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神の御業

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 翌日 10:00AM

 大幸天照神宮たいこうてんしょうじんぐう施設内礼拝広場には続々と信者達が集まり始めそれぞれ久々の再会を喜ぶ声や話し声が会場に響いていた━━。


「おぉー久しぶりだね! 元気してた?」

「うん! 毎日欠かさず祈りを捧げてたよ。今日は教祖様から一大発表があるらしいけどどんな内容なんだろうね?」

「なんか噂によると人気iTuberが入信して広告塔を務めるらしいよ? まだ誰かは分からないけどさ」

「へぇー、有名な広告塔がつけば今よりもっと認知されて教団も人気になるね。その中で私たちは古参って名乗れるようになるかも」

「いやいや古参ぶる奴は嫌われるぞ? 教祖様がいつも言ってるだろ『人は慎ましく質素であれ』ってさ」

「はははっ冗談だよ、新たな入信者には優しくしないとね。僕たちは仲間なんだ」

「早く教祖様の姿を拝みたいなぁー。そういえばあんな幕いつもしてあったっけ? アレじゃ祭壇見えないじゃん━━」


 1人の信者が会場の違和感に気が付く。
 いつもは祭壇が見えるようにどんな時も幕が下ろされてはいなかったのに今日はそれがされている。
 その事に他の信者達も少し違和感を感じ始めていた━━。


「ホントだ......なんでだろ? まさかサプライズのために隠してるのかな?」

「そうかも......でもそれならワクワクするね! あ、そろそろ開会の時間だよ」


 皆がステージの方に向き今か今かと幕が開かれるのを待っていた。
 
 そして入場時間の10時からきっかり40分後、この宗教が壊滅した証拠を信者全員が目の当たりにするステージの幕が今開かれた━━。








「おい......なんだアレ......!」

「ぎゃぁぁぁぁッ!」


 信者達が目にしたのはステージの上に等間隔で磔にされた四人の惨たらしい死体。
 無数の槍が乱雑に刺さり最早人と呼べる代物ではないほどグシャグシャになった2人の肉片、生前の肥満体型からは想像つかないほど干物の様にガリガリに痩せて黒焦げになった教祖と思われる死体。そしてトドメに体から無数の針が突き出た坊主頭の黒炭と化した死体が信者全員の目を釘付けにした。


「誰がこんなことを......!」

「アレは......まさか......き......教祖様なのか......!?」

「うっ......ウォェェェッ......!」

「どうやってこんな事を......人間ができる代物じゃない......」

「悪魔だ......悪魔が舞い降りたんだ......」

「だ......誰か救急車! それと警察だ!」


 その光景に信者達は慌てふためいて会場はパニックになっていた。


「さて......俺の出番だな━━」


*      *      *


「汝......静粛ニサレタシ━━」


 俺はステルススキルを解除し天井に浮いた状態で身体に光を纏わせてカタコトに喋ると全員がこっちを向いた。


「お......おい......なんだアレ......!」

 
 俺は彼らに正体がバレないようにする為顔の右半分をライオン、左半分を闘牛にデザインして背中には12枚の白い翼を生やしステージの上にゆっくりと舞い降りた。

 その姿にある者は硬直し、ある者はスマートフォンで一部始終を撮影していた━━。

「天使.....いや神なのか......?」

「あり得ない......これは幻か......」

「まさか......作り物じゃないのか.....?」


 俺を目の前にした信者達は様々な事を口にするが、俺が翼をはためかせて会場に風を発生させると一斉に静まり返った。


「......我.........天ノ者ナリ」


 喋り方ってこんな感じで良いのか? とりあえず語尾カタカナにしておけば神様感増すよね?


「本当に神様だ......」

「天使様がこの集会に現れるとは......」


 みんな神か天使か判別ついてないみたいだけどとりあえず信じてるね良かったぁ、だけどこれだけじゃまだダメだ━━。

 俺は分身を信者の1人に紛れさせて敢えて信じない人間を演じさせた。


「どうせ作り物だろぉ? アレはワイヤーか何かで吊るしているだけの事さ......ヤツは神の名を語った詐欺師だ! 帰れ不法侵入者!」

「汝ハ我ノ存在ヲ否定スルカ......ナラバ死ヲモッテ我ノ力ヲ感ジルガイイ━━!」


 俺は自分の分身を宙に浮かび上がらせる。


「なんだ......これは! うあああああああっ!」


 パチンッ━━!

 指を鳴らし分身に黒い煙を纏わせた瞬間、跡形もなく分身を消し去った。

 これを見れば誰でも俺が天使や神だと信じざるを得ないだろう━━。


「人が消えたぞ......彼は本物だ! ああ神様......どうかご慈悲を!」

「しかし......天使様が我々に一体何を伝えに来たんだ.....?」

「......我ハ皆ヲ救イニ来タノダ━━」


 俺は磔の4人に光魔法でスポットライトを当てる。
 
 しかしこの喋り方堅苦しいし結構面倒臭いな......もうやめよう━━。


「コノ者達ハ我ノ名を語り汝らから金や家族、恋人を奪い私腹を肥やしてきた。我はそれが許せずこうして地上に舞い降りこのような制裁を加えたのだ......」

「そうだったのか......それよりなんか神様の喋り方途端に流暢になってないか......?」

「誰だ今我の口調に文句をつけた者は。神が処しちゃうぞ......」

「ひぃ......! 申し訳ございません!」


 信者の男はその場で土下座をして口出しする事は無くなった。


「そこまでするなら神許す。では気を取り直して......本日を持ってこの教団は解散とする。そしてもし第二第三に神を語る教団を作るなどしたら......神許さないからね? この事は他の宗派の者にも伝えなさい、そしてこれからうぬらは神を信じるのではなく己自身を信じて人生を全うするのだ━━」


 会場の信者達に反発する者はおらず皆黙って俺の話を聞いていた。


「あとそこに置いてある紙切れを皆写真撮影したら直ちに施設の外に出て写真を拡散しなさい。それが出来ない者はこの詐欺師達よりも辛い制裁を処する......。ではこの砂時計の砂が全て落ちる前に外に出なさい。落ちたら神すぐにココの建物破壊するます」


 俺は大きさ30cmくらいの砂時計を生成してステージに置くと皆一斉に教祖の資料を撮影して逃げ出し会場から人が消えた。


「よしみんな逃げたな、じゃあ俺も外に出るか」


 俺はステージにバリアを張った後天井を突き破って外に出ると外に避難した信者達が俺に注目する。


「神が出てきたぞ......一体何をするんだ.....?」


 俺は天に向かって手を掲げ雷魔法の名称を唱える。


「《カドルユーディキウム雷神の裁き》」


 すると空に無数の青白い光が発生しそれらが全て施設に降り注がれる。


 ス゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ッ━━!


 凄まじい轟音と共に施設は完全に破壊され辺りはステージを残して一面瓦礫の山と化した。


「天照神宮がこんな簡単に破壊されるなんて......まさに神の御業だ......」

 
 信者達は離れた駐車場に避難していた為全員怪我をする事なく無事だった━━。


「動画に収めてる人もいたし今回は世間で大騒ぎになるな、流石の警察もこれは無視できないだろう。さて俺も家に帰るか......昨日からこっちにいて碌に寝てないしさっさとベッドで寝たい━━」


*      *       *


 2:00PM


「あーあ......もうめちゃくちゃだなこれは━━」


 俺は東海林と2人でとある宗教施設で起きた事件の捜査に来ていた━━。


「めちゃくちゃもいいところですよ......施設をこんな風に破壊するなんて核ミサイルでも突っ込んでこない限り不可能ですね。近所の人たちの証言によると突如として施設の上から青白い光が降り注いだ瞬間に物凄い爆発音と共に建物が破壊されたとの事です。しかもその施設の上で人が浮いていて破壊されたと同時に消えたとか━━」

「なんだそりゃ......まるで悪徳宗教に神が裁きを与えたみたいじゃねーか。その住人の証言は俄に信じられないが現場がこれじゃあな......」

「ですよね、それにコレ......建物が破壊されてるのにステージだけ無事なんてあまりにも不自然です」

「確かに......まさに神の御業だな━━」

 東海林が指を差す先には不自然に形が保たれた施設のステージと磔にされた見るも無惨な被害者達、そして教祖や教団に関する黒い内容の資料だった。

「被害者は笛吹修吾とその娘の笛吹瑠衣子、そっちの2人はまだ誰か分からないとの事ですが教団関係者が2人行方不明なので恐らく━━」

「そうか、しかしひでぇな......この鉄の磔台にどうやって鉄の棒をブッ刺したのか分からないが串刺しにされて肉片と化した2人に、教祖は......見たところミイラになった後に何らかの方法で黒焦げにされてるな。そしてこっちは体の内側から針がいっぱい出てる.......鑑識泣かせの最早超常現象だよこんなの。それとこれ━━」


 俺は針が飛び出ている遺体の腹部に注目した。


「またM.Kだよ......」

「同一犯ですかね?」

「そうだろうな。炙られて書かれたM.Kの文字に今回の件も富田の時と同様説明がつかない事件だ......全く頭が痛いよ」

「それと、さっきこの教団の信者がSNSにアップした映像に鷲野さんの頭痛を悪化させるものが━━」


 東海林のスマホに映し出された映像は天使みたいに羽を生やした獣顔のヤツが空に浮かび自分が制裁をしたという証言と何らかの手口で施設を破壊している映像だった。


「おいおいコレ合成じゃねーのか? 本物ならマジで神じゃねーか......」

「私も同感です。普通あり得ませんよこんなの......」

「それと信者に『そこまでするなら神許す』ってお前がその前にそこまでの事してるのによく言えるよなこの自称神・・・とやらは。ていうか自分の名前を一人称にする奴はワン○ースの○ナかスパイ家族の子供しか許されないんだよ」

「個人の主観を私に訴えないでください。鷲野さんジャンプだけじゃなくてジャ○プ+も見てるんですね......」

「当たり前だ、オジサンだからこそ少年の心を忘れちゃいけないんだよ。もしかして東海林も漫画好きなのか......?」

「話を戻します......この動画はこの施設が破壊された直後にアップされたものでディープフェイクやCGを作るのは時間的に不可能です。つまり本物です━━」

「そうか......それにこの散らばってる資料、献金のリストやら教祖のスキャンダルがガッツリ記載されてるぞ。事件がこれだけ大事になれば上の連中もこの件は隠し切れないな」

「ですね。まあそもそもこの動画と共にこの資料の写真も記載されているので隠し通すのは無理でしょう、ここに載っている政治家達は芋蔓式に逮捕されますね。但し大物政治家の名前が不自然なくらい記載されて無いのが気持ち悪いですが━━」

「それは恐らくこの下っ端の政治家達を二重三重に通じて金を受け取っているんだろう、トカゲの尻尾切りをさせるためにさ」

「本当クソみたいな連中ですね。刑事じゃなく1人の人間としてはこの犯人に少し肩入れしちゃいます......」

「......俺も同じ意見だよ、悪徳宗教を施設ごと破壊しつつ甘い蜜を吸った連中にも制裁の手筈を整えてるなんてカッコ良すぎるだろ。だが手離しで応援しちゃいられないのが俺たち刑事の役目だ......悲しいけどな」

「そうですよね......それにこの笛吹瑠衣子という名前━━」

「ああ、またあの高校の生徒が犠牲になった......殺された2人の共通点である 《黒羽真央》に関連するモノを探り続ければとんでもない掘り出し物が出てくるかもしれないな━━」
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