2 / 5
2
しおりを挟む
本当は警察署に行くべきだったけれど、飛行機の時間が差し迫っているのもあって警察署には行かなかった。幸いにも次のタクシーが捕まり、無事に空港に到着する。次の運転手さんは若い女性で、気さくな良い人だった。最初の男性運転手との件を話すと、女性運転手は
「え、そんなことあったの? かわいそうに、怖かったね」
と私の味方をしてくれる。
そんなこんなで無事にエドモントンに到着した。人気のドーナツ店に行こうと、行列に並ぶ。しかし途中でめまいがし、気づけば意識を失っていた。目の前が真っ暗になり、気づいたら座り込んでいたのだ。
周りに人が集まっているのがわかる。いろいろな声が聞こえてきた。
「女の子が倒れたぞ!」
「誰か救急車を!」
男性と女性(知り合い同士ではない)が私の元に駆け寄り、「大丈夫?」と声をかけてくれる。
「はい、なんとか……。でも気持ち悪いかも……」
私が言うと、女性が
「ちょっと待ってて。私、コンビニで水買ってくるから!」
とコンビニにダッシュで向かった。女性はペットボトルの水を片手に戻ってくる。
「これあげる。今日は休んだ方がいいよ。お金とかは気にしなくていいし」
そう言って女性はその場から立ち去っていった。女性の助言通り、私はこれ以上観光せずホテルで休むことにする。
翌日、私はホテルで休んだこともあり体調が回復した。まずはドーナツ店のリベンジを果たそうと、行列に並ぶ。昨日の女性と再会したけれど、彼女は私の顔を見るなり開口一番に
「昨日は大丈夫だった?」
と訊いてきた。
「おかげさまで、ありがとう」
私が返すと彼女は
「大丈夫そうで良かった」
と微笑む。店内は混み合っていて座れそうにないので、私はドーナツをテイクアウトした。これを朝ごはん代わりにする。
それからはバスでウェスト・エドモントン・モールに向かう。北米最大級のショッピングモールというだけあって、遊園地もプールもお店もたくさんあった。どこから見たら良いのかわからなかったので、ひと通り回ることにする。
ちょうど家で使っていたマグカップが割れてしまったので、雑貨店で新しいマグカップを買った。EDMONTONという地名のロゴが入っており、旅行の思い出になりそうだからだ。今後使う時も、ロゴを見て旅行のことを思い出せたらと思う。
気づけば夕方近くなっており、いったんホテルに戻って荷物を部屋に置く。夜は気になっていたバーに飲みに行こうと決めており、暗くなってからバーに行った。そこでは多くの人で賑わっており、バーに来たという感じがする。
「え、そんなことあったの? かわいそうに、怖かったね」
と私の味方をしてくれる。
そんなこんなで無事にエドモントンに到着した。人気のドーナツ店に行こうと、行列に並ぶ。しかし途中でめまいがし、気づけば意識を失っていた。目の前が真っ暗になり、気づいたら座り込んでいたのだ。
周りに人が集まっているのがわかる。いろいろな声が聞こえてきた。
「女の子が倒れたぞ!」
「誰か救急車を!」
男性と女性(知り合い同士ではない)が私の元に駆け寄り、「大丈夫?」と声をかけてくれる。
「はい、なんとか……。でも気持ち悪いかも……」
私が言うと、女性が
「ちょっと待ってて。私、コンビニで水買ってくるから!」
とコンビニにダッシュで向かった。女性はペットボトルの水を片手に戻ってくる。
「これあげる。今日は休んだ方がいいよ。お金とかは気にしなくていいし」
そう言って女性はその場から立ち去っていった。女性の助言通り、私はこれ以上観光せずホテルで休むことにする。
翌日、私はホテルで休んだこともあり体調が回復した。まずはドーナツ店のリベンジを果たそうと、行列に並ぶ。昨日の女性と再会したけれど、彼女は私の顔を見るなり開口一番に
「昨日は大丈夫だった?」
と訊いてきた。
「おかげさまで、ありがとう」
私が返すと彼女は
「大丈夫そうで良かった」
と微笑む。店内は混み合っていて座れそうにないので、私はドーナツをテイクアウトした。これを朝ごはん代わりにする。
それからはバスでウェスト・エドモントン・モールに向かう。北米最大級のショッピングモールというだけあって、遊園地もプールもお店もたくさんあった。どこから見たら良いのかわからなかったので、ひと通り回ることにする。
ちょうど家で使っていたマグカップが割れてしまったので、雑貨店で新しいマグカップを買った。EDMONTONという地名のロゴが入っており、旅行の思い出になりそうだからだ。今後使う時も、ロゴを見て旅行のことを思い出せたらと思う。
気づけば夕方近くなっており、いったんホテルに戻って荷物を部屋に置く。夜は気になっていたバーに飲みに行こうと決めており、暗くなってからバーに行った。そこでは多くの人で賑わっており、バーに来たという感じがする。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【ショートショート】雨のおはなし
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる