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旅路〜デザリア〜
200〜記念〜 一方、その頃。
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「こちらはオンリールに送ってくれ。
新しい領主が奮闘中だからな。
早めに返事をしてやりたい。」
ポーレット公爵邸の2階の執務室で嫡男であるニコライは手紙を従者のフランに差し出した。
「畏まりました。
早急に手配いたします。
こちらはホワイトキャビンより上がってきました、砂糖の生産量についての報告書です。
ビートの出来が良いとかで、去年よりも多く生産ができているようですよ。」
「そうか、何よりだ。」
ニコライは確認すると嬉しそうに報告書にサインをした。
扉が慌ただしく叩かれ、デスクの端で眠っていた従魔のカーバクルであるデニが嫌そうな顔でソファーに移動した。
そこにニコライのもう1人の従者であるエドガーが興奮したように入ってきた。
「ニコライ様。
イオリ達がダグスクから出発したそうです。
使節団の代表はディビット第2王子殿下、使節船の船長はフィルディナンド・クロス伯爵が務めると連絡がありました。」
「クロス伯爵・・・あの、閣下か・・・。
まぁ、あの人なら大丈夫か。
変態的に船が好きだからな。
まさか、ディビットが行くとはな。
まぁ、想像は出来る。」
想像して苦笑するニコライにフランが首を傾げた。
「なぜです?
ディビット殿下は結婚か控えてる身。
海を渡る危険を侵しても、成し遂げたい何かが“デザリア”にはあるのでしょうか?」
そんなフランにニコライはケラケラと笑った。
「そんな大した話じゃないさ。
3年前に兄のギルがイオリと共にミズガルドからの帰還の旅をしただろう?
ディビットは羨ましかったのさ。
あれ以来、機会を窺っていたそうだ。
それには船の旅など最高だろう?」
「えっ・・・。
そんな理由ですか?」
「そんなもんだよ。」
驚くフランにニコライは肩をすくめた。
「いや、それだけではない様ですよ。」
その言葉にニコライとフランが視線を向けるとエドガーが含みのある微笑みをしていた。
「今回の使節団の目的は“デザリア”で特産のチョコレートの輸入についてとか。」
「あぁ、それがなんだ?
現地では薬として利用されているが、イオリがお菓子にも使えると言ったんだろう?」
「そのイオリが作ったホットチョコレートなる飲み物を婚約者であるココ・クラーク嬢が大の好物になられたそうです。」
エドガーの報告にニコライは吹き出した。
「ブハァ!
それじゃ、何か!?
第2王子ともあろうアイツは婚約者が喜ぶ・・・いや、良いところを見せたいが為に海を渡ったと?」
「どうやら、そのようです。」
3人は顔を見合わせると堪らずに笑った。
「あの、知的を売りにしているディビットが女の為に動いたか。」
「驚きました。」
「立派ではないですか。」
そんな3人をソファーから涼しい顔で見ていたデニは鼻を鳴らした。
『恋人1人いない独身男達に笑われてもね。』
辛辣なセリフにピシッと固まる3人であった。
新しい領主が奮闘中だからな。
早めに返事をしてやりたい。」
ポーレット公爵邸の2階の執務室で嫡男であるニコライは手紙を従者のフランに差し出した。
「畏まりました。
早急に手配いたします。
こちらはホワイトキャビンより上がってきました、砂糖の生産量についての報告書です。
ビートの出来が良いとかで、去年よりも多く生産ができているようですよ。」
「そうか、何よりだ。」
ニコライは確認すると嬉しそうに報告書にサインをした。
扉が慌ただしく叩かれ、デスクの端で眠っていた従魔のカーバクルであるデニが嫌そうな顔でソファーに移動した。
そこにニコライのもう1人の従者であるエドガーが興奮したように入ってきた。
「ニコライ様。
イオリ達がダグスクから出発したそうです。
使節団の代表はディビット第2王子殿下、使節船の船長はフィルディナンド・クロス伯爵が務めると連絡がありました。」
「クロス伯爵・・・あの、閣下か・・・。
まぁ、あの人なら大丈夫か。
変態的に船が好きだからな。
まさか、ディビットが行くとはな。
まぁ、想像は出来る。」
想像して苦笑するニコライにフランが首を傾げた。
「なぜです?
ディビット殿下は結婚か控えてる身。
海を渡る危険を侵しても、成し遂げたい何かが“デザリア”にはあるのでしょうか?」
そんなフランにニコライはケラケラと笑った。
「そんな大した話じゃないさ。
3年前に兄のギルがイオリと共にミズガルドからの帰還の旅をしただろう?
ディビットは羨ましかったのさ。
あれ以来、機会を窺っていたそうだ。
それには船の旅など最高だろう?」
「えっ・・・。
そんな理由ですか?」
「そんなもんだよ。」
驚くフランにニコライは肩をすくめた。
「いや、それだけではない様ですよ。」
その言葉にニコライとフランが視線を向けるとエドガーが含みのある微笑みをしていた。
「今回の使節団の目的は“デザリア”で特産のチョコレートの輸入についてとか。」
「あぁ、それがなんだ?
現地では薬として利用されているが、イオリがお菓子にも使えると言ったんだろう?」
「そのイオリが作ったホットチョコレートなる飲み物を婚約者であるココ・クラーク嬢が大の好物になられたそうです。」
エドガーの報告にニコライは吹き出した。
「ブハァ!
それじゃ、何か!?
第2王子ともあろうアイツは婚約者が喜ぶ・・・いや、良いところを見せたいが為に海を渡ったと?」
「どうやら、そのようです。」
3人は顔を見合わせると堪らずに笑った。
「あの、知的を売りにしているディビットが女の為に動いたか。」
「驚きました。」
「立派ではないですか。」
そんな3人をソファーから涼しい顔で見ていたデニは鼻を鳴らした。
『恋人1人いない独身男達に笑われてもね。』
辛辣なセリフにピシッと固まる3人であった。
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