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奴隷の誕生〜栞里①
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相手がきちんと服を着ていることで、自分の屈辱的な姿を意識してしまう。裸に剥かれた惨めな姿を。
「お願いです。助けて…ここから出してください」
無駄と知りながら、自分をこんな目に合わせた相手に助けを乞うなんて、あまりにも惨めで、また涙が溢れてきた。
急にその人物が立ち上がり、驚きと恐怖で小さな悲鳴をあげてしまった。その人は、座っていた椅子を持ってわたしの正面に回った。椅子をそこに置いてゆっくり腰を下ろし、何も言わずにわたしの身体を見つめはじめた。
さっきまでお尻に突き刺さっていた視線に、今度はわたしの乳房と股間が晒される。視線は物理的な力となってわたしの肌を撫で回し、身体の中に侵入してくる。
あるはずもない視線の圧力に耐えきれず目を瞑った。しかし、そんなことをしたら、より一層神経を研ぎ澄ますことになる。仕方なく目を開けた。
相手がきちんと服を着ていることで、自分の屈辱的な姿を意識してしまう。裸に剥かれた惨めな姿を。
「お願いです。助けて…ここから出してください」
無駄と知りながら、自分をこんな目に合わせた相手に助けを乞うなんて、あまりにも惨めで、また涙が溢れてきた。
急にその人物が立ち上がり、驚きと恐怖で小さな悲鳴をあげてしまった。その人は、座っていた椅子を持ってわたしの正面に回った。椅子をそこに置いてゆっくり腰を下ろし、何も言わずにわたしの身体を見つめはじめた。
さっきまでお尻に突き刺さっていた視線に、今度はわたしの乳房と股間が晒される。視線は物理的な力となってわたしの肌を撫で回し、身体の中に侵入してくる。
あるはずもない視線の圧力に耐えきれず目を瞑った。しかし、そんなことをしたら、より一層神経を研ぎ澄ますことになる。仕方なく目を開けた。
静かだった。聞こえるのは自分の喘ぎと腕のチェーンの鳴る音がだけ。
身動きできない裸体を見られている。その屈辱と羞恥で身体が熱くなる。それは性的な興奮に似ていた。そして見られているだけなのに身体に変化が起きている。認めたくなかったが、わたしの身体は感じ始めていた。
…こんな状況のなのに…どうして。
自分の身体を呪ってみてもどうにもならない。何も言わず身動きもせず、ただ見ているだけなのに、わたしは椅子に腰掛けている人物に支配されていた。
いきなり目の前の男が立ち上がった。ガックリうな垂れていた頭を、乱暴に髪をつかまれて引き起こされる。
「もっと叫ばないのか?」
男の声はありふれていて特徴がなかった。マスクのせいで年齢もわからない。
「さっきみたいに叫んでみたらどうだ。何度も叫んだら助けが来るかもしれないぞ」
「ううっ」
「ほら、叫んでみろよ」
「うっ…、うぅ」
グラグラと乱暴に頭を揺さぶられ、痛さと恐怖に涙がこぼれてしまう。せせら笑いの声と裏腹に、マスクの奥で冷たく光る眼が恐ろしい。
「お願いです。助けて…ここから出してください」
無駄と知りながら、自分をこんな目に合わせた相手に助けを乞うなんて、あまりにも惨めで、また涙が溢れてきた。
急にその人物が立ち上がり、驚きと恐怖で小さな悲鳴をあげてしまった。その人は、座っていた椅子を持ってわたしの正面に回った。椅子をそこに置いてゆっくり腰を下ろし、何も言わずにわたしの身体を見つめはじめた。
さっきまでお尻に突き刺さっていた視線に、今度はわたしの乳房と股間が晒される。視線は物理的な力となってわたしの肌を撫で回し、身体の中に侵入してくる。
あるはずもない視線の圧力に耐えきれず目を瞑った。しかし、そんなことをしたら、より一層神経を研ぎ澄ますことになる。仕方なく目を開けた。
相手がきちんと服を着ていることで、自分の屈辱的な姿を意識してしまう。裸に剥かれた惨めな姿を。
「お願いです。助けて…ここから出してください」
無駄と知りながら、自分をこんな目に合わせた相手に助けを乞うなんて、あまりにも惨めで、また涙が溢れてきた。
急にその人物が立ち上がり、驚きと恐怖で小さな悲鳴をあげてしまった。その人は、座っていた椅子を持ってわたしの正面に回った。椅子をそこに置いてゆっくり腰を下ろし、何も言わずにわたしの身体を見つめはじめた。
さっきまでお尻に突き刺さっていた視線に、今度はわたしの乳房と股間が晒される。視線は物理的な力となってわたしの肌を撫で回し、身体の中に侵入してくる。
あるはずもない視線の圧力に耐えきれず目を瞑った。しかし、そんなことをしたら、より一層神経を研ぎ澄ますことになる。仕方なく目を開けた。
静かだった。聞こえるのは自分の喘ぎと腕のチェーンの鳴る音がだけ。
身動きできない裸体を見られている。その屈辱と羞恥で身体が熱くなる。それは性的な興奮に似ていた。そして見られているだけなのに身体に変化が起きている。認めたくなかったが、わたしの身体は感じ始めていた。
…こんな状況のなのに…どうして。
自分の身体を呪ってみてもどうにもならない。何も言わず身動きもせず、ただ見ているだけなのに、わたしは椅子に腰掛けている人物に支配されていた。
いきなり目の前の男が立ち上がった。ガックリうな垂れていた頭を、乱暴に髪をつかまれて引き起こされる。
「もっと叫ばないのか?」
男の声はありふれていて特徴がなかった。マスクのせいで年齢もわからない。
「さっきみたいに叫んでみたらどうだ。何度も叫んだら助けが来るかもしれないぞ」
「ううっ」
「ほら、叫んでみろよ」
「うっ…、うぅ」
グラグラと乱暴に頭を揺さぶられ、痛さと恐怖に涙がこぼれてしまう。せせら笑いの声と裏腹に、マスクの奥で冷たく光る眼が恐ろしい。
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