47 / 194
第一章
ありがとう
しおりを挟む
『まあ、それは置いておくとして……』
セオドアは新たに気を引き締め、どうしてもこの悪魔に聞きたかった質問を口にした。
「ベル。息子を助けて下さった事には感謝しておりますが…こんな大怪我を負う前に、どうにかならなかったのでしょうか?」
「…妙な気配があったんでな。迂闊に俺が出る訳にはいかなかった」
「妙な気配?それは一体…」
「それに、もしユキヤが俺を召喚出来る程の力を持っていると知られれば、かなり面倒な事になるだろうからな」
「それは…。確かに違いありません」
実際、ユキヤの意識が戻らない事を理由に、王宮側はユキヤをアスタール公爵家に戻そうとしない。面会も当主のウェズレイは許されず、自分とテオノアのみ。
流石に身の回りの世話をする召使を置く事は許可されたが、必要最低限と言われ、乳母のマリアと執事のジョナサンしか連れて来られなかったのだ。
そもそも、怪我自体は目の前の悪魔公が綺麗に治してくれていたのだから、わざわざ王宮に運び込まず、アスタール公爵家に戻るだけで良かったのだ。
なのに、第一王子であるランスロットが素早く手筈を整え、ユキヤを治療の名目で王宮へと連れて行ってしまった。
『ランスロット王子…。好青年だと思っていたが、どうやら一癖も二癖もありそうな人物のようだな…』
むしろ、第二王子のように裏表の無い馬鹿の方が分かり易くて対処がし易い。
……まあ、下手に権力を持っていた為、今回の騒動にまで至ってしまったので、どちらがマシかと言われれば非常に微妙なのだが…。
だが、やはりランスロット王子の方が曲者だろう。
「このような症状では、後々どのような危険があるか分からない」と言われてしまえば、経過観察を名目にしての軟禁状態も、善意の行為と周囲には映る。それに対して異を唱え、無理矢理ユキヤを連れて帰ってしまえば、王家の厚意を足蹴にしたと周囲から非難されてしまうだろう。腹立たしい限りだが、非常に上手い立ち回り方だ。
不幸中の幸いだったのは、王宮側がユキヤの傷を癒した(と、対外的にはそうなっている)借りは、ユキヤがローレンス王子を助けた事で帳消しになった事ぐらいか。
「安心しろ。この国の奴らが何を画策しようとも、ユキヤに害を成せば俺が潰す」
「……」
ユキヤの今後も心配だが、王宮側の出方次第では、この国自体がヤバイ事になりそうで胃が痛い。
セオドアは未だこんこんと眠り続けている愛息子を見ながら、何度目か分からない溜息をついた。
「ところでお前…セオドアと言ったか?貴様もこいつの弟同様、ここ数日まともに寝てないだろう。さっさと寝てこい」
ベルの意外過ぎる言葉に、セオドアの目が丸くなった。まさかの気遣い?大悪魔が自分に?
「あ、有難うございます。ですが私の事は心配いらな…」
「…察しの悪い奴め。今この場で、俺以外の警護など必要あるか?」
「………」
成る程。つまり邪魔者は出ていけと言いたい訳か。
二人きりにするのはいまいち不安ではあるが、確かにいくら気が抜けない王宮の中とはいえ、悪魔公がいる以上、ユキヤをどうこう出来る者などいないだろう。
「分かりました。それでは宜しくお願い致します」
くれぐれも、息子に如何わしい事をしないで下さいね!と言葉にせず目で訴えたあと、セオドアはベルに一礼すると部屋を出ていった。
「…ふん…。さて」
扉が閉まる音を聞いた後、ベルは徐にユキヤの上にかがみこむ。と、両の頬を指で摘まみ、左右に思い切り引っ張った。
「ひへへへへ!ら、らに?!」
「とっとと起きろ!このグズが!」
ベルはユキヤが覚醒したのを確認し、パッと手を離す。
突然の事に頭の処理が追い付かず、パチクリ目を瞬かせながらキョトンとした顔で自分を見上げるユキヤに、ベルの紅い瞳が細められた。
「なんだ、まだ寝ぼけてるのか?それじゃあ今度は全力で…」
「うわ、ちょっと待て!ストップ!何を全力でやる気だお前!…って、ここは…?」
見慣れない豪奢な部屋を見回し、首を傾げるユキヤにベルは面白くなさそうな能面顔となった。
「第一王子の宮殿だ」
「はぁ…第一王子の…。って!何で?!」
いきなり突きつけられた事実に、ユキヤは軽いパニックに襲われる。確か自分は下級悪魔に胸を貫かれ、ベルを召喚して危機を回避して、それから…。
「…?!そ、うだ!ベル、第二王子はあれから…!?」
ユキヤの言葉に途端ベルは不快そうに眉を寄せ、呆れを真紅の目に浮かべる。
「あんな目に遭っておきながら、あの愚か者の心配か。....まぁ良い。アレはお前と違って、致命傷も無く無事だ。『目』以外はな」
「…そ、っか」
気不味そうに眉を寄せ、唇を引き結ぶユキヤにベルは無感情な声で言葉を続ける。
「あの愚かな小僧が魅了のスキルを持つなど、分不相応でしかない。遅かれ早かれ、自滅の道を辿っただろうよ」
だから、壊して使えなくした方が王子の為になったろう。そう傲慢に言い放つベルだが、ユキヤは異議を唱える事が出来なかった。
王子の命が助かって良かったと思うのは、本心だ。でも正直なところ、魅了の力を失った事に関しては同情する気持ちが湧かない。
一歩間違えていたら、彼や自分だけじゃなく、大勢の命が奪われたかもしれないのだ。過ぎたる能力で他人や自身を害するなら、持たない方が遥かに良いと思う。
「うん....そう、だよな。誰も死ななくて、よかったよ」
ユキヤの肯定が意外だったのか、ベルの片眉が僅かに上がった。そんな目の前の悪魔に、ユキヤは「不本意だけど」と勇気を振り絞るように口を開く。
「俺の事、助けてくれて…ありがとう」
セオドアは新たに気を引き締め、どうしてもこの悪魔に聞きたかった質問を口にした。
「ベル。息子を助けて下さった事には感謝しておりますが…こんな大怪我を負う前に、どうにかならなかったのでしょうか?」
「…妙な気配があったんでな。迂闊に俺が出る訳にはいかなかった」
「妙な気配?それは一体…」
「それに、もしユキヤが俺を召喚出来る程の力を持っていると知られれば、かなり面倒な事になるだろうからな」
「それは…。確かに違いありません」
実際、ユキヤの意識が戻らない事を理由に、王宮側はユキヤをアスタール公爵家に戻そうとしない。面会も当主のウェズレイは許されず、自分とテオノアのみ。
流石に身の回りの世話をする召使を置く事は許可されたが、必要最低限と言われ、乳母のマリアと執事のジョナサンしか連れて来られなかったのだ。
そもそも、怪我自体は目の前の悪魔公が綺麗に治してくれていたのだから、わざわざ王宮に運び込まず、アスタール公爵家に戻るだけで良かったのだ。
なのに、第一王子であるランスロットが素早く手筈を整え、ユキヤを治療の名目で王宮へと連れて行ってしまった。
『ランスロット王子…。好青年だと思っていたが、どうやら一癖も二癖もありそうな人物のようだな…』
むしろ、第二王子のように裏表の無い馬鹿の方が分かり易くて対処がし易い。
……まあ、下手に権力を持っていた為、今回の騒動にまで至ってしまったので、どちらがマシかと言われれば非常に微妙なのだが…。
だが、やはりランスロット王子の方が曲者だろう。
「このような症状では、後々どのような危険があるか分からない」と言われてしまえば、経過観察を名目にしての軟禁状態も、善意の行為と周囲には映る。それに対して異を唱え、無理矢理ユキヤを連れて帰ってしまえば、王家の厚意を足蹴にしたと周囲から非難されてしまうだろう。腹立たしい限りだが、非常に上手い立ち回り方だ。
不幸中の幸いだったのは、王宮側がユキヤの傷を癒した(と、対外的にはそうなっている)借りは、ユキヤがローレンス王子を助けた事で帳消しになった事ぐらいか。
「安心しろ。この国の奴らが何を画策しようとも、ユキヤに害を成せば俺が潰す」
「……」
ユキヤの今後も心配だが、王宮側の出方次第では、この国自体がヤバイ事になりそうで胃が痛い。
セオドアは未だこんこんと眠り続けている愛息子を見ながら、何度目か分からない溜息をついた。
「ところでお前…セオドアと言ったか?貴様もこいつの弟同様、ここ数日まともに寝てないだろう。さっさと寝てこい」
ベルの意外過ぎる言葉に、セオドアの目が丸くなった。まさかの気遣い?大悪魔が自分に?
「あ、有難うございます。ですが私の事は心配いらな…」
「…察しの悪い奴め。今この場で、俺以外の警護など必要あるか?」
「………」
成る程。つまり邪魔者は出ていけと言いたい訳か。
二人きりにするのはいまいち不安ではあるが、確かにいくら気が抜けない王宮の中とはいえ、悪魔公がいる以上、ユキヤをどうこう出来る者などいないだろう。
「分かりました。それでは宜しくお願い致します」
くれぐれも、息子に如何わしい事をしないで下さいね!と言葉にせず目で訴えたあと、セオドアはベルに一礼すると部屋を出ていった。
「…ふん…。さて」
扉が閉まる音を聞いた後、ベルは徐にユキヤの上にかがみこむ。と、両の頬を指で摘まみ、左右に思い切り引っ張った。
「ひへへへへ!ら、らに?!」
「とっとと起きろ!このグズが!」
ベルはユキヤが覚醒したのを確認し、パッと手を離す。
突然の事に頭の処理が追い付かず、パチクリ目を瞬かせながらキョトンとした顔で自分を見上げるユキヤに、ベルの紅い瞳が細められた。
「なんだ、まだ寝ぼけてるのか?それじゃあ今度は全力で…」
「うわ、ちょっと待て!ストップ!何を全力でやる気だお前!…って、ここは…?」
見慣れない豪奢な部屋を見回し、首を傾げるユキヤにベルは面白くなさそうな能面顔となった。
「第一王子の宮殿だ」
「はぁ…第一王子の…。って!何で?!」
いきなり突きつけられた事実に、ユキヤは軽いパニックに襲われる。確か自分は下級悪魔に胸を貫かれ、ベルを召喚して危機を回避して、それから…。
「…?!そ、うだ!ベル、第二王子はあれから…!?」
ユキヤの言葉に途端ベルは不快そうに眉を寄せ、呆れを真紅の目に浮かべる。
「あんな目に遭っておきながら、あの愚か者の心配か。....まぁ良い。アレはお前と違って、致命傷も無く無事だ。『目』以外はな」
「…そ、っか」
気不味そうに眉を寄せ、唇を引き結ぶユキヤにベルは無感情な声で言葉を続ける。
「あの愚かな小僧が魅了のスキルを持つなど、分不相応でしかない。遅かれ早かれ、自滅の道を辿っただろうよ」
だから、壊して使えなくした方が王子の為になったろう。そう傲慢に言い放つベルだが、ユキヤは異議を唱える事が出来なかった。
王子の命が助かって良かったと思うのは、本心だ。でも正直なところ、魅了の力を失った事に関しては同情する気持ちが湧かない。
一歩間違えていたら、彼や自分だけじゃなく、大勢の命が奪われたかもしれないのだ。過ぎたる能力で他人や自身を害するなら、持たない方が遥かに良いと思う。
「うん....そう、だよな。誰も死ななくて、よかったよ」
ユキヤの肯定が意外だったのか、ベルの片眉が僅かに上がった。そんな目の前の悪魔に、ユキヤは「不本意だけど」と勇気を振り絞るように口を開く。
「俺の事、助けてくれて…ありがとう」
7
お気に入りに追加
935
あなたにおすすめの小説
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
天涯孤独になった少年は、元兵士の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元兵士の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。

有能官吏、料理人になる。〜有能で、皇帝陛下に寵愛されている自分ですが、このたび料理人になりました〜
𦚰阪 リナ
BL
琳国の有能官吏、李 月英は官吏だが食欲のない皇帝、凛秀のため、何かしなくてはならないが、何をしたらいいかさっぱるわからない。
だがある日、美味しい料理を作くれば、少しは気が紛れるのではないかと考え、厨房を見学するという名目で、厨房に来た。
そこで出逢った簫 完陽に料理人を料理を教えてもらうことに。
そのことがきっかけで月英は、料理の腕に目覚めて…?!
料理×BL×官吏のごちゃまぜ中華風料理BLファンタジー。ここに開幕!

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――
花の聖女として異世界に召喚されたオレ
135
BL
オレ、花屋敷コガネ、十八歳。
大学の友だち数人と旅行に行くために家の門を出たらいきなりキラキラした場所に召喚されてしまった。
なんだなんだとビックリしていたら突然、
「君との婚約を破棄させてもらう」
なんて声が聞こえた。
なんだって?
ちょっとオバカな主人公が聖女として召喚され、なんだかんだ国を救う話。
※更新は気紛れです。
ちょこちょこ手直ししながら更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる