悪夢なら覚めれば良いのに

野良猫

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中学三年生の頃

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中学三年生になり、クラス替えもあったりで、中学二年生の頃とは変わって大分精神的にも落ち着きを取り戻しました。

しかし、中学二年生の頃にあったイジメがきっかけに、吹奏楽部の練習を休む日々が増えていました。

そんなある日、風邪を引いて体調を崩し部活を休む旨を伝えた時、せっかくだからと友達が一緒に帰ろうと声をかけてくれて、その友達を待っていた時

吹奏楽部の顧問の先生とたまたま鉢合わせてしまいました。

そして先生は私に「そんなにサボりたいならもう部活に来なくて結構です。貴女の代わり等いくらでもいますから。」と言い放ちました。

私は体力も気力も無く、その時は何も言えず、先生はそのまま立ち去っていきました。

私の自己肯定感の低さとマイナス思考はこの辺りからヒートアップしていったのでしょう。

先生の言うことは間違いではありません。

確かに、私の代わり等いくらでも居るとおもいます。

ですが余りにも、この一言はその頃の私には残酷過ぎたのです。
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