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序章 祓魔師見習い飛鳥井久仁彦の日常
003 山姫と呪物 山姫との対話
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禁忌の山域 飛鳥井久仁彦
師匠は山姫の前で姿勢を正している。
パチパチと爆ぜるかがり火に照らされるその姿は妖しくも美しい。
山姫の雰囲気ともあいまって不可思議な空間になっていた。
さあ、ここからが本題だ。
自分の横に置いていた三方のひとつを前に差し出す。
三方の上にのっているのは古びた巾着袋だ。
それを見て山姫が”ほう”と声をあげた。
「覚えておいですか?」
『あの娘は死んだのか?』
「半年ほど前に。大往生であったそうです。山姫様にはとても感謝していると」
『そうか。大往生であったのならよい。しかし律儀よの。わざわざ返すとは』
師匠に聞いた話だ。
この巾着袋は今回の依頼品のひとつで、さる資産家から持ち込まれたものになる。
資産家の曾祖母にあたる人物が若い頃に、山の中で不思議な娘にあったそうだ。
その娘は非常に困っていると話したらしい。
曾祖母はその話を聞いて、自宅の使っていない離れの小屋に住まわせた。
およそ二年ほどの間、世話をしていたらしい。
そして不思議な娘は小屋を立ち去るときに、曾祖母に巾着袋を渡した。
『世話になったの。それがあれば小遣いに困ることはない』
と説明したそうだ。
不思議に思いながらも曾祖母は巾着袋を受け取った。
中には小銭が入っていたので、ちょっとした買い物で使ったらしい。
しかし確かに使ったはずの小銭が、いつの間にか増えている。
いくら使ってもしばらく経てば、巾着袋の中にはお金が入っていた。
曾祖母は誰にも巾着袋のことは伝えなかったそうだ。
こんなものがあっては絶対に良からぬことが起きると思って。
そして曾祖母は死の間際に依頼人にだけ話したのだ。
自分が死んだ後は山姫様に返して欲しいと。
大変感謝していたと告げて欲しいと。
山姫が巾着袋を指でつまんで懐に入れた。
こちらはさほど問題じゃないんだ。
残っているもうひとつが厄介なんだよな。
山姫が巾着袋を仕舞ったのを見て、師匠はもうひとつの三方を差し出した。
そちらにのっているのは古い簪だ。
師匠いわく特級呪物。
この簪の持ち主は山姫なのだ。
それを盗んだ男がいた。
山姫が水浴びをしている姿をのぞき、咎められると簪を持って逃げたのだ。
それが山姫の怒りをかった。
彼女は自分の簪を媒介として呪ったのである。
簪を盗んだ男は喉を掻きむしり、三日三晩苦しんで死んだ。
しかし山姫の怒りは深く、そこで呪いは終わらなかった。
簪を盗んだ男が死ぬと、次はその家族にも呪いを与えたのだ。
男の両親は火事に巻きこまれて焼け死に、弟妹は川に流されて水死した。
それでも簪にかけられた呪いはとけなかった。
何人かの祓魔師が解呪を施そうとしたが逆に呪われて死んでくらいだ。
結局のところ国内でも有数の祓魔師である師匠のところに話が回ってきたのである。
山姫は簪を見て、息を吐く。
『巳輪の姫君よ。そなたなら解呪もたやすかろうに』
「確かに解呪はできるでしょう。しかしそもそもは山姫様を怒らせた者が悪いのです」
『それでスジをとおしにきた、と』
師匠は答える代わりに頭を下げた。
『よかろう。そなたに免じてそちらも受け取ろう』
細い指先で山姫は簪をつまんだ。
そしてなぜか口を開けると、パクリと飲みこんでしまう。
「今宵は御足労いただきありがとうございました」
師匠の言葉に山姫が”ほほほ”と笑う。
『巳輪の姫君よ、そちらの頼みは聞いたのじゃ。次はこちらの番というもの』
「はて? どのようなご用命がお有りでしょう」
『そなた、巧くごまかしておるようじゃが、わらわにはわかっておる』
「なんのことでしょう」
『男じゃ、それも若い男がおろう。精気にあふれた男の匂いじゃ、ああ、かぐわしい』
なに!?
ひょっとしてバレてたのか。
いや簡略版とはいっても師匠のお墨付きがある摩利支天の法だ。
バレるわけがない。
山姫がスンスンと鼻を鳴らす。
赤い赤い唇の端が細い三日月から少しずつ太くなっていく。
『見ぃつけたぁ』
山姫がこちらを見た。
目が合う。
どこまでも昏い真っ黒な瞳だ。
目が細いくせになぜかハッキリと見えた。
思わず”ひぃ”と声が漏れてしまう。
マズい。
その瞬間に摩利支天の法が解けてしまったらしい。
山姫が声をあげて笑う。
『ほうれ、隠しておったようじゃがムダじゃ。よい男の子よ、わらわとまぐわおうぞ!』
山姫が立ち上がった。
身にまとっていた十二単のような着物をするりと脱ぐ。
少しぽちゃっとした体型だ。
お乳がでかい。
いや、そんなことを考えている場合じゃ……。
山姫の身体が大きくなった。
それと同時に手足が異常なまでに長くなる。
べたん、と四つん這いになった山姫は奇妙な形をした肌色の虫のようだ。
口が頬の辺りまで裂けて、舌が伸びていく。
よだれをまき散らすように山姫が吠えた。
『まぐわいじゃ! まぐわいじゃ!』
「久仁彦くん、固まっている場合じゃないよ」
「し、師匠!」
気がつくと師匠がオレの隣にいた。
「さぁ久仁彦くん、実戦で訓練ができるよ。がんばってみよう!」
「なに言ってんだ! 無理に決まってるだろうが!」
「できるさ。キミならね」
師匠はいつもより若干だけど良い笑顔を浮かべて、オレの肩をポンと叩いた。
師匠は山姫の前で姿勢を正している。
パチパチと爆ぜるかがり火に照らされるその姿は妖しくも美しい。
山姫の雰囲気ともあいまって不可思議な空間になっていた。
さあ、ここからが本題だ。
自分の横に置いていた三方のひとつを前に差し出す。
三方の上にのっているのは古びた巾着袋だ。
それを見て山姫が”ほう”と声をあげた。
「覚えておいですか?」
『あの娘は死んだのか?』
「半年ほど前に。大往生であったそうです。山姫様にはとても感謝していると」
『そうか。大往生であったのならよい。しかし律儀よの。わざわざ返すとは』
師匠に聞いた話だ。
この巾着袋は今回の依頼品のひとつで、さる資産家から持ち込まれたものになる。
資産家の曾祖母にあたる人物が若い頃に、山の中で不思議な娘にあったそうだ。
その娘は非常に困っていると話したらしい。
曾祖母はその話を聞いて、自宅の使っていない離れの小屋に住まわせた。
およそ二年ほどの間、世話をしていたらしい。
そして不思議な娘は小屋を立ち去るときに、曾祖母に巾着袋を渡した。
『世話になったの。それがあれば小遣いに困ることはない』
と説明したそうだ。
不思議に思いながらも曾祖母は巾着袋を受け取った。
中には小銭が入っていたので、ちょっとした買い物で使ったらしい。
しかし確かに使ったはずの小銭が、いつの間にか増えている。
いくら使ってもしばらく経てば、巾着袋の中にはお金が入っていた。
曾祖母は誰にも巾着袋のことは伝えなかったそうだ。
こんなものがあっては絶対に良からぬことが起きると思って。
そして曾祖母は死の間際に依頼人にだけ話したのだ。
自分が死んだ後は山姫様に返して欲しいと。
大変感謝していたと告げて欲しいと。
山姫が巾着袋を指でつまんで懐に入れた。
こちらはさほど問題じゃないんだ。
残っているもうひとつが厄介なんだよな。
山姫が巾着袋を仕舞ったのを見て、師匠はもうひとつの三方を差し出した。
そちらにのっているのは古い簪だ。
師匠いわく特級呪物。
この簪の持ち主は山姫なのだ。
それを盗んだ男がいた。
山姫が水浴びをしている姿をのぞき、咎められると簪を持って逃げたのだ。
それが山姫の怒りをかった。
彼女は自分の簪を媒介として呪ったのである。
簪を盗んだ男は喉を掻きむしり、三日三晩苦しんで死んだ。
しかし山姫の怒りは深く、そこで呪いは終わらなかった。
簪を盗んだ男が死ぬと、次はその家族にも呪いを与えたのだ。
男の両親は火事に巻きこまれて焼け死に、弟妹は川に流されて水死した。
それでも簪にかけられた呪いはとけなかった。
何人かの祓魔師が解呪を施そうとしたが逆に呪われて死んでくらいだ。
結局のところ国内でも有数の祓魔師である師匠のところに話が回ってきたのである。
山姫は簪を見て、息を吐く。
『巳輪の姫君よ。そなたなら解呪もたやすかろうに』
「確かに解呪はできるでしょう。しかしそもそもは山姫様を怒らせた者が悪いのです」
『それでスジをとおしにきた、と』
師匠は答える代わりに頭を下げた。
『よかろう。そなたに免じてそちらも受け取ろう』
細い指先で山姫は簪をつまんだ。
そしてなぜか口を開けると、パクリと飲みこんでしまう。
「今宵は御足労いただきありがとうございました」
師匠の言葉に山姫が”ほほほ”と笑う。
『巳輪の姫君よ、そちらの頼みは聞いたのじゃ。次はこちらの番というもの』
「はて? どのようなご用命がお有りでしょう」
『そなた、巧くごまかしておるようじゃが、わらわにはわかっておる』
「なんのことでしょう」
『男じゃ、それも若い男がおろう。精気にあふれた男の匂いじゃ、ああ、かぐわしい』
なに!?
ひょっとしてバレてたのか。
いや簡略版とはいっても師匠のお墨付きがある摩利支天の法だ。
バレるわけがない。
山姫がスンスンと鼻を鳴らす。
赤い赤い唇の端が細い三日月から少しずつ太くなっていく。
『見ぃつけたぁ』
山姫がこちらを見た。
目が合う。
どこまでも昏い真っ黒な瞳だ。
目が細いくせになぜかハッキリと見えた。
思わず”ひぃ”と声が漏れてしまう。
マズい。
その瞬間に摩利支天の法が解けてしまったらしい。
山姫が声をあげて笑う。
『ほうれ、隠しておったようじゃがムダじゃ。よい男の子よ、わらわとまぐわおうぞ!』
山姫が立ち上がった。
身にまとっていた十二単のような着物をするりと脱ぐ。
少しぽちゃっとした体型だ。
お乳がでかい。
いや、そんなことを考えている場合じゃ……。
山姫の身体が大きくなった。
それと同時に手足が異常なまでに長くなる。
べたん、と四つん這いになった山姫は奇妙な形をした肌色の虫のようだ。
口が頬の辺りまで裂けて、舌が伸びていく。
よだれをまき散らすように山姫が吠えた。
『まぐわいじゃ! まぐわいじゃ!』
「久仁彦くん、固まっている場合じゃないよ」
「し、師匠!」
気がつくと師匠がオレの隣にいた。
「さぁ久仁彦くん、実戦で訓練ができるよ。がんばってみよう!」
「なに言ってんだ! 無理に決まってるだろうが!」
「できるさ。キミならね」
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