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己の価値を知る男は好かれる
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ダチュラの街を急襲した軍は軒並み倒れていった。
圧倒的数に頼っていた正面の軍隊は、たった5人の攻撃に総崩れし、軍艦有する背後の海はセイレーンの呪歌に惑わされ、今では音もなく海に沈んでいった。
「何故だ!何故こうも攻撃が出来ない!」
街の正面に立ち尽くす総指揮官ドナルド・スミスは苦渋の顔をしていた。
グルーバー侯爵に見出されたスミスは今回の大役を任されていた。
軍艦など、一貴族が自由に出来るなど限りがあり、国の海軍を動かす工作もスミスが請け負っていた。
単に恩人であるグルーバー侯爵の願いを叶える為であり、その後に待つ自分が手にする誉を得る欲の為でもあった。
この日の為に、私軍を作り上げ訓練に励み、荒くれ者達をも手中に入れた。
偽造した書面で海軍を動かし、計画通りアルデバラン侯爵家の騎士や軍は王都へ向かっていた。
例え、街が守りに入ったとしても犯罪者達の集団に纏まりがあるわけがなく、勝機は確実に自分達にあると思っていた。
それが・・・たった数人・・・数人の攻撃に手も足も出る事もない結果になるとは・・・。
「・・・攻撃が出来ない?
・・・っ!?そうだ!
攻撃すら出来ていないではないか!」
気づいたスミスは再び、ダチュラへの一本道を睨みつけた。
全てにおいて、そうだった。
攻撃する前に叩き潰されていた。
己達の用意していた計画は微塵に散っていったのだ。
背後に倒れている部下達の呻き声を聴きながらスミスは悔しそうに瞳を閉じた。
どこから狙われているか分からない狙撃に、いつ来るか判断できない爆撃。
大鎌を振り回す少女に、岩や車を最も簡単に投げ飛ばす男、そして・・・遠くにいて確認できないが、兵士を的確にレイピアで射抜く男。
《この様子では海の攻撃も上手くいっていないだろう。》
ボンっ!!
再び爆風と土煙が上がり、先の様子がわからなくなった時だった。
コツコツコツッ・・・
騒然とする中、足音だけが異様に鮮明に響き渡った。
その近づいてくる足音にスミスは目と耳を凝らすと、徐々に背筋が凍っていくのが分かった。
「なっ・・な・何故、貴方が・・・」
言葉にならない声を自分が出しているとも気づかずにスミスは喉が閉まり苦しくなっているのに気がついた。
「会った事があったかい?さぁ、何でだろうね。
君達に教える義理ないけれど、この惨状を修復する面倒さを考えると愚痴の1つも言いたくなるね。
君が誰だか知らないし、私の事を話すつもりはない。
ただ言える事があるとするならば、圧倒的有利な立場の人間こそ戦場において危険であると知らなければならない。
何故なら死を覚悟し戦う人間と、実際に死を経験し地獄を知る人間は天と地ほどの経験差がある。
有利の立場の人間が油断している間に寝首を掻く事くらい訳もない。
君は帰って見た物を上司に伝えなさい。」
穏やかにパイプから煙を吐き出す紳士からスミスが目を離せずにいた時だった。
スパッ!
瞬きをする暇もなくスミスの頬を刃物が切った。
「グアァッ!」
紳士の脇から出てきた男のレイピアがスミスの後に立っていた部下の額を仕留めたのだ。
倒れていく部下の気配を感じ、剣を落としたスミスは膝をつき、地面に顔を伏せ呻いた。
「全て持って帰りなさい。」
そう言い、レイピアの男を引き連れてダチュラへ踵を返した紳士の足音をスミスは震えて聞いていた。
「アレは・・・。
さ・・・サムエル・・・アルデバラン。
生きていたんだ。生きていたんだ。
後ろにいたのはエドワード・トリス・・・消えた英雄の忘れ形見じゃないか。
もし・・・もし他に忘れ形見が、この街にいたとしたら・・・。
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!全滅だ・・・・最初から私達に勝てる隙など無かったのだ!!」
かつてスミスは英雄サムエル・アルデバランの小隊を見かけた事があった。
少数精鋭で数百、数万の軍達を壊滅に追い込む彼らの戦いは戦場に立つ兵士達の憧れであった。
エドワード・トリスも、その1人で常にサムエル・アルデバランの側にいた。
2人の武勇伝など数知れず、戦争が始まる前に相手の軍を壊滅した逸話など話がつきない。
そんなサムエル・アルデバランが、この世を去ったのは連戦の戦が終わり祝勝会が王都で行われた時だった。
王城に潜り込んだ敵の密偵が国王アルベールを暗殺しようと刃を向けたのだ。
庇ったサムエル・アルデバランは大勢の人の前で息を引き取ったのである。
その場にスミスもいたのだ。
国の英雄の死は世界情勢をも揺るがしかねず、デリケートなバランスに国王アルベールは統治に苦慮していた。
国葬には父であるゼス・アルデバラン侯爵と兄であるクロスが参列し国内外の涙を誘っていた。
サムエル・アルデバランが作り上げた小隊の去就は不明で軍から姿を消したと言われている。
国や貴族が戦力として欲し、手に入れようとしていたが、その動向は分からずにいた。
《それなのに・・・・。》
全てのカラクリが分かったスミスは絶望した。
グルーバー侯爵の願いを叶える事もできずに、自分の欲望も潰えた今。
彼が出来る事と言えば、この話を王都に持ち帰る事である。
惨状の地をフラフラと立ち上がり、ドナルド・スミスは王都へ向けて生き残った兵士達を連れて王都に逃げ帰ったのであった。
しかし、王都で待っているのは拘束の後、牢屋である事を彼はまだ知らない。
圧倒的数に頼っていた正面の軍隊は、たった5人の攻撃に総崩れし、軍艦有する背後の海はセイレーンの呪歌に惑わされ、今では音もなく海に沈んでいった。
「何故だ!何故こうも攻撃が出来ない!」
街の正面に立ち尽くす総指揮官ドナルド・スミスは苦渋の顔をしていた。
グルーバー侯爵に見出されたスミスは今回の大役を任されていた。
軍艦など、一貴族が自由に出来るなど限りがあり、国の海軍を動かす工作もスミスが請け負っていた。
単に恩人であるグルーバー侯爵の願いを叶える為であり、その後に待つ自分が手にする誉を得る欲の為でもあった。
この日の為に、私軍を作り上げ訓練に励み、荒くれ者達をも手中に入れた。
偽造した書面で海軍を動かし、計画通りアルデバラン侯爵家の騎士や軍は王都へ向かっていた。
例え、街が守りに入ったとしても犯罪者達の集団に纏まりがあるわけがなく、勝機は確実に自分達にあると思っていた。
それが・・・たった数人・・・数人の攻撃に手も足も出る事もない結果になるとは・・・。
「・・・攻撃が出来ない?
・・・っ!?そうだ!
攻撃すら出来ていないではないか!」
気づいたスミスは再び、ダチュラへの一本道を睨みつけた。
全てにおいて、そうだった。
攻撃する前に叩き潰されていた。
己達の用意していた計画は微塵に散っていったのだ。
背後に倒れている部下達の呻き声を聴きながらスミスは悔しそうに瞳を閉じた。
どこから狙われているか分からない狙撃に、いつ来るか判断できない爆撃。
大鎌を振り回す少女に、岩や車を最も簡単に投げ飛ばす男、そして・・・遠くにいて確認できないが、兵士を的確にレイピアで射抜く男。
《この様子では海の攻撃も上手くいっていないだろう。》
ボンっ!!
再び爆風と土煙が上がり、先の様子がわからなくなった時だった。
コツコツコツッ・・・
騒然とする中、足音だけが異様に鮮明に響き渡った。
その近づいてくる足音にスミスは目と耳を凝らすと、徐々に背筋が凍っていくのが分かった。
「なっ・・な・何故、貴方が・・・」
言葉にならない声を自分が出しているとも気づかずにスミスは喉が閉まり苦しくなっているのに気がついた。
「会った事があったかい?さぁ、何でだろうね。
君達に教える義理ないけれど、この惨状を修復する面倒さを考えると愚痴の1つも言いたくなるね。
君が誰だか知らないし、私の事を話すつもりはない。
ただ言える事があるとするならば、圧倒的有利な立場の人間こそ戦場において危険であると知らなければならない。
何故なら死を覚悟し戦う人間と、実際に死を経験し地獄を知る人間は天と地ほどの経験差がある。
有利の立場の人間が油断している間に寝首を掻く事くらい訳もない。
君は帰って見た物を上司に伝えなさい。」
穏やかにパイプから煙を吐き出す紳士からスミスが目を離せずにいた時だった。
スパッ!
瞬きをする暇もなくスミスの頬を刃物が切った。
「グアァッ!」
紳士の脇から出てきた男のレイピアがスミスの後に立っていた部下の額を仕留めたのだ。
倒れていく部下の気配を感じ、剣を落としたスミスは膝をつき、地面に顔を伏せ呻いた。
「全て持って帰りなさい。」
そう言い、レイピアの男を引き連れてダチュラへ踵を返した紳士の足音をスミスは震えて聞いていた。
「アレは・・・。
さ・・・サムエル・・・アルデバラン。
生きていたんだ。生きていたんだ。
後ろにいたのはエドワード・トリス・・・消えた英雄の忘れ形見じゃないか。
もし・・・もし他に忘れ形見が、この街にいたとしたら・・・。
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!全滅だ・・・・最初から私達に勝てる隙など無かったのだ!!」
かつてスミスは英雄サムエル・アルデバランの小隊を見かけた事があった。
少数精鋭で数百、数万の軍達を壊滅に追い込む彼らの戦いは戦場に立つ兵士達の憧れであった。
エドワード・トリスも、その1人で常にサムエル・アルデバランの側にいた。
2人の武勇伝など数知れず、戦争が始まる前に相手の軍を壊滅した逸話など話がつきない。
そんなサムエル・アルデバランが、この世を去ったのは連戦の戦が終わり祝勝会が王都で行われた時だった。
王城に潜り込んだ敵の密偵が国王アルベールを暗殺しようと刃を向けたのだ。
庇ったサムエル・アルデバランは大勢の人の前で息を引き取ったのである。
その場にスミスもいたのだ。
国の英雄の死は世界情勢をも揺るがしかねず、デリケートなバランスに国王アルベールは統治に苦慮していた。
国葬には父であるゼス・アルデバラン侯爵と兄であるクロスが参列し国内外の涙を誘っていた。
サムエル・アルデバランが作り上げた小隊の去就は不明で軍から姿を消したと言われている。
国や貴族が戦力として欲し、手に入れようとしていたが、その動向は分からずにいた。
《それなのに・・・・。》
全てのカラクリが分かったスミスは絶望した。
グルーバー侯爵の願いを叶える事もできずに、自分の欲望も潰えた今。
彼が出来る事と言えば、この話を王都に持ち帰る事である。
惨状の地をフラフラと立ち上がり、ドナルド・スミスは王都へ向けて生き残った兵士達を連れて王都に逃げ帰ったのであった。
しかし、王都で待っているのは拘束の後、牢屋である事を彼はまだ知らない。
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