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男が指輪を手にした時
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「ようこそ、お越し下さいました。
領主様。ご子息様方。」
リゲル家当主であるミハエルは小柄な男性であり柔かに領主親子を出迎えた。
年は領主であるゼス・アルデバランと同世代で此方も幼い頃からの知り合いである。
「ミハエル、堅苦しい挨拶はいい。
息子達を連れてきた。
お前達挨拶をしなさい。」
「はい。
初めてお目にかかります。
ゼス・アルデバランが嫡男クロスと申します。」
「次男サムエルです。」
簡潔に挨拶を済ませ会釈をする青年達をミハエル・リゲルは笑顔を浮かべながらも、しっかり観察していた。
「お初にお目にかかります。
国王陛下より伯爵位を賜っております。
リゲル家当主ミハエルにございます。
御二方の初めての社交の場に我が茶会をお選びいただきまして光栄にございます。」
それに対してクロスはニッコリした。
「父がリゲル家を信頼しているご様子でしたので、安心して参りました。
いつもお世話になっているとか、礼を言います。」
「・・・此方こそ、お世話になっております。」
今の会話でミハエル・リゲルが何を思ったかは分からない。
しかし、確実にクロスの存在を意識した事は確かだった。
「他のお客様もお付きです。
どうぞ、ガーデンにお越しください。」
当主自らの案内で屋敷を突っ切りガーデンに向かった。
「皆さん。アルデバラン家の皆さんのご到着ですよ。」
ミハエル・リゲルの掛け声にガーデン中の視線は一気に集まった。
「ゼス・アルデバラン様。
ご嫡男クロス様。
ご次男サムエル様です。」
拍手で迎えられた3人であったがご機嫌なのは父であるゼスだけで、クロスもサムエルも冷静に視線を受けていた。
「皆様、本日は我がリゲル家のガーデンパーティーにお越し下さいまして有難うございます。
次代の領主様のお目見えも叶い、楽しい1日になりそうです。
さぁ、始めようではありませんか。」
ホストであるミハエル・リゲルの挨拶でクロス、サムエルの初めての社交が始まった。
お茶会という名目であるが、立食がメインの社交目的であるために2人は開始直後から自然と囲まれた。
この歳になるまで謎に包まれた息子達が、それぞれ見目麗しく精悍な出立ちで現れた事で年頃の後継達の関係の縮図も変わっていく。
遠目で観察していた大人達は、人との関係が皆無だったはずの息子達がそつなく会話をしている姿に驚いていた。
暫くして、人の群れから上手く逃げ出したサムエルは1人離れて冷めた目をしていた少女に目をやった。
少女といってもサムエル達と同世代だろう。
クロスを中心に集まる人の群れを実につまらなそうに見ている彼女にサムエルは興味が湧いたのだ。
「こんにちわ。」
「・・・こんにちわ。」
「君はあの輪に入らなくていいのかい?」
「どうして?」
「フフフ。
別に人と同じでなくて良いか。」
彼女の隣に立ってグラスに入った炭酸水を飲むとサムエルは微笑んだ。
「貴方・・・領主様の息子でしょ?
貴方こそ良いの?あの輪に入っていなくて。」
「兄さんがいるからね。
私はここから眺めているよ。」
「そう・・・。
まぁ、外側に居るからこそ見えるものがあるわ。」
「確かに・・・。
君、賢いね。」
「そう?
他の人には怒られるわ。
女が賢いのはいけないのですって。」
サムエルは肩をすくめると困った顔をした。
「何故いけないんだい?」
「さぁ?」
どうでも良いと彼女はケーキを頬ばった。
「さっきも言われたわ。
領主の息子が来るんだから、ちゃんと敬えって。
何故?って言ったら怒られたわ。」
「誰に?」
「・・・ピートに。」
不貞腐れたように彼女は顔を顰めた。
「リゲル家の長男か・・・。」
「私、貴方達に初めて会うのよ?
どんなところを敬えばいいの?
貴方達は私に何も証明してないじゃない。」
他の人が聞けば不敬だと言われかねない彼女の言葉にサムエルは好感を持った。
「証明していないか・・・。
どうやって証明するんだい?
一朝一夕では無理だね。」
「そうよ。
初めて会ったのに信頼を得るなんて無謀よ。
あーやって、領主様の嫡男様を囲ったって意味はないわ。
だって、彼にとって皆んな芋に見えてるはずよ。」
サムエルは耐えられずに笑い出した。
「君は変わってるね。
後で兄さんに紹介させてくれ。
私が一緒なら兄は君を芋に見えないだろうから。」
「あら、そんなつもりじゃなくってよ。」
「分かってるよ。
私が君を兄に会わせたいんだ。」
そんな時だった。
クロスを囲む集団が騒がしくなった。
「初めまして。クロス様。
僕はリゲル家長男ピートです。
お会いできて嬉しいです。
今日、初めて屋敷を出られたとか。
何も分からないでしょうから、私を頼りにしてください。」
ホストであるリゲル家の長男の宣言にクロスを囲んでいた人間達が静まり返った。
同世代の中でも体の大きなピート・リゲルは剣術を好み、鍛えた体を見せつけるように人をかき分けて近づいてきた。
後ろには同じく体の大きな男が控えるように立っている。
そんなピートにクロスは涼しい目を向けた。
「ありがとう。
私は君に自己紹介したかな?
名前で呼ぶ許可を与えたつもりはないのだが?」
ピートは顔を赤くすると謝りだした。
「失礼を・・・。
私は、リゲル家の長男ピートと申します。」
「あぁ、先程聞いたよ。
今日はお招きありがとうリゲル殿。
私はアルデバラン家嫡男クロスと言う。
気兼ねなくクロスと呼んでくれ。」
「ありがとうございます。クロス様。
私もピートとお呼びください。」
「ありがとうピート。
後で弟にも会ってくれ。」
「はい。
・・・しかし、クロス様。
これより先、領地を収める勉強を始められるのでしたら弟君ではなく別の信頼できるものを側に置く方が宜しいでしょう。」
クロスはピートの言葉に首を傾げた。
「それは何故だい?
我が弟は優秀でね。
勿論、他にも優秀な人材がいたら街の発展に勿論尽力して貰うつもりだよ。」
「そうれはそうですが・・・。
弟君は・・その・・なんと言いますか・・。」
後ろに立つ護衛と共にニヤニヤとするピートにクロスは溜息を吐いた。
「もしかして、弟が母の子でない事を言っているのかな?」
「いやいや、優秀である事には変わりがないのでしょうが・・・
やはり、民を率いるのは高潔な血である事が重要でしょう。
その点、私はその資格がございます。
今まででしたらお会いする事も出来ませんでしたが、これからは何かと力になりましょう。」
さも当然の事と言うようにピートは胸を張った。
それに対しクロスはクスクスと笑うと馬鹿にしたように言った。
「それはおかしいよ。ピート。
血で言えば、この中で私が一番高潔であるが今日初めて屋敷を出た未熟者だ。
君だって、先程に“何も分からないだろうから”と言ったじゃないか。
世間の1つも知らない未熟者に君は無条件に権力を任せると言うのかい?
それとも剣術だけに頼りきり座学はめっぽう弱い君に領地を任せろと?
こんなおかしい話はないよ。」
クロスの言葉にピートは再び顔を赤くし口をアワアワとさせていた。
「屋敷にいても聞こえてくる話もあるし、見えるものもある。
それに剣術にしても恐らく君よりも我が弟の方が強いよ。」
流石にプライドを傷つけられたのかピートは顔を強張らせた。
「でしたら、お相手願いましょう。
まさか、今更嫌とは言いませんでしょうな。」
「構わないよ。
サムエル!」
いつの間にか側に戻っていたサムエルは兄の隣に立つと首を傾げた。
「どうしました?兄上。」
「お前・・・聞いてなかったのか?
彼が剣の手合わせをしてくれるらしい。
私達の相手はいつも同じメンツだからね。
いい練習になるのではないか?」
サムエルは苦笑するとピートに頷いた。
「お願いしましょう。」
ブルドーザーの如く腕を回しやる気に満ちているピートとは別にサムエルは実に涼しい顔で付いて行った。
そしてクロスと言えば、自分で仕掛けておいて興味は別に移っていた。
(ここまで煽っているのに、息子を諌めるでもなく助けるでもない。
余程、我々の力量を知りたいか息子に期待していないか・・・。)
リゲル家当主ミハエルの傍観した姿勢にクロスは注視した。
木で作られた剣を持ち手合わせを始めた2人の結果は実にあっけないもので、力技で勝負をするピートに対しサムエルはスピードとコントロールで対抗していた。
突っ込むピートにサムエルは華麗に避けて打ち込んでいく、見ている人間は闘牛を見ているようで笑いが起こったのであった。
領主様。ご子息様方。」
リゲル家当主であるミハエルは小柄な男性であり柔かに領主親子を出迎えた。
年は領主であるゼス・アルデバランと同世代で此方も幼い頃からの知り合いである。
「ミハエル、堅苦しい挨拶はいい。
息子達を連れてきた。
お前達挨拶をしなさい。」
「はい。
初めてお目にかかります。
ゼス・アルデバランが嫡男クロスと申します。」
「次男サムエルです。」
簡潔に挨拶を済ませ会釈をする青年達をミハエル・リゲルは笑顔を浮かべながらも、しっかり観察していた。
「お初にお目にかかります。
国王陛下より伯爵位を賜っております。
リゲル家当主ミハエルにございます。
御二方の初めての社交の場に我が茶会をお選びいただきまして光栄にございます。」
それに対してクロスはニッコリした。
「父がリゲル家を信頼しているご様子でしたので、安心して参りました。
いつもお世話になっているとか、礼を言います。」
「・・・此方こそ、お世話になっております。」
今の会話でミハエル・リゲルが何を思ったかは分からない。
しかし、確実にクロスの存在を意識した事は確かだった。
「他のお客様もお付きです。
どうぞ、ガーデンにお越しください。」
当主自らの案内で屋敷を突っ切りガーデンに向かった。
「皆さん。アルデバラン家の皆さんのご到着ですよ。」
ミハエル・リゲルの掛け声にガーデン中の視線は一気に集まった。
「ゼス・アルデバラン様。
ご嫡男クロス様。
ご次男サムエル様です。」
拍手で迎えられた3人であったがご機嫌なのは父であるゼスだけで、クロスもサムエルも冷静に視線を受けていた。
「皆様、本日は我がリゲル家のガーデンパーティーにお越し下さいまして有難うございます。
次代の領主様のお目見えも叶い、楽しい1日になりそうです。
さぁ、始めようではありませんか。」
ホストであるミハエル・リゲルの挨拶でクロス、サムエルの初めての社交が始まった。
お茶会という名目であるが、立食がメインの社交目的であるために2人は開始直後から自然と囲まれた。
この歳になるまで謎に包まれた息子達が、それぞれ見目麗しく精悍な出立ちで現れた事で年頃の後継達の関係の縮図も変わっていく。
遠目で観察していた大人達は、人との関係が皆無だったはずの息子達がそつなく会話をしている姿に驚いていた。
暫くして、人の群れから上手く逃げ出したサムエルは1人離れて冷めた目をしていた少女に目をやった。
少女といってもサムエル達と同世代だろう。
クロスを中心に集まる人の群れを実につまらなそうに見ている彼女にサムエルは興味が湧いたのだ。
「こんにちわ。」
「・・・こんにちわ。」
「君はあの輪に入らなくていいのかい?」
「どうして?」
「フフフ。
別に人と同じでなくて良いか。」
彼女の隣に立ってグラスに入った炭酸水を飲むとサムエルは微笑んだ。
「貴方・・・領主様の息子でしょ?
貴方こそ良いの?あの輪に入っていなくて。」
「兄さんがいるからね。
私はここから眺めているよ。」
「そう・・・。
まぁ、外側に居るからこそ見えるものがあるわ。」
「確かに・・・。
君、賢いね。」
「そう?
他の人には怒られるわ。
女が賢いのはいけないのですって。」
サムエルは肩をすくめると困った顔をした。
「何故いけないんだい?」
「さぁ?」
どうでも良いと彼女はケーキを頬ばった。
「さっきも言われたわ。
領主の息子が来るんだから、ちゃんと敬えって。
何故?って言ったら怒られたわ。」
「誰に?」
「・・・ピートに。」
不貞腐れたように彼女は顔を顰めた。
「リゲル家の長男か・・・。」
「私、貴方達に初めて会うのよ?
どんなところを敬えばいいの?
貴方達は私に何も証明してないじゃない。」
他の人が聞けば不敬だと言われかねない彼女の言葉にサムエルは好感を持った。
「証明していないか・・・。
どうやって証明するんだい?
一朝一夕では無理だね。」
「そうよ。
初めて会ったのに信頼を得るなんて無謀よ。
あーやって、領主様の嫡男様を囲ったって意味はないわ。
だって、彼にとって皆んな芋に見えてるはずよ。」
サムエルは耐えられずに笑い出した。
「君は変わってるね。
後で兄さんに紹介させてくれ。
私が一緒なら兄は君を芋に見えないだろうから。」
「あら、そんなつもりじゃなくってよ。」
「分かってるよ。
私が君を兄に会わせたいんだ。」
そんな時だった。
クロスを囲む集団が騒がしくなった。
「初めまして。クロス様。
僕はリゲル家長男ピートです。
お会いできて嬉しいです。
今日、初めて屋敷を出られたとか。
何も分からないでしょうから、私を頼りにしてください。」
ホストであるリゲル家の長男の宣言にクロスを囲んでいた人間達が静まり返った。
同世代の中でも体の大きなピート・リゲルは剣術を好み、鍛えた体を見せつけるように人をかき分けて近づいてきた。
後ろには同じく体の大きな男が控えるように立っている。
そんなピートにクロスは涼しい目を向けた。
「ありがとう。
私は君に自己紹介したかな?
名前で呼ぶ許可を与えたつもりはないのだが?」
ピートは顔を赤くすると謝りだした。
「失礼を・・・。
私は、リゲル家の長男ピートと申します。」
「あぁ、先程聞いたよ。
今日はお招きありがとうリゲル殿。
私はアルデバラン家嫡男クロスと言う。
気兼ねなくクロスと呼んでくれ。」
「ありがとうございます。クロス様。
私もピートとお呼びください。」
「ありがとうピート。
後で弟にも会ってくれ。」
「はい。
・・・しかし、クロス様。
これより先、領地を収める勉強を始められるのでしたら弟君ではなく別の信頼できるものを側に置く方が宜しいでしょう。」
クロスはピートの言葉に首を傾げた。
「それは何故だい?
我が弟は優秀でね。
勿論、他にも優秀な人材がいたら街の発展に勿論尽力して貰うつもりだよ。」
「そうれはそうですが・・・。
弟君は・・その・・なんと言いますか・・。」
後ろに立つ護衛と共にニヤニヤとするピートにクロスは溜息を吐いた。
「もしかして、弟が母の子でない事を言っているのかな?」
「いやいや、優秀である事には変わりがないのでしょうが・・・
やはり、民を率いるのは高潔な血である事が重要でしょう。
その点、私はその資格がございます。
今まででしたらお会いする事も出来ませんでしたが、これからは何かと力になりましょう。」
さも当然の事と言うようにピートは胸を張った。
それに対しクロスはクスクスと笑うと馬鹿にしたように言った。
「それはおかしいよ。ピート。
血で言えば、この中で私が一番高潔であるが今日初めて屋敷を出た未熟者だ。
君だって、先程に“何も分からないだろうから”と言ったじゃないか。
世間の1つも知らない未熟者に君は無条件に権力を任せると言うのかい?
それとも剣術だけに頼りきり座学はめっぽう弱い君に領地を任せろと?
こんなおかしい話はないよ。」
クロスの言葉にピートは再び顔を赤くし口をアワアワとさせていた。
「屋敷にいても聞こえてくる話もあるし、見えるものもある。
それに剣術にしても恐らく君よりも我が弟の方が強いよ。」
流石にプライドを傷つけられたのかピートは顔を強張らせた。
「でしたら、お相手願いましょう。
まさか、今更嫌とは言いませんでしょうな。」
「構わないよ。
サムエル!」
いつの間にか側に戻っていたサムエルは兄の隣に立つと首を傾げた。
「どうしました?兄上。」
「お前・・・聞いてなかったのか?
彼が剣の手合わせをしてくれるらしい。
私達の相手はいつも同じメンツだからね。
いい練習になるのではないか?」
サムエルは苦笑するとピートに頷いた。
「お願いしましょう。」
ブルドーザーの如く腕を回しやる気に満ちているピートとは別にサムエルは実に涼しい顔で付いて行った。
そしてクロスと言えば、自分で仕掛けておいて興味は別に移っていた。
(ここまで煽っているのに、息子を諌めるでもなく助けるでもない。
余程、我々の力量を知りたいか息子に期待していないか・・・。)
リゲル家当主ミハエルの傍観した姿勢にクロスは注視した。
木で作られた剣を持ち手合わせを始めた2人の結果は実にあっけないもので、力技で勝負をするピートに対しサムエルはスピードとコントロールで対抗していた。
突っ込むピートにサムエルは華麗に避けて打ち込んでいく、見ている人間は闘牛を見ているようで笑いが起こったのであった。
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