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遠く昔の誰かの記録
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「皇子や姫達の様子は如何ですか?」
桃の紅茶を一口流し込むとリリィはマドレーヌに問いかけた。
「大人達の喧騒など子供には関係のない事ですね。
皆が、それぞれの目標を定め動き出しています。
もっぱら、子供達も今は妖精に興味があるようでマム様に魔力や体力を増やす事を提案されて努力していますよ。」
「それは何よりです。
マム様の正しい助言は彼等の為になるでしょう。」
リリィは変政の折に親と離れ離れになった子供達が寂しそうに侍女達に縋っていたのを見ていた。
後宮の中で笑い声が増えた事はいい事だ。
マドレーヌの話によると、ユニエ・アミとテムズ・ダンの双子の姉弟は、料理に興味をもった事がキッカケで視野が広がり、一般教育にも積極的になったそうだ。
他者を受け付けない双子だけの世界から脱した2人は世界中の食材にも目を向け、外国語も学び出したらしい。
「ずっと拒んでいた学園への復学も予定しています。
あちらはあちらで、貴族の見直しから子供達への影響もあって大変なのでしょうが・・・。」
親の爵位の降格や剥奪などは、当然の様に子供達にも影響を齎し、貴族の子息女を受け入れている学園の方でも変化を求められている。
リリィは、そちらの方は情報が疎く、今度クレイにでも聞いてみようと思った。
「アグスト・カリュとエイリュール・マリクも学園の入学の準備に入りました。」
継承順位8位だったアグスト・カリュは今や双子の姫と皇子についで3位まで上がっている。
もっとも本人は騎士への道を希望しているようで、毎日の鍛錬を怠らない。
母が侍女上がりだった為に、苦労をしてきたアグスト・カリュも当初は殻に籠っていたが、義兄であるファヴィリエ・ルカやマドレーヌ妃の励ましに生きる目標を定めたようだ。
魔力に乏しい事が分かっていた彼であるが、基本知識として魔法についても学んでいるそうだ。
継承順位9位から4位にまで上がったエイリュール・マリクはアグスト・カリュと同じく侍女を母に持って生まれてきた。
しかし、帝国から他家へ嫁ぐ事を提案され考える間もなく、それに飛びついた母には思う事があるようで連絡を経っている。
代わりに、マドレーヌとマムへの感謝と共に日々を過ごしているらしい。
魔力測定により魔力保有が多い事が判明してからは、学者になる道を模索しているそうだ。
学園に進む事を望んでいる2人の皇子の準備は順調らしい。
入学試験が無事に通れば、あとは本人次第となるだろう。
「シモツキ・レイとスーイエ・アンジュは、未だに学園を意識する歳ではありませんからね。
光の玉を追いかけては楽しんでいます。
・・・あの、妖精が子供と契約するなんて事はあるんでしょうか?」
少し不安そうなマドレーヌにリリィは微笑んだ。
「ありますよ。
現に、私の元におります侍従見習いのロメオは双子の姫、皇子よりも1歳下です。
それでも妖精が無理な契約を子供に背負わせる事はありませんよ。
結局は自分の糧となる魔力や体力が足りない者と契約しようと思いませんから。」
「成程・・・。
では、上の子供達には可能性が高いという事ですね。
妖精について話し合わないとなりませんね。」
マドレーヌは子供達の未来を真剣に考えているようだ。
桃の紅茶を一口流し込むとリリィはマドレーヌに問いかけた。
「大人達の喧騒など子供には関係のない事ですね。
皆が、それぞれの目標を定め動き出しています。
もっぱら、子供達も今は妖精に興味があるようでマム様に魔力や体力を増やす事を提案されて努力していますよ。」
「それは何よりです。
マム様の正しい助言は彼等の為になるでしょう。」
リリィは変政の折に親と離れ離れになった子供達が寂しそうに侍女達に縋っていたのを見ていた。
後宮の中で笑い声が増えた事はいい事だ。
マドレーヌの話によると、ユニエ・アミとテムズ・ダンの双子の姉弟は、料理に興味をもった事がキッカケで視野が広がり、一般教育にも積極的になったそうだ。
他者を受け付けない双子だけの世界から脱した2人は世界中の食材にも目を向け、外国語も学び出したらしい。
「ずっと拒んでいた学園への復学も予定しています。
あちらはあちらで、貴族の見直しから子供達への影響もあって大変なのでしょうが・・・。」
親の爵位の降格や剥奪などは、当然の様に子供達にも影響を齎し、貴族の子息女を受け入れている学園の方でも変化を求められている。
リリィは、そちらの方は情報が疎く、今度クレイにでも聞いてみようと思った。
「アグスト・カリュとエイリュール・マリクも学園の入学の準備に入りました。」
継承順位8位だったアグスト・カリュは今や双子の姫と皇子についで3位まで上がっている。
もっとも本人は騎士への道を希望しているようで、毎日の鍛錬を怠らない。
母が侍女上がりだった為に、苦労をしてきたアグスト・カリュも当初は殻に籠っていたが、義兄であるファヴィリエ・ルカやマドレーヌ妃の励ましに生きる目標を定めたようだ。
魔力に乏しい事が分かっていた彼であるが、基本知識として魔法についても学んでいるそうだ。
継承順位9位から4位にまで上がったエイリュール・マリクはアグスト・カリュと同じく侍女を母に持って生まれてきた。
しかし、帝国から他家へ嫁ぐ事を提案され考える間もなく、それに飛びついた母には思う事があるようで連絡を経っている。
代わりに、マドレーヌとマムへの感謝と共に日々を過ごしているらしい。
魔力測定により魔力保有が多い事が判明してからは、学者になる道を模索しているそうだ。
学園に進む事を望んでいる2人の皇子の準備は順調らしい。
入学試験が無事に通れば、あとは本人次第となるだろう。
「シモツキ・レイとスーイエ・アンジュは、未だに学園を意識する歳ではありませんからね。
光の玉を追いかけては楽しんでいます。
・・・あの、妖精が子供と契約するなんて事はあるんでしょうか?」
少し不安そうなマドレーヌにリリィは微笑んだ。
「ありますよ。
現に、私の元におります侍従見習いのロメオは双子の姫、皇子よりも1歳下です。
それでも妖精が無理な契約を子供に背負わせる事はありませんよ。
結局は自分の糧となる魔力や体力が足りない者と契約しようと思いませんから。」
「成程・・・。
では、上の子供達には可能性が高いという事ですね。
妖精について話し合わないとなりませんね。」
マドレーヌは子供達の未来を真剣に考えているようだ。
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