自分の事を兄だと慕ってくれる無口系箱入り娘(物理)を、闇の沼底から救い出せ! ~留年、回避、ゼッタイ!~

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4日目

019 やる気なし

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 彩の家に上がり込んでも、彼女と対面した実感がわかない。気さくな攻撃も無ければ、罠に引っ掛けて倒してしまう気迫も感じないのだ。威勢よく啖呵を切ってくる性格だけに、拍子抜けしてしまった。

 後ろ髪が、整えられていない。遊び毛が、右を向いたり左を向いたりで自由奔放になっている。もう日も傾いてくるころだ、髪をとかす暇が無かったとは言わせない。

 彼女の部屋に案内されて、陽介は目が飛び出そうになった。

「……彩、教科書とかノートとかは……?」
「……やる気……、出ない……」

 まっさらな状態の机は、何も為されていないことを暗示していた。先ほど片付けたばかりでないのは、彼女自身が告白してくれた通りだ。

 怠け癖のある平均点推移型高校生ならば、不思議には思わない。モチベーション不足で勉学が滞ることなど一度や二度ではなく、下手をすると何もかも空虚に思われて手に付かなくなる。大して影響しない定期考査前などは、この思考に陥りやすい。

 いつも満点の天才は、平均点並みを取るだけでスランプ扱いされる。他人を遥かに上回っていても、欠点を切り取られて貶される。減点方式の限界だ。

 彩は、生真面目な女の子だ。授業のスケジュールに合わせ、机の前から離れない。テレビやゲームも封印し、目の前にある教材に集中する。

 ……そんな彩が、サボるなんてな……。

 靴を揃え、毎日室内暮らしでも身だしなみを調整し、身の回りの整理整頓も欠かさない彩。彼女が勉強をすっぽ抜かすこと自体が、あり得ないことだった。

「……もう、……無駄かな……? あと、……ちょっと……」

 彩が指す先のカレンダーには、来週の金曜日が赤ペンでグルグル丸が付けられていた。搾り取られた命が結集する、最後の地点である。

 衰弱したハートが投げた『無駄』を、陽介は逃さない。

 高校は、意味の無いもの。悪魔のささやきに負けてしまった心は、楽な方へ流れようとする。川の水が海へ流れ出ることはあっても、富士山を遡ってはいかない。

 ……どうする……?

 ベッドにもたれて、乱れた髪を投げ出した彩。目線は天井を虚ろとして、陽介を見ていない。視力検査でも、結果は芳しくなさそうだ。

 色褪せた赤色で塗られた、彼女の部屋。苦悩で爆発した膿がこびり付いたように見えて、呼吸が苦しくなる。自身が生み出したモンスターに手を下されて、さぞかし彩も無念だっただろう。

 鞘から刀を抜いて、憑りついた悪霊を切り捨ててもいい。何事も無ければ、元の冷淡で温和な姿に回復する。

「……こういう日は、遊ぶに限るんだよ。面倒なもの全部吐き出して、それでも心配なら聞くから」

 陽介は、急進的な解決を望まなかった。

 ジャガイモの芽を取り忘れると、全く意味が無くなる。不穏因子を根こそぎ取らなければ、また飽くなき不安がぶり返すのだ。症状が治まったからと言って、薬の服用を止めてはいけない。

 心を沈める話ばかりしていると、空気が腐ってくる。腐乱臭を発して、周りの腐敗を促進させてしまう。連鎖してしまえば、どうあがいても止める手立ては無い。

「……遊ぶ……? 例えば……?」

 魂を口から吐き出していた彩に、僅かな活力が宿った。助け船から投げられた浮き輪に捕まって、救助を待っている。低体温症でろれつが回らなくても、命袋をしっかりと抱えている。

 さび付いて停止していた歯車が、動き出した。力任せにハンドルを押し込んで、ようやく噛み合ったのだ。先端に繋がっているモーターが回転し、電力が生まれる。

 動き出した流れは、堆積物を押し流して川を形成する。水源が生まれると、そこに人々が住み着く。生活の循環が始まり、コミュニティが作られていくのだ。

 ……ここは、流れに合わせて……。

 めぼしいものを探して、視線を代わる代わる移していく。直されていないシーツに、地面に投げ出された通学用鞄。手が付けられていないゲームの棚に、規則正しく並んだ漫画。どれも、彼女の意志を揺さぶるものには成りえない。

 ベッドの端っこに、何か丸いものが転がっていた。拾い上げたソレは、プラスチックの弾。クッションの中身が漏れたのか、オモチャを散乱させて片付け忘れたか。

「……これ、BB弾か? 銃なんて見たこと無いけど……」
「……撃つ……、やつ……」

 彩は、空気銃を天高く打ち上げた。『ばーん!』と火薬の破裂音を平仮名で表現して、何とも可愛らし気がある。

 普通の女子高生の部屋にこのブツが落ちている理由は不明だが、弾丸であることに間違いは無さそうだ。銃の撃ちあいをするには狭い家である。

 見つけた物を、突破の糸口にするしかない。負のイメージを相殺するには、プラスをつぎ込むのが一番だ。

 BB弾を口にしてから、彩が活性化したような気がする。細胞が延滞していた酸素の供給を受け、機能を取り戻した格好だ。

 ……ルーレットが、当たった……?

 たまたま、床に落ちていたプラスチック弾。彼女の興味を逸らすことには成功したようだ。

「……銃の腕前……、勝負……?」
「……そう言われると怖くなってくるな……」

 彩のことだ、本物の銃を両手に乱射しかねない。内部と外部の境界が不明瞭のなっている現在となれば、なおさらだ。狩りの第一号は、手ごわい強敵の陽介だ。

 ベッドに寄り添って疲労困憊だった少女は、もうどこにもいない。弱々しい語尾で目を離せなかったのは、もう一分前だった。

 ……俺も、一旦封印だな。

 折角不安を押し殺して乗り気になってくれたのだ。陽介が、水を差して現実世界に呼び戻す必要はない。必殺技の三本の鍵も、しばらくは懐にしまっておくことにした。

 それに、本音は秘匿していても出てくるものだ。自然と内情が剥がれ落ちて行って、彼女が抱えるモヤモヤも解消されるかもしれない。おのずから金庫の扉を開いてくれるなら、それに越したことは無いのだ。

 彩は、すっくと立ちあがった。重力に負けない、強固な決意を持ってカーペットの上に足を置いている。肩回しでウォーミングアップをしているところを見るに、猟師スイッチが入ってしまったようだ。

「……頼むから、本物の銃は撃たないでくれよ……」
「銃……、本物……」

 言い切ってしまってから、陽介は口を押えた。送信を取り消すことは、もう出来ない。触らなくて良かったスイッチをいじくり、彼女の思考回路が変化してしまった。

 彩は、部屋から小走りで出ていった。情報漏洩防止の為か、勢いよく扉を閉めて。

 手に持っていたBB弾が、汗で滑り落ちた。軽い弾に床を貫通する威力はなく、ベッドの下へと転がっていった。

 ……まさか、な……。

 斜め上からドロップキックを食らった気分だ。視線の外側から攻撃を仕掛けてくるとは、正々堂々の心構えが無い卑怯な奴だ。

 BB弾に、彩も陽介も救われた。一方通行の説得で空気が絶対零度に冷やされる未来も、十分に存在し得たのだから。

 独りよがりな高校の演説が、感情を閉ざそうとしている少女に響くわけが無い。根幹を震わせて惹きこむには、余りにも説得力が無いのだ。

 『友達が作れる』など、彩からしてみればデメリットでしかない。人との繋がりを保とうとして、彼女は不登校に追い込まれた。トラウマを一からほじくり返す親友と、共に居たいとは思えない。

 ……三本の鍵も、偽物なんじゃないのか……?

 こうなると、自信をもって乗り込んだ根拠もあやしくなってくる。

 引きこもり女子高生を攻略する三本柱は、所詮陽介が定めたもの。実際にそこが血管に詰まって心筋梗塞を起こしているのかは、やってみなければ分からない。

 『高校のマイナスイメージを無くす』、『トラウマを克服させる』、『無意味だという幻想を壊す』……。多数の視点で、妥当性があるかどうかは闇の中。思い返したくない過去を無理やり再現させようとして、彼女はそれを良しとするのだろうか。

 ドタバタと、家全体が揺れた。机の下に潜り込んだ陽介だったが、地震ではなかったらしい。

「……おまたせ……。お目当て……だよ」

 足音を立てて階段を上ってきた彩は、朗らかで真っ黒な笑顔をしていた。素直な笑顔と言うよりかは、営業スマイルの側面が強い。顔の筋肉が、無理やり緊張している。

 彼女が右手に持っているものは、陽介の身長はあろうかという銃器。真偽はともかく、その精巧さには目を離せない。街中で持ち歩こうものなら、一発で手錠が手首にかかっている。

「……どこから持って来たんだよ、それ……。盗んできたんじゃないだろうな……?」
「……お父さん……」

 親の猟銃を持ちだす娘も娘だが、そんな物騒な武器の保管場所を娘に知らせる親も親だ。久慈家の家系は、ぶっ飛んだ頭の持ち主が勢ぞろいしているようだ。昨日の戦闘料理も、もしかすると火炎放射器でハンバーグをあぶっていたのだろうか。

 プラモデルだと高をくくっていた陽介は、何も言葉を発せなかった。音が付いてこなかった息が、口から漏れ出るだけであった。

 ……でも、虚勢じゃないのか……?

 どこまで行っても甘めな男子高校生の考えを、彼女が完膚なきまでに打ち破る。

 猟銃と同時に握られているのは、猟銃の所持許可証。大切な免許を一緒にしまっておく防犯意識の無さは、無事娘の彩に遺伝している。

 一瞬にしてカーストが逆転した。本物の猟銃を手にした彩は、皇帝に上り詰めたのだ。恐怖政治を敷こうとも、反抗する文字通り無鉄砲な輩はいない。

 机の下に潜っていようと、状況は一緒。生命力にあふれる野生動物を仕留める用の銃弾が、家庭の机ひとつ貫通出来ないはずがない。彩の部屋全域が射程圏内に入っている。

「……これで、……勝負する……?」
「誰が勝負するかよ……。と言うか、こんなことしてたら怒られるぞ? 銃なんか勝手に持ち出したら……」

 しかしながら、『銃の無断使用』というネタを手に入れたことにもなる。謹慎生活に追い込める強力なネタだ。

 陽介だって、武力以外の勝負なら負けてはいない。そのはずだった。

「……いつも……、触らせてくれる……。だから……、心配しないで……」

 背後からのスマッシュに対応できず、陽介は無様に跪いた。フェアプレーの精神に反していても、狭義のルール上点数は相手に入る。いくら技量が上手くとも、直接攻撃されたのでは体がもたない。

 ……なんで、この家庭は彩に甘いんだよ!

 とてもお手本に出来ない子育てをしているようだ。日本中全ての子育て家庭が参考にすれば、銃の乱射事件が絶えなくなる。礼儀正しい彩だったからこそ、暴発せずに成長しているのであって、常人が真似してはいけない。

 流石に弾は込めていないのだろうが、それでも未成年の子供に猟銃を触らせるのはどうなのか。引き金を引く快感を覚えてしまっては、取り返しがつかなくなりそうなものだが。

 陽介が叫べたのは、たった一つ。

「今すぐ、その物騒な物をしまってこーい! ……遊びでも、猟銃なんか出してくるなよ……」

 真剣に銃を出してきたのを考慮しても、許される行為ではない。親の教育に免じて、今回は見逃すことにした。

「……普通……、だけど……」

 すごすごと引き下がった彩が首を傾げているのを見て、将来の日本が滅びる未来を予期した陽介だった。
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