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2日目
011 お手伝い
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「……誰に仕掛けてたのか、逆に気になるな……。ハンマーとか包丁にしなかったのは褒めてやる」
ストレスの反動で力を解き放った彩なら、衝動で刃物をぶら下げていてもおかしくない。暖簾だと思っていたものがカッターナイフだった時は、空気が枯渇して声を出せなかった。
裁判は、即日結審。一名の陪審員が全会一致で、無罪の主張が通った。裁判官も、検察も陽介ただ一人という出来レースだから当然である。
釈放された彩被告は、架空の手錠を手首にかけられて澱んでいる。過失でも故意でも、無理強いに付き合っている親友を罠に嵌めたのだから反省してもらいたい。彼女が高校に復帰した際、友達を容易く失わないか心配になってくる。
刑務官となった陽介は、彩受刑者に四つん這いを促した。人間椅子に馬乗りになる……目的は皆無で、シャワーの水流が室内着に垂れないための措置だ。
……この体勢だと、俺が皆まで洗うことになるぞ……?
そろそろ『自分で洗う』と反発力が復活するのを期待していたが、まだ甘えモードは切れていなかった。飼い主の命令に従う可愛い猫になってしまっている彩は、まだ心労が癒えていないようである。
シャワーの柄を持ち、レバーをひねる。一本になったジェット水流が、彩の前髪を優しく撫でた。床のタイルに当たった水流は、勢いそのままに跳ね返って一メートルまで舞い上がった。
「……ヘッド……、回転……」
「水やり用のホースか、これ……? 最後に使った人が元に戻さないと……」
後半部分で彩が静止した。自業自得の四字熟語が、今の彼女にピッタリな座右の銘である。
水流を弱くしたところで、千切れた脚や体液が以前として残留している髪に手をかけた。じょうろ並みの水量で、地肌までまとめてこすり上げていく。
陽介は、いつから彩の便利屋に就職したのだろう。勉強を手伝い、悪ふざけに合わせ、っして彼女の頭を(望んだこととは言え)洗わされている。給料が発生しないのが七不思議の内の一つだ。
……彩の頭、毎日欠かさず手入れされてるんだろうな……。
遠目の写真で判別すると変わらないような髪質でも、直接手を当ててみるとよく感じ取れる。滑らかに指が流れる、メリハリのある黒髪だ。べた付いた感触は一切なく、一本一本が独立してゆらゆら揺れていた。
ドライヤーを面倒臭がって自然乾燥する人も多いと聞くが、髪は確実にダメージを被る。オシャレに気を遣うようになってから過去の遺産を嘆いても、後の祭りだ。彩の頭髪は、陽本として学会に提出しても文句なしの完成度だ。
「……ついでに……、シャンプー……」
「注文が多いなぁ、自分で洗わないくせに……。ゴキブリなんて、水洗いなんかで消えなさそうなのは同意するけど」
散髪屋での追加料金サービスを、彩は見返りなしで要求してきた。ここは穏便に受け入れておいて、請求書に『0円』の欄を追加しておいてやろう。塵も積もれば山となる、『0』も積み重なれば大金に……ならなかった。
シャンプーの原液を手のひらで泡立て、シャワーが一時撤退した彩の頭へと侵入させた。微細な芳香が鼻を刺激して、くしゃみが出そうだ。
たちまち、彼女の髪は白い塊で見えなくなった。注意力散漫でシャンプーの泡が一部服に付いているが、きっと笑って許してくれるだろう。
……すべすべしてるな……。
雑談で気を紛れさせるつもりだった作戦は、彼女の弾力にかき消された。爪を立てないように洗髪をしていく中で、長く美しい髪と不要物がそぎ落とされた表皮が手の動きを促進していた。
口をつむぎ、音を発さぬまま移り変わっていく。Gに浸食された部分から両端へと、手が伸びた。彩も、暴れずに陽介の手を信用してくれている。
彼女の頭は、そうして石鹸の泡に包まれた。
「……こんなこと……してもらって……」
「遠慮するなよ。小っちゃい頃なんて、よく洗ってやってただろ? ……何年も昔の話だけど」
過去を詮索されそうなので注釈を付けておくと、裸の付き合いは一度もしていない。入るには入っていたが、陽介も彩も水着だった。そこは親たちが配慮していたのだろう。
まだ意思表示もままならなかった彩を椅子にとどめて、小さな手でお兄ちゃん面をしていた。気を抜いて手を滑らせ、彼女の目に入って磔にされたのは黒歴史だ。
泡から分離したシャボン玉が、照明へと飛んでいく。何でもない現象も、彩がここにいる所以だと思わされる。
……高校生にもなって、こんなことするなんてな……。
見かけの年齢も、精神年齢も順調に成長した二人。まさか彼女を再び洗うことになるとは、予想だにしなかった。それこそ、鞭を片手に強迫されない限りは。
水流を止めていたシャワーを手に取り、彩に溶け込んだシャンプーを落としていく。白い夢が覚めると、Gの面影と汚れは濁流の中に消えていた。これで、他人とぶつかっても気づかれない。
彼女を隠していた謎を排水口へ追いやると、出現したのは水分多めでコシ強めな黒髪だった。闇鍋ラーメン店の一押しメニューと掲示されてあっても、傍目からでは通常の麺との違いが分からないだろう。
「……借り……じゃない……。返すもの……、ない……」
「誰も最初から見返りなんか求めてない。『お兄ちゃん』だなんて頼られたら、助けたやるのが義理だろ?」
「……捏造は……、犯罪……」
シャワーから噴き出していたのは温水だったのだが、彩は水に馴染んだ髪の毛から水気を吹き飛ばそうとしていた。湿度の高い風呂場で、些細な抵抗が無意味えあることを教えらやらねばならない。
記憶を改ざんしかけた事実はあれど、おんぶ抱っこで素直だった彼女が巣に返りつつある。甘えたがり屋の駄々っ子に、『捏造』という語彙は贅沢だ。
……そんな頃合いだとは思ったけど……。
全身脱力モードは、長期間効果を発揮しても十数分。複製できないダメージを受けたDNAが修復され、元の遺伝子が発現してしまうのである。いつもの彩が帰ってくる一息つきたい気持ちと、威厳を失うもどかしさが交差して収拾がつかない。
上部からの圧力で屈服しれられまい、と彩は四つん這いを脱した。彼女の意志でその姿勢を取った事は闇に葬り去り、陽介の独断専行を証拠として提出するつもりだ。目撃者がいない現場で、女性が被害者となると旗色が悪くなる。
「……ありがとう、だけど……」
お礼の返事をすっぽ抜かす不義理な子に育てた覚えも産んだ記憶も無い。心にしみじみと回想されるのは、約束を寸分違えず水浸しでやってきた彩だった。
台風が襲来し、小学校が露に溶けた日のこと。悪天候で家には来てくれないだろうと作戦勝ちを祝っていると、窓から一人の少女が見えた。真っ白な服を濡らし、対向車の泥はね運転で二色になっていたにもかかわらず。
無礼、非人道的、無配慮……。打ち消しの接頭語を、彩は自己にも他人にも許さない。査定が甘めな面は否定しないが、故意で約束を反故にしたことは一度も無いのだ。寝坊で登校時間に間に合わなかった日の昼は、何遍も頭を凸凹のコンクリートに打ち付けるのを陽介が止めていた。
義務を果たし、解放者リストに名を連ねた彩。直立すると折角の防水対策が無下になるのを忘れ、上体を持ち上げた。
言うまでもなく、タイルには湯が散らばっている。摩擦力を低減させ、建物を横転させる威力の弾を備えた秘密兵器だ。身の回りの危険を軽視し、もんどりうって背中を強打した経験が何度ある事か。
彩の重心は、両足の視点からあまりにも前のめりだった。カウンターからはみ出した割りばしに重りをぶら下げるとどうなるかは、人が動物であることよりも明白である。
彼女の正面は、空気を張った湯船。クッション材の役目を負わせるには荷が重い。
「……あっ……」
「何やってるんだよ!」
ハリセンで彩の頭を滅多打ちにしてやりたかったが、突っ込みの練習よりも彼女の体。バランスを崩して顔から棺桶に突っ込もうとする彩の腕を、がさつに掴んだ。
彩は、外力に逆らえない。踏ん張りの効かない足はタイルを滑るばかりで、重力と陽介の筋力に従うしかなかった。
慣性で身体が回転した彼女は、その勢いで。
「……!」
図らずとも、体と心が密着していた。陽介の額から冷や汗が分泌されたのは言うまでもない。
ストレスの反動で力を解き放った彩なら、衝動で刃物をぶら下げていてもおかしくない。暖簾だと思っていたものがカッターナイフだった時は、空気が枯渇して声を出せなかった。
裁判は、即日結審。一名の陪審員が全会一致で、無罪の主張が通った。裁判官も、検察も陽介ただ一人という出来レースだから当然である。
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……この体勢だと、俺が皆まで洗うことになるぞ……?
そろそろ『自分で洗う』と反発力が復活するのを期待していたが、まだ甘えモードは切れていなかった。飼い主の命令に従う可愛い猫になってしまっている彩は、まだ心労が癒えていないようである。
シャワーの柄を持ち、レバーをひねる。一本になったジェット水流が、彩の前髪を優しく撫でた。床のタイルに当たった水流は、勢いそのままに跳ね返って一メートルまで舞い上がった。
「……ヘッド……、回転……」
「水やり用のホースか、これ……? 最後に使った人が元に戻さないと……」
後半部分で彩が静止した。自業自得の四字熟語が、今の彼女にピッタリな座右の銘である。
水流を弱くしたところで、千切れた脚や体液が以前として残留している髪に手をかけた。じょうろ並みの水量で、地肌までまとめてこすり上げていく。
陽介は、いつから彩の便利屋に就職したのだろう。勉強を手伝い、悪ふざけに合わせ、っして彼女の頭を(望んだこととは言え)洗わされている。給料が発生しないのが七不思議の内の一つだ。
……彩の頭、毎日欠かさず手入れされてるんだろうな……。
遠目の写真で判別すると変わらないような髪質でも、直接手を当ててみるとよく感じ取れる。滑らかに指が流れる、メリハリのある黒髪だ。べた付いた感触は一切なく、一本一本が独立してゆらゆら揺れていた。
ドライヤーを面倒臭がって自然乾燥する人も多いと聞くが、髪は確実にダメージを被る。オシャレに気を遣うようになってから過去の遺産を嘆いても、後の祭りだ。彩の頭髪は、陽本として学会に提出しても文句なしの完成度だ。
「……ついでに……、シャンプー……」
「注文が多いなぁ、自分で洗わないくせに……。ゴキブリなんて、水洗いなんかで消えなさそうなのは同意するけど」
散髪屋での追加料金サービスを、彩は見返りなしで要求してきた。ここは穏便に受け入れておいて、請求書に『0円』の欄を追加しておいてやろう。塵も積もれば山となる、『0』も積み重なれば大金に……ならなかった。
シャンプーの原液を手のひらで泡立て、シャワーが一時撤退した彩の頭へと侵入させた。微細な芳香が鼻を刺激して、くしゃみが出そうだ。
たちまち、彼女の髪は白い塊で見えなくなった。注意力散漫でシャンプーの泡が一部服に付いているが、きっと笑って許してくれるだろう。
……すべすべしてるな……。
雑談で気を紛れさせるつもりだった作戦は、彼女の弾力にかき消された。爪を立てないように洗髪をしていく中で、長く美しい髪と不要物がそぎ落とされた表皮が手の動きを促進していた。
口をつむぎ、音を発さぬまま移り変わっていく。Gに浸食された部分から両端へと、手が伸びた。彩も、暴れずに陽介の手を信用してくれている。
彼女の頭は、そうして石鹸の泡に包まれた。
「……こんなこと……してもらって……」
「遠慮するなよ。小っちゃい頃なんて、よく洗ってやってただろ? ……何年も昔の話だけど」
過去を詮索されそうなので注釈を付けておくと、裸の付き合いは一度もしていない。入るには入っていたが、陽介も彩も水着だった。そこは親たちが配慮していたのだろう。
まだ意思表示もままならなかった彩を椅子にとどめて、小さな手でお兄ちゃん面をしていた。気を抜いて手を滑らせ、彼女の目に入って磔にされたのは黒歴史だ。
泡から分離したシャボン玉が、照明へと飛んでいく。何でもない現象も、彩がここにいる所以だと思わされる。
……高校生にもなって、こんなことするなんてな……。
見かけの年齢も、精神年齢も順調に成長した二人。まさか彼女を再び洗うことになるとは、予想だにしなかった。それこそ、鞭を片手に強迫されない限りは。
水流を止めていたシャワーを手に取り、彩に溶け込んだシャンプーを落としていく。白い夢が覚めると、Gの面影と汚れは濁流の中に消えていた。これで、他人とぶつかっても気づかれない。
彼女を隠していた謎を排水口へ追いやると、出現したのは水分多めでコシ強めな黒髪だった。闇鍋ラーメン店の一押しメニューと掲示されてあっても、傍目からでは通常の麺との違いが分からないだろう。
「……借り……じゃない……。返すもの……、ない……」
「誰も最初から見返りなんか求めてない。『お兄ちゃん』だなんて頼られたら、助けたやるのが義理だろ?」
「……捏造は……、犯罪……」
シャワーから噴き出していたのは温水だったのだが、彩は水に馴染んだ髪の毛から水気を吹き飛ばそうとしていた。湿度の高い風呂場で、些細な抵抗が無意味えあることを教えらやらねばならない。
記憶を改ざんしかけた事実はあれど、おんぶ抱っこで素直だった彼女が巣に返りつつある。甘えたがり屋の駄々っ子に、『捏造』という語彙は贅沢だ。
……そんな頃合いだとは思ったけど……。
全身脱力モードは、長期間効果を発揮しても十数分。複製できないダメージを受けたDNAが修復され、元の遺伝子が発現してしまうのである。いつもの彩が帰ってくる一息つきたい気持ちと、威厳を失うもどかしさが交差して収拾がつかない。
上部からの圧力で屈服しれられまい、と彩は四つん這いを脱した。彼女の意志でその姿勢を取った事は闇に葬り去り、陽介の独断専行を証拠として提出するつもりだ。目撃者がいない現場で、女性が被害者となると旗色が悪くなる。
「……ありがとう、だけど……」
お礼の返事をすっぽ抜かす不義理な子に育てた覚えも産んだ記憶も無い。心にしみじみと回想されるのは、約束を寸分違えず水浸しでやってきた彩だった。
台風が襲来し、小学校が露に溶けた日のこと。悪天候で家には来てくれないだろうと作戦勝ちを祝っていると、窓から一人の少女が見えた。真っ白な服を濡らし、対向車の泥はね運転で二色になっていたにもかかわらず。
無礼、非人道的、無配慮……。打ち消しの接頭語を、彩は自己にも他人にも許さない。査定が甘めな面は否定しないが、故意で約束を反故にしたことは一度も無いのだ。寝坊で登校時間に間に合わなかった日の昼は、何遍も頭を凸凹のコンクリートに打ち付けるのを陽介が止めていた。
義務を果たし、解放者リストに名を連ねた彩。直立すると折角の防水対策が無下になるのを忘れ、上体を持ち上げた。
言うまでもなく、タイルには湯が散らばっている。摩擦力を低減させ、建物を横転させる威力の弾を備えた秘密兵器だ。身の回りの危険を軽視し、もんどりうって背中を強打した経験が何度ある事か。
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彼女の正面は、空気を張った湯船。クッション材の役目を負わせるには荷が重い。
「……あっ……」
「何やってるんだよ!」
ハリセンで彩の頭を滅多打ちにしてやりたかったが、突っ込みの練習よりも彼女の体。バランスを崩して顔から棺桶に突っ込もうとする彩の腕を、がさつに掴んだ。
彩は、外力に逆らえない。踏ん張りの効かない足はタイルを滑るばかりで、重力と陽介の筋力に従うしかなかった。
慣性で身体が回転した彼女は、その勢いで。
「……!」
図らずとも、体と心が密着していた。陽介の額から冷や汗が分泌されたのは言うまでもない。
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