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初めての旅 〜アンティティラ〜
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待ちに待った知らせがあったのはイオリ達がボムスライムの回収依頼を完了した時だった。
「イオリさんにホープのスティールさんから伝言です。《お店へお越し下さい。》との事です。
お分かりになりますか?」
「はい。有難うございます。受付と換金が終り次第向かいます。」
イオリ達は早々に済ませ、一度グラトニー商会へと足を運びアンナの元へ行った。
「スティールさんが連絡下さいまして、ホープに行って来ようと思うんです。」
「そうかい・・・。いい返事だと良いけどね。
今日は私は一緒に行かない事にするよ。ちょっと仕事が立て込んでてね。
期待して待ってるよ。」
「はい。行ってきます。」
「こんにちわ。スティールさんいらっしゃいますか?」
いつぞやと同じくして、綺麗に着込んだスティールが笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。イオリさん。皆さん。
おや?お一人増えましたね?」
パティはモジモジとスコルの手を握ると「こんにちわ。」と頭を下げた。
「はい。パティと言います。ご覧の通り、スコルと双子です。」
「そうですか。こんにちは。こちらへどうぞ。」
案内されたのは、先日と同じソファーのある部屋だった。
イオリ達に紅茶を用意するとスティールは向かいに座り話し始めた。
「今日、お越し頂いたのはコリンズ兄妹が契約を了承した旨をお伝えするためです。
その前に今一度、イオリさんにお会いしたいとの事でしたのでお呼びしました。」
「それは良いお話です。
実は俺もヒューゴさんに話さなければいけないことがあるんです。
聞いて頂いて、もう一度気持ちを聞きたいと思います。」
イオリの言葉にスティールは頷き、コリンズ兄妹を呼びに行った。
「まずは、大人しくしているんだよ。ニナが驚いちゃうからね。」
「「「うん。」」」
改めて緊張している子供達をリラックスさせる様にイオリはそれぞれの頭を撫でた。
コツコツコツ。複数の足音がすると、スティールがヒューゴとニナを連れて入ってきた。
「よう。」
「どうも。」
一言交わされた挨拶の後、ヒューゴとイオリはニコッと笑った。
「さぁ、ソファーに座って下さい。」
スティールにより勧められたヒューゴは左足を大きく引き摺ってニナを抱き上げ、ソファーに座らせた。
子供達は分かっていても、足に目をやらずにはいられなかった。
「まぁ、なんだ・・・こんな足だ。この間は座ったままだったから、ちゃんと見せるのは初めてか・・・。
どうする?やめとくかい?」
子供達の視線に気づき、ヒューゴは苦笑しながら足を摩った。
「いいえ、問題ありません。ニナ、この間ぶりだね。元気にしてたかい?」
ニナは小さくコクンと頷いた。
「そうか。今日は、俺の家族全員連れてきたよ。紹介するね。」
イオリはヒューゴとニナに子供達と従魔の紹介をした。
「というわけで、こちらが俺の家族です。」
「「「こんにちわ。」」」
子供達の挨拶に多少ビクッとさせたニナではあるが、ゼンとアウラの挨拶には笑顔を見せた。
「俺がヒューゴ。こっちが妹のニナだ。よろしくな。」
ヒューゴも微笑み子供達に挨拶した。
その後イオリに顔を向けると徐にヒューゴは戦いを求めた。
「俺と、ニナの命を預けるんだ。どんな強さか確認したい。」
「うーん。俺の戦いは近距離じゃ正確な事はわかりづらいんですよね・・・。」
「じゃあ!スコルがやる!」
「パティも!」
ピシッと手をあげる双子にヒューゴは驚いたがイオリはポンと手を打って頷いた。
「よく考えれば、ヒューゴさんは2人と行動することが多くなると思うので知って貰って損はないです。
2人と試してもらいましょう。」
戸惑うヒューゴだったが、理由を聞き了承した。
「分かった。そうさせてくれ。」
スティールの提案で店の裏手で手合わせが始まる事になった。
「イオリさんにホープのスティールさんから伝言です。《お店へお越し下さい。》との事です。
お分かりになりますか?」
「はい。有難うございます。受付と換金が終り次第向かいます。」
イオリ達は早々に済ませ、一度グラトニー商会へと足を運びアンナの元へ行った。
「スティールさんが連絡下さいまして、ホープに行って来ようと思うんです。」
「そうかい・・・。いい返事だと良いけどね。
今日は私は一緒に行かない事にするよ。ちょっと仕事が立て込んでてね。
期待して待ってるよ。」
「はい。行ってきます。」
「こんにちわ。スティールさんいらっしゃいますか?」
いつぞやと同じくして、綺麗に着込んだスティールが笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。イオリさん。皆さん。
おや?お一人増えましたね?」
パティはモジモジとスコルの手を握ると「こんにちわ。」と頭を下げた。
「はい。パティと言います。ご覧の通り、スコルと双子です。」
「そうですか。こんにちは。こちらへどうぞ。」
案内されたのは、先日と同じソファーのある部屋だった。
イオリ達に紅茶を用意するとスティールは向かいに座り話し始めた。
「今日、お越し頂いたのはコリンズ兄妹が契約を了承した旨をお伝えするためです。
その前に今一度、イオリさんにお会いしたいとの事でしたのでお呼びしました。」
「それは良いお話です。
実は俺もヒューゴさんに話さなければいけないことがあるんです。
聞いて頂いて、もう一度気持ちを聞きたいと思います。」
イオリの言葉にスティールは頷き、コリンズ兄妹を呼びに行った。
「まずは、大人しくしているんだよ。ニナが驚いちゃうからね。」
「「「うん。」」」
改めて緊張している子供達をリラックスさせる様にイオリはそれぞれの頭を撫でた。
コツコツコツ。複数の足音がすると、スティールがヒューゴとニナを連れて入ってきた。
「よう。」
「どうも。」
一言交わされた挨拶の後、ヒューゴとイオリはニコッと笑った。
「さぁ、ソファーに座って下さい。」
スティールにより勧められたヒューゴは左足を大きく引き摺ってニナを抱き上げ、ソファーに座らせた。
子供達は分かっていても、足に目をやらずにはいられなかった。
「まぁ、なんだ・・・こんな足だ。この間は座ったままだったから、ちゃんと見せるのは初めてか・・・。
どうする?やめとくかい?」
子供達の視線に気づき、ヒューゴは苦笑しながら足を摩った。
「いいえ、問題ありません。ニナ、この間ぶりだね。元気にしてたかい?」
ニナは小さくコクンと頷いた。
「そうか。今日は、俺の家族全員連れてきたよ。紹介するね。」
イオリはヒューゴとニナに子供達と従魔の紹介をした。
「というわけで、こちらが俺の家族です。」
「「「こんにちわ。」」」
子供達の挨拶に多少ビクッとさせたニナではあるが、ゼンとアウラの挨拶には笑顔を見せた。
「俺がヒューゴ。こっちが妹のニナだ。よろしくな。」
ヒューゴも微笑み子供達に挨拶した。
その後イオリに顔を向けると徐にヒューゴは戦いを求めた。
「俺と、ニナの命を預けるんだ。どんな強さか確認したい。」
「うーん。俺の戦いは近距離じゃ正確な事はわかりづらいんですよね・・・。」
「じゃあ!スコルがやる!」
「パティも!」
ピシッと手をあげる双子にヒューゴは驚いたがイオリはポンと手を打って頷いた。
「よく考えれば、ヒューゴさんは2人と行動することが多くなると思うので知って貰って損はないです。
2人と試してもらいましょう。」
戸惑うヒューゴだったが、理由を聞き了承した。
「分かった。そうさせてくれ。」
スティールの提案で店の裏手で手合わせが始まる事になった。
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