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初めての旅 〜ダグスク〜
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食事会の次の日の事だった。
イオリ達は午前中に昨日の片付けをして、お昼の時間をまったりと過ごしていた。
そこに、オーウェンとレイナードがニコニコしながら現れた。
「昨日はご馳走様でした。今まで食べた事のない料理で、とても楽しかったです。」
「良かったです。すみません、片付けの後にゆっくりしていたもので・・・。」
「良いんです。伺いなしに来たのはこちらです。
でも、すぐにでも会わせたい方達がいまして案内してきました。」
オーウェンが合図をするとレイナードが男性2人を連れて来た。
「「トゥーレ!!フランもいるー!!」」
やって来た2人の男性に双子が飛びついた。
「「なんでー?なんでいるのー?」」
2人が双子を抱きしめるや、ニコニコしながらイオリの元にやってきた。
「皆さん、お元気でしたか?
今回、ダグスク侯爵より要請を受けましてポーレットの社会福祉について教授する様にとの命を受けて馬を飛ばして参りました。
久々にお会いできて嬉しいですよ。イオリ。」
トゥーレはニコニコとイオリに手を伸ばした。
「わぁー!本当に久しぶりに感じます。お元気でしたか?
ダグスクでお2人に会えるなんて思いませんでした。」
「元気そうで安心した。
ニコライ様が毎日の様にイオリ達はどうしているかと言うもんだから、置いてくるのに苦労したよ。
無事に会えて良かった。」
フランもイオリの肩をトンっと叩いた。
「あー!」
騒ぎを聞きつけて部屋から出てきたナギが声を上げた。
「ナギ!少し身長が伸びましたか?
よく見れば双子も背が高くなっています。久しぶりですね。」
ナギはモジモジしながら近づくと「うん。」と言った。
「さぁ、顔を見せろ。うん。元気そうだ。」
スコルがフランから降りると今度はナギを抱き上げた。
ナギも嬉しそうだ。
「そうか、御2人が来たんですね。
オーウェンさん、レイナードさん。こちらの2人はポーレット公爵の2人の息子さんの従者の方なんですよ。」
「はい。先ほど、挨拶されましたから分かっています。
まだ、ヴァルト殿にはお会いした事はありませんがニコライ殿には何度かご挨拶させていただいています。
フランさんはその時、見かけています。
ようこそ、頼りにしています。よろしく頼みますね。」
「「はっ!!」」
2人と他家の貴族との会話をイオリは新鮮な思いで見ていた。
「そうだ!大事なこと忘れてた!
御2人とも!新しい家族を紹介します。ヒューゴとニナです。」
「初めまして、幸運な出会いで主を得ましたヒューゴと申します。
こちらは妹のニナです。ポーレットの皆さんのお話は主人から聞いておりました。
よろしくお願いいたします。」
ヒューゴは初めが肝心とトゥーレとフランに挨拶をした。
トゥーレとフランは顔を合わし子供を下ろすとヒューゴに近づき眉を下げて肩をポンポンと叩いた。
「イオリが主人と言う事で、どれほどの苦労があるでしょう。次男ヴァルト様付き従者トゥーレです。」
「なんでも相談に乗るぜ。気をわずに接してくれ。嫡男ニコライ様付きフランだ。」
そんな2人に肩の力が抜けたのかヒューゴは微笑んだ。
頬を膨らませたのはイオリだった。
「なんですかー!今の!もっと他に言いようがあるでしょーが!」
笑いに包まれた庭でゼンがトゥーレを後ろからトントンと押した。
「ゼン!!お元気でしたか??イオリと子供達を守ってくれていたのでしょうね。
ありがとう。」
「当然でしょ。」とでも言う様にゼンはスンスンと鼻を押しつけた。
「アウラも沢山馬車を引っ張ったんだろうな。よしよし。」
フランが背を撫でてやると甘える様にアウラは首を擦り付けた。
「ここにも新しい家族がいますよ。ソルです。」
「「おぉ・・・。この子が・・・。」」
2人は恐る恐る近寄るとソルは首を傾げる様にクイッと動かした。
「小さいな・・・。」
フランはゆっくりと触ると頬を緩めた。
「ギルマスが血相を変えて飛び込んできたので知っていたんです。
素晴らしい出会いをしましたね。イオリ。」
「はい。」
そんなこんなで、話をしていると昨夜の話に2人は膝を落とす勢いで落胆した。
「その食事会は何故、昨日なんですか!一日待ってくれていても良いじゃないですか!」
「俺たちがノロマなのがいけない。何てダメな奴なんだ俺は・・・。」
いつもは理性的なトゥーレが喚くとフランもブツブツと呟いて落ち込んでいた。
双子とナギはキャッキャッと笑うがオーウェンは若干引き気味だった。
「また、作って貰えば良いのではないでしょうか?」
「「!!」」
「そうだ、作れ!」と言う様にしがみつく大人2人にイオリは苦笑した。
「鯛飯の残りと汁物だけでも良いですか?」
「「それでも良い!!」」
イオリが保温の魔道具から出した鯛飯をよそい、スコルが汁物を用意すると2人は嬉しそうに食べた。
「美味い!!ずっとイオリの飯が食べたいと願っていたんだ。料理長達のも好きだがイオリのはやっぱり違う!」
「何ですかこれ!美味しいじゃないですか!ヴァルトより先に食べてやりましたよ!役得です!」
やはりポーレットの人たちは面白いなと思ったイオリであった。
「大丈夫だろうか?」
「ポーレット公爵、自らの推挙と聞いてますので優秀な人材かと・・・。」
ただし、ダグスク侯爵家の2人には不安を持たれた様だ。
イオリ達は午前中に昨日の片付けをして、お昼の時間をまったりと過ごしていた。
そこに、オーウェンとレイナードがニコニコしながら現れた。
「昨日はご馳走様でした。今まで食べた事のない料理で、とても楽しかったです。」
「良かったです。すみません、片付けの後にゆっくりしていたもので・・・。」
「良いんです。伺いなしに来たのはこちらです。
でも、すぐにでも会わせたい方達がいまして案内してきました。」
オーウェンが合図をするとレイナードが男性2人を連れて来た。
「「トゥーレ!!フランもいるー!!」」
やって来た2人の男性に双子が飛びついた。
「「なんでー?なんでいるのー?」」
2人が双子を抱きしめるや、ニコニコしながらイオリの元にやってきた。
「皆さん、お元気でしたか?
今回、ダグスク侯爵より要請を受けましてポーレットの社会福祉について教授する様にとの命を受けて馬を飛ばして参りました。
久々にお会いできて嬉しいですよ。イオリ。」
トゥーレはニコニコとイオリに手を伸ばした。
「わぁー!本当に久しぶりに感じます。お元気でしたか?
ダグスクでお2人に会えるなんて思いませんでした。」
「元気そうで安心した。
ニコライ様が毎日の様にイオリ達はどうしているかと言うもんだから、置いてくるのに苦労したよ。
無事に会えて良かった。」
フランもイオリの肩をトンっと叩いた。
「あー!」
騒ぎを聞きつけて部屋から出てきたナギが声を上げた。
「ナギ!少し身長が伸びましたか?
よく見れば双子も背が高くなっています。久しぶりですね。」
ナギはモジモジしながら近づくと「うん。」と言った。
「さぁ、顔を見せろ。うん。元気そうだ。」
スコルがフランから降りると今度はナギを抱き上げた。
ナギも嬉しそうだ。
「そうか、御2人が来たんですね。
オーウェンさん、レイナードさん。こちらの2人はポーレット公爵の2人の息子さんの従者の方なんですよ。」
「はい。先ほど、挨拶されましたから分かっています。
まだ、ヴァルト殿にはお会いした事はありませんがニコライ殿には何度かご挨拶させていただいています。
フランさんはその時、見かけています。
ようこそ、頼りにしています。よろしく頼みますね。」
「「はっ!!」」
2人と他家の貴族との会話をイオリは新鮮な思いで見ていた。
「そうだ!大事なこと忘れてた!
御2人とも!新しい家族を紹介します。ヒューゴとニナです。」
「初めまして、幸運な出会いで主を得ましたヒューゴと申します。
こちらは妹のニナです。ポーレットの皆さんのお話は主人から聞いておりました。
よろしくお願いいたします。」
ヒューゴは初めが肝心とトゥーレとフランに挨拶をした。
トゥーレとフランは顔を合わし子供を下ろすとヒューゴに近づき眉を下げて肩をポンポンと叩いた。
「イオリが主人と言う事で、どれほどの苦労があるでしょう。次男ヴァルト様付き従者トゥーレです。」
「なんでも相談に乗るぜ。気をわずに接してくれ。嫡男ニコライ様付きフランだ。」
そんな2人に肩の力が抜けたのかヒューゴは微笑んだ。
頬を膨らませたのはイオリだった。
「なんですかー!今の!もっと他に言いようがあるでしょーが!」
笑いに包まれた庭でゼンがトゥーレを後ろからトントンと押した。
「ゼン!!お元気でしたか??イオリと子供達を守ってくれていたのでしょうね。
ありがとう。」
「当然でしょ。」とでも言う様にゼンはスンスンと鼻を押しつけた。
「アウラも沢山馬車を引っ張ったんだろうな。よしよし。」
フランが背を撫でてやると甘える様にアウラは首を擦り付けた。
「ここにも新しい家族がいますよ。ソルです。」
「「おぉ・・・。この子が・・・。」」
2人は恐る恐る近寄るとソルは首を傾げる様にクイッと動かした。
「小さいな・・・。」
フランはゆっくりと触ると頬を緩めた。
「ギルマスが血相を変えて飛び込んできたので知っていたんです。
素晴らしい出会いをしましたね。イオリ。」
「はい。」
そんなこんなで、話をしていると昨夜の話に2人は膝を落とす勢いで落胆した。
「その食事会は何故、昨日なんですか!一日待ってくれていても良いじゃないですか!」
「俺たちがノロマなのがいけない。何てダメな奴なんだ俺は・・・。」
いつもは理性的なトゥーレが喚くとフランもブツブツと呟いて落ち込んでいた。
双子とナギはキャッキャッと笑うがオーウェンは若干引き気味だった。
「また、作って貰えば良いのではないでしょうか?」
「「!!」」
「そうだ、作れ!」と言う様にしがみつく大人2人にイオリは苦笑した。
「鯛飯の残りと汁物だけでも良いですか?」
「「それでも良い!!」」
イオリが保温の魔道具から出した鯛飯をよそい、スコルが汁物を用意すると2人は嬉しそうに食べた。
「美味い!!ずっとイオリの飯が食べたいと願っていたんだ。料理長達のも好きだがイオリのはやっぱり違う!」
「何ですかこれ!美味しいじゃないですか!ヴァルトより先に食べてやりましたよ!役得です!」
やはりポーレットの人たちは面白いなと思ったイオリであった。
「大丈夫だろうか?」
「ポーレット公爵、自らの推挙と聞いてますので優秀な人材かと・・・。」
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