43 / 194
第一章
黒の麗人【テオ視点】
しおりを挟む
「あ…兄上!無茶です!!」
思わず血の気が引き、兄に思い止まる様に進言するが、兄の決意は覆らなかった。
外套を脱ぎ去って自分に手渡し、下がっているように命じる。兄の礼服姿を見た周囲からは称賛混じりの溜息がこぼれるが、正直俺はそれどころではない。
「おのれ!我らと我が主君を侮辱してくれた報い、その身に受けさせてくれる!参る!」
再度挑発され、激高した生徒会長を務める伯爵家の息子が兄へと襲い掛かった。
どうやら速度強化の魔法を使ったようだが、兄にアッサリかわされ、逆にその速度を利用した一撃を喰らって撃沈する。
怯んだ親衛隊は、今度は兄の忠告通り、複数人で襲い掛かってきた。
魔法と剣術の連携での攻撃に怯むことなく、兄はまず剣で切りかかってきた相手の得物を折ると、風魔法を詠唱し空中に躍り出る。そして敵の位置を確認し、地上に降りるや、光の速さで親衛隊達を叩き潰したのだった。
距離を取り、決闘の様子を見守っていた周囲の見学者達から、その鮮やかな戦いぶりへの称賛の声が次々と上がる。
声もなく兄の戦いに魅入っていた俺も、俺を押さえつけていたエイトールらも、安堵と感嘆の溜息をつく。
「おい、テオ!ユキヤの奴、魔力操作できんじゃん!きっとウェズレイ公爵がしっかり教えて下さったんだな!」
「ああ…。そうだな」
エイトールの言葉に頷き、心の中で父に感謝する。…が、疑問も残った。
母のセオドアと兄の実母であるベハティ様が直に教えても習得出来なかった魔力操作を、いくら父とは言え、はたして一週間という短い期間で教える事が出来るのだろうか。
そうこうしている間にも、兄が自身の冷たい美貌を残る親衛隊の連中に向け、次は誰かと問いかける。
対する親衛隊の方はと言えば、ほぼ全員が戦意喪失してしまっているようだ。それはそうだろう。あの戦いっぷりを見せられて、自分が勝てるなんて思える身の程知らずはいない筈だ。
先程までの優越感に満ちた表情はどこへやら。顔色悪く、尻ごみをしている者までいる。
自分の取り巻き達の不甲斐なさに、ローレンス王子が激高する。
気持ちは分かるが、仮にも自分の為に戦った相手をザコ呼ばわりは酷いと思う。
そうしてローレンス王子が詠唱を唱え、自分の従魔を召喚した。
白銀の鬣を持つ巨大な狼に、黒い岩の様な恐ろしい熊が出現した。名前から推測するに、氷属性と土属性の魔獣だろう。
それらの攻撃を、兄は防御結界を展開して退ける。そして火魔法である紅蓮の矢で、狼の眉間を貫いて破砕した。
次のロックベアーだが、兄は土魔法は殆ど使えない為、その特性をろくに勉強していなかったと記憶していた。だから土属性のあの魔獣をどうやって倒すのだろうかと心配していたのだが、火魔法と氷魔法のセットで、見事撃墜した。
土は火に強い。だから炎魔法は通じないと思っていたが…。まさか急激な放射冷却を利用し、倒してしまうとは…。
『黒の麗人』の名に恥じぬ美しさと強さに、周囲から先程よりも大きな歓声と溜息が上がった。その中には「あの冷たい顔を歪ませ、屈服させたい……!」という、どうしようもないものもあったが。
次に王子が召喚したのは、死霊騎士だった。
流石に肩で息をしていた兄が、嫌そうに顔を歪めている。何故なら死霊騎士は力こそは魔獣より劣るものの、倒してもすぐに復活する不死性が最大の武器だからだ。
案の定、兄が倒した死霊騎士は一瞬で復活してしまう。
こうして倒しても倒しても復活する相手と戦うことにより疲弊し、遂には命を落としてしまうのが死霊系の恐ろしい所だ。
それゆえ、死霊系魔物を討伐する際には、聖属性を持つ者の同行が欠かせない。
だが、聖魔法の属性を持つ者は大抵が聖職者である。そして兄に聖魔法属性があるとは聞いた事が無い。
「ちくしょー!!ベル!そもそもお前が従魔の役目を果たさねーから!!」
何やら喚きながら、兄が五体の死霊騎士達を次々と破壊していく。
だが、壊された死霊騎士達は次々と復活していく。一体兄は何をしているのだろう。あれでは無駄に体力を削るだけなのに。
『生命の輝きを宿し宝珠。その清浄な光もて、冥府に蠢く邪悪を浄化したまえ“光の加護”』
兄が何かを天にかざし、叫んだ次の瞬間、まばゆい光が死霊騎士達を包み込み、消滅させた。
「あれは…聖魔法!?」
「きっとそうだ!死霊騎士が浄化されたのだから!」
誰かが興奮気味に叫んだ。
そう、死霊系を浄化させるなんて、聖魔法以外有り得ない。ローレンス王子も呆然としている。それはそうだ。まさか顔だけと侮っていた相手が自分の信奉者達のみならず、従魔すらをも次々と倒し、聖魔法すら使える実力者だったのだから。
ああ…。俺の兄は、なんて凄い人なんだろう。
何やら一人で何かと話している様子の兄を、誇らしさと憧れを持って見つめる。
だがそんな中、兄の制止する声とローレンス王子の悲鳴にも似た詠唱が響き渡った。
「ダメだ!それを使うな、ローレンス王子!」
何故か兄が王子に向かい、顔面蒼白になって叫ぶ。
『我が名と魂において命ずる。何でもいい!僕に勝利をもたらす者よ、この場に顕現しろ!』
見れば、五芒星のペンタクルが空間に出現していた。しかもローレンス王子の詠唱を皮切りに、ペンタクルが金色の粒子へと姿を変える。
そして浮かび上がっては消える、様々な模様の魔法陣。その中でひと際大きな魔法陣が光を放ち、そこから『何か』が現れたのだった。
思わず血の気が引き、兄に思い止まる様に進言するが、兄の決意は覆らなかった。
外套を脱ぎ去って自分に手渡し、下がっているように命じる。兄の礼服姿を見た周囲からは称賛混じりの溜息がこぼれるが、正直俺はそれどころではない。
「おのれ!我らと我が主君を侮辱してくれた報い、その身に受けさせてくれる!参る!」
再度挑発され、激高した生徒会長を務める伯爵家の息子が兄へと襲い掛かった。
どうやら速度強化の魔法を使ったようだが、兄にアッサリかわされ、逆にその速度を利用した一撃を喰らって撃沈する。
怯んだ親衛隊は、今度は兄の忠告通り、複数人で襲い掛かってきた。
魔法と剣術の連携での攻撃に怯むことなく、兄はまず剣で切りかかってきた相手の得物を折ると、風魔法を詠唱し空中に躍り出る。そして敵の位置を確認し、地上に降りるや、光の速さで親衛隊達を叩き潰したのだった。
距離を取り、決闘の様子を見守っていた周囲の見学者達から、その鮮やかな戦いぶりへの称賛の声が次々と上がる。
声もなく兄の戦いに魅入っていた俺も、俺を押さえつけていたエイトールらも、安堵と感嘆の溜息をつく。
「おい、テオ!ユキヤの奴、魔力操作できんじゃん!きっとウェズレイ公爵がしっかり教えて下さったんだな!」
「ああ…。そうだな」
エイトールの言葉に頷き、心の中で父に感謝する。…が、疑問も残った。
母のセオドアと兄の実母であるベハティ様が直に教えても習得出来なかった魔力操作を、いくら父とは言え、はたして一週間という短い期間で教える事が出来るのだろうか。
そうこうしている間にも、兄が自身の冷たい美貌を残る親衛隊の連中に向け、次は誰かと問いかける。
対する親衛隊の方はと言えば、ほぼ全員が戦意喪失してしまっているようだ。それはそうだろう。あの戦いっぷりを見せられて、自分が勝てるなんて思える身の程知らずはいない筈だ。
先程までの優越感に満ちた表情はどこへやら。顔色悪く、尻ごみをしている者までいる。
自分の取り巻き達の不甲斐なさに、ローレンス王子が激高する。
気持ちは分かるが、仮にも自分の為に戦った相手をザコ呼ばわりは酷いと思う。
そうしてローレンス王子が詠唱を唱え、自分の従魔を召喚した。
白銀の鬣を持つ巨大な狼に、黒い岩の様な恐ろしい熊が出現した。名前から推測するに、氷属性と土属性の魔獣だろう。
それらの攻撃を、兄は防御結界を展開して退ける。そして火魔法である紅蓮の矢で、狼の眉間を貫いて破砕した。
次のロックベアーだが、兄は土魔法は殆ど使えない為、その特性をろくに勉強していなかったと記憶していた。だから土属性のあの魔獣をどうやって倒すのだろうかと心配していたのだが、火魔法と氷魔法のセットで、見事撃墜した。
土は火に強い。だから炎魔法は通じないと思っていたが…。まさか急激な放射冷却を利用し、倒してしまうとは…。
『黒の麗人』の名に恥じぬ美しさと強さに、周囲から先程よりも大きな歓声と溜息が上がった。その中には「あの冷たい顔を歪ませ、屈服させたい……!」という、どうしようもないものもあったが。
次に王子が召喚したのは、死霊騎士だった。
流石に肩で息をしていた兄が、嫌そうに顔を歪めている。何故なら死霊騎士は力こそは魔獣より劣るものの、倒してもすぐに復活する不死性が最大の武器だからだ。
案の定、兄が倒した死霊騎士は一瞬で復活してしまう。
こうして倒しても倒しても復活する相手と戦うことにより疲弊し、遂には命を落としてしまうのが死霊系の恐ろしい所だ。
それゆえ、死霊系魔物を討伐する際には、聖属性を持つ者の同行が欠かせない。
だが、聖魔法の属性を持つ者は大抵が聖職者である。そして兄に聖魔法属性があるとは聞いた事が無い。
「ちくしょー!!ベル!そもそもお前が従魔の役目を果たさねーから!!」
何やら喚きながら、兄が五体の死霊騎士達を次々と破壊していく。
だが、壊された死霊騎士達は次々と復活していく。一体兄は何をしているのだろう。あれでは無駄に体力を削るだけなのに。
『生命の輝きを宿し宝珠。その清浄な光もて、冥府に蠢く邪悪を浄化したまえ“光の加護”』
兄が何かを天にかざし、叫んだ次の瞬間、まばゆい光が死霊騎士達を包み込み、消滅させた。
「あれは…聖魔法!?」
「きっとそうだ!死霊騎士が浄化されたのだから!」
誰かが興奮気味に叫んだ。
そう、死霊系を浄化させるなんて、聖魔法以外有り得ない。ローレンス王子も呆然としている。それはそうだ。まさか顔だけと侮っていた相手が自分の信奉者達のみならず、従魔すらをも次々と倒し、聖魔法すら使える実力者だったのだから。
ああ…。俺の兄は、なんて凄い人なんだろう。
何やら一人で何かと話している様子の兄を、誇らしさと憧れを持って見つめる。
だがそんな中、兄の制止する声とローレンス王子の悲鳴にも似た詠唱が響き渡った。
「ダメだ!それを使うな、ローレンス王子!」
何故か兄が王子に向かい、顔面蒼白になって叫ぶ。
『我が名と魂において命ずる。何でもいい!僕に勝利をもたらす者よ、この場に顕現しろ!』
見れば、五芒星のペンタクルが空間に出現していた。しかもローレンス王子の詠唱を皮切りに、ペンタクルが金色の粒子へと姿を変える。
そして浮かび上がっては消える、様々な模様の魔法陣。その中でひと際大きな魔法陣が光を放ち、そこから『何か』が現れたのだった。
6
お気に入りに追加
935
あなたにおすすめの小説
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる