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紛い物は雑味が目立つ
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ダチュラの中心地に聳え立つ大きなビルにゴレッジはボスであるギムソンを連れてやって来た。
ダチュラに到着した翌日からギムソンは部下を連れて街の中を見て回った。
その傍らには常にカトラ・ビーナが微笑んでいた。
白龍への繋ぎはつけていたが、トップであるジャン・ドゥとの会談の日時は決まっていなかった。
ギムソンの苛立ちを感じていたゴレッジは宥めながらも服屋や酒場に連れて行った。
先日の言っていた事が怖くなりBar Hopeへ連れて行かないと決めていたが、その判断も機嫌を損ねてしまった。
5年離れている間にボスに何が起こったのだろうとゴレッジは訝しんだ。
昔はもう少し思慮深かったとギムソンのダチュラの見方の甘さを危ぶんだ。
そして今日は、ジャン・ドゥの腹心スカーから会談の返事があり、白龍の本拠地である通称“ブルーリバー”へ赴いたのである。
「なかなか良いところに立ってるじゃねーか。」
「はい。白龍はダチュラの中でも老舗で規模も大きいですからね。
貿易の種類も多岐に及んでいます。
仕事相手としては申し分ない大物ですよ。」
車から見上げながらゴレッジはギムソンに説明した。
「なるほどな。
顔出しするにはもっていこいだな。
これでダチュラに挨拶したのと同じだ。
貴族との関係性もあるんだろう?」
「はい。
貴族によっては白龍に物も言えない連中がいるとか・・・。
幅は利かせていることは確かです。」
パチパチパチパチと後部座席で拍手をするギムソンは満足そうな笑顔で言った。
「良いねー。気に入った。
さぁ、俺たちの第一歩を踏むとしようか。」
地下駐車場に入ると並んでいる白龍の人間達がいた。
ギムソンは車のドアを開かれると襟を直しながら出た。
「“ウィード”のノルベルト・ギムソンだ。」
「主より賜っております。どうぞ、こちらへ。」
年老いた執事が前に出るとエレベーターへ誘導し、5階のボタンを押しギムソンやゴレッジに数名の部下が入ったのを確認するとエレベーターの外で頭を下げた。
「5階まで参りましたらスカーがお待ち申しております。
お手持ちのものをお預かりいたしますので、ご協力願います。
では、行ってらっしゃいませ。」
チンッ
エレベーターのドアが閉まるとギムソンは口を開いた。
「今のは?」
「確か“ズー”と呼ばれていました。
執事として家人の世話をしています。
ジャン・ドゥは信頼するものしか側に置きません。
スカーとは彼の腹心で絶えず行動を共にしています。
名の通り顔に傷があります。」
ゴレッジの説明に「ふーん。」と興味をなくしたギムソンは無言で外を見つめていた。
チンッ
エレベーターが再び開くと執事の言った通り、顔に傷のある男が立っていた。
「スカーさん。こちらが私のボスのノルベルト・ギムソン様です。
ボス。こちらは白竜でも力をお持ちのスカーさんです。」
「ようこそ、ダチュラへ。
主人共々、お待ちしておりました。」
「ありがとう。ゴレッジが世話になっていたと聞く。礼を言う。」
スカーは挨拶を済ますと後に控えていた男達に目配せをした。
男達の持っていたトレーを手で示すとスカーはニコリとした。
「慣例にのっとり、こちらにお持ちのものを置いて行って頂きます。
会談には必要のないものですので。」
ギムソンは腰に刺していた銃を取り出すとゴトッと言う鈍い音をさせてトレーに置いた。
それを見たウィードの面々も武器を置いて行った。
「すまないな。兄さん。
胸のナイフも置いて行ってもらおうか?」
スカーの抜かりのない目でギムソンの部下が隠していたナイフもバレてしまった。
バレた部下は顔を歪ませながらもギムソンの頷きを見て渋々トレーに手放した。
「それでは、主人ジャン・ドゥの元に参りましょう。」
スカーの後をギムソンはついて行った。
広い部屋はカーテンが閉め切られ、とてつもなく暗かった。
「客人です。ボス。」
スカーの言葉に反応した男は瞑っていた目を開いた。
「通せ。」
ギムソンはソファーに腰掛ける男を見極めようと眼を光らせた。
(ジャン・ドゥ・・・。
話に聞いていたより大きな男だな。
良い所にビルを持ってるだけの使える男ならいいが、そうでないなら利用するだけ利用しよう。)
ギムソンがご機嫌に部屋に足を踏み入れると、当のジャン・ドゥはチラリと視線を動かしただけで、さして興味も無さそうに気怠げに立った。
そんなジャン・ドゥの様子に見知った顔であるゴレッジは不安そうな顔を隠そうともしなかった。
自分が予想していたよりも、歓迎されていない事を肌で感じてしまったからだ。
案の定の事だった。
ジャン・ドゥはゴレッジの後ろから姿を見せた男を一眼見て、小粒だと認識をした。
(ノルベルト・ギムソン。
想像していたよりも・・・デキが悪いなこれは・・・。)
瞬時に判断したジャン・ドゥは微笑みを携えて立ち上がった。
「ようこそ。ダチュラへ。」
ギムソンはニコニコと笑うとジャン・ドゥへと手を伸ばした。
「これはこれはジャン・ドゥさん。
これから、どうぞ宜しく。
随分と、ウチの部下がお世話になってるようで・・・。
頼もしい限りですよ。
先日からダチュラの街を見させていただきましたけどね。
なかなか良い街ですね。」
「気に入って頂けて何より。
ゴレッジさんとは良い商売をさせてもらってますよ。
それで今回は、どれくらい滞在なされる予定ですかね?」
握手すらしないジャン・ドゥの言葉にギムソンは唖然とした。
「ジャン・ドゥ様!我々ウィードは、ダチュラで販路を広げていくと説明させていただきましたよね?」
いきなりのジャン・ドゥの言葉に焦ったのはゴレッジだった。
「あぁ、俺はアンタとの仕事は了承したよ。ゴレッジさん。
しかし、それがウィードとの仕事をする約束にはならない。」
自分ではなくゴレッジを信頼していると言ったジャン・ドゥに、我慢できなかったギムソンは怒号をあげた。
「てめー!俺を無視するとはどう言うことだ!!」
ジャン・ドゥはギムソンの怒りを鼻で笑うと言い放った。
「何処の王族だろうが、神様だろうが。
この街に敬意が払えない人間には用がない。
引き返した方がお前らの為だよ。
この街はそーいう街だ。」
苛立ちを隠さないギムソンと顔を青ざめる慌てているゴレッジに対して不敵に微笑むジャン・ドゥであっだ
ダチュラに到着した翌日からギムソンは部下を連れて街の中を見て回った。
その傍らには常にカトラ・ビーナが微笑んでいた。
白龍への繋ぎはつけていたが、トップであるジャン・ドゥとの会談の日時は決まっていなかった。
ギムソンの苛立ちを感じていたゴレッジは宥めながらも服屋や酒場に連れて行った。
先日の言っていた事が怖くなりBar Hopeへ連れて行かないと決めていたが、その判断も機嫌を損ねてしまった。
5年離れている間にボスに何が起こったのだろうとゴレッジは訝しんだ。
昔はもう少し思慮深かったとギムソンのダチュラの見方の甘さを危ぶんだ。
そして今日は、ジャン・ドゥの腹心スカーから会談の返事があり、白龍の本拠地である通称“ブルーリバー”へ赴いたのである。
「なかなか良いところに立ってるじゃねーか。」
「はい。白龍はダチュラの中でも老舗で規模も大きいですからね。
貿易の種類も多岐に及んでいます。
仕事相手としては申し分ない大物ですよ。」
車から見上げながらゴレッジはギムソンに説明した。
「なるほどな。
顔出しするにはもっていこいだな。
これでダチュラに挨拶したのと同じだ。
貴族との関係性もあるんだろう?」
「はい。
貴族によっては白龍に物も言えない連中がいるとか・・・。
幅は利かせていることは確かです。」
パチパチパチパチと後部座席で拍手をするギムソンは満足そうな笑顔で言った。
「良いねー。気に入った。
さぁ、俺たちの第一歩を踏むとしようか。」
地下駐車場に入ると並んでいる白龍の人間達がいた。
ギムソンは車のドアを開かれると襟を直しながら出た。
「“ウィード”のノルベルト・ギムソンだ。」
「主より賜っております。どうぞ、こちらへ。」
年老いた執事が前に出るとエレベーターへ誘導し、5階のボタンを押しギムソンやゴレッジに数名の部下が入ったのを確認するとエレベーターの外で頭を下げた。
「5階まで参りましたらスカーがお待ち申しております。
お手持ちのものをお預かりいたしますので、ご協力願います。
では、行ってらっしゃいませ。」
チンッ
エレベーターのドアが閉まるとギムソンは口を開いた。
「今のは?」
「確か“ズー”と呼ばれていました。
執事として家人の世話をしています。
ジャン・ドゥは信頼するものしか側に置きません。
スカーとは彼の腹心で絶えず行動を共にしています。
名の通り顔に傷があります。」
ゴレッジの説明に「ふーん。」と興味をなくしたギムソンは無言で外を見つめていた。
チンッ
エレベーターが再び開くと執事の言った通り、顔に傷のある男が立っていた。
「スカーさん。こちらが私のボスのノルベルト・ギムソン様です。
ボス。こちらは白竜でも力をお持ちのスカーさんです。」
「ようこそ、ダチュラへ。
主人共々、お待ちしておりました。」
「ありがとう。ゴレッジが世話になっていたと聞く。礼を言う。」
スカーは挨拶を済ますと後に控えていた男達に目配せをした。
男達の持っていたトレーを手で示すとスカーはニコリとした。
「慣例にのっとり、こちらにお持ちのものを置いて行って頂きます。
会談には必要のないものですので。」
ギムソンは腰に刺していた銃を取り出すとゴトッと言う鈍い音をさせてトレーに置いた。
それを見たウィードの面々も武器を置いて行った。
「すまないな。兄さん。
胸のナイフも置いて行ってもらおうか?」
スカーの抜かりのない目でギムソンの部下が隠していたナイフもバレてしまった。
バレた部下は顔を歪ませながらもギムソンの頷きを見て渋々トレーに手放した。
「それでは、主人ジャン・ドゥの元に参りましょう。」
スカーの後をギムソンはついて行った。
広い部屋はカーテンが閉め切られ、とてつもなく暗かった。
「客人です。ボス。」
スカーの言葉に反応した男は瞑っていた目を開いた。
「通せ。」
ギムソンはソファーに腰掛ける男を見極めようと眼を光らせた。
(ジャン・ドゥ・・・。
話に聞いていたより大きな男だな。
良い所にビルを持ってるだけの使える男ならいいが、そうでないなら利用するだけ利用しよう。)
ギムソンがご機嫌に部屋に足を踏み入れると、当のジャン・ドゥはチラリと視線を動かしただけで、さして興味も無さそうに気怠げに立った。
そんなジャン・ドゥの様子に見知った顔であるゴレッジは不安そうな顔を隠そうともしなかった。
自分が予想していたよりも、歓迎されていない事を肌で感じてしまったからだ。
案の定の事だった。
ジャン・ドゥはゴレッジの後ろから姿を見せた男を一眼見て、小粒だと認識をした。
(ノルベルト・ギムソン。
想像していたよりも・・・デキが悪いなこれは・・・。)
瞬時に判断したジャン・ドゥは微笑みを携えて立ち上がった。
「ようこそ。ダチュラへ。」
ギムソンはニコニコと笑うとジャン・ドゥへと手を伸ばした。
「これはこれはジャン・ドゥさん。
これから、どうぞ宜しく。
随分と、ウチの部下がお世話になってるようで・・・。
頼もしい限りですよ。
先日からダチュラの街を見させていただきましたけどね。
なかなか良い街ですね。」
「気に入って頂けて何より。
ゴレッジさんとは良い商売をさせてもらってますよ。
それで今回は、どれくらい滞在なされる予定ですかね?」
握手すらしないジャン・ドゥの言葉にギムソンは唖然とした。
「ジャン・ドゥ様!我々ウィードは、ダチュラで販路を広げていくと説明させていただきましたよね?」
いきなりのジャン・ドゥの言葉に焦ったのはゴレッジだった。
「あぁ、俺はアンタとの仕事は了承したよ。ゴレッジさん。
しかし、それがウィードとの仕事をする約束にはならない。」
自分ではなくゴレッジを信頼していると言ったジャン・ドゥに、我慢できなかったギムソンは怒号をあげた。
「てめー!俺を無視するとはどう言うことだ!!」
ジャン・ドゥはギムソンの怒りを鼻で笑うと言い放った。
「何処の王族だろうが、神様だろうが。
この街に敬意が払えない人間には用がない。
引き返した方がお前らの為だよ。
この街はそーいう街だ。」
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