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とあるキャロルの涙
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「「「「「かんぱーい!!」」」」」
いつも華やかな酒場が今日は別の賑わいを見せていた。
『Close』の札のかかった扉には鍵がかかっており、決められた人間だけが今宵を楽しんでいた。
「ほら、坊ちゃん達も飲め飲め!」
「こら、スタン!
子供らに変な飲み方を教えんじゃないよ!」
「お皿下げます。」
「ルースちゃん。
ついでにこっちのもお願い。」
「旦那!高いの開けようぜぇ。」
「お前、私が来ると毎回それだな。
まあ良いか・・・。
エド頼む。」
「畏まりました。」
至る所で騒がしくなっているBar Hopeには珍しく馴染み客達が集まっていた。
“ホテル・オネスト”の経営者ソニア・ポルックスはメイドのルリを抱きしめ可愛がり、ロウ・シリウスは歌姫アレクサンドラに愛の言葉を囁きマダム・マリエッタに扇子で叩かれていた。
そんな妹を止めるでもなくウィリアム・カペラは甥である次期領主サムと次期リゲル家の当主となるノエルにブランデーの楽しみ方を教授していた。
“ディアマンの庭”のメンバーも歳を重ね全員で集まるのも難しくなってきた。
それでも、時折顔を合わせて昔のように話に花を咲かせていた。
そんな中リトゥル・バーニーは戸惑いながらも給仕を手伝ったり、親友であるモーリスや恩人ギボン神父と会話を楽しんだりと忙しくしていた。
「それで?どうやって、奴らを捕まえたんだ?」
カウンターで高級ウィスキーを頼んでいたチェイス・リゲルは酒を作っていたエドに問いかけた。
そんなチェイスにエドはニコッと笑った。
「簡単でしたよ。
フリントにランタンを銃で撃ち抜いてもらい、騒ぎ出す男達が落ち着いたのを待ってポピーが屋敷に侵入し攻撃しました。
逃げ出す男達はヒスイとフリントで仕留めました。
全ての鍵はリトゥルが開錠し、私がキャロル嬢を迎えに行った次第です。
警戒していた割にはお粗末な守りでした。」
ポピーとヒスイ、フリントは名前が出たとカウンターに近づき、チェイスに視線を向けられたリトゥル・バーニーはドキッとしていた。
何せ、貴族など忌み嫌う対象であった為に苦手意識が抜けずにいるのだ。
「どちらにせよ、子供にバレたとは思ってないでしょうね。
静かにしてさえいれば、見つからないと思っていたんでしょう。
空き家を寝ぐらにするなんて、新参者に警戒心の強いダチュラでは見つけてくれと言ってるようなものです。」
呆れたように話すヒスイにフリントが黙って頷いた。
「鍵の開け方は、どこで覚えたんだ?」
改めてチェイスに声をかけられたリトゥル・バーニーは気まずそうに俯いた。
「子供の頃に施設を抜け出すのに自然と覚えました。」
「よく2人で抜け出していたよな。
あの頃、俺らの施設は子供達の部屋を外から施錠できるようになっていたんです。
逃げないように・・・。」
苦笑しながらモーリスが代わりに話すとギボン神父が眉を下げた。
「私が感じた最初の違和感はそれでした。
まるで、動物を閉じ込めるようで吐き気がしたのを覚えています。」
そんな3人を見てチェイスはため息を吐いた。
「そうか。
いつの時代も弱い者には厳しい世の中だ。
せめて、ダチュラでは子供が笑っていてほしい。
例え、“犯罪の街”でもな。」
「努めます。」
微笑むギボン神父にチェイスは頷いた。
そして、エドから受け取ったグラスをスライドさせてリトゥル・バーニーへウィスキーを渡した。
「お疲れさん。
良い酒だ。
お前も飲みなさい。」
「あ・・有難うございます。」
「貴族は苦手かい?」
「あ・・・はい。
どうにも慣れなくて。」
チェイスは苦笑すると、騒ぐ男達を叱りつけるマダム・マリエッタに視線を向けた。
「マリエッタも元は貴族だ。
いや・・・籍は抜いてないから、今も貴族だな。
あんな、怖いババアが貴族だって言うのも驚きだが所詮は人だよ。
貴族だ、平民だなんて人の理の前には関係なんてないんだ。
私はこの数十年でそれを知った。
平民に良い者もいれば、悪魔のような者もいる、貴族もまた然りだ。
だからかな・・・信頼できる人間が側にいる事が幸せと感じるんだ。
私もお前に信頼されるように努力をするよ。
だから、お前も人の本質を見極めさない。
酒場はそれを学べる場所だ。」
「・・・はい。有難うございます。」
どこか恥ずかしそうに頷くリトゥルr・バーニーをモーリスとギボン神父は顔を見合わせ微笑んだ。
ドンドンっ
Bar Hopeの扉が叩かれる。
慌てて席を立ったリトゥル・バーニーを制し、マダム・マリエッタが扉を開けた。
「・・・なんだ、ピートかい。」
「なんだとは何だ・・・。
折角の里帰りだぞ?
もっと歓迎しろ。
それに私1人じゃないぞ?」
ピートが中に入ると、もう1人が扉の前に立っていた。
「あらあらあら、店に来るなんて珍しい。
みんな、領主様のお越しだよ。」
腰に手を当てて微笑むマダム・マリエッタの頬に軽いキスをすると1人の男が入ってきた。
「父上!」
「クロスおじ様!!」
「・・・ノエル。
お前の本当のおじ様は私だぞ?
私は無視か?」
かつて、ダチュラの貴族界で傍若無人だったピート・リゲルが大きな背中を丸めていじけている。
そんな兄を見てチェイスは苦笑して席を立った。
「そりゃ兄さん。
数日間、顔を合わせてれば新鮮さも失われるさ。
さぁ、飲もう。
この店は良い酒ばかりだ。
ほら、クロスも義妹のご機嫌取ってないで入って入って。」
リトゥル・バーニーは初めて登場した領主にも、新たな貴族にも目を丸くしていた。
改めて、この酒場が普通とは違うと思い知らされている。
「そうだな。今日は酒を楽しむとしよう。」
クロス・アルデバランはマダム・マリエッタと共にカウンターに座った。
着々と集まる大物達を他の従業員達は気にするでもなく各々、酒を楽しんでいる。
そんな時だった。
バックヤードの扉が開かれ、1人の男性が入って来た。
「やあ、お揃いかい?」
そこには、マスターがパイプを加えてニッコリして立っていた。
いつも華やかな酒場が今日は別の賑わいを見せていた。
『Close』の札のかかった扉には鍵がかかっており、決められた人間だけが今宵を楽しんでいた。
「ほら、坊ちゃん達も飲め飲め!」
「こら、スタン!
子供らに変な飲み方を教えんじゃないよ!」
「お皿下げます。」
「ルースちゃん。
ついでにこっちのもお願い。」
「旦那!高いの開けようぜぇ。」
「お前、私が来ると毎回それだな。
まあ良いか・・・。
エド頼む。」
「畏まりました。」
至る所で騒がしくなっているBar Hopeには珍しく馴染み客達が集まっていた。
“ホテル・オネスト”の経営者ソニア・ポルックスはメイドのルリを抱きしめ可愛がり、ロウ・シリウスは歌姫アレクサンドラに愛の言葉を囁きマダム・マリエッタに扇子で叩かれていた。
そんな妹を止めるでもなくウィリアム・カペラは甥である次期領主サムと次期リゲル家の当主となるノエルにブランデーの楽しみ方を教授していた。
“ディアマンの庭”のメンバーも歳を重ね全員で集まるのも難しくなってきた。
それでも、時折顔を合わせて昔のように話に花を咲かせていた。
そんな中リトゥル・バーニーは戸惑いながらも給仕を手伝ったり、親友であるモーリスや恩人ギボン神父と会話を楽しんだりと忙しくしていた。
「それで?どうやって、奴らを捕まえたんだ?」
カウンターで高級ウィスキーを頼んでいたチェイス・リゲルは酒を作っていたエドに問いかけた。
そんなチェイスにエドはニコッと笑った。
「簡単でしたよ。
フリントにランタンを銃で撃ち抜いてもらい、騒ぎ出す男達が落ち着いたのを待ってポピーが屋敷に侵入し攻撃しました。
逃げ出す男達はヒスイとフリントで仕留めました。
全ての鍵はリトゥルが開錠し、私がキャロル嬢を迎えに行った次第です。
警戒していた割にはお粗末な守りでした。」
ポピーとヒスイ、フリントは名前が出たとカウンターに近づき、チェイスに視線を向けられたリトゥル・バーニーはドキッとしていた。
何せ、貴族など忌み嫌う対象であった為に苦手意識が抜けずにいるのだ。
「どちらにせよ、子供にバレたとは思ってないでしょうね。
静かにしてさえいれば、見つからないと思っていたんでしょう。
空き家を寝ぐらにするなんて、新参者に警戒心の強いダチュラでは見つけてくれと言ってるようなものです。」
呆れたように話すヒスイにフリントが黙って頷いた。
「鍵の開け方は、どこで覚えたんだ?」
改めてチェイスに声をかけられたリトゥル・バーニーは気まずそうに俯いた。
「子供の頃に施設を抜け出すのに自然と覚えました。」
「よく2人で抜け出していたよな。
あの頃、俺らの施設は子供達の部屋を外から施錠できるようになっていたんです。
逃げないように・・・。」
苦笑しながらモーリスが代わりに話すとギボン神父が眉を下げた。
「私が感じた最初の違和感はそれでした。
まるで、動物を閉じ込めるようで吐き気がしたのを覚えています。」
そんな3人を見てチェイスはため息を吐いた。
「そうか。
いつの時代も弱い者には厳しい世の中だ。
せめて、ダチュラでは子供が笑っていてほしい。
例え、“犯罪の街”でもな。」
「努めます。」
微笑むギボン神父にチェイスは頷いた。
そして、エドから受け取ったグラスをスライドさせてリトゥル・バーニーへウィスキーを渡した。
「お疲れさん。
良い酒だ。
お前も飲みなさい。」
「あ・・有難うございます。」
「貴族は苦手かい?」
「あ・・・はい。
どうにも慣れなくて。」
チェイスは苦笑すると、騒ぐ男達を叱りつけるマダム・マリエッタに視線を向けた。
「マリエッタも元は貴族だ。
いや・・・籍は抜いてないから、今も貴族だな。
あんな、怖いババアが貴族だって言うのも驚きだが所詮は人だよ。
貴族だ、平民だなんて人の理の前には関係なんてないんだ。
私はこの数十年でそれを知った。
平民に良い者もいれば、悪魔のような者もいる、貴族もまた然りだ。
だからかな・・・信頼できる人間が側にいる事が幸せと感じるんだ。
私もお前に信頼されるように努力をするよ。
だから、お前も人の本質を見極めさない。
酒場はそれを学べる場所だ。」
「・・・はい。有難うございます。」
どこか恥ずかしそうに頷くリトゥルr・バーニーをモーリスとギボン神父は顔を見合わせ微笑んだ。
ドンドンっ
Bar Hopeの扉が叩かれる。
慌てて席を立ったリトゥル・バーニーを制し、マダム・マリエッタが扉を開けた。
「・・・なんだ、ピートかい。」
「なんだとは何だ・・・。
折角の里帰りだぞ?
もっと歓迎しろ。
それに私1人じゃないぞ?」
ピートが中に入ると、もう1人が扉の前に立っていた。
「あらあらあら、店に来るなんて珍しい。
みんな、領主様のお越しだよ。」
腰に手を当てて微笑むマダム・マリエッタの頬に軽いキスをすると1人の男が入ってきた。
「父上!」
「クロスおじ様!!」
「・・・ノエル。
お前の本当のおじ様は私だぞ?
私は無視か?」
かつて、ダチュラの貴族界で傍若無人だったピート・リゲルが大きな背中を丸めていじけている。
そんな兄を見てチェイスは苦笑して席を立った。
「そりゃ兄さん。
数日間、顔を合わせてれば新鮮さも失われるさ。
さぁ、飲もう。
この店は良い酒ばかりだ。
ほら、クロスも義妹のご機嫌取ってないで入って入って。」
リトゥル・バーニーは初めて登場した領主にも、新たな貴族にも目を丸くしていた。
改めて、この酒場が普通とは違うと思い知らされている。
「そうだな。今日は酒を楽しむとしよう。」
クロス・アルデバランはマダム・マリエッタと共にカウンターに座った。
着々と集まる大物達を他の従業員達は気にするでもなく各々、酒を楽しんでいる。
そんな時だった。
バックヤードの扉が開かれ、1人の男性が入って来た。
「やあ、お揃いかい?」
そこには、マスターがパイプを加えてニッコリして立っていた。
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