to you

最終章 to you

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　ある日、侑からこういったLINEが来た。
【傷つけたくないし欲しいもの言わなかった私も悪いけど、靴下だけっていうのはショック。今更って思うかもしれないけど、好きな人からのクリスマスプレゼント楽しみにしてたから余計にね】
プレゼントが気に入らなかったということか、と俺はショックを受ける。それならあのときにそう言ってくれれば良かったのではないか、と。
　本当はもう少しまともなものをプレゼントするべきだったかもしれないけれど、付き合いたてでいきなり高価なプレゼントをしてしまうと負担をかけてしまうのではと思っていた。それに俺は1人暮らしの学生なので、高いブランド品を買えるほどの経済力はない。
　【別に傷つかないよ。いくらにするか訊いておけばよかった】【食事とカラオケの代金で誠意は見せたつもり。学生だから余裕なくて】
俺は侑にこう返信した。すると、侑から【学生で余裕ないのは知ってる。ティファニーとか4℃とか高いものじゃなくて、サマンサとかそういうのが欲しかったの】と返ってくる。