Leaving Strawberry

第1章 はじまり

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　ある日、彼はいつものように店内へ現れマフィンとコーヒーを注文した。お金を払った後に彼は
「これ、僕の連絡先です。お姉さんの笑顔が可愛くて気になっていました。よかったら連絡ください」
と言い、私に1枚の紙を渡した。そこには
【 長沢 壮介 22歳 京都市内在住
京都大学大学院1年

LINE ID：no＊laugh＊no＊life
携帯番号：080-1234-5678
メール：you_are.notalone-everyone.is-beside_you@xxxxxx.ne.jp

迷惑でしたらごめんなさい。
連絡くださるとうれしいです 】
と書かれており、私はそれを笑顔で受け取った。今まで彼がどこの誰か知らなかったので、もらった紙を見て初めて彼のフルネームを知ったのである。

＊

　バイト帰りの帰り道、彼を友達追加して1通のLINEを送ってみる。
【長沢さん、こんにちは！
～で働いている松森 侑です。
きょうはお店に来てくれてありがとうございます。LINEのIDが書かれていたので連絡してみました】