24 / 30
5日目
024 ずる休み
しおりを挟む
そう、高校は休みではない。太陽が激しく照り付ける今日も、校門は解放されている。生徒が自由に登校でき、授業も実際に行われている。
彩には、予め偽りの事実を伝えていた。バカ正直に事情を伝えようものなら、門前払いして今日一日が無駄になってしまうことを嫌がったのだ。
彼女のマシンガン尋問をインターホンで受けたが、扉は開けてくれた。信頼感でうさん臭さを飲み込んで、陽介を咎めようとしなかった。
……まだ、言い訳を続けるか……?
しらばっくれようとするのなら、材料はてんこ盛り。夏風邪の蔓延で学級閉鎖になった事や、学年行事の前日は授業が無くなることを捏造できる。
陽介は、背筋を伸ばして直立した。不義理なのはこちら側なのだから、姿勢くらい正しておかなくてはならない。
「……ずる休みしてきた。今日は……、あんまり重要じゃない授業ばっかりだったから……」
『彩のため』とは表に出さない。まるで彼女が陽介を非行に走らせたように責任転嫁した感じがして、一種の裏切りに思える。
疑問の符号でいっぱいだった彩が、背後に青白い炎を宿らせた。キャンプファイヤーで取り囲むオレンジの炎とは温度が違う。怒りのガスが、安定して供給されている証だ。
窓の鍵が開いていれば、身を乗り出して脱出することが出来ただろうか。二階からの飛び降りで生死を彷徨うことは稀で、無傷で着地できる可能性もある。修羅場をひとまず回避する手段としては、中々侮れない。
……そんなことして、彩が許してくれるとでも……?
借金をして大敗した麻雀ではないのだ。窓から逃げる発想は裏社会漫画の見すぎで、一時の平穏と引き換えに最大の親友を失ってしまう。陽介も望んでおらず、彩も救えない最悪の結末だ。
「……今すぐ……、戻って……!」
彩の一言一言が、地響きを発生させている。近隣に山がないことが幸いだ。
一歩前進した彼女の気迫に押され、陽介は壁際へと退いた。よく見ると、背中側に回した左手には、何かが隠し持たれている。真剣で、大罪を犯した陽介を介錯しようとでも言うのか。
「もう、戻れない。……行きたくない。学校と彩、天秤にかけて重かったのが彩だったんだ」
野良犬の喚きであることぐらい、百も承知だ。一刀両断で切り捨てられて、何を恨むだろう。良かれと思った行動で、彼女の忠義心に火をつけてしまったのだ。
……彩が、放っておけない。あと二週間、なんて言ってられなかった。
彩には『二週間』とタイムリミットを告知しているが、実際のデッドラインは内側に食い込んでいる。あくまで最低限の基準が二週間なのであって、安全圏には程遠い。
人間、完全無欠ではいられない。マスクやアルコール消毒をしていてもインフルエンザは完全に防げず、一日で回復する万能薬も無い。熱は引くかもしれないが、出席停止で五日間は登校不可になる。
彼女が、そのような病気に倒れたらどうなるか。経緯を考慮に入れてくれない高校は、特別な事情なくして出席日数が足りなかった彩を留年と決定するだろう。
一刻も早く、無間地獄の業火が取り囲む希望無き地から救出したい。その思いが早まって、九時代に訪問してしまった。
「……心配……、してくれてる。それは……分かる」
こんな時でも、相手の尊重は怠らない彩。インターホンの受け答えでは素っ気なくても、勝負で毒を吐くいけない子でも、のっけから相手を侮りにかかってはいないのだ。根っこは真っすぐ生えていて、地中の水分と栄養を吸収してすくすく育っている。
彼女は深く会釈をし、それでも、と逆接で返してきた。
「……身を削る……、いけない……」
所詮、自らの価値を投げ捨てて他人を助けるのは偽善。表向きはネットで称賛の嵐になる聖人君主でも、受け取り側からすれば勿体ない人になる。
……自己犠牲、なんてするつもり無かったのにな……。
自己の手が届く範囲で手伝う、と心に決めていた。契りを破ったことに、握りこぶしがわななく。
もっと踏み込むと、『出来る範囲で手伝う』も余計なお世話なのかもしれない。彩も女子高生であり、自立して生きている子もいる年頃だ。江戸時代にタイムスリップしてみると、ほとんど社会に組み込まれている。
底の無い下降気流から脱出するきっかけは、自分自身から。心理系の病気の鉄則は、その通りだ。周りがサポートしていても、手取り足取りはせずにじっと見守る。長期間回復を忍耐強く待ち、車いすから立ち上がる瞬間を望む。
いずれにせよ、自己犠牲は自己満足にしか繋がらない。命を捨てて得られるものは、物理的な他者の命と作られた涙だけである。
「そうだよな……。……彩がこんな状態で苦しんでるのは、俺が一番分かってあげて無いといけないのにな……」
無口で、嫌な感じ。とっつきづらく、命令も聞かない目の上のたん瘤。中学校の彩は、スケープゴートにされていた。クラス内で発生したゴミがゴミ箱へ集中するように、ヘイトが全てベルトコンベアーで彼女へと運ばれて行った。
彩が、内なる思いを告げられる場所は、家族を除いて陽介しかいない。陽介の前では、顔色を伺わずに本音で接してほしい。彼女から遠慮される時は、絆が綺麗さっぱり洗い流された時だ。
呼吸穴の無い卵の殻で、もがき苦しむひな鳥がいる。翼を邪悪な人間にもぎ取られ、くちばしで殻を突くことしかできないひな鳥がいる。
……彩を、助けたい一心で……。
酸いも甘いも、彩と味わってきた。海に飛び込んで塩水にやられ、二人そろってパラソルの下でぐったりしていたとある夏の日。身体をタオルで拭いた後にプールへ飛び込み、こっぴどく叱られた市民プールの一幕。アルバムは、今日も陽介の中に積み上がっていく。
自己犠牲は、景色を色褪せさせる。他人の不必要な犠牲の上の成功は、手放しで喜べない。ぎこちない笑顔で、写真に写るしかない。
「……もう、帰ろうか……? 俺がいても、邪魔にしかならない。勉強もそうだし……」
『心もそうだろ』が、口に出せない。彩に、『陽介が邪魔』と言わせたくなかった。独り言であっても呟きたくない言葉を、強制的に発音させたくなかった。
自分で広げたノートを閉じ、やや大きめの肩かけカバンにしまっていく。余白を残したまま、今日の授業を終えることになりそうである。
彩も、そんな陽介を止める素振りを見せない。不正をして会いにきた招かれざる客には、私情をこらえて厳粛に対応している。何事においても、礼儀正しい。
「……家に帰って、勉強でもしとく。……放課後の時間になったら、来てほしいか?」
もはや習慣となりつつある放課後の特別授業も、契約は交わされていない。顧客である彩の請願で、陽介が訪ねているに過ぎない。仕事を断られれば、陽介に拒否権は無いのだ。
あれだけ日差しの強かった外が、雲に覆われていた。マジシャンも口に指をくわえて見守る早業だ。折り畳み傘は、持ってきていない。
『ピリリリ!』
授業開始の合図を、タイマーが伝える。十分のブレイクタイムは、緊張の渦に消化されていた。
彩は、タイマーを止めようとしない。耳障りな電子音が、鳴り続けている。
「……今日は、……そうして……。……お見送り……、する……」
「いいって。ずる休みした奴に関わらなくても」
カバンをかけて、彩の部屋を出た。忘れ物があったのなら、後日連絡してくれるだろう。
強情なことに、彩は気分を害した陽介に連れ添ってきた。蹴り飛ばして星にしたい相手を、わざわざ玄関まで案内してくれた。
……強引に断った方が良かったかな……?
善意とはいえ、彩に申し訳ない。けじめをとって、単独で帰宅した方が良かったのではないか。被害者に手伝ってもらうのを辞退して、キッパリとお気持ち表明をするのが最善では無かったのか。
陽介には、彩の申し入れを断れなかった。任意で尚お見送りすると言って聞かなかった彼女を説得する術を、持っていなかった。
「……ばいばい、陽介。……次は、……ちゃんと……」
手を高く上げ、小刻みに振ってくれていた。陽介から彩が見えなくなるまで、玄関から微笑みかけてくれていた。
彼女の瞳は、未だ闇が蔓延るままだった。
彩には、予め偽りの事実を伝えていた。バカ正直に事情を伝えようものなら、門前払いして今日一日が無駄になってしまうことを嫌がったのだ。
彼女のマシンガン尋問をインターホンで受けたが、扉は開けてくれた。信頼感でうさん臭さを飲み込んで、陽介を咎めようとしなかった。
……まだ、言い訳を続けるか……?
しらばっくれようとするのなら、材料はてんこ盛り。夏風邪の蔓延で学級閉鎖になった事や、学年行事の前日は授業が無くなることを捏造できる。
陽介は、背筋を伸ばして直立した。不義理なのはこちら側なのだから、姿勢くらい正しておかなくてはならない。
「……ずる休みしてきた。今日は……、あんまり重要じゃない授業ばっかりだったから……」
『彩のため』とは表に出さない。まるで彼女が陽介を非行に走らせたように責任転嫁した感じがして、一種の裏切りに思える。
疑問の符号でいっぱいだった彩が、背後に青白い炎を宿らせた。キャンプファイヤーで取り囲むオレンジの炎とは温度が違う。怒りのガスが、安定して供給されている証だ。
窓の鍵が開いていれば、身を乗り出して脱出することが出来ただろうか。二階からの飛び降りで生死を彷徨うことは稀で、無傷で着地できる可能性もある。修羅場をひとまず回避する手段としては、中々侮れない。
……そんなことして、彩が許してくれるとでも……?
借金をして大敗した麻雀ではないのだ。窓から逃げる発想は裏社会漫画の見すぎで、一時の平穏と引き換えに最大の親友を失ってしまう。陽介も望んでおらず、彩も救えない最悪の結末だ。
「……今すぐ……、戻って……!」
彩の一言一言が、地響きを発生させている。近隣に山がないことが幸いだ。
一歩前進した彼女の気迫に押され、陽介は壁際へと退いた。よく見ると、背中側に回した左手には、何かが隠し持たれている。真剣で、大罪を犯した陽介を介錯しようとでも言うのか。
「もう、戻れない。……行きたくない。学校と彩、天秤にかけて重かったのが彩だったんだ」
野良犬の喚きであることぐらい、百も承知だ。一刀両断で切り捨てられて、何を恨むだろう。良かれと思った行動で、彼女の忠義心に火をつけてしまったのだ。
……彩が、放っておけない。あと二週間、なんて言ってられなかった。
彩には『二週間』とタイムリミットを告知しているが、実際のデッドラインは内側に食い込んでいる。あくまで最低限の基準が二週間なのであって、安全圏には程遠い。
人間、完全無欠ではいられない。マスクやアルコール消毒をしていてもインフルエンザは完全に防げず、一日で回復する万能薬も無い。熱は引くかもしれないが、出席停止で五日間は登校不可になる。
彼女が、そのような病気に倒れたらどうなるか。経緯を考慮に入れてくれない高校は、特別な事情なくして出席日数が足りなかった彩を留年と決定するだろう。
一刻も早く、無間地獄の業火が取り囲む希望無き地から救出したい。その思いが早まって、九時代に訪問してしまった。
「……心配……、してくれてる。それは……分かる」
こんな時でも、相手の尊重は怠らない彩。インターホンの受け答えでは素っ気なくても、勝負で毒を吐くいけない子でも、のっけから相手を侮りにかかってはいないのだ。根っこは真っすぐ生えていて、地中の水分と栄養を吸収してすくすく育っている。
彼女は深く会釈をし、それでも、と逆接で返してきた。
「……身を削る……、いけない……」
所詮、自らの価値を投げ捨てて他人を助けるのは偽善。表向きはネットで称賛の嵐になる聖人君主でも、受け取り側からすれば勿体ない人になる。
……自己犠牲、なんてするつもり無かったのにな……。
自己の手が届く範囲で手伝う、と心に決めていた。契りを破ったことに、握りこぶしがわななく。
もっと踏み込むと、『出来る範囲で手伝う』も余計なお世話なのかもしれない。彩も女子高生であり、自立して生きている子もいる年頃だ。江戸時代にタイムスリップしてみると、ほとんど社会に組み込まれている。
底の無い下降気流から脱出するきっかけは、自分自身から。心理系の病気の鉄則は、その通りだ。周りがサポートしていても、手取り足取りはせずにじっと見守る。長期間回復を忍耐強く待ち、車いすから立ち上がる瞬間を望む。
いずれにせよ、自己犠牲は自己満足にしか繋がらない。命を捨てて得られるものは、物理的な他者の命と作られた涙だけである。
「そうだよな……。……彩がこんな状態で苦しんでるのは、俺が一番分かってあげて無いといけないのにな……」
無口で、嫌な感じ。とっつきづらく、命令も聞かない目の上のたん瘤。中学校の彩は、スケープゴートにされていた。クラス内で発生したゴミがゴミ箱へ集中するように、ヘイトが全てベルトコンベアーで彼女へと運ばれて行った。
彩が、内なる思いを告げられる場所は、家族を除いて陽介しかいない。陽介の前では、顔色を伺わずに本音で接してほしい。彼女から遠慮される時は、絆が綺麗さっぱり洗い流された時だ。
呼吸穴の無い卵の殻で、もがき苦しむひな鳥がいる。翼を邪悪な人間にもぎ取られ、くちばしで殻を突くことしかできないひな鳥がいる。
……彩を、助けたい一心で……。
酸いも甘いも、彩と味わってきた。海に飛び込んで塩水にやられ、二人そろってパラソルの下でぐったりしていたとある夏の日。身体をタオルで拭いた後にプールへ飛び込み、こっぴどく叱られた市民プールの一幕。アルバムは、今日も陽介の中に積み上がっていく。
自己犠牲は、景色を色褪せさせる。他人の不必要な犠牲の上の成功は、手放しで喜べない。ぎこちない笑顔で、写真に写るしかない。
「……もう、帰ろうか……? 俺がいても、邪魔にしかならない。勉強もそうだし……」
『心もそうだろ』が、口に出せない。彩に、『陽介が邪魔』と言わせたくなかった。独り言であっても呟きたくない言葉を、強制的に発音させたくなかった。
自分で広げたノートを閉じ、やや大きめの肩かけカバンにしまっていく。余白を残したまま、今日の授業を終えることになりそうである。
彩も、そんな陽介を止める素振りを見せない。不正をして会いにきた招かれざる客には、私情をこらえて厳粛に対応している。何事においても、礼儀正しい。
「……家に帰って、勉強でもしとく。……放課後の時間になったら、来てほしいか?」
もはや習慣となりつつある放課後の特別授業も、契約は交わされていない。顧客である彩の請願で、陽介が訪ねているに過ぎない。仕事を断られれば、陽介に拒否権は無いのだ。
あれだけ日差しの強かった外が、雲に覆われていた。マジシャンも口に指をくわえて見守る早業だ。折り畳み傘は、持ってきていない。
『ピリリリ!』
授業開始の合図を、タイマーが伝える。十分のブレイクタイムは、緊張の渦に消化されていた。
彩は、タイマーを止めようとしない。耳障りな電子音が、鳴り続けている。
「……今日は、……そうして……。……お見送り……、する……」
「いいって。ずる休みした奴に関わらなくても」
カバンをかけて、彩の部屋を出た。忘れ物があったのなら、後日連絡してくれるだろう。
強情なことに、彩は気分を害した陽介に連れ添ってきた。蹴り飛ばして星にしたい相手を、わざわざ玄関まで案内してくれた。
……強引に断った方が良かったかな……?
善意とはいえ、彩に申し訳ない。けじめをとって、単独で帰宅した方が良かったのではないか。被害者に手伝ってもらうのを辞退して、キッパリとお気持ち表明をするのが最善では無かったのか。
陽介には、彩の申し入れを断れなかった。任意で尚お見送りすると言って聞かなかった彼女を説得する術を、持っていなかった。
「……ばいばい、陽介。……次は、……ちゃんと……」
手を高く上げ、小刻みに振ってくれていた。陽介から彩が見えなくなるまで、玄関から微笑みかけてくれていた。
彼女の瞳は、未だ闇が蔓延るままだった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる