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旅路〜デザリア・ガレー〜
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手打ちで作ったナポリタン、ダッチオーブンを利用したタンドリーチキン、数種類のスパイスカレーなどガレーの人達には見た事もない料理が並んだ。
どれもこれも好評で、子供達などは様々な料理を食べようと競っている。
「このナポリタンというのは絶品じゃ。
パスタとやらはモチモチしてて、なんとも美味い。」
ハーディ翁はいの一番にトマトケチャップを利用したナポリタンを褒め称えている。
「トマトケチャップを作っておけば、簡単ですからね。
どうぞ、これも使ってみて下さい。
タバスコと言って唐辛子を攪拌して塩につけて熟成させています。
辛味が加わって一味変わりますよ。」
「ほう。
どれどれ、試してみよう。」
恐々とタバスコを少量加え口にしてみれば、ハーディ翁の目が輝いた。
「なんとも、ピリリと辛く、爽やかになったのもだ。」
それを見ていた大人達は我も我もとタバスコを求めている。
「熟成とは難しそうですね。」
セルマ夫人が唸るとドネ婆さんも難しい顔をしている。
「オリーブオイルに唐辛子やニンニクを漬けておいても良いですよ。
オリーブオイルはとても利用価値が高いです。
ローズマリーをつけておけば肉料理に合いますし、レモンとミントの組み合わせに塩を加えればサラダが美味しく食べられます。
様々なスパイスの組み合わせによって風味も変わってきますから、色々と試してみたら良いと思います。」
イオリの提案に女性陣は楽しそうに頷いた。
「このスパイスカレーとやらも美味ですよ。」
ガレー侯爵家の執事であるウムラが今までに見た事ない笑顔で口に頬張っている。
「スパイスは辛いものも多いですから、刺激が強いものと辛味を抑えているものを作ってみました。」
イオリの顔はバターチキンカレーを貪る子供達に向かった。
「という事はスパイスカレーもハーブの組み合わせによって味も風味も変わるという事ですか?」
ウムラは閃いたとばかりにイオリに問いかけてくる。
「その通りですよ。
入れる野菜や肉の種類によっても変わります。」
ウムラの隣ではタージ・ラバンが唸っていた。
「米を食すと聞いたときは驚いたが、このチキンカレーに実によく合う。
こっちのパンは・・・。」
「ナンと言います。
本来は壺焼きと言って加熱した壺に貼り付けて焼くらしいんですが、俺は焚き火に鉄板を置いて焼きました。」
どうやらナンもお気に召したようだ。
魔法のようになくなっていく。
「タンドリーチキン、すげー美味い!!
何個でもいける!」
シトリンが雄叫びを上げると子供達が大笑いしている。
「私のハーブ達が美味しい料理に変わるとは思ってもいませんでした。」
そんな中、テシャン爺さんは感無量なようだ。
「味が濃いものばかりだと辛いでしょう?
これも試してみて下さい。
ピクルスと言ってお酢とスパイスを煮た汁に野菜を漬け込んだものですよ。」
イオリが差し出すとテシャン爺さんは嬉しそうに一口食べた。
「・・・酸っぱい。」
顔を顰めるテシャン爺さんを一同が笑ったのだった。
どれもこれも好評で、子供達などは様々な料理を食べようと競っている。
「このナポリタンというのは絶品じゃ。
パスタとやらはモチモチしてて、なんとも美味い。」
ハーディ翁はいの一番にトマトケチャップを利用したナポリタンを褒め称えている。
「トマトケチャップを作っておけば、簡単ですからね。
どうぞ、これも使ってみて下さい。
タバスコと言って唐辛子を攪拌して塩につけて熟成させています。
辛味が加わって一味変わりますよ。」
「ほう。
どれどれ、試してみよう。」
恐々とタバスコを少量加え口にしてみれば、ハーディ翁の目が輝いた。
「なんとも、ピリリと辛く、爽やかになったのもだ。」
それを見ていた大人達は我も我もとタバスコを求めている。
「熟成とは難しそうですね。」
セルマ夫人が唸るとドネ婆さんも難しい顔をしている。
「オリーブオイルに唐辛子やニンニクを漬けておいても良いですよ。
オリーブオイルはとても利用価値が高いです。
ローズマリーをつけておけば肉料理に合いますし、レモンとミントの組み合わせに塩を加えればサラダが美味しく食べられます。
様々なスパイスの組み合わせによって風味も変わってきますから、色々と試してみたら良いと思います。」
イオリの提案に女性陣は楽しそうに頷いた。
「このスパイスカレーとやらも美味ですよ。」
ガレー侯爵家の執事であるウムラが今までに見た事ない笑顔で口に頬張っている。
「スパイスは辛いものも多いですから、刺激が強いものと辛味を抑えているものを作ってみました。」
イオリの顔はバターチキンカレーを貪る子供達に向かった。
「という事はスパイスカレーもハーブの組み合わせによって味も風味も変わるという事ですか?」
ウムラは閃いたとばかりにイオリに問いかけてくる。
「その通りですよ。
入れる野菜や肉の種類によっても変わります。」
ウムラの隣ではタージ・ラバンが唸っていた。
「米を食すと聞いたときは驚いたが、このチキンカレーに実によく合う。
こっちのパンは・・・。」
「ナンと言います。
本来は壺焼きと言って加熱した壺に貼り付けて焼くらしいんですが、俺は焚き火に鉄板を置いて焼きました。」
どうやらナンもお気に召したようだ。
魔法のようになくなっていく。
「タンドリーチキン、すげー美味い!!
何個でもいける!」
シトリンが雄叫びを上げると子供達が大笑いしている。
「私のハーブ達が美味しい料理に変わるとは思ってもいませんでした。」
そんな中、テシャン爺さんは感無量なようだ。
「味が濃いものばかりだと辛いでしょう?
これも試してみて下さい。
ピクルスと言ってお酢とスパイスを煮た汁に野菜を漬け込んだものですよ。」
イオリが差し出すとテシャン爺さんは嬉しそうに一口食べた。
「・・・酸っぱい。」
顔を顰めるテシャン爺さんを一同が笑ったのだった。
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