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第1章 「俺の【四大元素】編」(俺が中一で妹が小三編)
第25話 俺はお姉さんに辱められる
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御伽原建設本社ビルの地下五階。
俺は度肝を抜かれる。
「な、なんですかここはっ!?
「秘密基地みたいだね……」
隣で菜月も驚いていた。
「この訓練施設の存在は社内の【異能】しか知らない。表向きは地下は二階までしかないことになっているからな」
「隼人くん、なっちゃん。ここは誰でも自由に使えるわけじゃないのよ。ランクB級以上の【異能】でないと、使用許可は下りないわ」
「え、じゃあ俺たちは入れないんですか……?」
「蘭子さんが同伴しているからオッケーよ。今日はこの訓練施設で私と蘭子さんが、【異能】の手ほどきをしていくわ」
「椎名先輩と蘭子さんが……!?」
それは……非常に楽しみです!
「右手に更衣室があるから、そこで訓練着に着替えよう」
蘭子さんが顎で示した先には、更衣室の表示が見える。男女別にわかれているようだ。
更衣室に訓練着があると言うので、俺は蘭子さんに従って中に入る。
え……!?
蘭子さんが俺に続いて更衣室に入ってくる。
「ら、蘭子さん!? ここ男性用って書いてあったじゃないですか!? なんで普通に入って来るんですか!?」
「初めてで勝手がわからんだろう。あっちは千尋がいるから、隼人はあたしが手伝ってやる」
蘭子さんは涼しい顔で言ってのけた。
抗議しても無駄なんだろうと想い、俺は渋々受け入れる。
通気口の切り込みが入った金属製のロッカーがずらっと並んでいる。
中央にはベンチが設置されている。
更衣室特有の汗臭い臭いもなく、室内にはほのかな甘い香りが漂っている。
……蘭子さんの香水の匂いか。密室だと余計に強く感じるな。
「これを着ろ。見た目は小さいが伸縮性があるから大丈夫だ」
「はぁ」
蘭子さんに手渡されたのは、薄手のウェットスーツのような服だ。
縮んでいて子ども用にしか見えないが、伸縮性があると言うので俺でも着れるのだろう。
さて、着替えるか……。
「蘭子さん、着替えます」
「ああ」
「あの……着替えるので、外で待っててもらえませんか?」
蘭子さんに凝視されている状態で着替えなんてできるわけないだろう。
だが蘭子さんはそこから移動する素振りを見せずに、ベンチに座って足を組んだ。
「大丈夫だ。見ててやるからさっさと着替えろ」
「いや、だから……」
ったく……何なんだよもうっ!
俺は何を言っても無駄だと悟り、諦めて蘭子さんに背を向けながら上着を脱いだ。
ジーンズも脱いだ俺は、上下一体となった訓練着に足を通す。
「訓練着は全裸で着用が基本だ。パンツも脱げ」
「そ、そんな……!?」
俺はヤケクソでトランクスに手をかけ、一気に下ろした。
今俺の無骨な尻は、蘭子さんに見られているのだろう。そう考えると不謹慎にも少し興奮した。
改めて俺は訓練着に足を通そうとするが、やっぱりサイズが小さいのか上手く履けない。
見かねた蘭子さんがベンチから立ち上がる音が聞こえ、俺は動揺して身を固くした。
「案外可愛い尻をしてるじゃないか。これはな、こうやって広げてから足を通すんだ」
「いっ!? あのっ! ひとりでっ……できますからっ……!」
「遠慮するな。はいこっち向いて足上げて」
蘭子さんは俺の肩を掴んで強引に振り向かせると、訓練着の太ももにあたる部分を両手で広げた。
当然俺は両手で股間を隠している。丁度、しゃがんでいる蘭子さんの顔の前なので、緊張感がハンパない。
蘭子さんは目を細めてそれを一瞥する。
「あのな、中学生の見たからってあたしは何も思わんよ。いいから手をどけて、早く足を通せ」
「蘭子さんが気にしなくても俺が気にするんですぅ!」
三分後、無事に訓練着に着替えた俺がいた。
無事にと言ったが、男としての何かを失った気がする。
訓練着は体のラインがハッキリとわかるぐらい体にピッタリとフィットしている。
かなり薄手だが、透けていないのが不思議なくらいだ。色が濃紺なのは関係ないだろう。
確かに運動はしやすそうだ。
俺が軽く動くと、動きに合わせて伸び縮みする。
「何かいいですね、これ」
「そうだろ? 【異能】専用に作られたものだからな」
「へえー」
次は蘭子さんが着替える番だ。
俺はさっきのお返しとばかりに、蘭子さんのナイスバディを拝ませてもらおうと、ベンチに腰かけた。
すると蘭子さんは怪訝な顔で俺を覗き込み、
「残念。あたしがここで着替えるとでも思ったのか?」
更衣室から出て行ってしまった。
そんなバカなぁ……!
俺が肩を落として更衣室から出ると、椎名先輩と菜月、マイちゃんも訓練着に着替えを済ませていた。
俺のものと同じように、全身を覆うような形状だ。
訓練着で覆われていないのは、首から上と手首より先、そして足首から先だけだった。
女性用の訓練着の色は男性用と違い水色だ。
眺めていると、椎名先輩と目が合った。
「隼人くん……。恥ずかしいからあんまり見ないでね」
「えっ!?」
はい……こそっと堪能させてもらいます。
そして俺はこの訓練着のもの凄い特徴を発見してしまった。
訓練着は薄手で体にフィットしているため、椎名先輩のおっぱいの先にある突起までもが確認できたのだ。
組織万歳!
俺は直立できなくなり、腰を少し後ろに引いて気を落ち着かせようとする。
そんな俺の気も知らずマイちゃんが駆け寄ってきて、俺の股間を無邪気に指でつついた。
「ねぇ、お兄さんどうしたのー? 早くこっちおいでよ」
「マイちゃん……お願いだから、止めて……」
閑話休題。
蘭子さんが着替え終わるのを待って、俺たちは訓練を始めることになった。
訓練施設は用途によって様々な区画にわかれていて、いくつもの部屋がある。
俺たちがまず向かったのは射撃場のような場所だった。
「慣れれば【異能】を使って物体を飛ばすことだってできるのよ」
椎名先輩が説明してくれて、手前の台に置かれていたケースから、パチンコ玉のようなものを取り出して掴んだ。
すかさずマイちゃんが先輩の後ろに移動して、先輩の腰に手を回す。
昨日廃工場で見たあの連携を彷彿とさせる。
「ちぃ姉ー! いけるよー!」
「それっ!」
マイちゃんの合図で椎名先輩は、三十メートルは離れているであろう的に向かって玉を弾いた。
人型の的には円が幾重にも描かれている。
先輩が弾いた玉は円の中心から僅かに左に外れたが、見事に的を撃ち抜いていた。
「凄い凄い! お兄ちゃん見たぁ!?」
「……うん」
菜月は素直に感心していた。
俺はと言うと、正直あまり驚いてはいない。
ケースに入っている玉を俺は手でもて遊びながら、椎名先輩に目をやった。
「蘭子さんほどになると、銃弾並の速度が出るのよ」
「銃弾!? そんなの常に銃を携帯してるようなもんじゃないですかっ!?」
そんなにスピードがでるものなのか。
試してみるか……。
「俺もやってみていいですか?」
「え、隼人くんが!? いいけど……【増幅者】の菜月ちゃんの力を借りないと無理じゃないかしら。私でもマイがいないと、的を貫通するほどの威力は出ないもの」
「いいじゃないか千尋。隼人にやらせてみよう」
「でも……、隼人くんはまだ菜月ちゃんとの【増幅】も習得してないんですよ?」
俺にはまだ早いと思っている椎名先輩にアピールする絶好の機会だ。
見せてやる。俺の【四大元素】を!
俺は半身になり片目を瞑って、腕を肩の高さまでゆっくりと上げる。
みんなが固唾を飲んで見守っているのがわかる。
深く息を吸い、そして止めた。
「いけっ!」
俺は親指を弾いて玉を高速で撃ち出した。
ヒュン!
風を切る音が聞こえ、俺の弾いた玉は的のど真ん中を貫通した。
「あ……!? あ……」
マイちゃんが目を見開いて、両手を頬に添えながら口をパクパクさせている。
初めて見る表情だった。
椎名先輩もまるで信じられないものを見たという風に、驚きを隠そうともしない。
菜月は得意気な顔だ。自慢のお兄ちゃんが活躍して嬉しいのだろう。
蘭子さんは口元に笑みを受かべていた。
「これが俺の【四大元素】です。なかなかでしょう?」
俺はドヤ顔で胸を張った。
「隼人くん……本当にE級なの……!? 狙いも正確さもそうだけど、今の速度は私以上……!?」
「千尋、人を見た目で判断するなという教訓になったな」
蘭子さんは呆然とする椎名先輩の背中を叩いて、次の部屋に向かって歩を進める。
そして振り返ると、俺にウインクする。
「さあ、次はいよいよ【増幅】についてだ」
「はい!」
俺は勢いよく返事をした。
楽しくなってきたぞ!
俺は度肝を抜かれる。
「な、なんですかここはっ!?
「秘密基地みたいだね……」
隣で菜月も驚いていた。
「この訓練施設の存在は社内の【異能】しか知らない。表向きは地下は二階までしかないことになっているからな」
「隼人くん、なっちゃん。ここは誰でも自由に使えるわけじゃないのよ。ランクB級以上の【異能】でないと、使用許可は下りないわ」
「え、じゃあ俺たちは入れないんですか……?」
「蘭子さんが同伴しているからオッケーよ。今日はこの訓練施設で私と蘭子さんが、【異能】の手ほどきをしていくわ」
「椎名先輩と蘭子さんが……!?」
それは……非常に楽しみです!
「右手に更衣室があるから、そこで訓練着に着替えよう」
蘭子さんが顎で示した先には、更衣室の表示が見える。男女別にわかれているようだ。
更衣室に訓練着があると言うので、俺は蘭子さんに従って中に入る。
え……!?
蘭子さんが俺に続いて更衣室に入ってくる。
「ら、蘭子さん!? ここ男性用って書いてあったじゃないですか!? なんで普通に入って来るんですか!?」
「初めてで勝手がわからんだろう。あっちは千尋がいるから、隼人はあたしが手伝ってやる」
蘭子さんは涼しい顔で言ってのけた。
抗議しても無駄なんだろうと想い、俺は渋々受け入れる。
通気口の切り込みが入った金属製のロッカーがずらっと並んでいる。
中央にはベンチが設置されている。
更衣室特有の汗臭い臭いもなく、室内にはほのかな甘い香りが漂っている。
……蘭子さんの香水の匂いか。密室だと余計に強く感じるな。
「これを着ろ。見た目は小さいが伸縮性があるから大丈夫だ」
「はぁ」
蘭子さんに手渡されたのは、薄手のウェットスーツのような服だ。
縮んでいて子ども用にしか見えないが、伸縮性があると言うので俺でも着れるのだろう。
さて、着替えるか……。
「蘭子さん、着替えます」
「ああ」
「あの……着替えるので、外で待っててもらえませんか?」
蘭子さんに凝視されている状態で着替えなんてできるわけないだろう。
だが蘭子さんはそこから移動する素振りを見せずに、ベンチに座って足を組んだ。
「大丈夫だ。見ててやるからさっさと着替えろ」
「いや、だから……」
ったく……何なんだよもうっ!
俺は何を言っても無駄だと悟り、諦めて蘭子さんに背を向けながら上着を脱いだ。
ジーンズも脱いだ俺は、上下一体となった訓練着に足を通す。
「訓練着は全裸で着用が基本だ。パンツも脱げ」
「そ、そんな……!?」
俺はヤケクソでトランクスに手をかけ、一気に下ろした。
今俺の無骨な尻は、蘭子さんに見られているのだろう。そう考えると不謹慎にも少し興奮した。
改めて俺は訓練着に足を通そうとするが、やっぱりサイズが小さいのか上手く履けない。
見かねた蘭子さんがベンチから立ち上がる音が聞こえ、俺は動揺して身を固くした。
「案外可愛い尻をしてるじゃないか。これはな、こうやって広げてから足を通すんだ」
「いっ!? あのっ! ひとりでっ……できますからっ……!」
「遠慮するな。はいこっち向いて足上げて」
蘭子さんは俺の肩を掴んで強引に振り向かせると、訓練着の太ももにあたる部分を両手で広げた。
当然俺は両手で股間を隠している。丁度、しゃがんでいる蘭子さんの顔の前なので、緊張感がハンパない。
蘭子さんは目を細めてそれを一瞥する。
「あのな、中学生の見たからってあたしは何も思わんよ。いいから手をどけて、早く足を通せ」
「蘭子さんが気にしなくても俺が気にするんですぅ!」
三分後、無事に訓練着に着替えた俺がいた。
無事にと言ったが、男としての何かを失った気がする。
訓練着は体のラインがハッキリとわかるぐらい体にピッタリとフィットしている。
かなり薄手だが、透けていないのが不思議なくらいだ。色が濃紺なのは関係ないだろう。
確かに運動はしやすそうだ。
俺が軽く動くと、動きに合わせて伸び縮みする。
「何かいいですね、これ」
「そうだろ? 【異能】専用に作られたものだからな」
「へえー」
次は蘭子さんが着替える番だ。
俺はさっきのお返しとばかりに、蘭子さんのナイスバディを拝ませてもらおうと、ベンチに腰かけた。
すると蘭子さんは怪訝な顔で俺を覗き込み、
「残念。あたしがここで着替えるとでも思ったのか?」
更衣室から出て行ってしまった。
そんなバカなぁ……!
俺が肩を落として更衣室から出ると、椎名先輩と菜月、マイちゃんも訓練着に着替えを済ませていた。
俺のものと同じように、全身を覆うような形状だ。
訓練着で覆われていないのは、首から上と手首より先、そして足首から先だけだった。
女性用の訓練着の色は男性用と違い水色だ。
眺めていると、椎名先輩と目が合った。
「隼人くん……。恥ずかしいからあんまり見ないでね」
「えっ!?」
はい……こそっと堪能させてもらいます。
そして俺はこの訓練着のもの凄い特徴を発見してしまった。
訓練着は薄手で体にフィットしているため、椎名先輩のおっぱいの先にある突起までもが確認できたのだ。
組織万歳!
俺は直立できなくなり、腰を少し後ろに引いて気を落ち着かせようとする。
そんな俺の気も知らずマイちゃんが駆け寄ってきて、俺の股間を無邪気に指でつついた。
「ねぇ、お兄さんどうしたのー? 早くこっちおいでよ」
「マイちゃん……お願いだから、止めて……」
閑話休題。
蘭子さんが着替え終わるのを待って、俺たちは訓練を始めることになった。
訓練施設は用途によって様々な区画にわかれていて、いくつもの部屋がある。
俺たちがまず向かったのは射撃場のような場所だった。
「慣れれば【異能】を使って物体を飛ばすことだってできるのよ」
椎名先輩が説明してくれて、手前の台に置かれていたケースから、パチンコ玉のようなものを取り出して掴んだ。
すかさずマイちゃんが先輩の後ろに移動して、先輩の腰に手を回す。
昨日廃工場で見たあの連携を彷彿とさせる。
「ちぃ姉ー! いけるよー!」
「それっ!」
マイちゃんの合図で椎名先輩は、三十メートルは離れているであろう的に向かって玉を弾いた。
人型の的には円が幾重にも描かれている。
先輩が弾いた玉は円の中心から僅かに左に外れたが、見事に的を撃ち抜いていた。
「凄い凄い! お兄ちゃん見たぁ!?」
「……うん」
菜月は素直に感心していた。
俺はと言うと、正直あまり驚いてはいない。
ケースに入っている玉を俺は手でもて遊びながら、椎名先輩に目をやった。
「蘭子さんほどになると、銃弾並の速度が出るのよ」
「銃弾!? そんなの常に銃を携帯してるようなもんじゃないですかっ!?」
そんなにスピードがでるものなのか。
試してみるか……。
「俺もやってみていいですか?」
「え、隼人くんが!? いいけど……【増幅者】の菜月ちゃんの力を借りないと無理じゃないかしら。私でもマイがいないと、的を貫通するほどの威力は出ないもの」
「いいじゃないか千尋。隼人にやらせてみよう」
「でも……、隼人くんはまだ菜月ちゃんとの【増幅】も習得してないんですよ?」
俺にはまだ早いと思っている椎名先輩にアピールする絶好の機会だ。
見せてやる。俺の【四大元素】を!
俺は半身になり片目を瞑って、腕を肩の高さまでゆっくりと上げる。
みんなが固唾を飲んで見守っているのがわかる。
深く息を吸い、そして止めた。
「いけっ!」
俺は親指を弾いて玉を高速で撃ち出した。
ヒュン!
風を切る音が聞こえ、俺の弾いた玉は的のど真ん中を貫通した。
「あ……!? あ……」
マイちゃんが目を見開いて、両手を頬に添えながら口をパクパクさせている。
初めて見る表情だった。
椎名先輩もまるで信じられないものを見たという風に、驚きを隠そうともしない。
菜月は得意気な顔だ。自慢のお兄ちゃんが活躍して嬉しいのだろう。
蘭子さんは口元に笑みを受かべていた。
「これが俺の【四大元素】です。なかなかでしょう?」
俺はドヤ顔で胸を張った。
「隼人くん……本当にE級なの……!? 狙いも正確さもそうだけど、今の速度は私以上……!?」
「千尋、人を見た目で判断するなという教訓になったな」
蘭子さんは呆然とする椎名先輩の背中を叩いて、次の部屋に向かって歩を進める。
そして振り返ると、俺にウインクする。
「さあ、次はいよいよ【増幅】についてだ」
「はい!」
俺は勢いよく返事をした。
楽しくなってきたぞ!
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