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第一章 闇夜の死竜
第十九話「それぞれの連携」
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「ん~、どうしてきみたちまでいるんだい?」
ブランドン先生がサイーダ森林に入ってすぐ、俺たちを振り返って言った。
俺の隣にはセシリアとロイド、後ろにはハロルド、ミリアム、ブレンダが立っている。
俺の仲間である六人が揃っていた。
「いや、俺も正直わからないっていうか……」
俺が頬をかきながら左隣のセシリアへ顔を向ける。
「アルが心配だったんです。だって、急に走りだすんだもの」
「俺たち六人いねぇと締まらないんだよなぁ」
「締まらなくしてるのは誰かしらね」
「あのっ、あのっ……目を離すとブレンダちゃんとロイドくんが、すぐ喧嘩しちゃうんですぅ」
「このとおり自由奔放な僕たちをまとめられるのはアルくらいですから」
てんでバラバラに好き放題なことをのたまう仲間たち。
ハロルド、いつから俺がまとめ役になったんだ。
俺は平穏に過ごしたいだけだから、そんな面倒な役は勘弁してくれ。
「まぁでもよ、先生。俺たちがいなけりゃ、エドガーたちの手がかりがわかんねぇじゃん」
「どの辺りから森の奥へ足を踏み入れたのか見た者がいるのか?」
呆れ顔のブランドン先生の隣で話を聞いていたダリア先生が尋ねた。
「俺です! 五年風竜クラスのロイド・サイマス、炎竜の月二十七日生まれの十六歳です!」
ロイドは誰よりも早く挙手して大声で自己紹介を始めた。
何を言ってるんだこいつは。
「ミリアム、聞いた? 美人先生の前だからって急にアピール始めたわよ」
「アピールって……ロイドくん年上の女の人が好きなの……かな?」
小声で話すブレンダとミリアムの会話を耳にした俺とセシリアは顔を合わせて苦笑いするしかなかった。
ハロルドは渋い顔で頭を横に振っていた。
「そうか、よろしくな。ところで、どの辺りだ?」
ダリア先生は素っ気なく言うと、場所を教えろと顎をしゃくった。
ロイドはいそいそと率先して道案内をする。
ブランドン先生が何かを諦めたように二三度うなずいて、手招きでついてこいと促した。
こうして俺たち六人とブランドン先生、ダリア先生を合わせた八人でエドガーたちを捜索することとなった。
エドガーたちが待ち伏せしていた開けた場所に出ると、彼らが入って行った辺りをロイドが指さした。
(魔眼、――開眼……)
魔眼を発動させ、俺が持ってきた傷薬の痕跡を確認する。
深緑のもやが視界に現れ、点々と森の奥へと続いている。
俺の持ち物だっただけあって、もやは色濃く見える。
ブランドン先生が肩越しに振り返って視線を合わせてきたので、俺は向かうべき方角へと視線を動かした。
理解してくれたのか、ブランドン先生は前を行くダリア先生に声をかけた。
「ダリア先生、こっちへ向かいましょう」
「どうしてだ? その進路は険しそうでエドガーたちが向かったとは思えないが。何か根拠でもあるのか?」
「ええ、まあ俺の勘です」
ブランドン先生は笑みを浮かべて言う。
眉根を寄せたダリア先生はブランドン先生から視線を逸らすと、ため息をついて頷いた。
「……わかった。そちらへ進もうか」
あっさりブランドン先生の提案を飲むダリア先生。
二人の関係が剣術学院の同期だからか、一定の信頼関係はあるようだ。
あるいは、過去にブランドン先生の勘に助けられたことでもあるのだろう。
「ねぇ、アル?」
魔眼を使っている時、俺の瞳は普段の茶色から赤みを帯びた色に変化する。
しかしブランドン先生以外の誰かに見られても、それが魔眼だと気づかれる心配はない。
何しろ俺以外に魔眼を持っているような特異な人間は見たことも聞いたこともない。
ちなみに俺の魔眼は右目だけで、左目は普通の目だ。
なので片目だけが赤い俺を親しい仲間が見たら変だとは思うだろう。
幸いにもセシリアが振り向いたときには、俺は魔眼の解除を間に合わせていた。
「ん、どうしたんだ?」
「エドガーたち大丈夫かしら? だって森の奥には森の主がいるって聞くわ。ちゃんと引き留めなかったわたしにも責任はあると思うの」
「森の主がいるのは、ずっと奥のほうだからそこは心配しなくてもいいと思う。時間的にもそこまで辿り着けないはずだしな。それと、セシリアが気に病むことはないぞ。エドガーの性格からして口頭で納得させるのは無理だった。引き留めるなら力ずくしかなかったと思う」
セシリアは責任を感じているらしく肩を落とすが、俺は大丈夫だと肩に手を置いた。
しかし実際は、あの時点では俺もそこまで危険だとは思わなかったし、仮に力ずくで引き留めるにしてもイアン相手では難しかっただろう。
たとえハロルドでもイアンには勝てないだろうからな。
そして教師二人を先頭に森の奥へと足を踏み入れた。
ブランドン先生と俺は視線の動きだけで連携を取る。
俺の示すほうへ道なき道を木々の隙間を縫いながら歩いていく。
ミリアムにはつらいだろうと時折振り返って確認するが、ちゃんとブレンダがフォローしているしハロルドも気にかけてくれているようだった。
それから、しばらく無言で進んでいくと魔物に遭遇した。
五匹のゴブリンだ。
ブランドン先生とダリア先生が同時に動く。
その呼吸はぴったり合っていた。
ブランドン先生は基本はグラナート流剣術を使う。
俺以外の前でエーデルシュタイン流剣術を見せるわけにはいかないだろうからな。
「ちょっと急いでいるから通してもらえるかい?」
飛びかかる二匹のゴブリンを、ブランドン先生が基本の構えから剣を軽く持ち上げてすれ違いざまに斬り裂いた。
腹を裂かれたゴブリンは、地面を転がってのたうち回った後に絶命する。
そのまま次のゴブリンに向かうと思いきや、なんと剣を鞘に収めてしまった。
視線の先にはダリア先生がいた。
「相変わらず楽なほうを選ぶんだな。はあっ!」
一方のダリア先生は構えから察するにザフィーア流剣術だ。
相当な経験を積んでいるのか、激しい動作を繰り返しても息を乱さない。
三匹のゴブリンに囲まれているが、その攻撃をすべて弾き返す。
攻撃後の隙をつかれた一匹のゴブリンはあえなく散った。
「鮮やかな剣捌きだわ」
ブレンダが素直に感心している。
同じザフィーア流剣術の使い手として感じるものがあったのだろう。
ハロルドも見ることに集中している。
まるでその一挙一動を見逃さないとでも言わんばかりだ。
握った拳がその真剣さを物語っていた。
ほどなく最後のゴブリンが膝から崩れ地面に伏した。
教師二人の戦闘はすぐに終わった。
ダリア先生は納剣して周囲をうかがった。
他に魔物の気配がないとわかると、すでに歩き出していたブランドン先生の背中を追った。
黙々と歩いていると、
「おまえが一番で私は常に二番手だった」
唐突になんの前触れもなくダリア先生が言った。
ブランドン先生が不意に立ち止まり、わずかに首をダリア先生のほうへ向ける。
「学生時代の続きをするために、ウルズの剣術学院にまで追ってきたのかい?」
「うぬぼれるな。そうじゃない、ウルズに赴任してきたのは偶然だ」
何事もなかったかのように再び歩き出す二人。
俺は二人の話に耳を傾けながら後に続く。
「ザフィーア流剣術は健在のようだね。見違えるほど腕を上げたみたいで感心したよ」
「おだてるな。しかし技量が上がったのは事実だな。一応、上級だ。おまえだってそうだろう」
ダリア先生はザフィーア流剣術の上級らしい。
今の戦闘で剣の実力はわかったが、上級とは恐れ入った。
しかもこの若さでそこまで極めているなんて、並々ならぬ努力の賜物だろう。
先ほどの二人の会話から、首席でウルズ剣術学院を卒業したブランドン先生に次ぐ実力を持っているようだ。
「俺は軍に入ったきみと違って、教師一筋だからね。自身を鍛える時間を捻出するのも一苦労だよ」
「よく言う。おまえほどの成績ならどこへでも就職できただろうに。それこそ上級もすぐに取れたはずだ」
「俺はともかく。いいねぇ、上級の腕前なら同じ上級相手に隙を突けば、一撃で決めることも十分可能だ。たとえ明かりの乏しい夜に正面からでもね。あるいは多数相手でも可能かな?」
ブランドン先生はダリア先生の反応をうかがっているように見える。
どういうことだ?
今の質問、まさか黒ずくめ殺害の件でも疑っているような言い方だ。
ダリア先生がウルズ剣術学院に赴任してきたのは三ヶ月前で、それまでは軍にいたようだ。
でも、どうして今になって教師になったんだろう。
確かにタイミング的には怪しく取れる。
ブランドン先生もそこを探ろうとしているのか。
穏やかな表情なブランドン先生に対して、ダリア先生は少し間をおいて口を開いた。
「……何の話をしている? おまえは昔から意味のない問いを挟むが、それに意味があるのか?」
「いや、単なる疑問だよ」
それっきり黙ると、ブランドン先生は先を急いだ。
もちろん俺たちも遅れることなく追従する。
ブランドン先生がサイーダ森林に入ってすぐ、俺たちを振り返って言った。
俺の隣にはセシリアとロイド、後ろにはハロルド、ミリアム、ブレンダが立っている。
俺の仲間である六人が揃っていた。
「いや、俺も正直わからないっていうか……」
俺が頬をかきながら左隣のセシリアへ顔を向ける。
「アルが心配だったんです。だって、急に走りだすんだもの」
「俺たち六人いねぇと締まらないんだよなぁ」
「締まらなくしてるのは誰かしらね」
「あのっ、あのっ……目を離すとブレンダちゃんとロイドくんが、すぐ喧嘩しちゃうんですぅ」
「このとおり自由奔放な僕たちをまとめられるのはアルくらいですから」
てんでバラバラに好き放題なことをのたまう仲間たち。
ハロルド、いつから俺がまとめ役になったんだ。
俺は平穏に過ごしたいだけだから、そんな面倒な役は勘弁してくれ。
「まぁでもよ、先生。俺たちがいなけりゃ、エドガーたちの手がかりがわかんねぇじゃん」
「どの辺りから森の奥へ足を踏み入れたのか見た者がいるのか?」
呆れ顔のブランドン先生の隣で話を聞いていたダリア先生が尋ねた。
「俺です! 五年風竜クラスのロイド・サイマス、炎竜の月二十七日生まれの十六歳です!」
ロイドは誰よりも早く挙手して大声で自己紹介を始めた。
何を言ってるんだこいつは。
「ミリアム、聞いた? 美人先生の前だからって急にアピール始めたわよ」
「アピールって……ロイドくん年上の女の人が好きなの……かな?」
小声で話すブレンダとミリアムの会話を耳にした俺とセシリアは顔を合わせて苦笑いするしかなかった。
ハロルドは渋い顔で頭を横に振っていた。
「そうか、よろしくな。ところで、どの辺りだ?」
ダリア先生は素っ気なく言うと、場所を教えろと顎をしゃくった。
ロイドはいそいそと率先して道案内をする。
ブランドン先生が何かを諦めたように二三度うなずいて、手招きでついてこいと促した。
こうして俺たち六人とブランドン先生、ダリア先生を合わせた八人でエドガーたちを捜索することとなった。
エドガーたちが待ち伏せしていた開けた場所に出ると、彼らが入って行った辺りをロイドが指さした。
(魔眼、――開眼……)
魔眼を発動させ、俺が持ってきた傷薬の痕跡を確認する。
深緑のもやが視界に現れ、点々と森の奥へと続いている。
俺の持ち物だっただけあって、もやは色濃く見える。
ブランドン先生が肩越しに振り返って視線を合わせてきたので、俺は向かうべき方角へと視線を動かした。
理解してくれたのか、ブランドン先生は前を行くダリア先生に声をかけた。
「ダリア先生、こっちへ向かいましょう」
「どうしてだ? その進路は険しそうでエドガーたちが向かったとは思えないが。何か根拠でもあるのか?」
「ええ、まあ俺の勘です」
ブランドン先生は笑みを浮かべて言う。
眉根を寄せたダリア先生はブランドン先生から視線を逸らすと、ため息をついて頷いた。
「……わかった。そちらへ進もうか」
あっさりブランドン先生の提案を飲むダリア先生。
二人の関係が剣術学院の同期だからか、一定の信頼関係はあるようだ。
あるいは、過去にブランドン先生の勘に助けられたことでもあるのだろう。
「ねぇ、アル?」
魔眼を使っている時、俺の瞳は普段の茶色から赤みを帯びた色に変化する。
しかしブランドン先生以外の誰かに見られても、それが魔眼だと気づかれる心配はない。
何しろ俺以外に魔眼を持っているような特異な人間は見たことも聞いたこともない。
ちなみに俺の魔眼は右目だけで、左目は普通の目だ。
なので片目だけが赤い俺を親しい仲間が見たら変だとは思うだろう。
幸いにもセシリアが振り向いたときには、俺は魔眼の解除を間に合わせていた。
「ん、どうしたんだ?」
「エドガーたち大丈夫かしら? だって森の奥には森の主がいるって聞くわ。ちゃんと引き留めなかったわたしにも責任はあると思うの」
「森の主がいるのは、ずっと奥のほうだからそこは心配しなくてもいいと思う。時間的にもそこまで辿り着けないはずだしな。それと、セシリアが気に病むことはないぞ。エドガーの性格からして口頭で納得させるのは無理だった。引き留めるなら力ずくしかなかったと思う」
セシリアは責任を感じているらしく肩を落とすが、俺は大丈夫だと肩に手を置いた。
しかし実際は、あの時点では俺もそこまで危険だとは思わなかったし、仮に力ずくで引き留めるにしてもイアン相手では難しかっただろう。
たとえハロルドでもイアンには勝てないだろうからな。
そして教師二人を先頭に森の奥へと足を踏み入れた。
ブランドン先生と俺は視線の動きだけで連携を取る。
俺の示すほうへ道なき道を木々の隙間を縫いながら歩いていく。
ミリアムにはつらいだろうと時折振り返って確認するが、ちゃんとブレンダがフォローしているしハロルドも気にかけてくれているようだった。
それから、しばらく無言で進んでいくと魔物に遭遇した。
五匹のゴブリンだ。
ブランドン先生とダリア先生が同時に動く。
その呼吸はぴったり合っていた。
ブランドン先生は基本はグラナート流剣術を使う。
俺以外の前でエーデルシュタイン流剣術を見せるわけにはいかないだろうからな。
「ちょっと急いでいるから通してもらえるかい?」
飛びかかる二匹のゴブリンを、ブランドン先生が基本の構えから剣を軽く持ち上げてすれ違いざまに斬り裂いた。
腹を裂かれたゴブリンは、地面を転がってのたうち回った後に絶命する。
そのまま次のゴブリンに向かうと思いきや、なんと剣を鞘に収めてしまった。
視線の先にはダリア先生がいた。
「相変わらず楽なほうを選ぶんだな。はあっ!」
一方のダリア先生は構えから察するにザフィーア流剣術だ。
相当な経験を積んでいるのか、激しい動作を繰り返しても息を乱さない。
三匹のゴブリンに囲まれているが、その攻撃をすべて弾き返す。
攻撃後の隙をつかれた一匹のゴブリンはあえなく散った。
「鮮やかな剣捌きだわ」
ブレンダが素直に感心している。
同じザフィーア流剣術の使い手として感じるものがあったのだろう。
ハロルドも見ることに集中している。
まるでその一挙一動を見逃さないとでも言わんばかりだ。
握った拳がその真剣さを物語っていた。
ほどなく最後のゴブリンが膝から崩れ地面に伏した。
教師二人の戦闘はすぐに終わった。
ダリア先生は納剣して周囲をうかがった。
他に魔物の気配がないとわかると、すでに歩き出していたブランドン先生の背中を追った。
黙々と歩いていると、
「おまえが一番で私は常に二番手だった」
唐突になんの前触れもなくダリア先生が言った。
ブランドン先生が不意に立ち止まり、わずかに首をダリア先生のほうへ向ける。
「学生時代の続きをするために、ウルズの剣術学院にまで追ってきたのかい?」
「うぬぼれるな。そうじゃない、ウルズに赴任してきたのは偶然だ」
何事もなかったかのように再び歩き出す二人。
俺は二人の話に耳を傾けながら後に続く。
「ザフィーア流剣術は健在のようだね。見違えるほど腕を上げたみたいで感心したよ」
「おだてるな。しかし技量が上がったのは事実だな。一応、上級だ。おまえだってそうだろう」
ダリア先生はザフィーア流剣術の上級らしい。
今の戦闘で剣の実力はわかったが、上級とは恐れ入った。
しかもこの若さでそこまで極めているなんて、並々ならぬ努力の賜物だろう。
先ほどの二人の会話から、首席でウルズ剣術学院を卒業したブランドン先生に次ぐ実力を持っているようだ。
「俺は軍に入ったきみと違って、教師一筋だからね。自身を鍛える時間を捻出するのも一苦労だよ」
「よく言う。おまえほどの成績ならどこへでも就職できただろうに。それこそ上級もすぐに取れたはずだ」
「俺はともかく。いいねぇ、上級の腕前なら同じ上級相手に隙を突けば、一撃で決めることも十分可能だ。たとえ明かりの乏しい夜に正面からでもね。あるいは多数相手でも可能かな?」
ブランドン先生はダリア先生の反応をうかがっているように見える。
どういうことだ?
今の質問、まさか黒ずくめ殺害の件でも疑っているような言い方だ。
ダリア先生がウルズ剣術学院に赴任してきたのは三ヶ月前で、それまでは軍にいたようだ。
でも、どうして今になって教師になったんだろう。
確かにタイミング的には怪しく取れる。
ブランドン先生もそこを探ろうとしているのか。
穏やかな表情なブランドン先生に対して、ダリア先生は少し間をおいて口を開いた。
「……何の話をしている? おまえは昔から意味のない問いを挟むが、それに意味があるのか?」
「いや、単なる疑問だよ」
それっきり黙ると、ブランドン先生は先を急いだ。
もちろん俺たちも遅れることなく追従する。
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