悪夢なら覚めれば良いのに

崩壊の始まり

最初は彼へ紹介した職場が無くなった所から始まりました。

失業手当を受けながら、短期の派遣を転々とする中、一社から正社員にならないかと声をかけられたそうです。

彼は無事にそこへ正社員として働けることになりました。

私もその時はお祝いし、安定した収入がある事への安堵がありました。

そして、彼の仕事が認められ、最初に入った部署とは別の部署を経験させるという名目での部署異動となり、一気に変わりました。

彼は部署異動してから日に日に元気が無くなり、ぼーっとする日が増えていきました。

そして寒くなってきたあの日唐突に「俺、うつ病で3ヶ月休むことになった」と言われました。

そっか、仕方ないね。無理しないでね。ゆっくり休んで好きな事しなねって声をかけてあげるぐらいしか出来ませんでした。

それと同時に、私が頑張らなくちゃ、私が潰れたら全て終わる。と思い、全てを1人で溜め込み続けました。