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詩
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最近流行りの便利な文字
何にでも付けられる
そして言葉の意味をそのままに
言葉の存在を変えてしまう
ら行の文字が語末に付くと
それは一気に動詞に変わる
『タピオカ』は『タピる』
『ガチャポン』は『ガチャる』
『告白』は『コクる』
『挙動不審』は『キョドる』
『Google』は『ググる』
年寄りは何を聞いても分からない
『死ぬ』などの嫌な動詞すら『タヒる』
『disrespect』も『ディスる』ということで
聞いた側に直感的な嫌悪感を緩和している
一々『する』とか
『体言+動詞』の基本的な文法を
全て面倒臭がって省いてしまう
そうすることで言葉の文字数を減らす
そうすることで言葉のニュアンスや
TPOの使い分けの幅を利かせている
若者はしゃべりまで効率的だ
コミュニケーションは言葉が全てではない
体に触れたり顔の表情を使ったりすることで
相手との交流は広がりを見せる
物のやり取りもそうだろう
若者の間ではお金すら『シェア』をする
住居も『シェア』して
食べ物も当然『シェア』が当たり前だ
そうすることで互いに境遇を分かち合う
一種の高等な駆け引きなのではないだろうか
文字には沢山のものが隠れている
若者の言葉は奇妙奇天烈ながら
とても面白くて深みがある
こういった文化は江戸時代以前からあって
その言葉を知らないのは
実は年寄りの方だという皮肉だ
若者をディスる大人は
そんな権利は百年早い
もっと偉ぶりたいのなら
人生の先輩として順応できる姿を
若者たちに見せつける
『恥を簡単に捨てる』人間性を持つ必要がある
私たちが生き残るために必要なこと
それは『若者る』ことじゃないだろうか
何にでも付けられる
そして言葉の意味をそのままに
言葉の存在を変えてしまう
ら行の文字が語末に付くと
それは一気に動詞に変わる
『タピオカ』は『タピる』
『ガチャポン』は『ガチャる』
『告白』は『コクる』
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『Google』は『ググる』
年寄りは何を聞いても分からない
『死ぬ』などの嫌な動詞すら『タヒる』
『disrespect』も『ディスる』ということで
聞いた側に直感的な嫌悪感を緩和している
一々『する』とか
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全て面倒臭がって省いてしまう
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そんな権利は百年早い
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人生の先輩として順応できる姿を
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それは『若者る』ことじゃないだろうか
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