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旅路〜ルーシュピケ2〜
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食事を終えた一同は中央の広場に赴き、ルーシュピケのエルフや獣人達に囲まれていた。
「まさか、イオリ殿がアースガイルの英雄だったとは・・・。
確かに普通の御仁ではないと思っていたが・・・。」
「英雄って恥ずかしいでやめて下さいよ。
俺は普通の冒険者ですよ。」
ムネタカの言葉にイオリが嫌そうに訂正した。
「俺が普通のSランク冒険者。
お前が規格外のSランク冒険者。
一緒にするな。」
すぐ後ろで呟くヒューゴにイオリが剥れているのを子供達がクスクスと笑う。
ムネタカの後ろではソウスケが暗い顔でブツブツと呟いている。
「・・・もっと早くアースガイルの英雄だと聞いておけば、無謀な戦いもしなかった。」
「いや~。
ほら、聞かれなかったし?
それどころじゃなかったじゃないっスか。
それに、ソウスケさんなら英雄との勝負なんて嬉しいでしょ?」
「万全な時な!」
「2人ともお静かに!」
イオリにボコボコにされたソウスケは大切な事を言わなかったロクに不満たらたらに文句を言い。
言い忘れていたロクは誤魔化しながら笑っていた。
そんな2人をキクが嗜めている。
いつもの様子がムネタカは嬉しかった。
ルーシュピケの民が集まり、人族であるムネタカ達に様々な視線を送っていた。
問題を持ち込んだムネタカ達にとって、心地良い空間とは言えないが、もう逃げないと決めていた。
ズン ズン ズン
地面が揺れる。
誰かが近づいてきているようだった。
「大将だ。」
「大将が来たぞ!」
「道を開けろ!」
隣に座るイオリも気にせずにいる事から不安を胸にしまい、ムネタカは顔を引き締めた。
「おう。
待ったかい?」
「そうでもないですよ。
ハニエル老もいらしてないですから。」
ドカッ
巨体を揺らして座った象の獣人はギロっと大きな目をムネタカに向けた。
ムネタカは神妙に頭を下げた。
「ほう。」
象の獣人は、それ以上は何も言わなかった。
顔を上げると苦笑するイオリと目が合い、気にするなと言っているようでムネタカは頷いた。
「ハニエル様だ!」
「爺様が来たぞ!」
「爺様が通るぞ!」
そこに神輿に担がれてやってきた年老いたエルフが現れた。
「イオリの坊や。
ご苦労かけたね。」
到着するや労うハニエル老にイオリは気遣ったように微笑んだ。
「いいえ。
ハニエル老はお加減如何ですか?」
「ありがとうの。
神託を受けたのだ。
多少は体に負担がかかるものだ。
問題ない。」
イオリと穏やかな会話を終えたハニエル老は隣に座っていたムネタカに視線を向けた。
「“グランヌス”の王子とは坊やの事だね。」
「はい。
“グランヌス”の王のトウカ・ノブタカ・ショーグンの第1嫡子ムネタカに御座います。
この度はご迷惑をおかけしました。」
潔く頭を下げるムネタカと家臣を2人の代表者は見定めようとしていた。
「私はエルフの代表者ハニエル。」
「オイラは獣人の代表者フェンバイン。」
「「話を聞こうか。」」
2人の代表者の威圧がムネタカを襲う。
「まさか、イオリ殿がアースガイルの英雄だったとは・・・。
確かに普通の御仁ではないと思っていたが・・・。」
「英雄って恥ずかしいでやめて下さいよ。
俺は普通の冒険者ですよ。」
ムネタカの言葉にイオリが嫌そうに訂正した。
「俺が普通のSランク冒険者。
お前が規格外のSランク冒険者。
一緒にするな。」
すぐ後ろで呟くヒューゴにイオリが剥れているのを子供達がクスクスと笑う。
ムネタカの後ろではソウスケが暗い顔でブツブツと呟いている。
「・・・もっと早くアースガイルの英雄だと聞いておけば、無謀な戦いもしなかった。」
「いや~。
ほら、聞かれなかったし?
それどころじゃなかったじゃないっスか。
それに、ソウスケさんなら英雄との勝負なんて嬉しいでしょ?」
「万全な時な!」
「2人ともお静かに!」
イオリにボコボコにされたソウスケは大切な事を言わなかったロクに不満たらたらに文句を言い。
言い忘れていたロクは誤魔化しながら笑っていた。
そんな2人をキクが嗜めている。
いつもの様子がムネタカは嬉しかった。
ルーシュピケの民が集まり、人族であるムネタカ達に様々な視線を送っていた。
問題を持ち込んだムネタカ達にとって、心地良い空間とは言えないが、もう逃げないと決めていた。
ズン ズン ズン
地面が揺れる。
誰かが近づいてきているようだった。
「大将だ。」
「大将が来たぞ!」
「道を開けろ!」
隣に座るイオリも気にせずにいる事から不安を胸にしまい、ムネタカは顔を引き締めた。
「おう。
待ったかい?」
「そうでもないですよ。
ハニエル老もいらしてないですから。」
ドカッ
巨体を揺らして座った象の獣人はギロっと大きな目をムネタカに向けた。
ムネタカは神妙に頭を下げた。
「ほう。」
象の獣人は、それ以上は何も言わなかった。
顔を上げると苦笑するイオリと目が合い、気にするなと言っているようでムネタカは頷いた。
「ハニエル様だ!」
「爺様が来たぞ!」
「爺様が通るぞ!」
そこに神輿に担がれてやってきた年老いたエルフが現れた。
「イオリの坊や。
ご苦労かけたね。」
到着するや労うハニエル老にイオリは気遣ったように微笑んだ。
「いいえ。
ハニエル老はお加減如何ですか?」
「ありがとうの。
神託を受けたのだ。
多少は体に負担がかかるものだ。
問題ない。」
イオリと穏やかな会話を終えたハニエル老は隣に座っていたムネタカに視線を向けた。
「“グランヌス”の王子とは坊やの事だね。」
「はい。
“グランヌス”の王のトウカ・ノブタカ・ショーグンの第1嫡子ムネタカに御座います。
この度はご迷惑をおかけしました。」
潔く頭を下げるムネタカと家臣を2人の代表者は見定めようとしていた。
「私はエルフの代表者ハニエル。」
「オイラは獣人の代表者フェンバイン。」
「「話を聞こうか。」」
2人の代表者の威圧がムネタカを襲う。
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