5 / 11
第一章 祓魔師見習い飛鳥井久仁彦の平穏ではない日常
005 蛇血石 友人からの相談
しおりを挟む
副皇都中野区 飛鳥井久仁彦
早朝の鍛錬を終える。
今日もなかなかいい汗をかいた。
汗だけしっかりと流してから、オレはいつものように朝食の準備に取りかかる。
山姫の件でオレは自分の体力のなさを痛感した。
あとまったく戦えないってことも。
そういうこともあって師匠に頼んで稽古をつけてもらうようにしている。
師匠は色々とできる人で尊敬はしているけれど、家事全般がまったくダメだ。
そこで離れに住まわせてもらっているオレが、家賃代わりに家事を引きうけている。
ちなみに師匠の家は純和風の邸宅だ。
もともと実家の持ち物だったらしく、和式庭園とかもあるくらい広い。
加えて家守という屋敷に憑く式神もいるから、オレが何からなにまで準備する必要はなかったりする。
西洋のシルキーという妖精に似ている式神だと思ったらいい。
式神は陰陽師が使役する鬼神のことだね。
師匠の実家は修験道の総本家的なところだけど、仏教系に神祇系に陰陽道と幅広くベースにしているらしい。
で、そのどれもに精通しているのが師匠だったりする。
安倍晴明なんかは式神に屋敷の雑用すべてを任せていたそうだけどね。
なんか式神に全部任せてしまうのも気がひけるんだよね。
なのでオレができることを協力しているってわけだ。
今日の朝食はカマスの干物にだし巻き卵、ほうれん草のおひたしと味噌汁、お新香の和食セットである。
師匠は見た目が日本人離れしているけれど、あっさりした和食が好きなのだ。
だが納豆は許さん、絶対にだって言っているのでオレも食べない。
朝食ができたところで、タイミングよく師匠が起きてきた。
朝に弱い師匠はぼぅっとしながら食卓につく。
オレを見て、にぱあっと笑う。
「おあよう、久仁彦くん」
師匠の笑顔にドキッとしたのは秘密だ。
格好いい系女子の無防備な笑顔は破壊力がデカい。
「おはようございます、師匠」
動揺を悟られないように挨拶をする。
けれど家守にはバレバレだったようで、こちらを見てニマニマしているのがムカつく。
家守は空気の読める執事っぽい式神だ。
ロマンスグレーの髪をビシッと後ろになでつけている紳士のくせに、ちょっと腹黒いのである。
「今日の朝食も美味しそうだね、いただきます」
もそもそと食事を始める師匠を見つつ、オレも朝食をかきこんでいく。
早朝の鍛錬をしたらいい感じに腹が減るんだよね。
オレが食べ終えても、師匠はまだ半分程度しか手をつけていない。
「このカマスの干物おいしい」
「でしょう? 大学の先輩に教えてもらったんですよ。また買ってきます、今がシーズンみたいなんで」
お茶を啜りながら暢気に返す。
「お願いするよ。久仁彦くんは今日も大学かい?」
「はい。一年生って意外と大変なんですね」
「そうだよ、大変だけどがんばって単位とってきな。サボっていると後で単位が足りなくて泣くことになるよ」
「就職活動はしなくてもいいんで、その点は楽だと思ってますよ」
「まぁ愉しんでくるといい。わたしも積んでいる本を読みたいしね」
そんな感じで今日も一日が始まる。
千葉県某所 扶桑大学 飛鳥井久仁彦
師匠の家は副皇都の中野区にある。
そこからオレがかよっている扶桑大学までは公共の交通機関で二時間弱かかるんだ。
ちょっと辺鄙なところにあるから仕方ない。
たぶん大学の敷地を確保するのに大変だったんだろうな。
南関東でいちばん大きな私立大学としても有名だったりする。
本当ならそんな遠い大学にかようのは大変なんだけど、実は扶桑大学ってのは祓魔師業界御用達なんだよね。
高二の夏に師匠と出会ってからは、けっこう怒濤の日々だった。
はっきりいって勉強を疎かにしていたんで大学に行く気もなかったんだよな。
でも師匠に”大学は最後のモラトリアム期間だよ、愉しんでくればいい”と背中を押された。
ちなみにオレもちゃんと入学試験はうけたよ。
手応えはそこそこあったと思う。
でも師匠のコネがあったからか合格できたんじゃないかなって思っている。
真面目に受験した人たちには悪いけどね。
じゃあなんで祓魔師御用達なのかっていうと陰通門ってヤツがあることだね。
大学の地下に設置されているんだけど、かんたんにいうと「どこまでもドア」だね。
ドアを開くとそこに通じているわけ。
それが師匠の家にも設置してあるんで、通学時間ゼロ分なんだよ。
だからギリギリまでゆっくりしてられるんだよね。
っていうか個人宅にこんなものを所有している師匠スゲーなんだけど。
一限目からしっかりと授業を受ける。
今日は一限から四限まで埋まっていたんだけど、昨日二限目が休講になったって学内メールがきた。
なので一限とって三限と四限って中途半端な感じの内容だ。
半端に空いた時間は構内にあるカフェで潰す。
「あ、くうちゃんじゃん。ちょうどよかった探してたんだよ」
図書館で借りた本を読んでいると声をかけられた。
顔をあげると、同じサークル上條花南が手をふっていた。
大学生にしては童顔で化粧っ気のない女の子だ。
背も小さいから洋服次第では中学生あたりに見えなくもない。
今日はカジュアルなパンツスタイルだけど、ちょっと背伸びした高校生みたいだ。
彼女とはサークルに入ってから知り合った。
っていうか地元から離れてるから知り合いなんていないけどね。
オレが所属しているサークルは軽音サークル(V系)である。
ヴィジュアル系というジャンルを愛する同好会と言ってもいい。
もちろん演奏もするけどね。
ただオレは師匠との仕事があるからバンドには所属していない。
「上條さん、こんちわ」
「か・な・んって呼んでって言ってんじゃん」
言葉に詰まる。
実は年齢イコール彼女なしのオレにとって女の子の名前呼びはハードルが高い。
そもそも親しい女性が母親と祖母しかいない系男子なんだよ。
だから名前呼びなんて照れくさいんだ。
それを察しろとも言えないもどかしさを含めて、苦笑いしか出てこない。
「そういうの苦手な人だっているんだから強制するのはよくないよ」
助け船をだしてくれたのは、ちょっと変わった名前の百々若叶さんだ。
こちらも同じサークルに所属する女の子で、クラシック系のロリータ服が好きだと豪語している。
ライブだと派手なゴスロリを着てるけどね。
百々さんはふだんからカラコンでオッド・アイにしている厨二病患者でもある。
嫌いじゃないけど。
「むぅ。かなっちが言うなら勘弁してあげる。感謝しなさいよ」
そんなことを言われても知らん。
「で、二人揃ってどうしたの? また助っ人のお誘い?」
軽音サークル(V系)は意外と男女の比率が半々くらいだ。
でもってサークル内でバンドを組んで活動している人たちも多い。
チャラいように見えて、しっかり活動してるんだよね。
ただバンドなんてメンバー交代が当たり前なんで、ライブの助っ人を探すことも少なくないんだ。
オレはどのバンドにも所属していないフリーなのもあって頼まれることもあるんだよね。
「助っ人じゃなくてメンバーになって欲しいんだけど……今日はちょっとちがうの」
と百々さんの話をうけて上條さんが口を開く。
「あのさ、前にくうちゃんってオカルト系の知り合いがいるって言ってたじゃん」
確かに言った。
ヴィジュアル系が好きなだけあって、ゴシック系にも興味がある人が多くてね。
そこからオカルトの話になることもある。
以前、飲み会に参加したときにポロッと漏らしてしまったんだよな。
「そっち系の相談なの?」
二人が揃って頷いた。
”わかった”と答えて、ちらりと時計を見る。
時刻は十二時二十分だった。
うちの大学は九時に一限がスタートで、一コマが九十分。
間に十五分休憩があって、二限目は十二時十五分で終わる。
そこで昼休憩が一時間入るから、三限目は十三時十五分から。
四限目が終わるのが十六時三十分だ。
「じっくり話したいよね? この後三限と四限とってるんだけど必修なんだよ。終わってからでも大丈夫?」
上條さんが外国語学部の英語科で、百々さんは同じ文学部だけど確か英米文学科だったと思う。
「五限まであるけど、必修じゃないし代返でいいや」
と上條さん。
百々さんはオレと同じく四限で終わりだそうだ。
五限が終わるのは十八時十五分だけど、上條さんがいいのなら問題ないか。
「じゃあ四限終わりで待ち合わせってことで。場所はどうする?」
「スウィートロールで!」
学外にあるサークル行きつけの喫茶店だ。
カフェじゃなくて喫茶店、ここ大事だから。
「OK、なんかあったら連絡してよ」
話がまとまってからは二人から熱心に誘われてしまった。
バンドもしてみたいんだけどね。
でもまだ無理かな。
なんたって祓魔師見習いだし。
////////////////////////////////
本作では国名が日本ではなく豊葦原瑞穂皇国です
副皇都は東京、皇都は京都の設定になります
早朝の鍛錬を終える。
今日もなかなかいい汗をかいた。
汗だけしっかりと流してから、オレはいつものように朝食の準備に取りかかる。
山姫の件でオレは自分の体力のなさを痛感した。
あとまったく戦えないってことも。
そういうこともあって師匠に頼んで稽古をつけてもらうようにしている。
師匠は色々とできる人で尊敬はしているけれど、家事全般がまったくダメだ。
そこで離れに住まわせてもらっているオレが、家賃代わりに家事を引きうけている。
ちなみに師匠の家は純和風の邸宅だ。
もともと実家の持ち物だったらしく、和式庭園とかもあるくらい広い。
加えて家守という屋敷に憑く式神もいるから、オレが何からなにまで準備する必要はなかったりする。
西洋のシルキーという妖精に似ている式神だと思ったらいい。
式神は陰陽師が使役する鬼神のことだね。
師匠の実家は修験道の総本家的なところだけど、仏教系に神祇系に陰陽道と幅広くベースにしているらしい。
で、そのどれもに精通しているのが師匠だったりする。
安倍晴明なんかは式神に屋敷の雑用すべてを任せていたそうだけどね。
なんか式神に全部任せてしまうのも気がひけるんだよね。
なのでオレができることを協力しているってわけだ。
今日の朝食はカマスの干物にだし巻き卵、ほうれん草のおひたしと味噌汁、お新香の和食セットである。
師匠は見た目が日本人離れしているけれど、あっさりした和食が好きなのだ。
だが納豆は許さん、絶対にだって言っているのでオレも食べない。
朝食ができたところで、タイミングよく師匠が起きてきた。
朝に弱い師匠はぼぅっとしながら食卓につく。
オレを見て、にぱあっと笑う。
「おあよう、久仁彦くん」
師匠の笑顔にドキッとしたのは秘密だ。
格好いい系女子の無防備な笑顔は破壊力がデカい。
「おはようございます、師匠」
動揺を悟られないように挨拶をする。
けれど家守にはバレバレだったようで、こちらを見てニマニマしているのがムカつく。
家守は空気の読める執事っぽい式神だ。
ロマンスグレーの髪をビシッと後ろになでつけている紳士のくせに、ちょっと腹黒いのである。
「今日の朝食も美味しそうだね、いただきます」
もそもそと食事を始める師匠を見つつ、オレも朝食をかきこんでいく。
早朝の鍛錬をしたらいい感じに腹が減るんだよね。
オレが食べ終えても、師匠はまだ半分程度しか手をつけていない。
「このカマスの干物おいしい」
「でしょう? 大学の先輩に教えてもらったんですよ。また買ってきます、今がシーズンみたいなんで」
お茶を啜りながら暢気に返す。
「お願いするよ。久仁彦くんは今日も大学かい?」
「はい。一年生って意外と大変なんですね」
「そうだよ、大変だけどがんばって単位とってきな。サボっていると後で単位が足りなくて泣くことになるよ」
「就職活動はしなくてもいいんで、その点は楽だと思ってますよ」
「まぁ愉しんでくるといい。わたしも積んでいる本を読みたいしね」
そんな感じで今日も一日が始まる。
千葉県某所 扶桑大学 飛鳥井久仁彦
師匠の家は副皇都の中野区にある。
そこからオレがかよっている扶桑大学までは公共の交通機関で二時間弱かかるんだ。
ちょっと辺鄙なところにあるから仕方ない。
たぶん大学の敷地を確保するのに大変だったんだろうな。
南関東でいちばん大きな私立大学としても有名だったりする。
本当ならそんな遠い大学にかようのは大変なんだけど、実は扶桑大学ってのは祓魔師業界御用達なんだよね。
高二の夏に師匠と出会ってからは、けっこう怒濤の日々だった。
はっきりいって勉強を疎かにしていたんで大学に行く気もなかったんだよな。
でも師匠に”大学は最後のモラトリアム期間だよ、愉しんでくればいい”と背中を押された。
ちなみにオレもちゃんと入学試験はうけたよ。
手応えはそこそこあったと思う。
でも師匠のコネがあったからか合格できたんじゃないかなって思っている。
真面目に受験した人たちには悪いけどね。
じゃあなんで祓魔師御用達なのかっていうと陰通門ってヤツがあることだね。
大学の地下に設置されているんだけど、かんたんにいうと「どこまでもドア」だね。
ドアを開くとそこに通じているわけ。
それが師匠の家にも設置してあるんで、通学時間ゼロ分なんだよ。
だからギリギリまでゆっくりしてられるんだよね。
っていうか個人宅にこんなものを所有している師匠スゲーなんだけど。
一限目からしっかりと授業を受ける。
今日は一限から四限まで埋まっていたんだけど、昨日二限目が休講になったって学内メールがきた。
なので一限とって三限と四限って中途半端な感じの内容だ。
半端に空いた時間は構内にあるカフェで潰す。
「あ、くうちゃんじゃん。ちょうどよかった探してたんだよ」
図書館で借りた本を読んでいると声をかけられた。
顔をあげると、同じサークル上條花南が手をふっていた。
大学生にしては童顔で化粧っ気のない女の子だ。
背も小さいから洋服次第では中学生あたりに見えなくもない。
今日はカジュアルなパンツスタイルだけど、ちょっと背伸びした高校生みたいだ。
彼女とはサークルに入ってから知り合った。
っていうか地元から離れてるから知り合いなんていないけどね。
オレが所属しているサークルは軽音サークル(V系)である。
ヴィジュアル系というジャンルを愛する同好会と言ってもいい。
もちろん演奏もするけどね。
ただオレは師匠との仕事があるからバンドには所属していない。
「上條さん、こんちわ」
「か・な・んって呼んでって言ってんじゃん」
言葉に詰まる。
実は年齢イコール彼女なしのオレにとって女の子の名前呼びはハードルが高い。
そもそも親しい女性が母親と祖母しかいない系男子なんだよ。
だから名前呼びなんて照れくさいんだ。
それを察しろとも言えないもどかしさを含めて、苦笑いしか出てこない。
「そういうの苦手な人だっているんだから強制するのはよくないよ」
助け船をだしてくれたのは、ちょっと変わった名前の百々若叶さんだ。
こちらも同じサークルに所属する女の子で、クラシック系のロリータ服が好きだと豪語している。
ライブだと派手なゴスロリを着てるけどね。
百々さんはふだんからカラコンでオッド・アイにしている厨二病患者でもある。
嫌いじゃないけど。
「むぅ。かなっちが言うなら勘弁してあげる。感謝しなさいよ」
そんなことを言われても知らん。
「で、二人揃ってどうしたの? また助っ人のお誘い?」
軽音サークル(V系)は意外と男女の比率が半々くらいだ。
でもってサークル内でバンドを組んで活動している人たちも多い。
チャラいように見えて、しっかり活動してるんだよね。
ただバンドなんてメンバー交代が当たり前なんで、ライブの助っ人を探すことも少なくないんだ。
オレはどのバンドにも所属していないフリーなのもあって頼まれることもあるんだよね。
「助っ人じゃなくてメンバーになって欲しいんだけど……今日はちょっとちがうの」
と百々さんの話をうけて上條さんが口を開く。
「あのさ、前にくうちゃんってオカルト系の知り合いがいるって言ってたじゃん」
確かに言った。
ヴィジュアル系が好きなだけあって、ゴシック系にも興味がある人が多くてね。
そこからオカルトの話になることもある。
以前、飲み会に参加したときにポロッと漏らしてしまったんだよな。
「そっち系の相談なの?」
二人が揃って頷いた。
”わかった”と答えて、ちらりと時計を見る。
時刻は十二時二十分だった。
うちの大学は九時に一限がスタートで、一コマが九十分。
間に十五分休憩があって、二限目は十二時十五分で終わる。
そこで昼休憩が一時間入るから、三限目は十三時十五分から。
四限目が終わるのが十六時三十分だ。
「じっくり話したいよね? この後三限と四限とってるんだけど必修なんだよ。終わってからでも大丈夫?」
上條さんが外国語学部の英語科で、百々さんは同じ文学部だけど確か英米文学科だったと思う。
「五限まであるけど、必修じゃないし代返でいいや」
と上條さん。
百々さんはオレと同じく四限で終わりだそうだ。
五限が終わるのは十八時十五分だけど、上條さんがいいのなら問題ないか。
「じゃあ四限終わりで待ち合わせってことで。場所はどうする?」
「スウィートロールで!」
学外にあるサークル行きつけの喫茶店だ。
カフェじゃなくて喫茶店、ここ大事だから。
「OK、なんかあったら連絡してよ」
話がまとまってからは二人から熱心に誘われてしまった。
バンドもしてみたいんだけどね。
でもまだ無理かな。
なんたって祓魔師見習いだし。
////////////////////////////////
本作では国名が日本ではなく豊葦原瑞穂皇国です
副皇都は東京、皇都は京都の設定になります
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
天之琉華譚 唐紅のザンカ
ナクアル
キャラ文芸
由緒正しい四神家の出身でありながら、落ちこぼれである天笠弥咲。
道楽でやっている古物商店の店先で倒れていた浪人から一宿一飯のお礼だと“曰く付きの古書”を押し付けられる。
しかしそれを機に周辺で不審死が相次ぎ、天笠弥咲は知らぬ存ぜぬを決め込んでいたが、不思議な出来事により自身の大切な妹が拷問を受けていると聞き殺人犯を捜索し始める。
その矢先、偶然出くわした殺人現場で極彩色の着物を身に着け、唐紅色の髪をした天女が吐き捨てる。「お前のその瞳は凄く汚い色だな?」そんな失礼極まりない第一声が天笠弥咲と奴隷少女ザンカの出会いだった。
探偵はウーロン茶を片手にハードボイルドを語る
ナカナカカナ
キャラ文芸
探偵、金貸し、BARのマスター、泣きぼくろの女…4人の魅力的なキャラクターが織りなすミステリー(?)コメディ
ハードボイルド…風な探偵、早乙女瞳が巻き込まれた事件の一幕。
誰も結末を予想出来ない!いや、させない!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
超絶! 悶絶! 料理バトル!
相田 彩太
キャラ文芸
これは廃部を賭けて大会に挑む高校生たちの物語。
挑むは★超絶! 悶絶! 料理バトル!★
そのルールは単純にて深淵。
対戦者は互いに「料理」「食材」「テーマ」の3つからひとつずつ選び、お題を決める。
そして、その2つのお題を満たす料理を作って勝負するのだ!
例えば「料理:パスタ」と「食材:トマト」。
まともな勝負だ。
例えば「料理:Tボーンステーキ」と「食材:イカ」。
骨をどうすればいいんだ……
例えば「料理:満漢全席」と「テーマ:おふくろの味」
どんな特級厨師だよ母。
知力と体力と料理力を駆使して競う、エンターテイメント料理ショー!
特売大好き貧乏学生と食品大会社令嬢、小料理屋の看板娘が今、ここに挑む!
敵はひとクセもふたクセもある奇怪な料理人(キャラクター)たち。
この対戦相手を前に彼らは勝ち抜ける事が出来るのか!?
料理バトルものです。
現代風に言えば『食〇のソーマ』のような作品です。
実態は古い『一本包丁満〇郎』かもしれません。
まだまだレベル的には足りませんが……
エロ系ではないですが、それを連想させる表現があるのでR15です。
パロディ成分多めです。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ヒカリとカゲ♡箱入り令嬢の夢見がちな日常♡
キツナ月。
キャラ文芸
世間知らずな令嬢の恋を、トイレが激近い泥棒が見守る(面白がる)ドタバタおトイレLOVEコメディ❤️
※表紙はフリー素材です※
《主な登場人物》
♡胡桃沢(くるみざわ)ヒカリ
深窓の令嬢。17歳。恋しがち。
♡カゲ
泥棒。
ヒカリの気まぐれで雇われる?
トイレが激近い(危険な時は特に)。
令嬢が章ごとに恋するスタイル👀✨
⚡️泥棒の章⚡️
恋愛対象→危険な香りの泥棒❤️
今後の物語に絡んでくる人物。
🎹ピアノ男子の章🎹
恋愛対象①
奏斗(かなと)さま…謎多き美貌のピアニスト❤️
恋愛対象②
森下奏人さま…ヒカリが通う学園の教育実習生、担当教科は音楽❤️
💡ゴージャスな学園やライバルお嬢も登場。
🏥お医者さまの章🏥
恋愛対象→医師・北白河 誠さま❤️
💡じいちゃんが健康診断を受けることになり──?
🌹お花屋さんの章🌹
恋愛対象→???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる