスティ預りになるそうで、モンティ家へと向かうらしい。
「急ぎますよ。」
その頃、王宮では…
モンティ伯爵家当主アルトの指示で、夜会はお開きになっていた。皇太子の婚約者が不在なことは上手く隠され、それと同時に今回の出来事の関係者と思われる人物たちから目を離さぬよう、ダスティのメンバーが駆り出されていた。
「シャルノアが戻り次第、動きます。」
娘が居なくなって、何より取り乱すと思われていた人物が、冷静に対応している。騎士団の方はリュカの指示で動いているため、多くの貴族にとっては即位式が終わり帰路についている平常である。
「それは構わぬが…アルト、お前娘が心配じゃないのか?
」
陛下を始め、皇后や皇女たちもシャルノアが不在であることに心配の色を隠せない。娘を探しに行くことよりも、王宮内の秩序を守ることを優先したアルトに違和感を感じていた。
「心配ではありますょ?まぁ、今日中に戻って来ないようなら助けに動きますが…大丈夫でしょう。」
アルトといい、リュカといい、冷静にシャルノアなら大丈夫だと言い切っている。その場に居たバルドは、自分の知らない彼女の姿があるようで、困惑と不安が入り混じった複雑な心境だった。
「報告です。シャルノア様がお戻りになりました。」
王宮の城門騎士から報告が上がり、すぐさまバルドは走り出した。身なりを整えに、1度部屋に戻っていると聞き、すぐさまシャルノアの部屋へ向かう。
コンコンッ。
「お邪魔するよっ」
焦って扉を開けたバルドは、ちょうど扉を開けようとしていたシャルノアを受け止める形となった。
「ちょうど今お支度が終わった所です。」
ナナの声で、その場にいたメイドたちはその場から出ていく。扉が閉められ、部屋にはバルドとシャルノアだけが取り残された。
「ただいま戻りました?」
バルドの腕の中という状況を不思議に思いつつ、シャルノアは声をかける。
「…はぁぁ。おかえり。…何も言わずに動くのは、許可できないな。」
姿を見て、リュカたちの言葉が本当だったと感じたものの、心配したのも事実である。
「ごめんなさい。すぐ戻るつもりだったから。」
シャルノアはバルドの表情を見て、思いの外心配させてしまったことにやっと気づいた。
「何があったか、ちゃんと聞かせて。」
後日、オーロ男爵家と協力していた下位貴族数名が皇太子の婚約者暗殺を企てたとして処刑された。爵位剥奪と財産没収の上、男性は労働鉱山へ、女性は修道院へと送られる。計画未遂であったことから当事者のみの処罰で、親族への連帯責任は取られなかった。
だが、現行犯となるオーロ男爵令嬢サラは、戒律が厳しいと有名の山奥の修道院へと送られ、外部との接触は一切絶たれたという。
サッと上から降りてきたカイを見て、シャルノアはニコリと笑う。
「さすが私の影ね。ちゃんと付いてきてくれたっ。」
「……姫様、ちょっとヤンチャが過ぎますょ。」
笑顔で嬉しそうにしているシャルノアと、呆れて項垂れているカイ。とても対照的な絵図である。
「そうは言っても気になるじゃない?あそこまで執拗に狙ってくるんだし、何かすごい思惑でもあるのかと期待してたのに…。」
「…はぁぁぁ。」
シャルノアが影の存在を聞かされたのは最近だが、カイはシャルノアのことを昔からよく知っている。幼い頃から好奇心旺盛で冒険好きな彼女は、勝ち気な性格と根っからの探究心で突き進んでいく。
(これでよく高嶺の花なんて言われるよ…)
カイに言わせると、シャルノアはとんでもないお転婆娘である。そんな彼女が王宮に通い続け、身につけてきた鎧は見事に周囲の幻想を身に纏わせていた。
貴族たちに理想の女性像として猫を被ってきたのだから、シャルノアはそれだけしっかりと王宮教育が身についていた、と言うべきなのだろう。すごい人だとは思う。
(ただのやっかい姫様なんだけどな…はぁ。)
自分が守るべき対象であり、彼女のことを認めている。ただ、大人しくしていて欲しい。
その場の状況把握をするのも、主に事後報告するのも全部、影である自分の役目である。
(ご当主、リュカ様、皇太子様?どこまで俺に相手させる訳…?)
ついつい恨めがましい目で見てしまうのは、カイの立場上、仕方がないのである。
「今回は説教覚悟しといて下さいよー。勝手に動いたんだから。」
カイはそう言いながら、サラの腕を縛り上げる。
「やっぱ騒ぎになっちゃった?迷惑かけないようにすぐ戻るつもりだったんだけど。」
「先に仲間に伝えたんで、リュカ様には報告いってます。騒ぎにはなってないけど…姫様がいないことに皆気づいてます。」
「皆ってのは、モンティ家の皆?」
「…王家の皆様も、です。」
カイによると、この教会は平民街にある建物ではあるが、普段から人が近づかない場所らしい。オーロ男爵家で居場所のないサラは、この教会に逃げ込んでは祈っていたという。
外にはシャルノアを抱えていた男が縛り上げられていた。既に逃げていたと思っていたが、しっかりとカイが捕まえていたらしい。
「姫様は、こっち。」
ダスティの仲間にサラを渡すと、カイは自ら御者台に乗る。犯人たちはそのまま、ダスティ預りになるそうで、モンティ家へと向かうらしい。
「急ぎますよ。」
その頃、王宮では…
モンティ伯爵家当主アルトの指示で、夜会はお開きになっていた。皇太子の婚約者が不在なことは上手く隠され、それと同時に今回の出来事の関係者と思われる人物たちから目を離さぬよう、ダスティのメンバーが駆り出されていた。
「シャルノアが戻り次第、動きます。」
娘が居なくなって、何より取り乱すと思われていた人物が、冷静に対応している。騎士団の方はリュカの指示で動いているため、多くの貴族にとっては即位式が終わり帰路についている平常である。
「それは構わぬが…アルト、お前娘が心配じゃないのか?
」
陛下を始め、皇后や皇女たちもシャルノアが不在であることに心配の色を隠せない。娘を探しに行くことよりも、王宮内の秩序を守ることを優先したアルトに違和感を感じていた。
「心配ではありますょ?まぁ、今日中に戻って来ないようなら助けに動きますが…大丈夫でしょう。」
アルトといい、リュカといい、冷静にシャルノアなら大丈夫だと言い切っている。その場に居たバルドは、自分の知らない彼女の姿があるようで、困惑と不安が入り混じった複雑な心境だった。
「報告です。シャルノア様がお戻りになりました。」
王宮の城門騎士から報告が上がり、すぐさまバルドは走り出した。身なりを整えに、1度部屋に戻っていると聞き、すぐさまシャルノアの部屋へ向かう。
コンコンッ。
「お邪魔するよっ」
焦って扉を開けたバルドは、ちょうど扉を開けようとしていたシャルノアを受け止める形となった。
「ちょうど今お支度が終わった所です。」
ナナの声で、その場にいたメイドたちはその場から出ていく。扉が閉められ、部屋にはバルドとシャルノアだけが取り残された。
「ただいま戻りました?」
バルドの腕の中という状況を不思議に思いつつ、シャルノアは声をかける。
「…はぁぁ。おかえり。…何も言わずに動くのは、許可できないな。」
姿を見て、リュカたちの言葉が本当だったと感じたものの、心配したのも事実である。
「ごめんなさい。すぐ戻るつもりだったから。」
シャルノアはバルドの表情を見て、思いの外心配させてしまったことにやっと気づいた。
「何があったか、ちゃんと聞かせて。」
後日、オーロ男爵家と協力していた下位貴族数名が皇太子の婚約者暗殺を企てたとして処刑された。爵位剥奪と財産没収の上、男性は労働鉱山へ、女性は修道院へと送られる。計画未遂であったことから当事者のみの処罰で、親族への連帯責任は取られなかった。
だが、現行犯となるオーロ男爵令嬢サラは、戒律が厳しいと有名の山奥の修道院へと送られ、外部との接触は一切絶たれたという。
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