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2、アダージョ ゆるやかに
しおりを挟む「うへへ……」
廊下側の一番後ろの席。
それが私のクラスでの座席だ。
私はそこに座って、手の中にあるスマホをながめていた。
スマホにはメッセージアプリが開かれている。
「新しい友だち」と書かれた項目の下に表示されている名前を見ては、私の頬はゆるんでいく。
「三浦 椿」。
やっと知ることのできたあこがれの男子の名前。
まさか連絡先まで交換できるなんて…!
それは昨日の帰りのこと。
電車にひかれそうになった私を助けてくれた彼に、私は思いきって話しかけた。
「本当にありがとうございましたっ!」
私が何度目かの感謝の気持ちを伝えると、彼は照れくさそうに笑った。
「きみが無事ならいいって」
「あ、あの!よければお名前と学年を教えてもらえませんか!?」
「え?」
そこで彼は私の着ている制服を見て、同じ中学校の生徒であると認識したみたいだった。
「同じ学校だったのか」
「はい!」
彼はにっと笑うと、自己紹介をした。
「俺は二年D組の三浦 椿」
「二年生…!私も!私も二年です!A組の柏崎 愛華です!」
「A組?A組って、たしか音楽科だよな?」
「はい、そうです!」
うちの中学校は音楽に特化していて、A、B組は音楽入試による入学をした生徒が所属する音楽科である。
私はピアノ推薦で入学したのだ。
「すげーな。じゃあ、えっと、柏崎…さんは、音楽が得意なんだ」
柏崎さん……。
ずっとあこがれていた三浦くんに名前を呼んでもらえて、胸の奥がきゅうっとなった。
「はい!」
「つーかなんで敬語?同い歳なんだから、ふつうにしゃべってよ」
「あ、は、えっと、うん!」
恐れ多いと思いつつも、私は気楽に話すことにした。
あこがれていた人が命の恩人だなんて、本当に運命みたい…。
そのことばかりが頭をぐるぐるする。
浮かれていた私は、さらにだいたんなことを口走ってしまった。
「あの!よかったら連絡先を教えてもらえないかな!?」
三浦くんは少し首をかしげて、「え?別にいいけど…」と不思議そうにしていた。
私はあわてて付け足した。
「あ、今日のお礼がしたくて!れ、連絡先知ってた方が渡しに行きやすいかなって…」
本当はあなたのことが好きなので、連絡先が知りたいです。
なんてことは当然言えるはずもなくて、最後の方はなんだかもごもごとして聞き取りづらかったかもしれない。
「いや、お礼とかはいらないよ。たまたま通りかかっただけだし」
断られるかな、と思ったけれど、三浦くんは制服のポケットからスマホを取り出して、画面をこちらに向けてくれた。
「あ、ありがとうっ!」
開かれたメッセージアプリのQRコードを読み取ると、ぴこんと音が鳴って犬のアイコンが表示された。その下に、三浦 椿、と名前が表示されている。
お名前、きれいだな…。椿くん、かぁ…。
そうして昨日の私は、危ないめにあったことなんてすっかり忘れて、スキップして帰宅したのだった。
「えへへへぇ…」
昨日のことを思い出しながら、やっぱり私の頬はゆるんでいた。
そんなところに、上からするどく冷たい声がふってくる。
「おい、愛華」
「げ…」
顔を上げると、そこには水原 奏くんが立っていた。
昨日散々私の演奏に文句を言ってきた男である。
「み、水原くん…おはよー…」
「おはよう、ところで愛華。なぜ俺のメッセージに返事をしない?」
昨日水原くんからメッセージが来ていたことは気がついていたし、確認もした。
けれど、既読はつけて、返事はしていないままだった。
「今日どうせ学校で会うんだからいいでしょ?急ぎの用ではないみたいだったし」
水原くんは大きなため息をつくと、「あのなぁ、」と怒ったように腰に手をあてた。
水原くんとは小さい頃から同じピアノ教室に通っていて、小中とずっと同じクラス。
幼なじみ、っていうとなんだか仲良しみたいに聞こえるけれど、私たちの関係はライバル、って言葉の方がしっくりくる気がする。
ピアノの発表会もコンクールも、水原くんと競い合ってきた。
水原くんも私をライバルだと思ってくれているからこそ、私の演奏にも厳しい。
そんな水原くんのお小言が今日もはじまってしまって私がうんざりしていると、廊下からにぎやかな声が聞こえてきた。
「つばきー!!おはよーっす!」
つばき?
私は反射的に廊下をさっとのぞいた。
そこには数人の男子生徒がいて、そのにぎやかな輪の中心には、三浦 椿くんがいた。
「おはよう」とさわやかにあいさつを返している。
あ!三浦くんっ!
私は自分の座席からぐっと身を乗り出して、廊下を歩いて行く彼を見つめる。
すると私の後ろから、私と同じように廊下をのぞく女子生徒たちがいた。
「あ!D組の三浦くんだ!」
「今日もさわやかイケメンだよね~」
「朝から三浦くんの姿が見られるなんて超ラッキーかも!」
私の心の声がだだもれになったのかと勘違いするほど、私と同じ感想が聞こえてきてびっくりした。
私は、同じように三浦くんをながめている女子たちを振り返る。
「え、みんな三浦くんのこと知ってるの?他クラスなのに」
そう尋ねると、女子たちはぽかんと私の顔を見た。
「知ってるもなにも、超有名っていうか」
「陸上部のエースで、明るくて優しくてイケメン!」
「だれにでも気さくに話しかけてくれるし、話しやすいんだよね!」
「愛華、もしかして三浦くんのこと知らなかったの?」
知らなかった…。
三浦くんがそんな有名な人だったなんて…。
私の中の三浦くんは、部活に一生懸命で、走るの一筋!のイメージだった。
「あ、でもD組って春に転入生来たよね?あの転入生もイケメンだった!」
「見たことある!D組いいなー」
私が呆然としている間に、女子たちの話題はぽんぽんと移り変わる。
三浦くんの後ろ姿がD組に入っていくのを見届けて、私は座り直した。
そっか、三浦くん…、モテるんだ…。
いやそりゃあモテるよね!あんなに優しくて明るくていつも笑顔で、すてきなひとだもん。
昨日三浦くんとはじめて話してから、ますます三浦くんのことばかり考えるようになってしまった。
三浦くんともっと話してみたいし、仲良くなりたい。
この気持ちが恋じゃなかったら、いったいなんなんだっていうくらい、胸がドキドキしてる。
私は三浦くんのことが好きだけど、きっとみんなもそうなんだ。
うう、ライバル多そう…。
そんなことをひとりで考えていると、すっかり忘れていた水原くんからため息が聞こえてきた。
「はぁ…どうして女子はそう恋愛事が好きなんだ」
呆れたような、めんどうくさそうな声。
「どうしてって、そりゃ私たちももう中学生だし…、好きなひとくらいいるんじゃない?」
「愛華もか?」
「えっ」
「愛華も好きなやつがいるのか?」
「あ、いやぁ、私はぁ…」
三浦くんが好きです!とは、この状況で言えるわけもなくて。
「失恋なんかして、演奏に支障をきたすようなことはしないでくれよ」
「そんなのわかってるよっ」
私は少しむっとしてくちびるをとがらせながら言葉を返す。
「で、水原くん。私に用があったんじゃないの?」
話を戻すと、「ああ、そうだった」と水原くんは私を見下ろした。
「今日も放課後、音楽室で練習するから」
その言葉に、私は大げさに反応してしまった。
「ええっ!?なんで!?今日もレッスンあるでしょ?そのとき一緒に練習すればいいじゃない」
私のひとりで集中する時間を、三浦くんをながめて元気をもらう時間を、水原くんにうばわれてしまう。
私はぶーぶーと不平をこぼしたけれど、水原くんは「そういうわけだから」とだけ言って、自分の席に戻って行く。
「うー!水原くんの暴君!」
私のありったけの不満は、水原くんに届くことはなかった。
放課後。
音楽室でのピアノ練習を終えた私と水原くんは、並んでピアノ教室に向かっていた。
結局今日もほとんど休憩させてもらえなくて、グラウンドをのぞく余裕なんてまったくなかった。
水原くんのケチ!
私がそう心の中で文句を言ったのが聞こえるはずもないのだけれど、ちょうど水原くんがこちらに顔を向けた。
「愛華はなんでいつも不機嫌そうなんだ?」
水原くんがいつも強引だからでしょっ!と言いたい気持ちをぐっとこらえる。
水原くんは小さい頃からこんな感じだ。悪気があるわけではまったくない。
彼は純粋にピアノに向き合っているだけなのだ。
ただ、人間よりもピアノを優先してしまうため、周りからは冷たく思われてしまう。
私はもうだいぶ慣れっこだし、水原くんといっしょに演奏できるのなんて、私くらいだと思う。
腐れ縁だからいっしょにいることが多いけれど、もしそうじゃなかったら水原くんといっしょにいることはなかったのかもしれない。
「別に不機嫌じゃないよ」
「そうか。まぁ、機嫌なんてくだらない感情に左右されて、しょうもない演奏するなよ」
一言余計だー!っとツッコみたい気持ちもぐっとこらえた。
ピアノ教室では、先生に見てもらいながら、みっちり練習した。
私と水原くんは性格も違うし、普段は言い合ってばかりだけれど、なぜだかピアノの演奏になると気持ちいいくらいにぴたっとはまる。
わざわざ合わせようと思っているわけではなくとも息は合うし、ほしい音がくるのだ。
いつもなんだかんだ言ってはいるけれど、今日の演奏もとても完成度の高いものに仕上がったと思う。
「はー、疲れた~」
レッスン室を出て、私は大きく伸びをした。
いい演奏ができたので、気分も機嫌もスッキリである。
「それじゃ、水原くん、また学校で」
さっと楽譜や教材をまとめた私は、鞄を肩にかけて教室を出ようとする。
すると、水原くんに呼び止められた。
「愛華」
「うん?」
「お疲れ。今日の演奏は、まぁ、悪くなかった」
水原くんにしてはめずらしくなんだか柔らかい表情でそんなことを言うものだから、私は目を丸くして水原くんの顔を見つめてしまった。
「水原くんがほめてくれるなんてめずらしい…。もしかして、明日は雪?」
「いつもほめてるだろ」
さらっと真面目な顔をしてそんなことを言うものだから、私は目をぱちぱちさせてしまった。
「え?いつ?どこで?だれが?」
水原くんにほめられた記憶なんてまったくない。
「お前を認めてなかったら、俺の演奏の相手に選んでない」
「へ?」
今回の発表会のペアは、先生が決めたんじゃないの?
「水原くん、それって、」
私が水原くんに真相を訊こうと口を開いたとき、とんっと、肩にだれかがぶつかった。
「あ!ごめんね!愛華ちゃん!」
「あ、麗良ちゃん」
高嶺 麗良ちゃん。同じピアノ教室に通う中学二年生の女の子。
麗良ちゃんも私と水原くんと同じで、小さい頃からこのピアノ教室に通っているんだ。
くるんとかわいらしく巻かれたツインテールに、いつもピンクのリボンをつけている。
「ううん、全然大丈夫!麗良ちゃんはこれからレッスン?」
「そうなの。あ、そうだ水原くんにお話があって。いいかな?」
「うん、私はもう帰るから」
「そっか!愛華ちゃん、お疲れさま」
「お疲れさま~」
私はふたりに手を振って、ピアノ教室をあとにした。
水原くんの言っていたことは少し気になるけど、また学校で訊けばいいよね。
それより、早く帰ってピアノの練習したいな。
今日のうまくいった感じを、手に覚えさせておかなきゃ。
私は早足で駅へと向かった。
今日はいつもよりも遅くなっちゃった。
帰宅ラッシュの時間帯とあって、駅は今日も混んでいる。
駅のホームに到着すると、ちょうど電車がきていたけれど、あまりに混んでいたのでそれを見送って、一番前へと並び直す。
すると急に昨日の出来事が脳内でフラッシュバックした。
耳をつんざくような大きな警笛、目の前に迫る電車。
足元がなんだかぐらついた感覚があって、私は一歩後ろに後退った。
三浦くんと話せたことがうれしくて、すっかり記憶の隅においやっていたけれど、そうだ、昨日怖い思いをしたんだ。
私が自分で思っているよりも、怖かったのかもしれない。
少し鼓動が早くなって、なんだか息苦しくなってきた。
そのときだった。後ろから腕をがしっとつかまれた。
驚いて振り返ると、そこには息をきらした三浦くんがいた。
「み、三浦くん…?」
「柏崎さん!えっと…平気?」
「え?あ、うん。平気、です…」
「一番前は危ないから、後ろに並ぼう」
「あ、うん…」
三浦くんはそう言って私の手を引っ張っていく。
本当は少し怖かった。
昨日のことを思い出して、怖くなってたの。
そんなときにまた、あなたが来てくれた…。
さっきまでの恐怖心はすっかりどこかに消えてしまって、私の心は温かなもので満たされていく。
「なんかごめん。昨日のことがあったばっかだし、ちょっと心配になったというか…」
「そ、そうなんだ…。…ありがとう」
優しい。どうしてこんなに優しいんだろう。
昨日はじめてしゃべったばかりなのに。
三浦くんは私に寄りそうようにしてとなりに並んだ。
あまりの近さに、心臓がドキンと音を立てた。
「み、三浦くんは部活終わり?」
「そう。俺、陸上部に入ってて、今日は部活後のミーティングが長引いちゃってさ」
「そ、そうなんだね」
陸上部に所属していることは存じておりますとも。
いつも音楽室から見てるから。
なんてことは口がさけても言えないよ。
昨日今日おしゃべりするようになったひとにそんなこと言われたら、びっくりしちゃうよね。
きっと今日も三浦くんは、楽しそうに走っていたんだろうなぁ。
三浦くんの走る姿を思い出して、私の頬はゆるんでしまう。
「柏崎さんは、」
「ひゃいっ」
急に名前を呼ばれて、思わず変な声が出てしまった。
三浦くんはふっと吹き出して笑う。
「なんだよその声」
「ご、ごめん…なんだかつい出ちゃって…」
「おもしろいな、柏崎さん」と言いながら笑った三浦くんの笑顔に、私の鼓動がまた早くなった。
いつも遠くからながめていた笑顔が、こんなに近くにあるなんて…!
「柏崎さんって、いつも帰りこの時間なの?」
「あ、うん。だいたいは」
ピアノ教室がないときはもう少しだけ早く帰るけれど、音楽室で練習して帰っても、結局は同じくらいの時間な気がする。
三浦くんは少し言いにくそうに視線をはずした。
「余計なお世話かもしれないんだけど、もっと早く帰れない?この時間電車も混んでるし、あんまり遅くなると危ないと思うし…」
三浦くんの言葉に、私は目をぱちくりさせた。
こんなに優しい男の子いる!?
ほとんど話したこともない私を、こんなに心配してくれるなんて…!
「あ、ありがとう!なるべく遅くならないようにするね」
「うん、そうして」
三浦くんはまたにこっと私に笑いかけた。
三浦くんに笑いかけられるたび、胸がきゅっと温かくなる。
ああ、やっぱり私、三浦くんのことが好きなんだ。
そうしみじみと感じてしまう。
話しをするようになってますます三浦くんのことが好きになっちゃった。
もっとあなたのこと知りたい。もっと仲良くなりたいよ。
遠くから見て満足していたはずなのに、なんだかどんどん欲が出てきちゃった。
「そうだ!助けてもらったお礼!明日持って行くね」
「あ、いやほんと気にしなくて平気だから」
「ううん!命の恩人だもん!ぜったいに受け取って!」
ちょっと強引かとも思ったけれど、これくらいしないと三浦くんは受け取ってくれない気がした。
三浦くんは私の勢いに負けたみたいに、「わかった。ありがたくもらっとく」と少し困ったように笑った。
明日も三浦くんに会える。
それだけで私は、なんだってがんばれる気がするんだ。
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